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四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

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     八ヶ岳か、山梨県県南部に行くか迷ったが、高速道路に乗ってから県南部に行くことに決める。おそらくは一昨年訪れたものの既に花期を過ぎていた紅色の蘭が咲いている頃だろう。それともうひとつ、場所がわからないが見ておきたい着生植物がある。見つかるかどうかは勘とほとんど運試しのようなものだ。さて、いかに?


        道路脇の草むらに奇怪なテンナンショウの葉が出ていた。これは??


        フイリスルガテンナンショウではないかと思うのだが、花の時期に付属体の先端部の形を見ないとわからない。

     現地に到着し、苔の生した岩壁がある場所に行ってみると・・・咲いている。しかもちょうど見頃の満開!予想していた以上にたくさん咲いている。


        居ました。紅色のシュスラン。


        花も葉もなんと綺麗なランなのだろうか。感動!


        くちばしのように細長い花だが、唇弁があり確かにランの形をしている。


        2年後の山梨県レッドデータブック書き換えの際には確実に絶滅危惧種に入ってくるであろう花。


        終わりかけたユキノシタ。その周辺にも咲いている。


        場所を移動して同じような環境の別の岩壁を探してみると、数は少ないながらそこにも咲いていた。

     この地域の苔生したややジメジメした岩壁にはどうやらこの美しいランが生育しているらしい。

     この花を存分に楽しんだ後に、今度はあまり慣れていない着生ランの観察に出かける。川沿いで空気湿度が高く、ノキシノブやマメヅタがたくさん着生しているような木を探し、双眼鏡や望遠レンズを使って幹や枝を覗き込んでみる。果たして見つけられるかどうか?運試し!!


        何かバルブのようなものが出ているが? どうやらこれはマメヅタの胞子。


        この木にはカヤランが着生している。


        同じような木にヨウラクランが着生していた。


        ヨウラクラン。花は終わり結実間近。


        何かツル性植物の葉。


        こんなものも着生(?)していた。


        こんなカエデの木が怪しいと思うのだが??


        美しいシダが着生している。


        この木にはカヤラン。

     車で移動しては三脚と望遠レンズと双眼鏡を担いで怪しい場所を点々と歩き、10ヶ所近く歩いたところで何やら青々とした葉がびっしりと着生している木を発見した。望遠レンズを装着して覗き込んでみると、マメヅタとは明らかに違うものがノキシノブと一緒に着生している。種のようなものも付いている。これこそは・・・!


        ノキシノブ一緒に何やらマメヅタとは違う葉が着生している。


        手前の木にも、向こうの木にもビッシリ。


        間違い無さそうだ。これこそが運試しで探していた着生ラン。

     200㎜最大望遠ズームでも距離が遠くてズームが足りない。車に戻って300㎜望遠レンズと2倍エクステンダーを持って来てさらにズームをかけて覗き込んでみる。


        400㎜ズーム。やや光沢のある大きな葉がたくさん着生している。


        種らしきものがたくさん着いている。


        さらに600㎜ズーム。間違い無し。これこそが運試しで探していた麦の蘭。


        トリーミング


        場所によっては着生ランらしく長い根を張り、昨年の種らしきものも着いている。

     どうやら今日は天が味方してくれたようだ。情報が少なく出会うのは困難であろうと思っていた麦のランに出会うことが出来た。大満足である。

     ついでに、と言ったら花に失礼だが、そろそろ開花するであろう蜘蛛のランも見に行ってみた。


        上にクモラン、下にはカヤランが着生している梅の木。


        クモラン。


        小さな小さな花穂を出しているが、どうやらまだ蕾だ。

     満開の紅のシュスラン、そして探すのは困難と思っていた麦のランにも出会うことができ、この日はたいへん良い日となった。麦のランは花が咲く季節に再訪してみて、どんな花が咲くのか是非とも見てみたい。


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     山梨県県南部のラン探しで良い思いをしたので、気分が良いところでそのまま帰ったほうが良かったかも知れなかったが、まだ時間が早かったので訪れたことが無い静岡県側の富士山南麓の森をちょっとだけ散策に立ち寄ってみた。

     駐車場に到着すると、親子連れの小学生と思われる大人数の団体さんが2組森から出て来た。総勢50~60人は居るのではないだろうか。この場所はそんなに簡単に行ける場所なのか? 登山フル装備でスパッツまで装着している自分の格好が浮いて見える。森の中に入ってみて納得した。綺麗に整備された遊歩道のようになっていた。


        綺麗に遊歩道が整備されている冨士南麓の森。


        苔生した倒木やブナの木があり、豊かな自然を感じさせる森。


        山頂付近には祠が立っていた。


        林床にはツルシロカネソウがたくさんある。


        この季節でもまだ咲き残っているツルシロカネソウ。


        ヤマトウバナ


        サワギク


        もうすぐ咲きそうなモミジガサ


        ウバユリ


        ナルコユリ

     これだけ綺麗に遊歩道が整備されていると、花探しのためとはいえさすがに遊歩道を外れて森の中へ踏み込む気にはなれない。見たかったのは先日富士山北麓の森で出会えなかったキバナノショウキランだったのだが、残念ながら発見できなかった。この日は既に運を使い果たしている感もあるが、初めて訪れる森でほとんど情報も無く花を探し当てるのはやはり難しい。今回は時間も遅かったのでさっと歩いて来ただけだったが、機会をみてじっくりと再訪してみたいと思う。

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     昨年も訪れている権現岳であるが、訪れた時期が早かったようで見つけられなかった花があり今年こそはと意気込んでいた。心配なのは天候で、ここ数日間きわめて暑い日が続いており、午後からゲリラ豪雨に遭ってもおかしくない天候である。天気予報を見ても夕方には雨が降る予報である。天候の変化を見ながら、場合によっては途中で引き返すことも考えつつ、朝6時に天女山から出発する。


        朝6時スタート。前日は中央道八ヶ岳サービスエリアで車中泊した。


        朝の天気は良好、南アルプスがくっきりと見える。


        雲海に浮かんだ富士山。


        目指すは右側の鋭鋒権現岳だが、場合によっては途中で引き返す。


        朝日射すゼンテイカ(ニッコウキスゲ)


        朝露に濡れるウツボグサ


        イブキジャコウソウは登山道沿いにたくさん咲いている。


        蕾のエゾスズラン(アオスズラン)。咲いた頃にはうまくすれば南アルプスを背景に撮影出来るかもしれない。


        ニシキウツギ(と思われる)。本日も超ゆっくり歩き。登山者には皆追い越してもらう。


        前三ツ頭への急登。ここは何度通っても辛い。


        前三ツ頭付近に咲いていたヨツバシオガマ。まだ蕾が多かった。


        ハクサンチドリは鹿にやられたか、数が激減している。


        前三ツ頭のこの草地とその周辺にはかつてはたくさんハクサンチドリが咲いていたが、ほとんど見かけなくなってしまった。


        樹林帯の中で見かけたイチヨウラン。


        これはヒメハナワラビか?


        ヒゴタイの葉も何種類か見かけた。これはコウシュウヒゴタイか?


        形の違うこの葉はやや薄く見え、ヤハズヒゴタイではないだろうか?


        さらに権現岳山頂付近で見かけたものは総苞が黒ずんでおり、タカネヒゴタイではないかと思う。いずれも花が咲いてみないとわからない。


        前三ツ頭から、雲の切れ間に姿を現した富士山。

     前三ツ頭で富士山が姿を現したところで休憩し、昼食をとる。心配していた天候は今のところ大丈夫だが、権現岳側は雲が巻いており時折黒っぽい雲が流れてくる。ゴロッと鳴ったら速攻で撤退だが、もし権現岳山頂あたりで雷雲に出会ってしまったら三ツ頭に登り返すまではほぼ森林限界を超えているので雷雲の避けようが無い。最悪の場合は権現小屋に一晩ご厄介になるしか無いだろう。前三ツ頭で休憩した後は、休憩無しで権現岳まで登る。


        三ツ頭。権現岳は雲に巻かれている。


        三ツ頭のチシマギキョウは咲き始めたばかり。


        葉っぱがランのようだったので、何だこれは?と思ったのだが。


        落ち着いて良く見ればタカネシュロソウ。周辺にも同じような葉がたくさん出ていた。


        まだ蕾のタカネシュロソウ。花期になるとこのあたりでは普通に見られそうだ。


        ミヤマクロユリ。


        咲き始めたばかりのコゴメグサ

     さて、権現岳の鎖場を越えていよいよ核心部の権現岳直下の岩場にさしかかる。この界隈は高山植物の宝庫である。時折雲に巻かれて視界が遮られることがあるが、予想していたよりも天候は持ちそうである。これならば・・・思う存分写真を撮って午後3時までに下山を開始すれば大丈夫そうだ。


        権現岳山頂と阿弥陀岳、赤岳。これほどの眺望が得られるとは思ってもいなかった。


        ムシトリスミレ。草地の中よりこんな岩の間に咲いているこの花のほうが似合っているように思う。

        
        クモマナズナと権現岳


        イワベンケイと権現岳


        ミヤマオトコヨモギと編笠山


        ミヤマダイコンソウと編笠山


        ハクサンシャクナゲと編笠山


        ミヤマシオガマと編笠山


        ミヤマダイコンソウと・・・もう言うまでも無し。

     権現岳山頂付近を右往左往しながらたくさん写真を撮った。しかし、なかなかお目当ての花が見つからない。ようやくそれらしき葉を1枚だけ見つけたので、その界隈を探してみると・・・あった。本日の目的の花、タカネサギソウ。しかし、折角出会えたのにまだ開花していない。1週間ほどフライングだったようだ。今年は花期が遅れているのを配慮のうえでこの日を選んだのだが、それでもまだ早かった。


        やっと出会えたタカネサギソウ。


        しかし、残念ながらまだ蕾。


        下山途中の登山道脇にも何株か咲いていた。しかし、開花している花には出会えなかった。

     時間は午後2時40分になった。天気はまだ持ちそうだが、とりあえずは目的の花に出会えたことだし、写真も存分に撮った。下山開始する。

     もうひとつ、平成25年にその花を最後に見て以来、その後訪れるたびに探しているもののどうしても見つからない花があった。登りながらじっくり探してきたつもりだったがやはり見つからず、絶滅危惧種の花なのでもはや絶えたのではないかと思っていた。しかしもしかしたら?と、登りの時とは反対側の草むらを覗き込みながら歩いていると・・・!奇跡的にその花と出会うことが出来た。4年ぶりの再会である。1ヶ所でしか見つけることが出来なかったが、とにかくまだ残っていてくれたことがとても嬉しかった。


        日没間近、最後の最後で出会えたこの花。


        初めて見た時は変わり者のジュウニヒトエ?と思っていたが・・・。


        あまりお目にかかることが無いケブカ・ツル・カコソウという花。

     他にもいろいろと探し物があったため、下山は日没過ぎの7時半になり、ヘッドライトを点灯しての下山となった。実に13時間半も山の中に居たことになる。単純に権現岳往復だけであれば、ゆっくり歩いても10時間はかからない。そのほかの3時間以上(実際はおそらく5~6時間)は花探しと撮影に費やしていたということである。天候に恵まれて、これだけの花が見られただけでも十分満足であるが、その他にも驚愕の花に出会うことが出来た。(続編に続きます。)

       

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     八ヶ岳の山梨県側ルートにまだ出会ったことが無いラン科の植物が咲いているらしい。植物観察会が予定されていたのだが、諸般の事情で中止となってしまい、自力で探すことになる。そのほかにも、前述したタカネサギソウを含めて様々なラン科植物がこの山域には生育している。


        ヒメムヨウラン。時期が遅かったこともあるが、今年は数が少なく、2株しか発見できず。


        イチヨウラン。見かけたのは1株だけ。


        カモメラン。昨年に続いて咲いていたのは1株のみだった。葉の数も減少しており、この場所では絶滅寸前という気がする。


        タカネサギソウ。山梨県ではレッドデータブックに載っていないが、2年後の書き換えでは絶滅危惧種に入ってくると思われる。


        残念ながら蕾だった。

     ここまでの花は毎年行われている山梨県山岳レインジャー活動の調査で報告されているラン科の植物たちである。ここから先はまだレインジャー活動報告に載せられていない花たちである。


        ガッサンチドリ(おそらく)。私一人では判別できず、お会いしたランに詳しい方から教えていただいた。


        下手な写真でいまひとつ分かりにくいが、距がきわめて短い。


        こちらが良く見かけるキソチドリだが、距の長さが全く違い、別の花であることは明らか。


        アオチドリの緑花なのか、それともタカネアオチドリなのか?


        背丈は10~15㎝ほど。


        こちらはやや大型の株。この鈴生りにたくさん花を付ける姿はアオチドリとは別物のように思う。


        これは三ツ峠で見かけたアオチドリ。


        こちらは櫛形山のアオチドリ。

     三ツ峠および櫛形山のアオチドリと比べると、八ヶ岳のアオチドリは花の付き方が鈴生りにたくさん付いている。タカネアオチドリの特徴として小型であることと唇弁が短いことがあるが、画像を見比べてみると八ヶ岳のものは唇弁が短い。さらに、この花の付き方を見る限りではいつも見ているアオチドリとは別物、タカネアオチドリで間違いないのではないだろうか。


        そしてこれが今回探していた花、琥珀のラン。


        折角見つけたのに踏み倒されている。ここは登山道では無いので動物の仕業か?


        しかし、別の場所でも発見。


        琥珀色の輝き、琥珀ラン。

     権現岳往復で13時間半という長時間を要したのは、このような希少な花たちの探索と撮影に多大な時間を要したためである。予定通りのタカネサギソウ、見つかるかどうか分からなかった琥珀のラン、そして何年振りかのケブカツルカコソウにも出会えた、充実した八ヶ岳花山行だった。

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     大菩薩・小金沢連峰は甲州アルプスという名前で呼ばれるようになりつつあることを最近知った。アルプスという名前が付くと何か凄い山を歩いているような気がする。

     昨年はこの山塊のニョホウチドリを見て廻ったが、いずれの場所も笹原に飲まれつつあり危険な状態にあるように見える。特に大菩薩嶺界隈は個体数がかなり減少しており、消滅するのは時間の問題のように見える。もはや柵で囲ってどうにかなるようなレベルでは無く、笹をなんとかしなければどうにもならないのではないだろうか?数を増やすのはかなり難しいように思う。今回はこの花を見たいこともあったが、もうひとつ昨年探してはみたものの全く出会えなかった花を再度探しに行ってみることにした。昨年探した場所で間違いないはずだが、個体数は少ないらしい。


        こんなところにエゾスズラン。花付きが悪くあまり元気には見えない。


        かなり大型だが、普通のマムシグサと思われる。


        苔の生した豊かな森に見え、イチヨウランやキソチドリがあっても良さそうなものだが、ラン科植物は全く見当たらない。

     前日の八ヶ岳13時間半が少しばかり足に堪えて、膝と足首が若干痛い。ふくらはぎも張っているが歩けないほどでは無い。とにかく歩幅を狭くしてピッチを上げずゆっくりと歩き、現地に到着した。


        ニガナとシロバナニガナが仲良く並んで咲いている。


        意外とあっさり見つかったこの花。昨年も同じ場所を歩いたはずだが?


        予想していたよりも小さな花だった。


        今年は出会えました。ヤ・マ・トキ・ソウ。


        笹に負けずにニョホウチドリと向き合いながら咲いていた。


        ここは4株まとまって咲いている。笹と共生出来るのだろうか?

     昨年も全く同じ場所を歩いているはずだ。その翌日に私の所属する嶺朋クラブのメンバーが歩いてこの花を見ているので、見落としたのは間違い無さそうだ。数は少ないと聞いていたが、今年は20株近く見ることができ、さらに別の場所でも10株ほど出会うことが出来た。昨年は何を見て歩いていたのか?自分の花探しレベルの低さに呆れる。さらにニョホウチドリも狭い範囲だけだが見て廻った。


        笹薮の中に咲いたニョホウチドリ


        同上


        別の場所に咲いていたニョホウチドリ


        こんな笹薮の中で大丈夫なのか??

     ニョホウチドリは笹薮に飲まれて消滅(してしまったように見える)した場所もあるが、不思議と笹原の中に空いた草地の中には生えていない。そして部分的に柵で囲われた場所があるのだが、その中にも咲いていなかった。ひょっとしたら、私たちが思っているほどに笹との相性は悪く無いように見えなくも無い。これも何年か観察して個体数の変化を見て行かないとわからないのかも知れないが、個体数が減ってきた時にはもう手遅れになってしまうのかも知れない。植物の世界はわからないことだらけで、何をどうすれば本当の保護に役立つのか、良く考えて行動しなければならないと思う。

     帰りはいつもとは違う林道を歩いて戻った。


        林道沿いにはシロバナウツボグサがこれでもかというくらいにたくさん咲いていた。


        こんな環境の森ならばきっと居ると思っていた。


        クモキリソウ。林道脇に固まって咲いていた。


        最後は車道を歩いて駐車場に戻る。トリアシショウマ。


        キバナノヤマオダマキ

     笹に飲まれつつも、共生しているのか、それとも必死に咲いているのか、ヤ・マ・トキ・ソウもニョホウチドリも元気に咲いているように見える。これから先はどうなって行くのか、どこで笹刈りをはじめとする手入れが必要になるのか、慎重に見極めて行く必要がありそうだ。

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     最近はロングコースの藪山中心の山行が多くて、日程的にも予定が合わず全く参加していなかった嶺朋クラブの山行だが、珍しく青木鉱泉界隈の花見山行を行うとのことで参加させていただいた。嶺朋クラブ以外の方の参加もあり、メンバーは総勢で8人ほどになった。先週行われた鳳凰山山岳レインジャー調査の際に青木鉱泉界隈でオニノヤガラを見つけたそうで、それを観察に行くのが一番の目的であるが、沢沿いのルート周辺にはそのほかにもいろいろな花があるはずだ。


        まず最初にお出迎えしてくれたのはクモキリソウ。少し時期を過ぎてしまっている。


        その先の森の中にも、あちらこちらで見かけられた。どれも青々とした葉で元気に育っているように見える。


        キツネノボタン


        キツリフネ


        青木鉱泉宿舎の前に咲いていたウツボグサ


        ウメガサソウ


        意外と近場で1本目のオニノヤガラを発見。少し遅かった。


        イチヤクソウ


        シナノナデシコ


        同上


        近くに別のナデシコ。茎を触るとベタベタしている。ムシトリナデシコ。


        オニルリソウと思われる。


        もうすぐ咲きそうなモミジガサ


        足元に咲いていた可愛らしい花、コナスビ


        途中で出会ったオニノヤガラ


        まだ蕾で、まさに鬼の矢のようだ。


        葉の名残り


        露出していた球根のような根


        最終目的地のオニノヤガラ。


        少し緑色がかった花が咲いていた。

     ちょうどお昼頃となって、沢沿いの少し広くなったところで休憩し、昼食となった。クモキリソウがたくさん咲いているところを見ると、花たちにとって居心地の良い場所なのだろう。帰りは別ルートで戻ることにする。


        河原に咲いていたオオビランジ


        ミミナグサ


        トリアシショウマ


        オトギリソウ


        フタバアオイ


        シャクジョウソウ


        こちらにもウメガサソウ


        ベニバナイチヤクソウのようだが、花に比べて葉が小さく、おそらくはムヨウイチヤクソウ。


        こんなところにもこの花が咲くのか。


        ジガバチソウ

     さほどの距離ではないが、ほとんど私の花歩きピッチでゆっくりと散策していただき、三脚を出して存分に撮影させていただいた。想定していた以上に様々な花に出会うことが出来て有意義な花見山行だった。

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     静岡県境の山に白い腐生ランが咲くという話は数年前に聞いたことがあったが、実際に見たことは無かった。今回知人を通して情報を提供していただき、さっそく見に行ってみた。現地近くになると、偶然にもその花を見に来た女性3人組と出会い、詳細な情報を提供していただくことが出来た。さらには、いろいろと話を伺ってみると、情報の発信元が同じ人物であったことも判明して驚いた。


        登山道脇に咲いていた初見の花。ジャノヒゲにしては葉の幅が広いし、ヤブランにしては背が低い。


        調べてみると、どうやらオオバジャノヒゲ(ユリ科ジャノヒゲ属)という花。


        トチバニンジン


        穂を出したキッコウハグマ


        テイショウソウはまだ花穂を出していない。


        これは本物のヤブレガサ。確かに御坂山塊のヤブレガサらしき葉とは違うように見える。


        現地で情報をいただいたので、あっさりと出会えました。


        探しものはこの花。シロテンマ。


        こちらはもう終わりかけ。


        こちらはまだ蕾。

     一昨年櫛形山で出会った以来となるシロテンマだが、こちらのものは櫛形山に比べて背丈が半分くらいしか無い小型のものだった。しかし、花を見る限りでは全く同じ花だ。オニノヤガラの変種とも言われているが、真っ白な花を見る限りでは別物のように見える。

     なかなか出会うことが出来ない花なので、情報提供いただいたこの山の主に感謝である。

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     キバナノショウキランは富士山界隈でしか見られないものかと思っていたのだが、山岳会のメンバーから数年前に大月の山で見たという情報をいただいた。ルートとおおよその場所を聞いたので22日に出かけてみたが、登山道の入り口に到着したところで頭上で雷が鳴り始めてしまう。30分ほど待ったが遠ざかる様子は無く撤退となる。そして24日再訪してみたが、生憎の天候でいつ降り出してもおかしくない空模様だ。しかも気温は30℃近くありかなり暑い。山頂まで行くわけでは無いので、午後2時半から歩き始める。果たして本当にそんな花があるのだろうか?


        入り口付近で見つけたジャノヒゲ(リュウノヒゲ)。


        先日見かけたオオバジャノヒゲに比べて小型で葉が細い。花も紫色が強い。


        普通のマムシグサに見える。


        これは?良く見かける気もするが・・・。


        星型の実が付いている。調査中。


        イワタバコが咲き出していた。


        イワタバコ


        沢沿いの道を進む。ほとんどが杉の植林帯だが、探しているキバナノショウキランはブナなどの広葉樹林の倒木に腐生する植物だと思う。


        斜行する堆積岩の層が面白い。


        ここから先は沢を離れて稜線に登る尾根道。しかもヒノキの植林帯でこの上にあるとは考えにくい。

     標高差にして450mほどを花を探しながら右往左往しながら歩いたが、全くそれらしきものは見つからなかった。それよりも、ほとんどが植林帯で杉の倒木ばかりで、探し物があるような環境には無いように思う。場所を間違えたか、あるいはキバナでは無いほうのショウキランだったか?再度場所を確認して来年にでも再トライしてみたいと思う。今回の探索は失敗に終わった。


        収穫といえばこの花くらい。


        ガンクビソウ。普通にありそうに見えるが意外と出会えない。大きなガンクビソウは絶滅危惧種に入っている。

     行動時間は3時間半ほどだったが、絞れば流れ出そうなくらいの大汗をかき、体力を大きく消耗した。1リットルの水で足りなくなりそうだったので、沢の源流で300mlほど水を汲んで補給した。汗かきの私には行動しにくい季節である。

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     富士山麓以外の場所でこの花に出会うのは山梨県では難しいのではないかと思っていたのだが、大月の山でキバナノショウキランを見つけてきた山と花の達人が今度はドンドコ沢でもこの花を見つけてきた。かなり詳細な場所をメールで送っていただいたが、果たして見つかるかどうか??それと、大月の山で見たという画像も同時に送ってもらったが、間違い無くキバナノショウキランだった。しかも花の周辺にスギの木の葉が散乱しており、どうやらスギの木の林床に生えていたようだ。私が探し歩いたルートで間違い無かったようだ。年によっては出ない時もあるようなので、来年も探索に出動してみたいと思う。

     午後から出発したので、現地までは時間的にギリギリの距離になりそうだ。日没過ぎの下山を覚悟で青木鉱泉から入山する。


        2週間ほど前に観察したオニノヤガラはもう花が終わっていた。


        オニノヤガラ。新調した100㎜マクロレンズで接写。


        トチバニンジン


        広葉樹林の林床にもうすぐ咲きそうなモミジガサ。


        バイケイソウが咲く森

     2~3株あったと連絡を受けたが、見つかったのはこの株だけだった。今度こそ出会えたキバナノショウキラン、やっと富士山以外の山域で見ることが出来た。


        広葉樹林の林床に咲いたキバナノショウキラン。


        満開を少し過ぎているが、富士山以外の場所で出会えただけでラッキーである。


        マクロレンズ接写


        これはフクオウソウの葉か?


        2中裂するこの奇怪な葉、ギンバイソウ(アジサイ科、or ユキノシタ科ギンバイソウ属)という花らしい。

     沢の周辺や周辺の斜面を探したが見つかったのはこの1株だけだったが、ひとまず出会えて良かった。時間は午後5時を過ぎて森は薄暗くなってきた。撤退する。

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     何年ぶりの北岳だろうか?毎年行きたいと思いつつも、1泊2日という日程がなかなか取れず、天候にも恵まれずおそらくは平成23年7月以来になるのではないだろうか。未だに出会えていない北岳特産の2種類の花にどうしても出会いたくて、山岳連盟の山行に便乗させていただくことにした。その花を撮影するために登ると言っても過言では無いだろう。そのために100㎜マクロレンズを新たに購入し、28日に試写を行ってきた。花の撮影に愛用している10‐22㎜超広角レンズとは使い勝手が全く違うレンズなので、かなり奇異な感じがするが、2本のレンズが使いこなせれば風景を取り込んだ画像と花だけを主体にした画像の2種類が変化自在に撮れるということになる。まずは北岳まで登らなければ話にならない。

     朝1番のジャンボタクシーに乗るのだが、集合時間の4時半にとてもではないが早起きして間に合う気がせず、前日から芦安のペンションを予約して宿泊した。ぐっすり寝て集合場所に行くが、空模様がよろしく無い。広河原に到着して北岳を見上げると完全に雲に巻かれて全く姿が見えない。おそらく上は雨だろう。もし単独登山だったら・・・途中までで引き返している公算が強い。メンバーの足を引っ張らないように、必死で登るが、途中からは完全に私が最後尾を独占するようになってしまう。


        大混雑の広河原。本日の北岳肩の小屋宿泊率は150%だそうだ。


        ガンクビソウを数本発見した。


        大きな5枚葉のマムシグサ。花の位置が葉よりも低く、おそらくはヒロハテンナンショウと思われる。


        小雨と霧でレンズが結露し、撮影がままならず。オニシモツケ。


        側面から流れ落ちる沢沿いに咲いていたコンロンソウ


        同じような沢沿いにクロクモソウ


        ミソガワソウ


        葉がハート形。


        カイタカラコウ


        花がやや黄色味を帯びており葉脈が並行で鮮明。ヤマブキショウマと思われる。


        出会えて嬉しいこの花。ミヤマハナシノブ。


        良く見かけるこの葉はずっとヤブレガサだと思っていたが・・・


        ヤブレガサよりも葉の切れ込みが浅く、茎からも何枚か葉が分岐して出ている。これはヤマタイミンガサ。

     御池小屋分岐を過ぎたあたりで雨が降り出してしまい、まずは上だけカッパを着る。しかしその後さらに雨足が強くなり、上下着用で歩くことになる。覚悟はしていたのだが、それでも雨の中を山に登るのは気持ち良く無い。なによりも大変なのは湿度に弱い一眼レフカメラのレンズで、しばしば結露を起こしてそのたびにレンズを拭いて撮影しなければならない。さらにはレンズフィルターの内側まで結露するようになり、フィルターを外したり付けたりを繰り返しかなり面倒なことになってしまう。それでも、折角出迎えてくれた花たちを撮らずに先に進むことなど出来ない。


        大樺沢の雪渓。沢脇の道は倒木が多くて荒れており、ほとんど歩かれていない。


        この界隈にはキタダケオドリコソウなる黄色いオドリコソウがあると聞いたが・・・


        見たのは白からやや緑色がかったオドリコソウだけだった。


        ミヤマハナシノブは咲き始めのちょうど良い時期。


        グンナイフウロとミヤマハナシノブ


        白花のグンナイフウロ

     10時半に本隊から10分ほど遅れて二股に到着する。ここでちょっと早い昼食となるが、朝食の時間が早かったのでちょうど空腹になったところだった。20分ほど休憩して再出発する。しかし、その先は雨脚が強まり、ほぼ土砂降りと言って良いような強い雨となってしまう。単独登山ならばまず下山しているところだろうが、今回はグループ登山で本隊は既に出発しているので、追いかけて行くしかない。カメラを布で覆いコンビニ袋を被せて保護したが、あっという間に布もカメラも水浸しになってしまった。カメラが起動しなくなるのではないかと心配したがなんとか大丈夫だった。


        タカネナデシコ。雨でうなだれている。


        ムラサキタカネアオヤギソウ(タカネシュロソウ)。


        柵で囲われた中はミヤマキンポウゲがだいぶ復活していた。しかし、バイケイソウもかなり生えている。


        ヨツバシオガマ。この花は雨に打たれても元気に見える。


        細かく切れ込んだ葉が特徴のタカネヨモギ。


        初見の花、シナノヒメクワガタ(ゴマノハグサ科クワガタソウ属)。北アルプス中部以南、乗鞍岳、御嶽山、中央アルプス、南アルプスに分布するヒメクワガタの変種。


        ホザキイチヨウランは背が低くて小型のものばかり。


        イブキトラノオとお花畑

     雨で停滞したり花を探したり、薄暗いので三脚を出しての撮影で時間がかかったりと相当の時間を費やし、本隊とは完全に別行動となって午後2時過ぎにようやく御池小屋分岐にたどり着いた。この頃には本降りの雨は止んで霧雨に変わっていた。雨足が強かった時は途中で引き返そうかとも思ったのだが、ここまで来ると下山するのも肩の小屋まで行くのも時間的にはあまり変わらない。小降りになったことだし、本隊を追いかけて肩の小屋まで登ることにする。(その2に続く)

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     広河原を6時半に出発し、二又に10時半、そして御池小屋分岐に到着したのは午後2時過ぎ、雨に降られたり花を探したり撮影したりで停滞したこともあるが、右又を3時間以上かけて登って来たことになる。そしてこの御池小屋分岐から上は素晴らしい高山植物のお花畑になっている。この先も早く歩けるはずが無い。雨も止んで来たことだし、山小屋の食事時間直前の5時に到着すれば大丈夫だろう。三脚を出して存分に花の写真を撮りながら登る。


        御池小屋分岐付近のシナノキンバイ。時期を少し過ぎているが見ごたえ十分。


        テガタチドリにハクサンチドリ、ウサギギク、ミヤマキンポウゲと贅沢な花たちが並んで咲く。


        テガタチドリ


        ハクサンチドリ


        このあたりからタカネヤハズハハコがたくさん咲いている。


        ここにもシナノヒメクワガタ。


        稜線に抜け出る手前まではミヤマヨモギが多いが、稜線に抜け出ると別のヨモギが現われる。


        咲き残っていたコイワカガミ


        チングルマの群落


        アオノツガザクラ群落


        これも見たかった花。初見のミヤマクワガタ。


        花の色が赤く、別名アカイシミヤマクワガタ。


        稜線に抜け出るとこちらのヨモギが主体となる。ハハコヨモギ。


        岩に垂れ下がるように咲いていたチシマギキョウ


        雨のしずくが滴るシコタンソウ


        タカネツメクサ群落。晴れていればバックに仙丈ケ岳が見えたはず。


        そしてまた初見の花。何これ?変わったキンバイ??


        帰ってから図鑑で調べてみるとタ・テ・ヤ・マ・キンバイ(バラ科タ・テ・ヤ・マ・キンバイ属)という花だった。


        そしてこれもどうしても見たかった花のひとつ。岩の間を再三探してようやく3株見つけたが・・・


        この場所は残念ながら蕾だったイワユキノシタ。やっと探したと思ったら翌日には驚くほどに・・・!

     霧に巻かれ、時折小雨がパラつく中を、登山道の周辺や岩の間を覗き込みながらじっくりと花を探しながら歩いた。ようやく見つけたイワユキノシタ3株は残念ながらまだ蕾だった。折角見つけたのでマクロレンズを取り出して接写しようとセットしていると、比較的近い場所で雷鳴が3発轟いた。風向きも悪く、雲がこちらに流れてきそうだ。これは不味い!レンズのセットを止めてザックに詰め込み、急いで山小屋に向かう。4時半に小屋に到着し、濡れた服を着替えると、間もなく5時半の夕食時間となった。それにしても汗と雨で下着までびしょ濡れ、汗臭い。ズボン以外は全て着替えたが、想定していたよりも北岳の夜は寒く、カッパが濡れて使えなかった分だけ服が1枚足りなかった。

     夕食後に山岳会メンバー総勢17名が集合して肩の小屋のテントで8時半ごろまで雑談に花が咲く。自己紹介ではメンバーの生い立ちや面白い山経験などを肴に楽しい時間を過ごした。9時に就眠する。明日は曇り時々雨の予報だが、山の天気は変わり易くどうなることやら?明日はいよいよタカネマンテマとキタダケキンポウゲにご対面である。

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     肩の小屋は宿泊率150%だったそうだが、我々が宿泊させていただいた肩の小屋特設テントも狭く通常ならば8人使用くらいのスペースに11人寝ることになった。なんとか寝返りを打つくらいのスペースは確保できて、以外にもぐっすりと眠ることが出来た。早朝3時半ごろ、テントの屋根を打つ強い雨音で目が覚めた。こんな雨の中をとても登る気はしないだろうと思っていたら、次第に雨音は遠のき起床時間の4時半には雨は上がってくれた。5時過ぎに朝食、6時に北岳山頂に向けて出発である。時期的には目的の花であるキタダケキンポウゲとタカネマンテマがど真中のはずである。さて、良い花に出会えるかどうか?


        朝6時、肩の小屋を出発する。天気はいまいちだが雨は上がった。


        山頂に登って行くと、途中で青空が見え始めた。ハハコヨモギと登山者たち、雲の中には甲斐駒ケ岳が居る。


        イワオウギ


        岩場に付着していたイブキジャコウソウ


        若干遅いが、シナノキンバイとハクサンイチゲのお花畑


        アカイシミヤマクワガタ。登山道脇の足元に咲いていて、一番下の枝は踏まれて痛んでしまっていた。

     混雑している山頂は休憩せずにスルーして、北岳山荘側に下りて行く。こちら側も様々な花が咲いており、写真を撮ってばかりで全く足が進まない。本隊は既にずっと先まで行ってしまい全く姿が見えなくなってしまった。


        アオノツガザクラ


        花弁の先端が細かく切れ込んでいる。ミヤマミミナグサの群落。


        元気なミヤマオダマキ


        タカネヤハズハハコとお花畑


        ミヤマシオガマとオヤマノエンドウ


        ミドリハクサンイチゲ


        こんな足元にタカネマンテマ。踏まれないでね。


        ムカゴユキノシタとキタダケキンポウゲが饗宴


        ウラジロキンバイとタカネツメクサ、イワベンケイ


        ウラジロキンバイ

     八本歯のコルと北岳山荘の分岐に到着した。本隊はトラバース道を散策しているはずだが、どちら周りで周回しているか不明で、下手をすると出会えなくなってしまうかも知れない。トラバース道に下りるのは止めて分岐周辺をうろついて本隊が戻って来るのを待つことにした。しかし、この分岐部に界隈も花が凄い。


        ハハコヨモギとイブキトラノオ


        キタダケヨモギがたくさん。


        シコタンソウ大群落。100㎜マクロで撮影。


        こちらは別株。10㎜超広角で撮影。


        キンロバイ


        タカネコウリンカの群落は霧で霞んでしまった。


        タカネコウリンカ

     北岳山荘と八本歯のコル分岐点で40分ほど周辺の花を楽しみながら写真を撮っていると、本隊が八本歯のコル側から戻ってきた。トラバース道が素晴らしいお花畑になっていて足が進まなかったようだ。今回は行けずに残念だったが、目的の花は存分に見て撮影することが出来た。タカネマンテマ、キタダケキンポウゲ、そしてムカゴユキノシタとも花満開である。


        ようやく出会えたタカネマンテマ。11本の大株主。


        ハハコヨモギと共生。ユリのような緑の葉はおそらくトウヤクリンドウ。


        おちょぼ口のタカネマンテマ。これで満開状態。


        横から少し上向きになったものはもう花が散り始めた状態。上を向くようになるともう花が散っている。


        居ました。ムカゴユキノシタ。


        こんなに咲くのか!? 昨日の苦労して探した3株は何だったのか?


        小さな花だが愛嬌たっぷり。


        こんなにたくさん花を咲かせたゴージャスな株もあった。


        ハハコヨモギと饗宴


        そしてこちらがキタダケキンポウゲ。


        タカネツメクサとキタダケキンポウゲの饗宴


        仲良く並んで咲いているキタダケキンポウゲ。花弁が華奢で花弁と花弁の間に隙間が出来ること、針のような細い葉が特徴。

     予定していた花はほぼ見ることが出来て写真も思う存分撮影させていただいた。2日目は雨も上がって時折陽が射し込む天候となり、レンズの結露も軽かった。花いっぱいの北岳を腹いっぱい堪能できた大満足な山行となった。

     
        



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     かつて北岳に咲いていたアツモリソウやキバナノアツモリソウは鹿の食害によって今では見られなくなってしまった。私は北岳ではいずれの花も見ておらずたいへん残念である。しかし、そのほかにも様々なラン科植物が北岳には咲いている。北岳では絶滅したのではないかと思われていた稀少なラン科植物にも今回は出会うことが出来た。


        タカネフタバラン
     この花を初めて見たのが北岳であるが、その後八ヶ岳や櫛形山でも見かけた。昨年は8月中旬に訪問し満開だったが、今年はまだ時期が早く蕾だった。開花はあと2~3週間先になりそうだ。



        テガタチドリ
     櫛形山では良く見かけるが北岳では少ない。後ろに写っているハクサンチドリに比べて花弁が円みを帯びている。良く似たノビネチドリは葉の形で容易に区別できるが、北岳では見かけたことが無い。



        ハクサンチドリ
     花弁がクチバシのように尖っており、濃い赤紫色でお花畑では良く目立つ。北岳の草すべり周辺では普通に見かけることが出来る。



        ホソバノキソチドリ
     判別が難しいツレサギソウ属の花であるが、距が長く前方にやや湾曲していることから、おそらくはホソバノキソチドリと思われる。発見したのはこの1株のみだった。





        ミヤマチドリ
     これもまた判別が難しいツレサギソウ属の花である。長い唇弁と短い距を持ち、距の入り口の上に黄色っぽい葯室が見えている。この花は比較的多く見られた。




        ホザキイチヨウラン
     標高が高い北岳で見るこの花は背丈が低くひとまわり小さい。草地の中で比較的多く目にした。





        タ・カ・ネ・アオチドリ
     数が少ないうえに保護色で小さく、ようやく見つけた花である。北岳では絶滅したのではないかと言われていたが、目の良い花仲間が見つけ出してきてくれた。八ヶ岳で見かけたものとほぼ同じであるが、北岳のほうが若干唇弁が短いようにも見える。赤茶色の唇弁と黄緑色の唇弁の2種類、さらにその中間型のようなタイプがあるが、八ヶ岳も同様である。
     
     おそらく、他にもまだまだ出会ったことが無いような稀少なラン科植物が眠っているのだろう。北岳は見て良し登って良し花を探して良し、文句無しの名峰である。

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     例年ならばそろそろ咲いている頃だろうが、花期の遅れている今年はまだ少し早いかも知れない。しかし、8月もあまり日程的な余裕があるわけでは無く、この日を逃すと行けるかどうかわからなくなってしまう。三ツ峠山荘の中村さんにも相談することがあるので、お昼過ぎから三ツ峠に登る。


        今年は良く出会うガンクビソウ。


        おそらくは今までその気で見ていなかっただけなのだろう。


        ソバナがまだほとんど蕾。


        オクモミジハグマもまだ蕾だ。これはフライングだったか?


        中腹の日当たりの悪い場所はまだ蕾だった。


        これはもうすぐ咲きそうな蕾。


        なんとか咲いている花にも出会うことが出来た。


        レンゲショウマ。不思議な形をした美しい花。


        コウモリソウもまだ蕾


        3回3出、不規則な鋸歯、ハナチダケサシだと思う。トリアシショウマ、アカショウマとの区別がまだいまいち。


        こちらはまだ蕾も確認できないが、おそらくハンカイシオガマ。


        ウスユキソウ


        クガイソウがたくさん咲いていた。


        2時間少々かかって、ようやく三ツ峠山荘に到着。山荘下のソバナとシモツケ。

     アポ無しで突然伺った三ツ峠山荘だったが、都合良く中村さんがご在宅だったので花の調査・保護の話や取り扱いに困っている植物について相談した。1時間ほどお話を伺った後、山頂付近のレンゲショウマを観察してから撤退するが、こちらのレンゲショウマはまだ固い蕾で1輪も咲いていなかった。


        青空が時折見えるが、富士山はどこへやら。


        ほとんどが真っ白な霧の中。


        オカトラノオ


        ツリガネニンジン


        花弁の切れ込みが深いカイフウロ


        山頂付近のレンゲショウマはまだ固い蕾だった。


        四季楽園下の林道沿いも蕾。


        中腹で出会った本日一番のレンゲショウマ。



        こちらは今年の秋の課題の花。


        この葉の形はバイオリン型と言って良いと思う。


        花が咲くのはまだ2週間以上先になると思うが、総苞にはクモ毛が生えている。おそらくタカオヒゴタイ。



        別の場所で見かけたもの。葉の形が先ほどのものよりも切れ込んでいない。


        総苞のクモ毛が目立たず、総苞片の形も尖っていて数が多い。こちらはコウシュウになるのだろうか?

     まだほとんど区別がつかないキク科トウヒレン属の花は弱点だらけの私の花知識の中でも特に弱いところである。アザミの咲く秋はこれらの花を見逃さないように花散策することになるだろう。

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     昨年三ツ峠で清掃登山を経験した職場の職員家族と、花見隊メンバーに声をかけて櫛形山に花散策に出かけた。植生の再生著しくアヤメがだいぶ復活してきた櫛形山であるが、そのほかの花も行くたびに花が入れ代わり立ち代わり咲いており、年によっても咲く花が変化してきている。さて、今回はどのような姿を見せてくれるのか?初心者の登山なので周回せずに池の茶屋から裸山経由でアヤメ平をピストンすることにした。


        池の茶屋の保護柵内はシモツケソウが満開。


        センジュガンピも固まってたくさん咲いていた。


        山頂への登りで見つけたアオスズラン。この界隈は鹿の食害でほとんど見かけなくなってしまっている。


        マルバタケブキはまだ咲き始め。


        山頂を越えて裸山に向かう。樹齢300年のカラマツだが、50年前から300年の看板が付いているらしい。


        裸山に到着。アヤメが終わって花が入れ替わる途中の段階。タムラソウがこれでもかというくらいにたくさん出ている。


        クガイソウの向こうはまだ蕾のタムラソウがいっぱい。


        2年前に新たに柵で囲われた場所はシモツケソウがたくさん咲いている。白っぽい花はヤマオダマキ。


        場所によってはクガイソウがたくさん咲いている。手前の黄色い花はキリンソウだが、向こうの群落はトモエソウのようだ。


        マツムシソウは数が減ってタムラソウに置き換わっている。

     ゆっくり歩いて2時間半かけて裸山に到着した。3年前のこの時期に訪れた時はまだアヤメがあまり再生しておらず、クガイソウとマツムシソウ、そしてツリガネニンジンがたくさん咲いて青いお花畑になっていたが、だいぶ様相が変わってきてアヤメの葉の他にタムラソウがだいぶ増殖してきていた。あと3週間もすれば一面タムラソウのお花畑が楽しめそうである。植物同志、お互いに競合し合ってその場所に一番適合した花が残って行くのであろう。毎年の変化を見ていると花の世界も厳しいのだろうなと感じさせられる。

     裸山山頂で昼食をとってアヤメ平に向かう。目的の花がそろそろ咲いている頃だと思う。


        途中で立ち寄ったタカネフタバラン。まだ蕾だった。


        アヤメ平のお花畑。今年3度目だが、また違う花がたくさん咲いている。


        コオニユリ。昨年も同じ花を撮ったが少し背丈が大きくなった。


        シモツケソウのお花畑に咲くコオニユリ


        コウリンカ


        同上


        カワラナデシコ


        7月に訪れた時よりも花数が増えている。キンバイソウ。


        キンバイソウとキリンソウ、虫付き。


        マクロでキンバイソウ。う~ん、美しい。


        クガイソウがいっぱい。


        見たかった花のひとつ、アオスズラン。


        アオスズラン。満開のものもあれば終わったものも、蕾のものもある。今年は咲き方がまばら。


        いちばん見たかったのがこちら。オオヤマサギソウ。


        薄緑色のクリオネが舞う花。接写したかったが場所が遠く、100㎜マクロで撮影したものをトリーミング。

     もうひとつ、ホソバノキソチドリもきっちり撮りたかったのだが、残念ながら全て花は終わっていた。訪れるたびに違う姿を見せてくれるお花畑で多大な時間を費やしてしまい、一緒に行った子供たちは飽きてしまったようだ。午後2時ごろから下山する。途中で小雨に降られたが、カッパを着るほどでは無くすぐに上がった。ところが、午後3時ごろ櫛形山山頂目前のところで遠雷が聞こえ始めた。風向きから見てこちらには来なそうだが、その頃に甲府市街では土砂降りの雨と雷に見舞われていたらしい。一歩間違ったら危なかった。


        櫛形山三角点を過ぎたあたりで富士山が見え始めた。


        夏雲に巻かれた夏富士。一瞬だけでも見えただけでとても嬉しい富士山。

     ほぼ予定していた通りの午後4時に無事下山した。年々変わって行くお花畑の花たち、来年もまた違う姿を見せてくれるのだろう。しばらくは毎年通うことになるのだろう。



        この花は柵で囲ったのは良いが昨年に比べて元気が無く葉が枯れるのも早い。先行きが心配だ。

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     台風5号の被害はほとんど無かった甲府市だが、大月では岩殿山の土砂崩れで数台の車が巻き込まれたらしい。台風去って雨が上がった夕方、外に出てみると虹が出ていた。


        職場の玄関から見る虹

     職場の屋上から見るという手もあったのだが、柵があって撮影の邪魔になる。かといって駅前近くの舞鶴城公園までは少々時間がかかる。手っ取り早く展望が得られるパチンコ店の駐車場屋上に車で乗り付ける。


        2本の虹が見えた甲府市街。建物は駅前の高層マンション。


        しかし、パチンコ店の駐車場屋上というのがいかにも私らしい??


        位置を変えてみると、2本の虹の間にうっすらと富士山が見える。


        西の空に広がった夕焼けの雲。いかにも台風が去った後という雲が流れて行く。


        もうすぐ陽が沈む。


        虹の下に山影が延び、やがて消えて行く。

     待遇去りし後の美しき虹と夕焼けの空を見ることが出来た。もう少し早く気付いていれば、この界隈でのベストポジションは舞鶴城公園だったであろう。うまくすれば、富士山をまたぐ2本の虹が見られたかも知れない。
        

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     スズラン峠なる名前はかつてその峠にたくさんのエゾスズランが咲いていたからその名前が付いたと伺った。しかしレンゲショウマの季節に何度もその峠を歩いているはずだが見かけたことが無い。古い画像を見直してみると、7~8年前の写真にその峠とは離れた場所で1株だけ開花前のそれらしき花が写っている写真があった。鹿の食害が著しい山であるだけに鹿の好物であるエゾスズランは消滅している可能性が十分にある。探索に出かけてみた。


        レンゲショウマが見ごろを迎えていた。


        雑木林が部分的に伐採されて日当たりが良くなり、レンゲショウマはだいぶ数を増やしていた。


        今年は良く見かけるガンクビソウ。単に今まで気にかけていなかっただけなのだろう。


        笹薮に飲まれそうなカイフウロ


        笹の無い場所では割合と元気に咲いている。


        こちらも笹に負けそうなシュロソウ。この花は鹿の食害も著しく、激減している。


        もうすぐ咲きそうなジャコウソウ。これとは違うジャコウソウを探していたのだが発見できず。


        マルバタケブキ。こちらも笹と競って咲いているが、負けそうである。


        何だかわからないヒゴタイ or トウヒレンの仲間。


        三ツ峠で見たものとおそらく同じ。総苞のクモ毛は少ないように見える。花が咲いても正体がわからないのかも知れない。


        もうひとつ、この山域ではびこっているこの花を確認しておきたかった。ずっとヤブレガサだと思っていたのだが・・・。


        花茎から葉茎が何本か枝分かれしている。葉の切れ込みは全裂まで行かない。正体はヤマタイミンガサ。

     さて、問題のエゾスズランだが、スズラン峠界隈では全く見つからず、富士山撮影の名所でカメラマンが多く集う峠の周辺で数本だけだが確認された。いずれも笹に囲まれた場所で細々と咲いているという感じだった。いずれは消滅してしまうのではないだろうか?


        発見、エゾスズラン。笹に囲まれてひっそりと咲いている。


        鹿の食害のためか、あるいは笹に栄養分を取られているか、背が低い。


        いつ消滅してもおかしくない状態にある。

     スタート時間が午後4時と遅かったうえに霧と小雨で森の中は薄暗い。しかし折角なので春に設置した保護柵の見回りに行ってみた。


        テンニンソウの中にかろうじて咲いているフシグロセンノウ。


        この山ではよほど食べ物が無いらしく、テンニンソウまでが食べられている。かつてはお花畑だったこの斜面は今は見る影も無い。


        食べられたアザミ。


        設置した保護柵。このポールでは強度に問題があり、刺した地面のところで半分近くのポールが折れ曲がってしまっていた。なんとか秋まで持たせて来年またやり直しだ。


        柵の中の鷗は元気に生育している。しかし・・・!!!


        保護ロープで囲った場所は大変なことになっていた。ここにはたくさんの鷗が生育していたはずだが・・・跡形も無い。盗掘か?


        奇妙なこの穴、いくつも空いている。盗掘にしては穴の大きさが小さい。その周りにはちぎれた鷗の葉が散在している。


        これは鹿の足跡だろう。向こう側のテンニンソウが完全に食べられている。

     数にしておそらくは100株以上、小葉も含めてそっくり消失している鷗たち、おそらくは鹿の仕業だろう。何年も食べられていなかったので大丈夫だろうと思っていたのだが遂にやられてしまった。人避けに張った保護ロープが虚しく見える。来年どのくらい咲いてくれるのか・・・種が散る前にやられただけに、寂しいものになってしまうだろう。保護と言いながら自分は何をやっていたのか・・・虚しさと無力さを感じずにはいられない。せめて保護柵で囲った場所が無事だったことが少しは救いになる。残念・・・・・・・守れなくてごめんよ、鷗たち。

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     前日の鷗の花たちの惨劇を見て、改めて鹿の食害の深刻さを感じた。その近くにあったはずのオオヤマサギソウも見て回ったのだが花は確認できず、葉も見つからない。もう日没近くで暗く、探し方が不十分であったこともあるが、咲かなかったことは確実だろう。ではもう1ヶ所オオヤマサギソウが確認されていた場所はどうなのだろうか? 最後に確認したのはもう3~4年前になる。おそらくは残っていないのではないだろうか?


        登山道はあるのだが、登りも下りもバリアンスルートを使って探索する。


        ようやく見つけた1株はもう花が散った後だった。

     かつてはこの界隈に少なくとも5~6株は咲いていたはずなのだが、葉も含めて見つけたのは1株だけだった。しかも背が低くて株が小さい。鹿の大好物だけに、大きくなるとすぐに食われてしまうのだろう。絶滅に近い状況にあるのは間違いない。稜線の登山道に登り上げてもう1ヶ所自生を確認してあった場所に向かう。


        かつてはもう少し下草が生い茂っていたはずだが、ほとんど何も残っていない荒れた草地になってしまっていた。


        トリカブトも食べられている。


        このあたりに2~3株、草地の中に少なくとも5株はあったはずだが、跡形も無い。

     こちらの自生地は下草も食いつくされていてオオヤマサギソウは葉も残っていない。残念ながら消滅してしまったようだ。他の植物も探索してみる。


        ジンバイソウは葉だけで花穂がひとつも出ていない。周辺の葉っぱに食べられた痕跡がある。


        ようやく見つけた1本はやたらに短い。どうやらこれも食べられたようだ。


        クモキリソウ属の葉。無事に咲いてくれたようで数も増えている。かつて株が消失したことがあり盗掘かと思っていたがどうやら食害で、根が残っていたらしい。


        大き目の株も復活しつつあるが、またいつ食べられてもおかしくない状況にある。


        下草がほとんど無くなってしまった森の中。


        そして増殖してきたこの草。


        鹿が食べないクサタチバナ。食害の著しい櫛形山の斜面に移行する途中の段階を見ているように思える。

     こちらの山も鹿の食害著しく、2~3年でずいぶん森の様子が変わってしまっていた。オオヤマサギソウはもはや風前の灯、このままだと数年でこの山から消失してしまうであろう。現在出来る唯一の手段は柵で囲って保護することだろう。しかし、他の花も含めて囲い込むにはあまりにも時間が足りなすぎる。今年囲い込んだ4ヶ所もその後どうなっているのかパトロールに行けていないし、おそらくは現在使っているポールでは強度に問題があって大部分が倒れてしまっているだろう。無理難題が多すぎる植物の保護、一人ではとうていやれるものでは無く、時間も人手も予算も足りない。


        春先に見つけてあった別株。ここは比較的人が立ち寄る場所にあるので食害を逃れているのかも知れない。

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     8月の山の日3連休は全休となったが天候が思わしく無い。13日の未明にペルセウス座流星群の極大を迎えるのだが、昨年・一昨年と2年続けて三ツ峠泊りで狙った流星群はいずれも雲に阻まれて失敗に終わっている。今年はもう少し高度を上げて黒戸尾根の9合目付近から狙おうと計画を立て、12日に黒戸尾根七丈小屋に泊まって未明から甲斐駒ケ岳9合目まで登るはずだった。しかし、12日の朝6時、竹宇駒ケ岳神社の駐車場まで行ってみるとそこでは雨が降っていた。天気予報では午後3時ごろから雨のはずだったが既に降り始めてしまっている。長い黒戸尾根を雨の中を登って行く根性はとても出ない。濡れた刃渡りを歩くのも避けたい。心が折れてこの日の登山はあきらめて、ガスト山に登って朝食・・・をとっていると、8時半ごろから青空が広がってきた。しかしもはや折れた心を立て直すことは出来ず、この日は全休する。

     しかし、なんとしても見ておきたかった花がこの尾根にはあった。昨年甲斐駒ケ岳からこの尾根を下山中に偶然発見したランである。見たのは5株ほどだが、おそらくまだ他の場所にもあるのではないだろうか?翌日の13日は12日よりは天候が良くなる予報だったので、気持ちを入れ替えて、早起きして再度黒戸尾根にチャレンジに行く。


        天気は曇り。昨日よりは益しだ。いざ、出陣!


        笹ノ平の分岐。ここまで2時間半。


        石碑の立つ広場で休憩。霧が深くなりしばしばレンズが結露する。


        ジンバイソウが群れを成して咲いていた。


        ジンバイソウ。この花は頭の部分が開いているのを見たことが無い。


        まだ開花していないこの花。茎に毛が多く、おそらくはフクオウソウ。


        刃渡り。このあたりで拙いことに雨が降り出してしまう。レンズがさらに結露して撮影が大変。


        白いママコナ、タカネママコナ。


        刃渡りの周辺に多く咲いていた。


        セリバシオガマはあちらこちらに咲いている。


        刃利天狗。ここまで登るのにかかった時間は6時間半。

     探しものの花は刃渡り手前の苔の生したツガ樹林帯から上の森の中にあるはずだ。小さいうえに保護色で目立たない。目を凝らして苔の中をじっくりと見ながら歩くので、探索に多大な時間がかかってしまう。


        6月に見つけたまだ蕾だったイチヨウランは、既に散った後だった。この尾根にも素心花のイチヨウランがあるらしい。


        キソチドリ。これは数が多いが、若干時期が遅かった。


        これでもかというくらいに群生しているコイチヨウラン。雨でうなだれているうえに若干時期が遅かった。


        雨の雫が滴るコイチヨウラン


        この場所は見頃だったコイチヨウラン。


        接写。


        居ました。小さな双葉のラン。


        コフタバラン。しかし、探しものはこれでは無い。


        こちらが本命の探しもの。


        深山に咲く双葉のラン。深山・双葉ラン。


        黄緑色の虫が舞うような花。ちょうど満開。


        花の色は黄色っぽいものから緑色のもの、茶色っぽいものまで様々。


        キソチドリと相性が良いようで、並んで咲いていた。

     昨年見かけた場所はかなり念入りに探したつもりだったが発見できず、別の場所2ヶ所でなんとか発見することが出来た。想定していた通り、コフタバランやコイチヨウランに比べるとかなり数は少なく、限局した場所に数株固まって咲いているという感じだった。探索と撮影に多大な時間を要してしまい、午後2時に折り返して下山の予定だったのが午後3時になってしまった。途中から雨が降り出してしまったが、既に汗でびっしょり濡れた服は雨に降られてももはや気にならない。最後はヘッドライト点灯して午後7時の下山となった。12時間以上の長時間を要したが、満開の双葉のランに出会えて満足な山行となった。

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     全国的な「山の日」の祝日は8月11日であるが、山梨県では「山の日」のシンポジウム(講演会)が8月19日の午後に県立文学館で開催された。講演は以下の2題。

     1.山に暮らし、山の物語を書く:北杜市在住の作家 樋口明雄さん
     2.山梨から山の魅力を発信!:北杜市在住の登山家・山岳プロガイド 花谷泰広さん

     いずれも県外のご出身の方であるが、山梨の山の魅力にひかれて現在山梨県にお住まいになられて活躍されている方々である。


        あなたは誰? 文学館前に立つオブジェ。


       県立文学館。様々な講演会がここで開催される。


       入り口に立つ看板。

     定員300人で基本的に予約制だったが、当日参加も可能なので開演1時間前に会場に行く。目が悪いので前から5番目くらいの中央の席を陣取って開演を待つ。予定通りに講演が始まり、司会者の女性が進行を務めるが、どこかで聞いたことがある声、どこかで見たことがあるような・・・??

     作家の樋口さんから講演が始まる。樋口さんは山を舞台とするハードボイルド系の作品を得意とするフィクション作家で、数々の名作を執筆されており、大藪春彦賞、日本冒険小説協会大賞など数々の賞を受賞されている。図鑑と専門書以外の本はあまり読まない私はこの方を全く知らなかったが、講演内容から伺うこの方の人柄の暖かさ、犬と動物と山と自然を愛する心、そして作家だけあってその想像力と創造力の豊かさに心を引かれた。


        作家樋口明雄さんの講演。


        数々の本を執筆されている。


        会場でさっそく最新刊の「白い標的」を購入し、サインをいただきました。

     続いて山岳プロガイド花谷泰広さんの講演である。写真展でもお手伝いさせていただいており、個人的にもお付き合いがある花谷さんは多くの人に山の良さを知ってもらい、多くの人に山に親しんで欲しいという一貫した信念がある。今年から甲斐駒ケ岳黒戸尾根にある七丈小屋の管理人も務めているが、その仕事も同じ信念に基づくものである。昨年世界初登頂を成し遂げたロールワリンカンのビデオは何度見ても感動する。その人柄の良さと山に真摯に取り組む姿に引かれて、彼の周りには自然に人が集まって来る。


        登山家・山岳プロガイド花谷泰広さんの講演。


        講演の後の座談会と質疑応答。司会者の美人のフリーアナウンサー、この時点ではまだ正体がわからなかった。

     講演終了後にロビーでサイン会が行われた。樋口さんにサインをいただき、花谷さんは先日七丈小屋に泊まりに行くと言いながら雨で行けなかったので、そのおわびを言いたくてサイン会が終わるまで待って話をしてきた。そして黒戸尾根が植生豊かな素晴らしい山であることを強調してきた。花谷さんから黒戸尾根の標高2,500m付近にある人が近付けない岩場に変わった花が咲いていたというので画像を見せてもらったところ、ユキワリソウだった。岩一面が花で覆い尽されているらしい。尾白川の滝に咲くその花は人の手の届くところでは無くなってしまっているが、人も動物も近付けないその岩壁では元気に生育しているのだろう。人の行けない場所は花谷さんに任せて、私は黒戸尾根の植物を調べていつの日かアルバムにして七丈小屋に届けたいと思っている。まずは体力をつけなければならない。

     話が終わって外に出た時に一緒になったのが司会者の女性の方だった。山に登ってみたいと座談会の時に言っていたので声をかけてみると、名刺をいただくことができた。それを見てようやく誰だかわかった。夕方のローカルニュース、「ニュースの星」のアナウンサーをされていた女性だった。どうりで聞いたことがある声、見たことがあるような顔のわけだ。いつしか我々の山仲間と一緒に登山に行ける日が来れば良いと思う。


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