スズランほころぶ 芦川スズランの森 平成30年5月14日
午後から内科の受診があったのだが、想定外に早く診察が終わり時刻はまだ3時半を過ぎたばかりだ。日が長くなったことだし、短時間の散策ならば可能な時間だ。芦川のスズランの森を訪れてみることにする。ルートを短絡して敷地内の裏側に位置する駐車場に車を乗りつける。小川を渡ってすぐ向こうにスズランの森が広がっている。 芦川スズランの森。電気保護柵が周辺に張り巡らされている。...
View Articleやはり見つからないあの花 山梨県境付近の東海自然歩道へ 平成30年5月16日
レッドデータブックのデータとネット上の記事を探し見しながら、このあたりのあるのでは?と目星をつけて出かけてみる。あまり時間がとれないので全行程を歩くのは無理で、疑わしきポイントまで短絡して歩く。 苔類、シダ類は全くわからない。さらに木も全くダメ。勉強しなければ。 こちらも良く分からないテンナンショウ属。仏炎苞、付属体とも緑色のタイプだが、葉には浅い鋸歯がある。...
View Article河口湖界隈を花散策 平成30年5月18日
別の場所にまだ見たことが無い花を探しに行こうかと思ったのだが、歩くと頭がクラクラして体調が悪過ぎ、とてもではないが山に登れる気がしない。さほど歩かなくても良さそうな場所に変更して花の写真を撮りに行くが、おそらく1ヶ所目はもうすでに花が終わっている公算が強い。 いつもとはちょっと違うルートで現地に入る。ササバギンラン。...
View Article植物調査および鹿食害調査で南アルプスへ 平成30年5月19日
山梨県山岳連盟自然保護グループの南アルプス植物調査および鹿食害調査があり同行させていただいた。今回訪れる場所は山岳レインジャー活動で毎年どこかの山岳会が調査に訪れている場所であり、他の山岳会に先がけて自然保護グループが訪れることとなった。この調査に同行させていただくのは2年ぶりである。 今回は自然保護グループの活動における中心的な人物ばかりが集まった。...
View Article続カモメラン保護作戦 平成30年5月25日
先日保護柵の修復に訪れた御坂山塊のカモメランだが、今回は新たに山頂付近の最大の群生地を囲うために再訪した。当直明けできわめて体調が悪いが、混雑が予想される週末を避けると日程的にこの日か翌週の月曜日しか行ける日が無い。ポール30本が最低限必要なので、ザックに20本、片手に5本ずつのポールを持って登る。 今日は今までで最も多い数のポールを荷揚げする。...
View Articleレンゲツツジ咲く甘利山へ(前編) 平成30年5月27日
例年ならばレンゲツツジには若干時期が早いのだが花期の早い今年ならばもう咲いているかも知れない。空は霞んでいて富士山は見えない公算が強いが、他にも見たい花があったので今までにまだ歩いたことが無い椹池からのコースを歩いてみることにする。 椹池の駐車場と白鳳荘。真直ぐに進むと甘利山への登山道に入る。 椹池の近くに咲くクリンソウ マムシグサ。葉が広く普通のマムシグサと思われる。...
View Articleレンゲツツジ咲く甘利山へ(後編) 平成30年5月27日
椹池から南甘利山と思われるピークを越えてその先の祠のある小ピークにまで行き、池に立ち寄ってクリンソウの群落を楽しんで来た。これから甘利山に登り上げるのだが、道標は付いていないものの尾根に行き着けそうな笹の中の細い道があったのでそれを登ってみることにする。途中で道が無くなってしまうのではないかと心配したが、上に行くほど笹が刈り払われて道は明瞭になっていた。...
View Article富士北麓花散策 平成30年5月29日
「花咲かじじい作戦」を展開している山の様子を見に行きたかったのだが朝から天候が不順で雨が降ったり止んだりしている。登山口に向かう途中で雨足が強くなってきたため登るのは止めてあまり登らない場所の花散策に切り替える。今回の場所は5月11日にも訪問しているがお目当てのスズムシソウやコアツモリソウはまだほとんどが蕾だった。それから2週間以上が過ぎてもう少し時期が遅いかも知れない。...
View Articleイナモリソウ?いや、ちょっと違う 上野原市へ 平成30年5月30日
5月連休に歩いた山で偶然出会ったイナモリソウらしき葉の花がそろそろ咲いている頃ではないだろうか。見つけた時には固い小さな蕾が付いていた。富士北麓の森を散策して車に戻ったのは3時過ぎ、夕方7時から会議があるのでそれまでに甲府に戻れば良い。高速を使って上野原まで移動してなんとか間に合いそうな時間である。神社の駐車場まで行くとパラパラと雨が降り出したので傘を差しながら散策する。...
View Article「花咲かじじい作戦」赤信号 平成30年6月2日
一昨年は姿を見せなかった花咲かじじい作戦を展開中の某草だが、保護柵で囲ってあげたところ昨年はなんとか葉だけ出してくれて一安心していた。今年もきっと葉を出してくれているだろうと期待して訪れてみる。昨年の秋に保護柵は破損されていないことは確認しているので鹿の食害に遭っていることはまず考えにくい。...
View Article危機的な状況に陥っている瑞牆山周辺のカモメラン 平成30年6月3日
瑞牆山を訪れた最大の目的がこのカモメランの調査と言って良いであろう。 年々数を減らしているという山岳レインジャー活動の報告を目にしていたが、まだ大丈夫だろうと思っていた。ところが昨年の報告で葉はあるものの花がひとつも咲いていないという報告を受けた。さらに今年の調査の第1報では葉も見当たらないという。もし本当ならばそれはまずい。自分の目で確かめてみないといけない。...
View Article大丈夫か?櫛形山固有の草 平成30年6月4日
一昨年の秋に櫛形山に咲く固有の草を保護柵で囲ってもらったのは良いが、囲ったからといって必ずしも良いとは限らないようである。保護するはずの肝心の草では無くてバイケイソウやシダ類などのその他の草が増殖して日当たりが悪くなり、栄養分もだいぶ取られてしまっているようで昨年の株はひとまわり小さくなってしまっていた。今年はどうなっているのか、かなり心配になっていたので見に行ってみた。...
View Article山梨県の絶滅危惧の花たちとその現状 ~三ツ峠勉強会①~
平成30年6月9日に三ツ峠の高山植物学習会で上映したスライドから抜粋して提示したいと思う。100枚近いスライドを上映したので4回くらいに分割して記載する。 ウチョウラン(絶滅危惧ⅠA類):岩場の中にある草地を好んで生育している。山野草ブームの際に再三の盗掘被害に遭って激減してしまい、今では人の近付かない険しい岩場でわずかに咲き残っている感じではあるが、ここ数年若干数が増えているように見える。...
View Article