花谷泰広さんと知り合ったのはもう5年以上前のことだと思う。アウトドアショップエルクで登山道具を物色している時にエルクの社長から彼を紹介していただいた。その当時は主に富士山の登山ガイドをされていたと聞いた。いいやつだから何かの時には使ってやって欲しいと言われ、名刺をいただいた。その時の名刺に書かれていた名前が、漢字は違うものの私と同じ「やすひろ」という名前だったので、彼のことは強く印象に残っていた。彼がピオレドール賞を獲ったのはそれから数年後のことである。
花谷さんが主催するヒマラヤキャンプ2015が大成功に終わり、報告会がエルクで開催された。私は都合が悪く出席できなかったが、その時の写真が素晴らしかったということを耳にして、写真展をやったらどうかということをエルクに提案した。トントン拍子に話が進みその2ヶ月後エルク展示場で写真展が開催されることが決まり、その際の写真プリントと額装を一手に私が引き受けることとなった。写真の解説はヒマラヤキャンプ2015に同行した、山岳ライターで雑誌の記事だけでなく数々の著書をを出版されている柏澄子さんが担当してくれた。そんなことで、花谷さんとのおつきあいが始まることとなり、今回の講演会の際に展示する写真のプリントも私が引き受けることとなった。人と人との繋がりとは面白いもので、北杜市が主催する今回の講演会を企画・担当するのは花見隊のるたんさんであった。
八ヶ岳やまびこホール。素晴らしいデザインの建物で、立地条件も良く一周ぐるりと美しい山々を望むことが出来る。建物の右側に見えるのは八ヶ岳。
船の舳先を思わせる展望デッキの先には富士山が見える。
左手には雪を被った金峰山。
電線が邪魔になるが右手には鳳凰山から甲斐駒ケ岳に至る南アルプスの山々。左側の奥には北岳、右側には仙丈ケ岳の3,000m峰がちらりと見える。
今回担当させていただいた写真展のコーナー。たくさんのご来場者をお迎えすることが出来、感無量だった。
講演会の直接の関係者というわけでは無かったのだが、お昼の弁当を用意してくださりご馳走になった。今回ご来場された人たちは山に興味を持っておられる方々が多く、皆さん写真を熱心にご覧になってくれて展示して良かったとつくづく思った。午後1時半に予定通り講演会が始まった。本来は写真撮影はご遠慮していただいているのだが、半関係者ということでいちばん後部の座席から写真を撮らせていただいた。
八ヶ岳やまびこホールの会場内。リニューアルしてさほど期間が経っていないそうで、綺麗なホールだった。かつ、音響に配慮しつつ山を意識してデザインされた構造が素晴らしい。
定刻に始まりました。
司会を務めるのはるたんさん。ものすごく話がうまくて、こんな才能があるのかと見直してしまいました。
演者の花谷泰広さん。
講演の中で、北杜市は周辺が山に囲まれていて、低山、中山、高山と様々な山が揃っており、山歩きを始めるにも、さらにステップアップして難しい山に挑戦するにもトレーニングとして絶好の場所であること、そして甲斐駒ケ岳、金峰山、八ヶ岳をはじめとする素晴らしい山々がたくさんあることが紹介された。また、南アルプスの天然水をはじめとする山から流れ出る名水の宝庫であることも紹介された。
自分にとってこころの山『ホームマウンテン』を持ってみませんか!! 私のホームマウンテンは・・・茅ヶ岳、黒岳、竜ヶ岳、石割山・・・ひとつには絞れない。
ヒマラヤキャンプ2016で登った未踏峰の山、ロールワリンカンの登頂ビデオも上映された。山頂への執着、周到な準備、登山の緊張感などひしひしと伝わって来る感動的なビデオだった。
急峻な雪壁をダブルアックスで登る。
未踏の山頂に立った瞬間。感動が伝わって来る。
花谷さんは20代の頃に山岳ガイドと山小屋の小屋番だけは絶対やらないと思っていたそうだ。どちらも第一線のピークを過ぎたクライマーがやっているような仕事のように当時は見えからだそうだ。しかし、現在の彼の仕事は山岳プロガイド、そして今年から新たに甲斐駒ケ岳黒戸尾根にある七丈小屋の管理人をやることが決まっている。ヒマラヤキャンプも含めてこのような活動を行う根底には、多くの人たちに山の魅力を知ってもらい、たくさんの人たちに山に登って欲しいという熱い気持ちがあるからだ。登山技術だけでなくそのような熱い思いを持って山に真摯に取り組んで行く姿勢こそが彼の最大の魅力であり、また人を引き付ける源なのだと思う。
ちょうど上映が終わった頃に3.11の地震が起こった時間となり、来場者全員起立して1分間の黙祷がささげられた。
写真プリント者の特権で、ヒマラヤキャンプの写真を何点かご紹介します。
未踏峰ロールワリンカン。山頂は正面のピークでは無く、左の奥に隠れて少しだけ見えるピーク。左手の尾根をアタックした。
いざ、出陣!
ロールワリンカン山頂での記念撮影。全員で登頂、雪焼けでみんな真っ黒。
山頂からの眺望。正面に見えるのがエベレスト、その奥がローツェ。
素晴らしい講演とスライドとビデオを堪能させていただきました。素晴らしいコンサートを聴いた後のような、胸に残るジーンとした熱い感動がありました。
花谷さんが主催するヒマラヤキャンプ2015が大成功に終わり、報告会がエルクで開催された。私は都合が悪く出席できなかったが、その時の写真が素晴らしかったということを耳にして、写真展をやったらどうかということをエルクに提案した。トントン拍子に話が進みその2ヶ月後エルク展示場で写真展が開催されることが決まり、その際の写真プリントと額装を一手に私が引き受けることとなった。写真の解説はヒマラヤキャンプ2015に同行した、山岳ライターで雑誌の記事だけでなく数々の著書をを出版されている柏澄子さんが担当してくれた。そんなことで、花谷さんとのおつきあいが始まることとなり、今回の講演会の際に展示する写真のプリントも私が引き受けることとなった。人と人との繋がりとは面白いもので、北杜市が主催する今回の講演会を企画・担当するのは花見隊のるたんさんであった。
八ヶ岳やまびこホール。素晴らしいデザインの建物で、立地条件も良く一周ぐるりと美しい山々を望むことが出来る。建物の右側に見えるのは八ヶ岳。
船の舳先を思わせる展望デッキの先には富士山が見える。
左手には雪を被った金峰山。
電線が邪魔になるが右手には鳳凰山から甲斐駒ケ岳に至る南アルプスの山々。左側の奥には北岳、右側には仙丈ケ岳の3,000m峰がちらりと見える。
今回担当させていただいた写真展のコーナー。たくさんのご来場者をお迎えすることが出来、感無量だった。
講演会の直接の関係者というわけでは無かったのだが、お昼の弁当を用意してくださりご馳走になった。今回ご来場された人たちは山に興味を持っておられる方々が多く、皆さん写真を熱心にご覧になってくれて展示して良かったとつくづく思った。午後1時半に予定通り講演会が始まった。本来は写真撮影はご遠慮していただいているのだが、半関係者ということでいちばん後部の座席から写真を撮らせていただいた。
八ヶ岳やまびこホールの会場内。リニューアルしてさほど期間が経っていないそうで、綺麗なホールだった。かつ、音響に配慮しつつ山を意識してデザインされた構造が素晴らしい。
定刻に始まりました。
司会を務めるのはるたんさん。ものすごく話がうまくて、こんな才能があるのかと見直してしまいました。
演者の花谷泰広さん。
講演の中で、北杜市は周辺が山に囲まれていて、低山、中山、高山と様々な山が揃っており、山歩きを始めるにも、さらにステップアップして難しい山に挑戦するにもトレーニングとして絶好の場所であること、そして甲斐駒ケ岳、金峰山、八ヶ岳をはじめとする素晴らしい山々がたくさんあることが紹介された。また、南アルプスの天然水をはじめとする山から流れ出る名水の宝庫であることも紹介された。
自分にとってこころの山『ホームマウンテン』を持ってみませんか!! 私のホームマウンテンは・・・茅ヶ岳、黒岳、竜ヶ岳、石割山・・・ひとつには絞れない。
ヒマラヤキャンプ2016で登った未踏峰の山、ロールワリンカンの登頂ビデオも上映された。山頂への執着、周到な準備、登山の緊張感などひしひしと伝わって来る感動的なビデオだった。
急峻な雪壁をダブルアックスで登る。
未踏の山頂に立った瞬間。感動が伝わって来る。
花谷さんは20代の頃に山岳ガイドと山小屋の小屋番だけは絶対やらないと思っていたそうだ。どちらも第一線のピークを過ぎたクライマーがやっているような仕事のように当時は見えからだそうだ。しかし、現在の彼の仕事は山岳プロガイド、そして今年から新たに甲斐駒ケ岳黒戸尾根にある七丈小屋の管理人をやることが決まっている。ヒマラヤキャンプも含めてこのような活動を行う根底には、多くの人たちに山の魅力を知ってもらい、たくさんの人たちに山に登って欲しいという熱い気持ちがあるからだ。登山技術だけでなくそのような熱い思いを持って山に真摯に取り組んで行く姿勢こそが彼の最大の魅力であり、また人を引き付ける源なのだと思う。
ちょうど上映が終わった頃に3.11の地震が起こった時間となり、来場者全員起立して1分間の黙祷がささげられた。
写真プリント者の特権で、ヒマラヤキャンプの写真を何点かご紹介します。
未踏峰ロールワリンカン。山頂は正面のピークでは無く、左の奥に隠れて少しだけ見えるピーク。左手の尾根をアタックした。
いざ、出陣!
ロールワリンカン山頂での記念撮影。全員で登頂、雪焼けでみんな真っ黒。
山頂からの眺望。正面に見えるのがエベレスト、その奥がローツェ。
素晴らしい講演とスライドとビデオを堪能させていただきました。素晴らしいコンサートを聴いた後のような、胸に残るジーンとした熱い感動がありました。