山梨県山岳連盟自然保護グループの南アルプス植物調査および鹿食害調査があり同行させていただいた。今回訪れる場所は山岳レインジャー活動で毎年どこかの山岳会が調査に訪れている場所であり、他の山岳会に先がけて自然保護グループが訪れることとなった。この調査に同行させていただくのは2年ぶりである。
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今回は自然保護グループの活動における中心的な人物ばかりが集まった。
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メンバーの一人が大きなカツラの木に着生している植物を発見。望遠レンズで覗いてみるとヤシャビシャクだった。花は満開。
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この界隈に生えているテンナンショウ属はほとんどがユモトマムシグサだった。
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ユモトマムシグサ。鋸歯のある5枚の葉、葉よりも上に出る仏炎苞が特徴。
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白いサナギイチゴ
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ピンクのサナギイチゴ
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アオチドリ。葉がちぎれていて食害に遭っている。
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まだ花が開いていないアオチドリだが、こちらも葉がちぎれている。
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まだ開花していないヒメムヨウラン。1本は折れてしまっている。
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イチヨウラン。山梨県レッドデータブック2018年版ではⅡ類からⅠB類に格上げされた。
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イチヨウラン。この界隈のイチヨウランはウズラ葉だった。
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イワセントウソウ。風で揺れるうえに花が小さくてピントが合わせにくい。
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ホテイラン。今回の一番の調査対象種。
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白いホテイラン。アルビノでは無くて花がしおれかけて色が抜けたもの。背萼片(花の上に出ている3本の萼片)が倒れている。
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苔が減って斜面が乾燥化しつつあり、年々数を減らしつつあるこの場所のホテイラン。危険な状況にある。
2ヶ所を巡り、ホテイランは開花している株だけで20株以上確認は出来たが、葉を含めた個体数でも50株程度しか確認できなかった。生存して行くうえでギリギリの個体数しか無いと推定される。鹿の直接の食害というわけでは無く、食害による二次的変化の山肌の乾燥化、温暖化による影響、登山者の増加による山肌の荒れと硬化など、複合的な要因がこの花の減少につながっていると推測される。保護柵の設置が良いのであろうが、確実な効果が得られるかどうかは疑問があり、実際の保護はかなり難しいのではないかと思われる。

今回は自然保護グループの活動における中心的な人物ばかりが集まった。

メンバーの一人が大きなカツラの木に着生している植物を発見。望遠レンズで覗いてみるとヤシャビシャクだった。花は満開。

この界隈に生えているテンナンショウ属はほとんどがユモトマムシグサだった。

ユモトマムシグサ。鋸歯のある5枚の葉、葉よりも上に出る仏炎苞が特徴。

白いサナギイチゴ

ピンクのサナギイチゴ

アオチドリ。葉がちぎれていて食害に遭っている。

まだ花が開いていないアオチドリだが、こちらも葉がちぎれている。

まだ開花していないヒメムヨウラン。1本は折れてしまっている。

イチヨウラン。山梨県レッドデータブック2018年版ではⅡ類からⅠB類に格上げされた。

イチヨウラン。この界隈のイチヨウランはウズラ葉だった。

イワセントウソウ。風で揺れるうえに花が小さくてピントが合わせにくい。

ホテイラン。今回の一番の調査対象種。

白いホテイラン。アルビノでは無くて花がしおれかけて色が抜けたもの。背萼片(花の上に出ている3本の萼片)が倒れている。

苔が減って斜面が乾燥化しつつあり、年々数を減らしつつあるこの場所のホテイラン。危険な状況にある。
2ヶ所を巡り、ホテイランは開花している株だけで20株以上確認は出来たが、葉を含めた個体数でも50株程度しか確認できなかった。生存して行くうえでギリギリの個体数しか無いと推定される。鹿の直接の食害というわけでは無く、食害による二次的変化の山肌の乾燥化、温暖化による影響、登山者の増加による山肌の荒れと硬化など、複合的な要因がこの花の減少につながっていると推測される。保護柵の設置が良いのであろうが、確実な効果が得られるかどうかは疑問があり、実際の保護はかなり難しいのではないかと思われる。