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四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

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     数年前から行きたいと思っていた天狗岳だが、日程が合わなかったり、天候がダメだったりと実現できずにいたこの山。今年は今後の雪山登山を考えたうえで、最低限クリアしておきたかったのがこの天狗岳だ。雪山シーズン到来の当初は、まずは蓼科山、そして天狗岳、さらにもうひとつ瑞牆山をクリアしておきたかったのだが、蓼科山は一度は駐車場に入れず、もう一度は天候不良で登れず、蓼科山を飛ばして天狗岳ということになった。何度も登っている金峰山や鳳凰山に比べれば難易度は低いと思うのだが果たしていかに?

     朝4時半に自宅を出発して7時前に渋の湯温泉に到着した。心配していた駐車場は、ハイシーズンの2月を過ぎたためかほとんど混雑していなかった。3月に入ったのでもう樹氷の景色も終わってしまっているかと思ったのだが、都合良くこの日は冬型の気圧配置となり、3月にしては冷え込んでいた。渋の湯の気温は氷点下5度くらいだったと思う。12本歯アイゼンを装着し、7時10分に渋の湯を出発。


        渋の湯から入山。空はどんより曇り空だが、午後からは回復してくる予報だ。


        樹林の中を進む。まだ雪はたっぷり。


        凍りつく木の枝


        唐沢鉱泉分岐。唐沢側へのトレースもあったが、この時期に唐沢側から来る人はかなりの熟達者のはず。


        思ったよりも立派な樹氷が残っていた。


        樹林帯を抜け、視野が開ける。空には雲を通して太陽が見える。


        中山側のモレーン帯。黒百合ヒュッテまでもう少し。


        黒百合ヒュッテ到着。これから天狗岳に登ろうという人たちが大勢いた。

     いつものスローピッチで後続者にはことごとく追い抜かれ、ちょうど2時間半かかって9時40分に黒百合ヒュッテに到着。これから天狗岳を目指す登山者が大勢準備をしていた。ほとんどの人たちが中山峠側に向かって行くが、左回りのコースで登る予定だったので、黒百合ヒュッテ前の雪の斜面を登り、岩のところまで行ってみると、左回りコースを行く人の姿は無く、風と雪でトレースも消えている。強烈な1人ラッセルとなりそうなので、そちらのコースはあきらめて、人の姿が見える右回りコース、東天狗への直登尾根を行くことにする。数人が歩いたトレースがあったので、ヒュッテに下りずそのまま外輪を回って中山峠側の登山道に合流する。この合流点でお会いしたのが横浜から来られたご夫婦さんで、その後は渋の湯に下山するまでずっとこのご夫婦の後ろをついて歩くことになる。


        黒百合ヒュッテからの登り斜面。美しいシュカブラの波模様。下を歩く人たちは中山峠に向かう人たち。


        斜面を登って右に進むと左回りルート。しかし歩いている人は見当たらず、トレースも消えている。


        岩に着いたエビの尻尾


        天狗岳は雲に隠れて見えない。きっと上は吹雪なのだろう。


        外輪を回り込んで中山峠側のルートに入る。途中から見る稲子岳の絶壁が格好良い。


        まだたっぷりと残っていた樹氷。


        ダケカンバの樹氷。晴れていれば隙間から天狗岳が見えたはず。


        樹氷と稲子岳


        樹氷と天狗岳


        たっぷりのダケカンバ樹氷


        樹氷を前景に東天狗、西天狗が見渡せるこの位置がベストポジションか。晴れていないのが残念。


        岩氷と中山


        ダケカンバの樹氷


        急斜面を0登る。上には大きな雪屁が出来ている。


        振り返って見る中山方面。


        左回りルート分岐。誰も歩いていなかった。


        天狗の顔の急斜面。あれが山頂かと思ったらその先だった。


        雪で霞む東天狗山頂。


        東天狗山頂。

     黒百合ヒュッテから約2時間かかり、12時に東天狗山頂に到着した。山頂は吹雪いていて、とてもではないがここで昼食をとる気にはなれない。小休止して下山、途中の緩斜面で中山の樹氷を見ながら昼食にでもしようと思ったのだが、天候は次第に悪化して風も強くなってきた。黒百合ヒュッテまで一気に下山してそこで昼食となる。


        吹雪の中を下山。右手の二人が横浜のご夫婦さん。


        ホワイトアウトまでは行かないが、登りでは吹雪いていなかった中腹の斜面も吹雪になった。


        黒百合ヒュッテ到着。下りは約50分。朝は無かったテントがたくさん張られていた。その中には、甲府第一高校のテントがあった。

     時間はまだ午後1時を少し過ぎたばかりだ。黒百合ヒュッテで昼食をとって、あとはのんびりと下山するだけだ。横浜のご夫婦さんに先導してもらって、山談義しながら楽しく下山した。今年の冬の課題の瑞牆山も2月に行って来られたばかりだそうで、それほど難しく無いと話しておられたが、私とのレベルの違いもあるだろう。もう雪山シーズンは終わってしまうが、機会があれば挑戦してみたい。

     




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     春の恒例になっている自宅周辺の低山散策だが、昨日の天狗岳の疲れを考えて軽く棚山まで往復(標高差にして600mほど)してくるはずだった。しかし、要害山の脇を通る武田の杜遊歩道を歩いていると、道標の脇にトラロープが張られているのが目に付いた。その先の道はえぐれた沢の中に消えているが、反対側の杉の植林帯が登れそうに見える。GPSを持ってしまうと、ルートの無い山も登れそうな気になってしまうのが少し怖いのだが、その斜面を登ったピークは要害山の裏側に聳え立つ三角錐を描いた格好良い山で、いつか登ってみたいと以前から思っていた山だった。思ったほど足の疲れは無く、むしろいつもより軽く感じる。では、GPS頼りに登ってみることにしよう。ピークを越えた向こう側に太良峠から棚山に至る正規ルートがあるはずだ。


        洞集落に至る県道脇のスペースに車を止め、武田の杜遊歩道を要害山に向かって歩き始める。この時は正規の道を歩くはずだったが・・・


        以前に比べると格段にルート整備が進んだ武田の杜遊歩道。


        道標で右に曲がれば正規のルートだが、その裏にトラロープがあるのを発見。その先の枯れた沢で道は消えているが、対岸を登れそう。


        杉の樹林帯。これならば行ける、と、ここで予定変更。GPS頼りにバリアンスルートを登ることに。


        杉樹林帯上部の谷。登り易そうな左手の尾根に取り付く。


        ところどころテープがあるが、これはルートを示すものでは無くて林業作業用の目印。


        岩に突き当たる。左を巻き、その上の岩は右に巻いて越えた。


        林業作業の痕跡、ワイヤーが付いている。


        大きなテーブル状の岩のある尾根に到着。眺望が開けて反対側の谷と山並が見えるようになる。

     足が吊りそうになる急斜面を1時間少々登り、尾根に出た。そこは眺望の良い岩があり、深く切れ込んだ谷の向こうに山並が見えるのだが、見慣れない角度からの眺望なのでどこの山が見えているのかさっぱりわからない。GPSと地図をにらめっこして、ようやくどこの山が見えているのかわかってきた。正面に大きく見えているのは山名の記憶が正しければ鹿窓、その右に見えているのは東山で間違いなさそうだ。左手に見えているのが、おそらくは要害山の裏側にある三角錐ピーク(山名は知らない)、それを越えて向こう側に正規ルートがある。


        向こうに見える山は何??地元なのに角度が変わると全くわからない。GPSと地図を良く見合わせて、左側が岩堂峠南西側のピーク(確か鹿窓)、右は東山。


        その先に見えるのがいつも見上げている要害山の裏側にある三角錐ピークだろう。


        岩場の下には足がすくむような深い谷が広がる。


        三角錐ピークに向かってまた登る。何となく道?っぽい。


        ピークと思われる場所に着いたが、三角点も看板も何も無かった。裏側の尾根は意外と平らなことがわかる。


        向こうに見える小さな三角錐が本日目指す棚山。


        尾根を進んで行くと太良峠からの正規ルートに出た。ここは岩堂峠方面への分岐点。


        棚山方向に進むと、「神峰(かんぽう)」という小ピークを通過する。ここからは兜山に至る尾根が派生している。


        見えて来た棚山。すぐそこに見えるが、ここから一旦下って登り返しになる。


        棚山の登り。トラロープが張られたやや急な斜面。


        やっと棚山山頂に到着。

     9時45分に武田の杜遊歩道に入り、棚山に到着したのは午後1時、軽い散策のつもりだったが、山頂まで3時間少々かかった。この棚山はあまり有名な山では無いが、眼下に山梨市、笛吹市の町を見下ろし、その向こうに大菩薩・小金沢連峰を望む好展望地である。富士山の眺望もなかなか良い。昨年初めて登ったが、隠れお気に入りの山のひとつになっている。


        西側の山頂看板。


        東側は山梨・塩山の町並の向こうに大菩薩・小金沢連峰が聳える好展望。


        富士山の眺望もなかなか良い。


        ここから見ると、鹿窓と東山は容易に同定できる。要害山は尾根の陰に隠れて見えない。

     眺望を楽しみつつゆっくり昼食をとって下山する。帰りは正規のまともな道を下りるはずだったのだが、途中で分岐する細い道が気になり、またしても・・・バリアンスルートに入り込むことに。


        先ほどの分岐点を深草観音・兜山に向かって下る。


        こちらは沢筋を下るきわめてまともなルート。


        やがて林道のような広い道に出た。そのままこの道を進めば、岩洞峠に到着するはずだったが・・・


        赤テープと細い道を発見。GPSで位置を見ると、ここには古い道があったらしい。

     岩堂峠に至る広い道の途中で右側に分かれる細い道と赤テープが目に留まった。GPSで位置を確認すると、そこにはかつて道があったようだが、歩かれている様子は全く無い。そちらに進んでみると、すぐに道は崩落していてどちらに行けば良いかわからない。崩落個所を1段上に昇って見ると明瞭な道があったのでそれを進む。しかし、その道もやがて細くなって、さらに進むと完全に道は消失してしまう。GPSで再度位置を確認すると、途中でルートを間違えたようだ。戻って道を探すと、なんとなくそれらしきものがある。いや、それしか無いと言ったほうが良いかもしれない。沢筋に向かって下って行くと、ところどころテープがあるが、道は荒れていてほとんど歩かれた様子も無い。歩き易そうな場所を選んで沢筋に沿って下ると、ようやくまともな道に出た。


        ここはまともな道があったようだ。


        しかし、道なりに進んだつもりだったが、途中で道は消失。崩落したのでは無さそうだ。戻ってGPS頼りにルートを探す。


        これが道か?しかし、GPSのルートはここを指している。


        テープ発見。なんとなく道っぽいがかなり荒れている。


        プチ氷爆、ではなくてただのつらら。


        鬼の角のような大きな岩が見える。


        やがて沢の源流に出た。そして間もなく・・・


        橋のかかる正規ルート、これは深草観音から要害山に至る武田の杜遊歩道の一部。看板には要害山と書かれている。

     出たところは武田の杜遊歩道の一部、深草観音から要害山に至るルートの途中だった。ここは以前から棚山に行けるのではないかと目を着けていた場所だった。GPSがあったから下りて来られたが、地図とコンパスだけでは難しかっただろう。便利な道具が出来てバリアンスルート歩きは楽になったが、反面地図読みをしなくなって頭を使わなくなってしまった。

     要害山の方向に向かえば元の場所に戻れるので、そちらに向かってまた登りになる。要害山は立ち寄る必要も無かったのだが、分岐から10分か15分で行けるので折角だから立ち寄ってみることにした。この山からも見えると聞いてはいたが、確かに富士山が見える。


        要害山の分岐。もうすぐ時間は午後4時。ちょっと立ち寄ることにする。


        武田氏の城があった要害山。


        武田信玄公生誕の地の石碑が立つ。


        初めて見る要害山からの富士山。遠い昔に武田信玄もこの景色を見ていたのかと思うと感慨深い。


        本日登った要害山裏に聳える三角錐ピーク。


        朝登り始めたバリアンスルート分岐。これで1周。


     軽く足馴らしのつもりで出発したのだが、予定外のバリバリルート歩きとなったこの日の裏山散策、7時間かかって1周した。前日の天狗岳以上にハードな山行になってしまった。裏山の低山だからといって侮れない山の面白さが、バリアンスルート歩きにはある。しかし、GPSが無ければどうなっていたことか、登ることは出来ただろうが、下りで間違った場所に迷い込み、下山できないということになっていたかも知れない。深草観音周辺の谷は崖が多いので、見下ろす谷と山肌を見ながらナメては取りかかれない山域だと感じた。




        本日歩いた(と思われる)ルート。 GPS不調で途中からログ(軌道)記録が出来なくなってしまい、ルートは正確ではありません。


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     かつては秘密の花園と呼ばれていた奥秩父の山中にあるフクジュソウ自生地であるが、雑誌に載ったことがきっかけでその存在が知れ渡ることとなり、今では多くの登山者が訪れるようになり秘密の花園では無くなってしまった感がある。ネットで検索するとGPS軌道まで掲載されている記事があり、容易に場所が特定できるようになってしまっている。そのおかげで私のような奥秩父などほとんど歩いたことの無いような者でも行くことができるわけだが、反面多くの訪問者やさらにツアー客までが入山するようになり、花園がだいぶ踏み荒らされているという話も聞く。決して踏み荒らさないように、撮影には細心の注意を払って、200mm望遠を含めて3本のレンズを持って入山する。

     人が来る前に一番乗りで花園到着、かつ朝の斜光線で花を撮るというのが今回の最大の目的である。まだ暗いうちにスタートしたいので、前日は秩父市のホテルに宿泊する。その前にルートの入り口だけ確認しておきたいので、午後3時にルートの下見に行き、沢に入るルート、さらに尾根の鉄塔のあたりを散策しておいた。都合良く山梨の知人の方たちのグループが下山してきたところだったので、ルート状況や開花状況など情報を得ることができた。沢に入ってからのルートが意外と長いと伺った。

     当日は4時半起床、ルート入り口近くの駐車場には5時に到着した。予定通りまだ暗い5時20分にヘッドライト点灯して出発する。6時過ぎにはもう明るくなってくるのでヘッドライトは不要となる。当初の予定では尾根を登って目的地に向かって下降し、沢を下りてくる計画だったが、空模様が悪く、天気予報よりも早く天候が崩れてきそうな気配である。雨の中を沢ルートを下るのは避けたいので、予定を変更し、沢を登って尾根を下る逆回りのコースに当日の朝変更した。沢に下りるまでのルートは想定していたよりも良い道だった。


        まだ暗い5時20分出発。橋を渡る。


        沢に下るまでは予想以上に良い道だった。


        埼玉県トラック協会の協力でルート整備が行われたそうだ。

        下に沢が、突き当たりに目指す山域が見えて来た。両脇の木が折られているのはルート整備のためなのだろうか?


        道の脇に咲いていたエイザンスミレ


        タチツボスミレ


        湿った岩の環境から、あるのではないかと思っていたが、やはりあった。ハナネコノメ。


        折角の花なのに、小雨でレンズが曇ってしまった。


        こちらはユリワサビ。高尾山まで行かなくても・・・というのはまだ行ったことの無い私の負け惜しみ。

     7時沢筋に下り立つ。小雨がやや強くなってきたので、ここでザックカバーと上半身だけカッパを着る。途中では少し青空が見えた時もあったが、もはや空はどんより曇り空、朝の斜光線で花を撮影することは無理そうだ。沢から先はほぼバリアンスルート、明瞭な踏み跡も無くなる。二股に分かれた沢を登り間違えると尾根を隔てた反対側の場所に行ってしまうので、GPSで確認して沢筋に入る。あとはこの沢をひたすら登れば目的地に到着するはずだ。


        二股になっている沢の分岐。


        右の沢には小さな滝がある。青いテープがやや紛らわしい。


        入るのは左の沢。ここからは沢登りになり、踏み跡は無いか、あっても薄い。


        沢沿いの岩にはハナネコノメがちらほらと咲いている。こちらはムカゴネコノメソウ(だと思う)。


        苔の生えた美しい沢。テープも何も無く、あまり人が入っているようには見えないのだが・・・。


        かつてはワサビ田があったらしい。


        沢の源頭。こんな綺麗な水で作られたワサビならばさぞかし美味だっただろう。


        沢の流れが無くなり、もうすぐ目的地。踏み跡が見えて来た。


        到着、秘密の花園。噂通りの斜面が黄色く見えるほどのフクジュソウ群落。

     ほぼ予定通りの9時、秘密の花園フクジュソウ自生地に一番乗りで到着した。花園の中に踏み込まないように、お花畑の周辺を回るようにして写真を撮る。満開と聞いていたのだが、この花は天候が悪いと開花してくれないようで、ほとんどが蕾のようにしぼんでいる。曇り空で光が差し込まないため、鮮やかな色が出ないのが残念である。


        斜面一面がフクジュソウでいっぱい。


        フクジュソウの咲く斜面


        同上


        これほどの花が自生しているとは驚きである。200mm望遠レンズ画像。


        同上


        凄い!


        同上


        花園を回り込んだつもりだったが、その後ろ側の斜面にも咲いていた。


        上部から見下ろすフクジュソウ群落。花園の中心を横切るように踏み跡が出来てしまっている。通路が出来ているからといって踏み込まないで欲しい。

     1時間ほど撮影に熱中していると、10時を過ぎた頃に沢沿いから鈴の音が聞こえてきて、登山者がやって来た。毎年この花園を訪れているそうで、私のブログのことも知っていて驚いた。この花園が世間に知られるようになり、訪問者が増えて踏み荒らされることが多くなったため、地元の愛好家の方たちが目印となるテープ等は全て取り払ったと聞いた。しかし、場所を隠すのは既に時遅しといった感が無きにしもあらずだ。都合良く、この花は毒があるために鹿の食害からは逃れたためにこのような花園が残っており、最大の敵は人間ということになるのだろう。マナーの良い訪問者が来るのならば良いのだが、今後はロープを張る等の保護活動をする必要が生じて来るかもしれない。

     訪問者が数人到着したところで軽食をとって撤退する。時間は10時半。尾根に登る道はスズタケの籔登りを想定していたのだが、以外にも踏み跡のあるまともな道だった。急登、かつ雨で滑り易く、途中から一時みぞれも混じるようになって来た。尾根に登り着いてあとは尾根通しにひたすら下るだけだ。間違えそうな尾根分岐が2ヶ所あるが、事前に地図で十分に検討してきたので全く間違うことは無かった。


        尾根に登る途中から見下ろすフクジュソウ群生地。


        スズタケの籔を想定していたが、意外とまともな道だった。


        大ドッケはこんもりしたピークで、ここで尾根が分かれている。下山時は注意が必要。


        下部ルート脇には面白い湾曲した地層が見られる。


        ルート入り口は鷹が見張っている。

     午後1時駐車場に到着。例の如く、下山して来ると青空が見えているが、山の上は雲がかかっている良くあるパターンだった。駐車場は7台ほど止まれるが満車状態だった。下山途中の尾根で出会ったのは単独登山者2人だけ、そのうちの一人はテント装備を持って大平山を越えてその先の七跳山界隈の尾根を散策するという上級者だった。地味ではあるがかなり面白い山域であるという情報をいただいた。

     今回のフクジュソウは天候が悪かったためか開いておらず、写真の彩度が悪いのがきわめて残念だ。おそらく来週は天候の如何にかかわらず満開となっていることだろう。花は八分咲きくらいがいちばん見頃だとは思っているが、今回の撮影はいまいち、と言わざるを得ない。今季もう一度行くか、来年も訪れるかどうか、等、まだ全く未定である。願うことは、この花園が踏み荒らされること無くこれからもずっと在り続けて欲しいということである。




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     武田神社の桜はほころび始めたかと思えばあっという間に満開になった。ほぼ桜の花と同時に開花する越野の君も咲いている頃だろう。青空が広がって気温も20℃を越えたこの日ならばきっと全開しているだろう。


        まだ時期が早いのかネコノメソウは数が少ない。


        ヤマエンゴサクはほとんどが蕾で、開花しているものは少ない。そういえばヒナスミレもまだ咲いていない。


        シロバナエンレイソウもまだ蕾。これは完全にフライングかと思ったのだが・・・。


        沢にかかっていた橋は撤去されていた。沢の水も崩落のためか流れていない。

     道端の花の様子を見ながら、時に三脚を取り出しながらせっせと登るが、例年ならば咲いている花がまだほとんど蕾で、これはまだ早かったのではないかと思いながら登る。そしていつも咲いているあたりの手前から目を凝らして歩いていると、間違って踏まれてしまいそうな登山道のすぐ脇に1輪目を発見した。あたりを見回すと他にも2株ほど発見した。しかしこの花はいずれもしぼんでいる。これは開花前なのか、それとも既に開花し終えてしぼんでしまっているのか?


        登山道にはみ出して咲いていた1株目。


        近くに小さな株、さらにもう1株。いずれも開花していない。


        さらに足元に気をつけながら進むと、全開の株に出会えた。


        周辺にもぽつぽつと咲く。


        保護色で地味な花だが、なんとも味のある可愛い越野の君。


        滅多に顔を見せてくれない花を下から接写。しかし、余計な枝が入っているのに全く気付かず。


        別株を再写。


        なんとも深い味わいのある花。


        2株並んでいるところを200mmズームレンズで圧縮効果を狙って撮ったが、結果はいまいち。


        開花した越野の君とまだ花を付けない若葉。


        これがまだ花を付けない1年目か2年目の葉。踏まないように要注意。


        もう少し戯れていたいところだが、時間はもう5時を過ぎた。そろそろ下山。


     おそらく今年も古道を歩くツアーがこれから実施されるのだろう。コース下見のためか、それともこの花が目当てか、新しい踏み跡も少しだけ見受けられるが、幸いにして踏み荒らされた様子は無い。太平洋側では限られた場所にしか咲かない貴重な花、大切にして欲しい。

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     昨年10月の皆既月食は甲府から観察することは出来ず、残念な思いをした。今度こそは・・・と意気込んではいたものの、天気予報はあまり芳しく無く、おそらくは今回も不発に終わってしまうだろう。出来れば富士山の上空で皆既した赤い月を撮りたかったが、おそらくは絶望的である。もし富士山が見えなかった時はどうするか?昨年は舞鶴城公園まで戻って皆既直前の月を数カット撮影できたが、やはりロケハンして撮影イメージを描いておくことは必要である。ちょうど甲府市街の桜は満開を迎えている。桜を前景に赤い月を撮るのも有りだろう。


     3月30日

     この日の月の位置は月食の時よりもかなり高く、東寄りの位置にある。まずは桜を前景にしたイメージで、ちょうど見頃を迎えている武田神社から円光院界隈を散策した。


        武田神社のお堀。空に輝くのは金星。


        反対側。ここならば水面に映る赤い月が撮影できるかもしれない。しかし、通り過ぎる車のライトが邪魔になること、そしてもうひとつ。


        こちらは水面に映る金星を狙ったもの。強風でも無いのに湖面が揺れる。その正体は・・・水面を泳ぐ鴨!


        護国神社付近の電灯近くにある桜。白色電灯は桜の色が真っ白になってしまい不自然。


        護国神社の石灯籠と月。ポジションは悪くないが、可も無し不可も無し。あまり面白くない。


        円光院の桜。この桜の上に昇る月を撮れるはずだが、やや暗いかも知れない。


        こんな感じか?しかしこれにも問題があり、風で揺れたらブレブレの写真になってしまう。


        このしだれ桜はなかなか良い雰囲気。


        ズームでこんな感じで月を入れて・・・と思うのだが、実際にはこの裏側からでないと月は視野に入らず、逆光になってしまう。

     桜を前景にするイメージで歩いてみたが、これは!という場所は残念ながら見つからない。


     3月31日

     この日の月も月食の月より高い位置になるが、夕方7時前後は皆既した月の少し上に位置するイメージになる。この日は風の影響を受けない甲府駅夢小路界隈の建物と舞鶴城公園を歩いてみた。


        甲府駅北口にある建物。何の記念館かは知らないが、悪くは無い。


        その近くにある城門。街灯の明かりが上にあってフレアが出てしまう。


        天守閣の屋根だけならば撮れるが、面白く無い。


        夢小路で一番絵になるのがこの建物。情緒といいライティングの強さといいなかなか良い。


        上部だけ切り抜くにも良いのだが、問題は道路脇で車がしばしば通過し、ライトでフレアが出てしまう可能性があること。


        舞鶴城公園の天守閣。唯一200mm望遠レンズが使える可能性がある場所。しかし、左側のライティングが強過ぎる。


        縦位置でも良い構図で納まりそうだが、ここも道路脇であること、さらに問題なのは信玄公祭り当日で人が大勢出ているかも知れないということ。


        舞鶴城公園の桜は満開。花見客がたくさん訪れていた。


        ここからは花見。桜を透かして見る月。


        舞鶴城公園南側の桜。


        街頭で照らされた桜。


        城壁と夜桜


        記念碑


        記念碑と夜桜


        城壁と記念碑


        昨年月食の月を撮った城門。

     撮影地はまだ決めていない状況ではあるが、その日の天候と状況によって臨機応変に対応するつもりである。

     富士山が出ていれば本栖湖界隈、富士山が見えなければ甲府市街、風が無ければ桜もあり、風があれば夢小路か舞鶴城公園天守閣、ということになるだろう。しかし、一番の問題は月が見えてくれるかどうかだ。天気が良ければカメラ1台は赤道儀に乗せて追尾、1台は弱拡大で月食の満ち欠け全時間撮影、もう1台で自由に撮りまくるという撮影を考えていたのだが、一瞬のチャンスを狙っての一発勝負ということになりそうだ。

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     先日は越野の君が咲いているのを見て来たが、もうひとつの甲斐の君のほうも気になる。おそらくはまだ若干早いのではないかと思うのだが、いつ行けるか、予定が全く立たない状況なので、空いた時間に行ってみることにする。午後からは雨の予報だが、空を見ると降っても大降りにはならなそうなので、傘を持って行くことにする。


        カタクリはまだ固い蕾。一輪も開花していない。


        キクザキイチゲもほとんどが蕾。


        一部開花している。


        開花したキクザキイチゲ。

     甲斐の君も保護色で越野の君よりひとまわり小さく、良く目を凝らさないと見つからない。毎年訪れている場所に行き、足元に気をつけながら探すと・・・咲いている。今年は例年よりも小振りに見える。


        日の当たる草地にそっと咲いている。


        甲斐の君(かい・こ・ば・いも)。


        下から接写。地味で恥ずかしがりやな可愛らしい顔つき。


        越野の君よりも花が開き、花弁に角が無い。


        こちらはまだ開花し始めたばかり。


        固まって咲いている。手前には若葉も出ている。


        踏み込まないように、200mm望遠で撮影。


        別角度から。

     別の斜面も探したが、やや日当たりの悪いそちら側はまだ早いらしく、一株も見つけることができなかった。途中で小雨が降り、山頂へは行かなかったが、反対側のピークへの踏み跡が以前よりも明瞭になっていたので、興味本位でそちら側に登ってみた。杉の植林帯で、残念ながら甲斐の君を含めて目ぼしい花には出会えなかった。向こう側の斜面に伐採地が見え、おそらくは林業作業の人たちの踏み跡なのだろう。

     越野の君と同様、甲斐の君もごく限られた場所にしか咲かない貴重な花、静岡県では天然記念物に指定され、移動も売買も禁止されている。これから1ヶ月くらい、楽しませてくれそうだ。



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     今夜は皆既月食になる日だというのに朝からどんよりした雲が空を覆った。天気図、雲画像から見て夕方一瞬だけチャンスがあるかも知れない。天気予報でも夕方6時、7時は晴れマークがついている。皆既するのは夜9時ごろなのでひょっとしたら・・・と期待を持ちつつ、夕方5時までには甲府に戻れるような山を歩いてみることにした。ヒナスミレの咲く高尾山が魅力的だったが、往復時間を考えるとあまりゆっくりと廻ることは難しそうだ。インターネットであちらこちらのページを見ていると、山梨県でもカタクリが群生している山があることを知った。その山の名前はむすび山、大月市にある山だ。山頂までは15分か20分くらいで行けるらしいが、そこだけ見るのでは面白くない。少しコースが長くなるが、大月の駅からむすび山を経て高川山まで行くルートがあり、のぞむ先生のブログでも紹介されていた。大月駅から高川山までのコースタイムは3時間半ほどだが、例の如く花の写真を撮りながらウロウロしながら歩くと、おそらくは5時間ほどのタイムになるだろう。初狩駅に下山するなら、下りは1時間半ほどで着くはずだ。9時にスタートすれば、余裕で5時に戻って来られるはず。いつもならば車で行くのだが、駐車場が不確定なので今回は電車を利用することにした。

     特急かいじを使って大月駅には9時に到着した。甲府では曇りだったのだが、大月はあいにくの小雨だった。上着だけカッパを着てザックカバーをかけ、足元はスパッツで固めて出発する。他にも何組か登山スタイルのグループがいたので、同じむすび山方面かと思っていたのだが、そちらに行く人たちは見当たらなかった。国道20号線を甲府方向に歩き、橋を渡って大月市立病院を目指す。病院のすぐ裏側に立つ山がむすび山である。


        大月駅はあいにくの小雨。カッパとザックカバー、スパッツを装着する。後ろに見えるのは岩殿山。


        桜と大月市立病院。病院の後ろにおむすびのように飛び出しているのがむすび山。


        登り口に咲いていたイカリソウ。


        タチツボスミレはこの後もしばし出現。


        ニオイタチツボスミレ


        ヒトリシズカ。その他にまだ蕾のジュウニヒトエがたくさん。


        10分ほどでむすび山のカタクリ群生地に到着。咲いている。


        マムシグサと一緒にカタクリが群生。


        山一面がカタクリ群落。


        しかし、しおれ始めたものが多く、1週間ほど遅かった。


        見上げるカタクリの花。


        まだ新鮮なものもたくさん残っている。


        愛らしいカタクリの花。


        見下ろすカタクリの斜面と大月の街。


        ベンチが設置されたむすび山山頂。


        この穴は井戸か?と思ったら・・・


        大月航空監視哨の跡だった。

     むすび山のカタクリと40分ほど戯れ、山頂でゆっくり休憩していると、時間は既に10時20分になってしまった。ここからは左手に田野倉の町並と右手には中央道と滝子山の山並を見ながらの稜線歩きとなる。足元に何か面白い花でも咲いていないかと注意しながら歩くが、あるのはタチツボスミレばかり。稜線は登ったり下ったりの繰り返して、一向に高度を稼げないダラダラの道がしばらく続く。


        左手に見える田野倉の街。


        登ったり下ったりを繰り返す稜線の道。新緑はまだ始まったばかり。


        目立つ赤い花が咲いていた。


        ウグイスカグラ。


        花咲トンネルの真上、ヤマツツジがほころび始めていた。下に見えるのは富士吉田方面に延びる中央道。


        山桜。見上げる高川山山頂には雲がかかっている。


        見頃のヤマザクラ。


        中央道花咲トンネルを越えたところが天神峠。祠が立ち、道が横切っている。


        天神峠付近で見つけたシュンラン。まだ地上に顔を出したばかり。


        センボンヤリ。


        イチヤクソウ。付いているのは昨年の穂。

     天神峠を過ぎたあたりからやっとまともな登りになる。ロープが張られた急斜面やさらに上では岩のゴロゴロしたところもあるが、至ってまともな道で歩き易い。雨でスリップするのを心配していたが、ちょうど良いおしめり程度で、ぬかるんだ場所は無かった。


        ロープの着いた急斜面。(あまり急に見えませんが結構急です。)


        岩ゴロゴロの尾根。やっとまともな登山。


        山の斜面に大きなタムシバの木が2本。距離が遠くて木が邪魔になり、あまりうまく撮れない。


        山の斜面を探してみると、ヒナスミレがぽつぽつ。


        ルート上にも少し咲いていた。


        本日の一番の収穫はこれか? 色黒のアケボノ君、クロバナアケボノスミレ。アケボノも含めてあったのはこの一輪だけ。


        出始めたばかりのヤブレガサ。


        これを登れば山頂!と思ったのだが・・・


        登ったところで直角に曲がって、高川山山頂はその先だった。


        やっと到着、高川山山頂。誰もいない。

     まだ時期が早いのか、咲いているスミレはほとんどタチツボスミレばかりで、ヒナスミレを数輪と(クロバナ)アケボノスミレを一輪見つけただけだった。午後1時45分、ようやく高川山山頂に到着、予想通り5時間弱かかった。これだけ時間をかけて歩いたのに追い抜いて行った人は誰もおらず、このルートを登る人は少ないようだ。下りて行く人とは10人くらいすれ違った。天候が悪いこと、時間が遅いこともあって、山頂は誰もいなかった。さらに人気者だった仙人犬ビッキーが2010年に逝去したことから、以前よりもこの山に登る人は少なくなったかも知れない。

     昼食をとってゆっくり休んで下山する。以前に登った時は男坂を登って女坂を下りたので、少し遠周りになるが今度は沢コースを下りてみることにした。こちら側のコースはエイザンスミレがほころび始めたところだった。


        女坂ルートを途中で左に曲がって沢ルートを行く。


        水が少しだけ流れている沢に下り立つ。


        エイザンスミレがほころび始めていた。


        バイケイソウの葉。


        ヨゴレネコノメソウ


        途中から林道に合流。初狩駅が見えて来た。

     午後3時半に初狩駅到着。幸いにして降られたのは大月駅を出発した10分ほどの時間だけで済んだ。カッパやザックカバーを仕舞い込み、3時51分発の鈍行で甲府に戻った。


      
        今回歩いたルート。


     風呂に入って夕方7時ごろに甲府駅に行くと、ちょうど信玄公祭りの出陣の儀式が行われているところで、凄い人だかりになっていた。出陣の行列は見えそうも無いので、焼鳥屋で食事しながら空の様子を伺っていたが、空は一面雲に覆われて、全く月が出そうな気配が無い。皆既する10分前に下見しておいた天守閣下で三脚を構えたが、残念ながら月は姿を現さず、今回も不発に終わってしまった。残念。


        この構図で赤い月が天守閣上あたりに出るはずだったのだが。残念ながら厚い雲に隠れて月は出ず。

     次はいつになるのやら。いつかは赤い月を綺麗に撮ってみたい。


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     高尾山をはじめとする各地でヒナスミレが咲いているという記事を見かけるようになった。先日訪れた高川山でも数は少なかったが咲いていた。そろそろ咲いているかもしれない。

     今回訪れる甲府市北部のは標高1200~1300mほどあり、例年だと4月下旬ごろに見頃を迎える。そこにあるのはほとんどが(全てと言っても良いかもしれない)フイリヒナスミレで、普段見ているヒナスミレに比べるとひとまわり大きくてゴージャスである。周辺にはエイザンスミレもたくさん咲くので、もし交配種が見つかるとすれば甲府市内ではこの山域がいちばん怪しいとにらんでいる。夕方からは雨の予報だが、空模様を見る限りではなんとか持ちそうなので、午後から出発する。


        駐車場周辺の花壇ではスイセンの花が満開


        こちらはクリスマスローズ


        登山道に入るとヤマエンゴサクが咲き始めたばかり。


        これはトウゴクサバノオか? 何度も来ているが見覚えが無い。


        ニリンソウの葉。まだ蕾は見えない。


        タチツボスミレの葉と思って撮ったが、良く見れば葉に毛が生えている。これはおそらくケマルバスミレ。


        お目当てのフイリヒナスミレはようやく葉が出たところ。完全にフライング。

     残念ながらお目当てのフイリヒナスミレはまだ葉っぱが出始めたばかり。この山域はスミレの時期にはまだ早く、タチツボスミレすらまだ咲いておらず、エイザンスミレは葉っぱすら見つけることは出来なかった。やはり4月下旬ごろが見ごろになるのだろう。沢が流れているのでそちらに下りてみると、ハナネコノメが咲いていた。


        綺麗な沢の流れ。ここはほとんど人が入らない。


        沢の脇の岩に小さな白い花が咲いている。


        ハナネコノメソウ。


        一斉に、というわけではないが、ひっそりと咲く可愛らしい花。


        ハナネコノメソウ


        まだ蕾のものがたくさん。


        ここのフイリヒナスミレはスギ・ヒノキ植林の林床に咲く。


        良く見れば蕾が付いていた。

     予想外に早く天候が崩れ始めてしまい、3時半ごろからパラパラと雨が降り出した。林の中だったのでさほど濡れなかったが、回復する様子は無いので小降りのうちに撤退することにした。

     まだ時期が早かったフイリヒナスミレ。他の葉も探したが、交配種らしき葉は見つけられなかった。4月下旬か5月に再訪してみたい。


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     2年前の春にヒゴスミレを探して幸潤院から阿梨山・帯那山と散策し、群生している場所を見つけることができた。その後その場所はどうなっているのだろうか?そろそろ咲き始めている頃ではないだろうか。今回は昭文社地図に示されているルートでは無く、隣の風化花崗岩で出来た白砂の尾根を登ってみることにした。ここは所属山岳会嶺朋クラブ顧問の上野厳先生おすすめのルートで、取り付き口は道が不明瞭だが尾根まで登ってしまうとルートがあると聞いている。白砂尾根というのは正式な名称ではなく、私が勝手に付けた名前である。あしからず。


        桜咲く幸潤院。2年前に歩いたのは幸潤院の後ろ側に見える尾根。今回は別尾根を登る。


        しだれ桜と南アルプス。右端に見えるのが農鳥岳。


        駐車場の向こう側の斜面を適当に登る。すぐに尾根筋に出る。


        尾根筋にはまともな道がある。


        15分ほど登ると花崗岩の白砂と岩が混じった展望地に出る。ここからの眺望は抜群!


        見下ろす幸潤院と南アルプス。


        白砂と岩の彼方に南アルプスの眺望。


        白岩と富士山。


        大岩と南アルプス。


        幸潤院と反対側の眺望。帯那町の家並と大正池、その向こうに富士山が見える。

     天候も良く、春はなかなか姿を見せてくれない富士山も見ることができた。初めて訪れる場所だが、すっかりお気に入りの場所になった。地図に載っていないバリアンスルートで、ほとんど知られていない場所でもこんな良いところが甲府市内にはある。30分ほど景色を楽しんで先に進む。


        これから登る阿梨山の尾根。右端の奥あたりが阿梨山になるのだろう。


        ミツバツツジがほぼ満開。


        途中道が不明瞭になる場所があるが、尾根通しに登れば良い。


        フイリヒナスミレの葉かと思ったが、裏を見ると茶色い。これはゲンジスミレの葉。


        ミヤマウズラの葉。標高600~700m付近の低山でもこの花は見られるようだ。


        その先で群生する場所を発見した。このあたりにはかなりの数があるようだ。


        尾根の正規ルートに出た。ここからは明瞭な道。


        このあたりの斜面に10株以上咲いていたはずだが・・・鹿の足跡が多数、しかしヒゴスミレは葉っぱすら見つからず。時期が早かったようだ。


        タチツボスミレもまだ咲いていない。


        ヒナスミレの葉。


        このスミレは? ニオイタチツボカと思ったが葉っぱの様子がちょっと違う。まだ葉が開いておらず、正体不明だが、後に正体がわかる。


        阿梨山山頂はこの上。


        阿梨山山頂。なだらかなピークで眺望は無い。


        小さな看板が付いている。ほとんど知られていないマイナーピーク。


     ルートの途中にヒゴスミレの群落地があったのだが、まだ時期が早かったようで葉っぱすら発見できなかった。そのあたりは鹿の踏み跡が筋状に多数付いており、食害で消滅してしまった可能性も無きにしもあらずである。しかし、まだタチツボスミレが蕾を付けていない状況を見ると、まだ咲いていないと見たほうが良いだろう。こんな近場の低山にもミヤマウズラの葉がたくさんあったのには驚いた。スミレ探しや、途中でルートを外れて別斜面をうろついたりしていたので、阿梨山まで3時間半もかかってしまい、時間は午後1時を過ぎてしまった。阿梨山の先のピークから脚気石神社への尾根を直下りする。


        阿梨山の先にあるピークから脚気石神社に下りる道。道標は無いがテープが付いている。


        このあたりは伐採の真最中らしい。斜面の下のほうからチェーンソウの音が聞こえてくる。


        地図のルートは途中から沢に下りるようになっているが、テープがあるので尾根を直下りする。


        沢に出た。あまり歩かれている様子は無く、荒れている。間もなく右岸に林道が現れる。


        沢沿いで見つけた薄紫色のスミレ。


        唇弁の脈絡と薄紫色の花弁がとても美しい。特徴的な葵の御紋の葉っぱ、アオイスミレ。


        林道脇にもちらほらと咲いていた。


        葉っぱを見れば、まだ開き始めで丸まっている。先ほど稜線で見かけたスミレと同じものであることがわかる。正体はアオイスミレだった。


        林道は荒れていて、途中は沢のようになっていた。


        脚気石神社。祭りが行われているらしく、子供を含めて人が大勢集まっていた。

     脚気石神社には1時間ほどで到着した。時間は2時15分、4時半の会合に間に合わせるためには、向こう側の興因寺山を周回できるかどうかギリギリの時間になってしまった。目的は興因寺山ではなくて、その先にある白砂の尾根、金子峠から興因寺山に行く時に見える白い岩地に以前から行ってみたいと思っていた。興因寺山は昭和池側からだと簡単に到着できるので、おそらくは時間に間に合うはずだ。問題なのは白砂の台地から下りるバリアンスルートだが、距離も短いし、籔もそれほどでは無いはずだ。


        昭和池。興因寺山は池の向こうに見える山のすぐ裏側。


        鉄塔の立つ興因寺山。


        興因寺山山頂。休憩せずに先に進む。


        道は左に曲がっているが、ここを曲がらずに直進する。なんとなく踏み跡が途中まであったが、急斜面のところで消失。


        あるはずの白砂台地が見当たらず、GPSで位置を見ながら左方向に下りると沢に出てしまった。ここには道(らしきもの)がある。


        林道に出る。どうやら尾根を間違えたらしい。

     踏み跡があったのでこの尾根と思って踏み込んだのだが、1本向こうの尾根だったようで目的地の白砂台地にはたどり着かず、沢筋から林道に出てしまった。作戦失敗。あとは菜の花と桜が咲く帯那町の中をテクテクと歩いて幸潤院の駐車場に戻った。


        帯那町の桜はちょうど満開。


        菜の花畑と桜。向こうに見える山はカイイワカガミが咲く白山界隈。


        駐車場に戻る。もともとはルートの取り付き口がここにあったのだろうが、荒れてしまっている。

     午後3時半幸潤院駐車場に到着。三脚を出して写真を撮らなかったこともあるが、興因寺山から先は意外と時間がかからなかった。



      
        今回歩いたルート。


     ほとんど歩く人がいないマイナールートの上に、さらにバリアンスルートを歩いたので誰にも会わなかった。静かな山歩きを楽しみたい人には超おすすめルート、特に幸潤院白砂尾根は眺望が良くおすすめである。目的のスミレは出会えなかったので、機会があれば再訪してみたい。ゲンジスミレも。



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     阿梨山・興因寺山周回して下山後、嶺朋クラブ総会の会場に向かうのだが、少しだけ時間があるので途中にある武田の杜遊歩道に立ち寄ってみた。そろそろイチリンソウが咲いている頃だろう。サンダル履きのまま、カメラと三脚だけ持ってちょっと覗いてみる。


        イカリソウがたくさん咲いていた。


        イカリソウ


        紫色鮮やかなアカネスミレ。


        アカネスミレ


        ホタルカズラはまだ咲き始めたばかりの新鮮な花。


        ホタルカズラ


        カキドオシ


        キュウリグサ。確かsanaeさんのブログでアップされていた気がしたが、なかなか名前が出てこず、ネット検索してようやく判明。


        キュウリグサ。ヤマルリソウをふたまわり小さくしたような可愛らしい花。


        元気なタチツボスミレ。


        イチリンソウ群落。見頃を迎えているが、昨年より花付きは悪い。


        イチリンソウ。見頃を迎えているが、日が陰ってしまったので花はしぼんでしまっている。

     滞在時間はほんの15分ほどだが、この場所は訪れるたびに凄い花の宝庫だと感心させられる。湯村山を含めてこのような花の宝庫を抱える甲府市は恵まれた環境にあるとつくづく思わずにはいられない。

     会合には10分ほど遅れてしまったが、会が始まる前になんとか到着できた。うーさんから情報をいただいたが、正規ルートからは外れるが籔の中では無い場所にもエビネがあるそうだ。あと1~2週間で咲き始めるだろうから、訪れてみたいと思う。


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     そろそろ湯村山界隈のスミレとギンラン、キンランが咲いている頃だと思う。エビネにはまだ少し時期が早いと思うのだが、偵察を兼ねて湯村山界隈を散策してみた。


        緑ヶ丘運動公園の八重桜と新緑の湯村山界隈。


        シャガが咲いている。


        ガマズミ


        ニホンタンポポ(カントウタンポポ)。本日出会ったタンポポの中にセイヨウタンポポは無かった。


        かつて湯村山城があったこの山は石垣の跡が残っている。


        イカリソウがちょうど見頃。


        ギンランはまだ芽吹いたばかり。稀に蕾を付けたものがある。


        ?


        フデリンドウ


        フジの花が咲き始めた。


        ツクバネウツギ


        ヤマツツジ


        かつてはたくさん咲いていたアケボノスミレだが昨年・今年とまばらにしか咲いていない。


        アケボノスミレ

     ルートの無い籔を登ってエビネのある場所に行ってみると、まだ固い蕾のものばかりだ。数は昨年よりも少ないように感じる。一株だけ、咲き始めたものがあった。


        道沿いのものはもう終わっていたが、短絡した藪の中にはシュンランが咲いていた。


        シュンラン


        エビネはまだ固い蕾。


        もうすぐほころびそうな株。


        一株だけ咲き始めたものがあった。


        湯村山界隈のエビネ


        まだ咲き始めたばかり。


        接写。

     近場の山だが、まだ歩いていないコースがたくさんある。今回はいつもとは違うルートを歩き、さらに林道から先の東に延びる尾根を下りてみた。水の流れるそちらのコースはヒトリシズカがたくさん咲いていた。そして両側の斜面にはイカリソウもたくさん咲いていた。山頂には至らずにところどころ藪を踏みながら、湯村山界隈を周回して戻った。


        こんな道があったのか。初めて歩く。


        ナルコユリか?


        チゴユリ


        ヤマツツジがたくさん。


        神社に出た。その先はすぐに林道。


        林道を横切ってアオダモの咲く尾根道を進む。途中で道は無くなるが、すぐ下に人家が見える。


        出たところは緑ヶ丘運動公園の奥にある石碑がたくさん立ち並ぶ場所だった。



        ハンショウヅル(?)


        キンラン、ギンラン、エビネなどは2週間後くらいが見頃になると思われる。

     春の湯村山界隈、桜は例年通りに咲いたが、スミレを含めて他の花は開花が1~2週間遅れているようだ。昨年のスミレは雪の影響で少ないのだろうと思っていたが、今年も昨年と同様にかなり少ないのが気になるところだ。




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     前日の4月17日湯村山界隈を散策し、エビネの開花はまだ2週間先だろうと予想していたのだが、その日の夜8時ごろメールが入った。「湯村山に花見です・・・」とみちほさんからの連絡だ。すかさず電話をかけると、sanaeさんとも連絡をとってもう甲府に向かっていて、甲府で車内泊だという。キンラン、ギンランも咲いておらず、スミレも少ない今の湯村山はあまり見るべきものが無く、まだ訪れるには早いと告げたのだが、もう甲府に集まるのは決まっているらしく、るたんさんも参加するとのことだ。どこか良いところは無いかと考え、選んだのがこの帯那山である。林道を山頂直下まで行くと10分ほどで山頂到着してしまう山だが、今回散策するのはそちら側では無く、帯那町側の林道からのあまり知られていないマイナールートを周回する。湯村山よりも標高が高いのでスミレの時期にはまだ早いと予想されるのだが、うまくすればゲンジスミレやヒゴスミレに出会えるかもしれない。


        昨年は看板が無くなっていたが、また取り付けられたようだ。あまり知られていない帯那山マイナールート。


        入り口付近に咲いていたエイザンスミレ。今年は数が少ない。


        ヒナスミレはもう終わりかけていた。こちらも数が少ない。今年はスミレはずれ年のようだ。


        崩れた土の斜面に咲いたアケボノスミレ。


        タチツボスミレもあまり咲いていない。


        おそらくエゾアオイスミレだと思うのだが・・・アケボノかもしれない。

     メンバーとは分かれて昨年ゲンジスミレを発見した急斜面にトラバースして立ち寄ってみたが・・・花は咲いていない。裏が茶色い葉があるが、その葉は見るからにフイリヒナスミレの葉に見える。では昨年見たものは本当にゲンジスミレだったのか?と心配になって来た。だいぶ探したが典型的なゲンジスミレの葉は発見できず、斜面を上に登って林道に登り着き、花見隊メンバーと合流した。


        林道の斜面に咲いていたのはアカネスミレ。例年より少なく、時期もまだ早い。


        アカネスミレ

     山頂には行かず、電波塔のところの広場で昼食をとる。折角山梨まで来てくれたのにたいしたものが見せられず申し訳なかったのだが、別ルートを下山する途中で思いもよらぬスミレを先頭のトシちゃんが発見した。


        紫色鮮やかな小さなスミレ。初めて見るスミレで、なんじゃこりゃ~??と眺めていると・・・


        後からやって来たみちほさんがこれはシハイスミレだと教えてくれた。


        シハイスミレ。花の色が感動的に美しい。


        葉の形も図鑑通り。こんな高級なスミレは近場の山には無いと思っていたので、感動した。


        帯那山にはこんなスミレが咲くとは驚き。


        色の濃いアケボノスミレ。


        葉の裏が黒く、花の色も濃いスミレ。シハイとアケボノの混合かとも思ったが、やはりアケボノスミレのようだ。


        アカネスミレ。


        周回して桜の咲く展望地に戻る。向こうには富士山。

     山は本当に歩いてみないとわからないものだ。昨年はゲンジスミレ、今年はシハイスミレという、しばしば訪れている帯那山ですら存在を知らなかった花がたくさんある。今回はほとんど期待していなかっただけに、シハイスミレの収穫は大きかった。

     帰ってから昨年発見したゲンジスミレの画像を確認してみたが、葉の先端が円みを帯びており、ゲンジスミレで間違い無さそうだ。ゲンジとヒナと両方咲いているということなのか、それともたまたまヒナスミレに似たゲンジスミレの葉だったのか?花が咲いてみないと真相はわからない。再訪の必要がありそうだ。

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     西側にある奥山温泉側の登山口がメインルートとなっている篠井山は、そちらから登ると標高差700mほどの手軽な登山となる。しかし、東側の御堂という集落から登る古いルートは標高差1000mほどの厳しい登山、しかもこのルートは崩落地や藪があちらこちらにあり、現在は廃道ルートとなっており、新しい国土地理院の25000分の1地図からもルートは消滅している。このルートを昨年の春山岳会嶺朋クラブのメンバーが登り、とんでもないものを(それほどとんでもなくは無いかもしれないが)を見つけて来た。まさか、この山にもあったのか、是非確認に行かなければと、リーダーだった小池さんはじめ、会のメンバーの方から情報をいろいろと聞き、準備を進めて来た。この日を逃すとおそらくは花の時期は過ぎてしまう。

     この山はヤマヒルが多い山で、そろそろ活動し始めている頃だろうし、昨年も2人ヒルにやられたと聞いた。ヒル対策に高濃度食塩水と調整した消毒用アルコール液、虫よけスプレーを持って行き、さらに崩落地を越えるために残地用5mザイル1本と20mザイル1本を持って行く。行けるならば山頂まで行きたいが、花を探しながら写真を撮りながらの登山なので、行けるところまで、ということになる。

     朝6時に自宅を出発し、2時間少々で登山口まで行けるだろうと思っていたのだが、御堂の集落への道が良くわからない。カーナビの地図では林道がうまく表示されず、南部の町を車でウロウロすることとなり、最終的にはカーナビでは無くて登山用GPSを使ってナビし、ようやく登山口に到着した。時間は9時近くになってしまう。(花がたくさんあり、写真多量なので前編・後編に分けます。)


        御堂バス停脇の広場に駐車する。見上げる篠井山はゴツゴツの険しい山。


        道標がある。かつてはまともなルートだったのだろう。


        ここが入り口。


        入って3.2㎞の看板。しかし、いきなりここでルートがわからない。小さな枯れた沢を渡って向こう側の尾根を登る。


        道は無く、明らかに間違った場所を登っているが、GPSで見ると上で目的の尾根に合流するはず。急斜面を真っ直ぐ登る。


        登り着くとまともな道に合流し、すぐにフェンスのある植林地に出た。予定していたルートだ。


        フェンスの外周に沿って進む。このあたりはミツマタが多いが、少し時期が遅い。


        ミツマタ越しにうっすらと雲を被った富士山が見える。


        その先はスギの植林帯。


        足元の花を探しながら進むと、鮮やかな白い斑が入った葉っぱあり。


        葉の裏側が茶色い。これはフイリゲンジスミレの葉。花が咲いていなくて残念。


        杉林の中で葉っぱはたくさん見かけたが花が見つからなかったヒナスミレ。ようやく咲いている花に出会えた。


        1.8㎞の看板。予定のルート通りに順調に進んでいる。

     杉の樹林帯上部、1.8㎞看板を過ぎたあたりで一休みしてザックを下ろすと、右足のスパッツに例の吸血虫が這っていた。左足を見ると靴の脇にも1匹ついている。高濃度食塩水を再三噴霧してあるためか、虫の動きは躊躇しているかのようにかなり遅い。消毒用アルコースを取り出して噴霧するといずれの虫も一撃でもんどり打って地面に落下した。アルコールの撃退効果は抜群である。杉の植林帯を抜けたあたりから急登が始まる。


        大きなミツバツツジ。右側にうっすらと富士山が見えたのだが・・・


        薄紫色のスミレの群落


        ナガバノスミレサイシン


        残り1.2km付近で道が左右に分かれる。左に行くと大きな岩にぶつかって先に進めないから右に進めと言われていたが・・・帰りは左側から下りて来た。


        ミツバツツジが満開。向こうに目指す篠井山山頂付近が見える。


        沢に向かってトラバース。テープがあるが道はかなり不明瞭。


        トラロープが張ってあり、沢に下り着く。


        沢の中に道標が立っている。それほど古くは無さそうだ。

     下り立った沢の中は大きな岩の上に苔が生した素晴らしい景観であるうえに、花がたくさん咲いていた。踏まなければ進めないほどのハナネコノメ、苔の中から顔を出すツルシロカネソウ、ツルネコノメなどなど、この場所で半日は潰せそうな素晴らしい谷だった。

        ハナネコノメがあちらこちらにたくさん。その中にツルネコノメが混じる。


        イワボタン(だと思う)


        ツルシロカネソウ


        ?


        ヤマエンゴサク


        ユリワサビ


     しかし、このルート登攀の核心部はここから先である。


        登山道の看板


        向こう側には看板と赤テープがある。ガレた急斜面を強引に登る。帰りはザイルを使った。


        いちばん怖かったのがこの谷のトラバース。踏み代がほとんど無いうえにつかまるところも無い。落ちれば谷底にまっしぐら。


        看板が現れる。上にはロープが張られている。登り口以外は全くルート間違いや道迷いも無く旧ルートを忠実に辿っている。


        残り0.7㎞、標高は1100m付近。おそらくはあの上が山頂と思われる。

     標高1100m、山頂まで残り0.7㎞、標高差で300m地点まで登って来た。時間は午後1時40分、この先は情報によると笹の大籔になっているらしい。あと1時間半くらいで山頂に到着できるであろうが、時間は午後3時になってしまう。下山で道迷いを起こす可能性があること、時折雨がぱらついていて、回復する様子は無いことを考えると、ここで折り返したほうが無難である。登るよりももう一度あの谷の中の景色を存分に楽しんでから下山したい。ここで昼食をとって下りることにした。(花満載の後編に続きます。)





    0 0

     天気予報では午後3時ごろから雨の予報だったが、午前11時ごろから時折雨がぱらつく空模様となった。山頂まで残り0.7km、標高差300m付近まで到達したのが午後1時35分、そろそろ雨足が強まって来る可能性があること、山頂までまだ1時間以上かかるので、廃道ルートだけに下山に要する時間に不安がある。さらに雨が降ると高濃度食塩水や消毒用アルコールの効果が薄れるのでヤマヒルにやられるリスクも上がる。さっさと昼食をとって1時45分下山にとりかかる。

     足場の悪い谷のトラバースはザイルを木にひっかけて通過した。5mザイルを2つ折りにして木にかけるとギリギリの長さしか無い。さらに谷に下りるガレた斜面もザイルを使った。谷に下り立ったところで少し強い雨が降り出し、ザックカバーとカッパを取り出したところすぐに止んだ。人の入らない谷の中をうろついてみると、ハナネコノメがたくさんあり、苔生した岩の中からツルシロカネソウやツルネコノメが顔を出している。どの花もみずみずしくて生き生きとしている。


        標高1,100m付近から見上げる篠井山。


        谷のトラバース。ほとんど踏み代が無くつかまれるところも無い。右上の木にザイルをひっかけて通過する。


        谷に下り立つ。見上げる篠井山山頂方面。


        カンボジアのタプローム遺跡を思わせるような木の根。


        岩の上に苔の生した谷。


        ハナネコノメがたくさん。


        ツルネコノメ。みずみずしくて元気いっぱい。


        苔の中から顔を出すツルネコノメソウ。


        イワボタン(だと思う)。


        谷間に咲くツルシロカネソウ


        ツルシロカネソウ


        県によっては絶滅危惧種に指定されているミツバコンロンソウ。


        ミツバコンロンソウ

     登る時は本来の谷をトラバースするルートを使ったが、この道は崩落しそうで脆く歩きにくい。大きな尖った岩のある尾根に取り付けないものかとルートを探っていると、斜め上に登る細い踏み跡がありそれを辿ると容易に尾根道に出ることができた。足元に気をつけながら尾根道を進むと、小さな白い花が2種類咲いていた。


        まだ咲き始めたばかりの小さな花、ヒメイワカガミ。後ろに見えるのは篠井山。


        苔の上に小さな白いスミレ。


        フモトスミレ。5輪ほど咲いていた。

     その先は危険個所は無いのでヤマヒルに気をつけながらひたすら下るだけだ。登って来る時にスギ植林帯の上部で合流する境界見出し標の付いた尾根を発見した。そちらは笹が刈り払われていて真直ぐな歩き易い尾根だった。おそらくはフェンスの張られた植林広場あたりで合流するだろうという予想で、境界見出し標尾根を下りてみた。15分ほど下ったところでGPSの位置を確認してみると、予想とは全く違う方向に進んでいることがわかる。どうやら別の場所に抜けてしまうらしい。尾根を外れて道無きスギ植林帯の中を横切って下りて行くと、下に白い草地が見え始め、フェンスのある植林地に抜け出た。


        境界見出し標の尾根。真直ぐな手頃な傾斜の尾根道で歩き易い。しかし、そのまま進むと別の場所に出てしまうようだ。


        マメヅタがびっしりと付着した木。


        GPSで位置を確認し、下にちらりと見える草地に向かってスギ樹林帯の中を横切って下りる。


        朝通過したフェンスのある植林地に抜け出た。

     問題なのはこれからだった。登りでルートがわからなかったので、今度は尾根に付いたルート通りに下って行く。3.0kmの看板を確認したので道は間違っていないはずなのだが、沢に下りたところで倒木だらけ、ルートが崩落してしまっているようで右岸を見ても左岸を見てもルートが見つからない。沢筋を下るにも倒木が多過ぎて苦労しそうだ。止む無し、対岸の尾根に取り付いて尾根筋を下り、無事林道に抜け出た。出たところは登山口から100mほど上のところだった。入り口のところにあった3.2㎞看板とはかけ離れた場所なので、別のルートがあると思ったほうが良いだろう。


        下り立った沢は大荒れ状態。赤テープが巻き付けられているので道は間違っていないと思うのだが・・・


        右岸も左岸も道は見つからない。右手の尾根に取り付く。


        こんなところにエビネが・・・なんて感心している場合じゃない。


        抜け出た沢の入り口。どう見ても道は無い。


        向こうに見える車の先が登山口。100mほど上に抜け出た。

     時間は午後4時20分。山頂に行かずに折り返して正解だった。結局は朝間違えて登った尾根のほうが下りて来たルートよりも遥かにましだった。4時半に駐車場に到着し、ヤマヒルが付いていないかどうか服を全て着替えてチェックしたが、付いたのは撃退した2匹だけだった。

     前編で述べた嶺朋クラブメンバーが見つけて来たとんでもない(あまりとんでもなく無いかも知れない)花とはこれ。絶滅危惧種カイコバイモ。


        健気に咲いていました。


        甲斐の姫君カイコバイモ。


        少し時期が遅かった。花はしぼみ始めてしまっている。


        この山で発見されたのはおそらく初めてだと思う。


        カイコバイモ


        既に結実している株も見られた。

     山梨県では思親山が有名だが、その他に信仰の某山にあるのが知られているのみ。この山にあるという報告は見たことが無く、山梨県内では3ヶ所目といういうことになる。残念ながら少し花期を過ぎてしまっていたので、来年また訪れてみたいと思うが、体力・気力・技術を要するルートだけに気合を入れないと登れない。



        今回歩いた(と思われる)ルート。GPSログではないので若干狂っています。(GPSデータは花を探した場所がわかってしまうので、公開できません。)

    0 0

     蝶と虫のブログではかなり有名人である虫林花山師匠は、かつてはスミレオタクだった。まだ花にあまりのめり込んでいなかった頃、スミレの写真を撮っては虫林師匠のところに持って行き、鑑定していただいていた。この日の昼休み、出張で私の職場に来られていた虫林師匠のところを訪れていろいろ情報をいただいたところ、クリスタル林道の水ヶ森界隈にかなりの数のフモトスミレがあると教えていただいた。花見隊で訪れた先日の帯那山界隈の状況から見てそろそろ咲いているのではないだろうか? 水ヶ森は帯那山の裏側にある独立峰のようにこんもりとした山である。林道を車で行けば山頂まで1時間ほどで到着できるはず。まだ未踏の山だし、さっそくその日に行ってみることにした。

     帯那山の林道を進むと、残念ながら帯那山入り口のところでゲートは冬季閉鎖になっていて通れない。ならば歩いて・・・と思ったが、林道から見る水ヶ森は遥か彼方で林道歩きだけで1時間は軽くかかってしまう。時間は既に午後3時を過ぎているし、今回は無理そうだ。帯那山から奥帯那山の界隈を散策することにした。


        帯那山の入り口のところで林道は冬季閉鎖中。水ヶ森まで距離があり、本日はあきらめてこの界隈を散策する。


        林道脇の土手はアケボノスミレの天国。


        アケボノスミレ


        このあたりは色の濃いものが多い。


        ちらほらとアカネスミレが混じる。


        市境界の林を通って帯那山山頂に向かう。これはヒゴスミレの葉だと思うが。


        帯那山のアヤメが咲く草地。まだ何も咲いていない。


        帯那山山頂


        山頂の桜はほころび始めたばかり。ここの桜の木は病気らしく、一部の枝しか花が咲かない。

     帯那山の草地から山頂を通り過ぎ、その先の三角点がある帯那山の最高点、奥帯那山に進む。何度も訪れている帯那山だが、展望の無い奥帯那山まで行くのは今回が初めてである。登山道の両脇にはヒナスミレの葉がたくさん出ているがまだ花が咲いていない。


        奥帯那山に行く登山道の脇にはヒナスミレの葉がたくさん。


        根元を見てみると小さな蕾が付いている。花が咲くのはこれからのようだ。


        山頂近くでようやく数輪咲いているのを発見。


        奥帯那山山頂。

     山頂でザックを下ろし、休憩しながら周辺の森の中を探してみると、日当たりの良い斜面ではちょうど見頃を迎えたヒナスミレがあちらこちらに咲いていた。


        日当たりの良い斜面に咲いていたヒナスミレ。


        ヒナスミレ


        どっさり咲いているというわけではないが、結構数はある。


        ピンクの花弁が可愛らしいヒナスミレ。

     さらにその先に進むと防火帯の尾根があった。GPSでは道が表示されていないが、反対側は昇仙峡近くまで行けそうな感じがする。時間は5時を過ぎたので、防火帯の尾根から林道に下り、ゲートに戻った。林道脇はこれまたスミレがたくさん咲いており、日当たりの良い林道脇ではヒナスミレがちょうど見頃を迎えていた。


        防火帯の尾根を下りて林道に出る。


        林道脇に咲いていたヒナスミレ。


        ヒナスミレのブーケ


        このスミレが一株だけ。ハート形でまだ完全に開いていない葉、薄い毛が生えている。


        これはたぶんエゾアオイスミレだと思う。昨年もこの近くで一株だけ見つけたが、花は終わっていた。(間違っていたら教えてください。)


     スミレの中では少し早い時期に咲くヒナスミレだが、帯那山山頂界隈では5月連休ごろが見頃を迎えそうである。

    0 0

     ゴールデンウィークには大勢の登山客を迎えるであろう茅ヶ岳。昨年の秋に標柱整備を行ってから一冬越してそろそろニスが剥げて痛み始めている頃だろう。混雑する週末を避けて平日午後に整備に行く。オキナグサがそろそろ見頃を迎えているとうーさんから連絡をいただいたので、そちらも見ておきたい。

     大明神林道を短絡しようと思ったのだが、まだ冬季閉鎖でゲートが閉じており、ゲート横の空地に車を止めてその脇の細い道を登る。登山口までは20分ほどかかるが、それでも深田公園の駐車場から行くよりは近い。


        ゲートは冬季閉鎖中で大明神林道には入れない。ゲート手前から登る細い道を使う。


        痛んでいるがニオイタチツボスミレ(だと思う)。


        林道脇に咲いていたアカネスミレ。今年は少ない。


        林道脇の土手はアケボノスミレ天国。


        その中に混じって一株だけ白いスミレ。


        ヒゴスミレ。花は今年初見。あたりを探したがこの1株しか見つからない。


        尾根の入り口のところに咲くヒトリシズカ。今年は少ない。


        防火帯尾根もまたアケボノスミレの天国。


        アケボノスミレ。昨年は極端に少なかったが、今年はそこそこに咲いている。


        アケボノ3姉妹。


        アカネ3兄弟。


        ヒゴスミレを探したが花は見つからず、いつも咲く場所に葉っぱが少しだけ。


        トウゴクミツバツツジは中腹辺りでちょうど満開。


        上部は八分咲きといったところ。向こうに見えるのは金ヶ岳。


        こんな白いスミレが一輪だけ咲いていた。


        葉はまだ巻いている。


        これはおそらくヒメスミレサイシン。御坂山塊では良く見かけるが茅ヶ岳で見るのは初めて。


        5時山頂到着。3時間もかかった(が、いつもの私のペースです)。

     3時間かかって午後5時過ぎに山頂到着した。日が長くなってこの時間でもまだ太陽の位置は高い。さっそく標柱整備にとりかかる。まずはフエルトヤスリでささくれ立ったニスを標柱から剥して磨く作業をするのだが、今回持って行ったフエルトヤスリがいまいちで、強くこすると繊維がどんどん剥げ落ちてしまい、あまり綺麗には磨けなかった。古いほうの標柱はさらに腐敗が進んでいてひび割れが強くなっていた。今度はボンドを持ってきて側面を固めないといけなそうだ。標柱の文字を直し、ニススプレーを噴霧して30分ほどで作業は終了した。


        午後5時を過ぎても陽の位置は高い。ずいぶん日が長くなった。


        ニススプレー作業後の標柱と金峰山。


        古いほうの標柱は側面がさらに朽ちて金属棒が一部露出してしまっている。ボンドで固めないとさらに水を含んで朽ちてしまう。


        うっすらだが富士山も出迎えてくれた。左下は太刀岡山。


        下山途中で見つけたエイザンスミレ。今年は少ない。


        ヤマエンゴサクも少しだけ。

     午後6時少し前に下山を開始。足元の花を見ながら下りたが、そろそろ薄暗くなってきて探しにくくなってきた。エイザンスミレは見つけたが今年は数が少なく、ヒナスミレは見つけられなかった。コガネネコノメは咲き始めていたが、もはや暗くて写真は撮れず、途中からヘッドライト点灯し、午後7時10分、駐車した場所に戻った。

     もうひとつの目的だったオキナグサ、ほぼ満開だったが、午後の遅い時間だったためか、花はしぼんでしまっていた。


        今年も咲いてくれました。


        茅ヶ岳のオキナグサ。


        午後の遅い時間だったので、残念ながら花はしぼんでしまっている。


        今年も鹿の食害はまぬがれたようだ。しかし、全体として数が少ない。

     例年だと5月連休ごろに見頃を迎えるオキナグサだが、今年は若干早かったようで、おそらく5月に入ると少し元気を無くしている頃だろうと思われる。鹿の食害に遭わずに咲いてくれたことは喜ばしい。これからも無事に咲いてくれることを願う。

    0 0

     要害山の上にあった要害山城は武田信虎が1520年に築いたと言われているが、その支城として要害山の隣の尾根に熊城が築かれた。現在も城跡の石積みが残っているらしいが、歩く人も無く道は荒れていると聞いた。いつか訪れてみたいとは思っていたがなかなか機会が無かった。

     この日はうーさんと別の山に行く予定だったのだが、車の中で話をしていると、シハイスミレが咲いているところがあると聞いた。ならばそちらの山へ行ってみようということになり、突然の予定変更となった。どうせ行くなら歩いたことが無い場所を、ということで熊城跡を経由して深草観音、岩堂峠、兜山方面へ行ってみようということになった。仕事を片付けてから出発したので、要害温泉を出発したのは午前10時頃になった。


        瑞岩禅寺の前を通って林道に入る。


        荒れているが、これが林道脇の登り口だろう。


        崩落しているところもあるが、何となく道はある。


        「史跡要害山」の杭があるが、ここが主郭部では無さそうだ。さらに上に進む。


        城門跡らしい。


        おそらくはここが主郭部。石積みの跡が残っている。


        さらに進むと、要害山に至る武田の杜遊歩道に抜け出た。

    (続きは後日。)




        シハイスミレ


        群落


        シハイスミレ


        ヒゴスミレも一株だけ発見。




    0 0

     エイザンスミレがたくさん咲く山として知られる花の日本百名山、二十六夜山を花見隊メンバーとともに急遽訪れることとなった。ここはエイザンスミレの他にヒナスミレやヒカゲスミレも多く咲き、ネットで検索していたら交雑種らしきスミレの画像が写っているものを見かけた。今年はスミレのハズレ年なので、見つかる可能性はかなり低いと見ているが、この日を外すと時期的に今年はもう遅くなってしまい、来年に持ち越しになってしまう。人数が多いほうが発見する機会は多くなり、かつ北側の戸沢集落からのルートはまだ歩いていないコースでもあり、ルート探索の意味も含めて今回の出動となった。

     今倉山からの縦走で反対側から一度だけ二十六夜山は訪れているが、戸沢側から歩くのは初めてであり、駐車場がどこにあるのかも全く知らない。芭蕉月待ちの湯という市営の温泉があるので、おそらくはそのあたりに車が止められるだろうという予想で行ってみると、予想通り月待ちの湯のところには大きな駐車場があった。登山口までは少し林道を歩かなければならないが、ここを起点に出発する。


        戸沢集落から見上げる二十六夜山。真ん中の奥がおそらく山頂。


        林道脇に咲いていたクサノオウ。タチツボスミレやニョイスミレ、アカネスミレなども道端に咲いていた。


        登山道入り口。花を見ながらゆっくり歩き、ここまで約30分。登山口の奥に3~4台駐車可能なスペースがあった。


        登山口付近に咲いていたマルバスミレ。


        マルバスミレ


        ヒカゲスミレ。葉はあるが既に終焉を迎えており、花は咲き残りが少しだけ。


        ミツバコンロンソウ。結構たくさんあった。


        ヨゴレネコノメソウ(だと思う)


        エイザンスミレ。デカい!


        葉はたくさんあるが、既に終わっている。高尾のスミレが終わってからこちらが咲くと予想していたが、どうやら同じ時期のようだ。


        ヒナスミレも同じ場所にたくさんあるが、こちらも既に終わっている。出遅れたようだ。

     中腹で水場を経由するルートと沢を直登するルートの2本に道が分かれていた。少し遠周りにはなるが水場を経由するルートを進む。かっちゃ岩という大岩を過ぎ、その先に豊富な水が流れ出す水場があり、ここで休憩する。その先の斜面はロープが張られた急斜面だ。


        祠のところでルートは2つに分かれる。水場を経由して登る。


        大きな桂の木。えっ、カツラ?(モデルはみちほさん旦那さん。)


        かっちゃ岩。かっちゃ坊という修行僧の跡地らしい。


        仙人水で水を飲む我らが千里眼仙人様。


        豊富な水が流れ出る脇にはツルネコノメソウがたくさん。


        ロープの張られた急登を登る。

     急登を尾根まで登ると平らな休憩に適した場所がありここで時間は11時半を過ぎた。標高は約1,000m、山頂まではまだ標高差で300mほどあり、ここで昼食となる。もし探し物に出会えるとすれば沢沿いのあたりと考えていたので、ここまで登って来るともう見つかる確率はきわめて低い。もっと簡単に登れる山と思っていたのだが、予想していたよりもこちら側のルートは手強いことがここまで登って来てわかった。ここでみちほさんとsanaeさんたちは引き返すこととなり、うーさんと私だけ予定通り山頂に行くことになったのだが・・・。


        昼食をとり、山頂に向けて出発。やや急登を登る。


        アケボノスミレ


        山頂に近付くとナガバノスミレサイシンがちょうど見頃。


        ナガバノスミレサイシン


        結構咲いてました。


        山頂直下の二十六夜講跡地。


        山頂に立つ二十六夜の石碑


        二十六夜山山頂。


        鹿留・杓子山塊に並んでうっすらと富士山。


        エイザンスミレと山頂。


        山頂裏に咲いていたヒナスミレ。


        小さくて可愛らしいヒナスミレ。
        
     山頂裏側でヒナスミレを撮影していると、上でうーさんが何か騒いでいる。熊でも出たかと思えば、出て来たのはトシちゃんだった。それに続いてsanaeさんも登場。あそこまで来たのだから山頂を踏まずには帰れないということで、みちほさんと別れて引き返してきたそうだ。まさかの再ご対面にビックリ! 休憩後、遠周りにはなるが下山は引ノ田に下りる尾根ルートを下山する。


        引ノ田ルート。結構急下りです。


        道はしっかりしているがあまり歩かれている様子は無い。落葉のラッセル。


        sanaeさんがこんな葉っぱを発見。エビちゃん。株は小さく、きちんと咲いてくれれば良いのだが。


        沢に出るが、このあたりは道がいまひとつ不明瞭で荒れている。


        林道に出る。

     林道に出たところで、左に進んで大きな通りを進むか、それとも右のジグザグ曲がりの林道を歩くか迷った。距離はいずれも同じくらいだが、大きな通りに出るとうまくすればバスが来るかもしれないというメリットがある。しかし、林道を進めば他の花にもめぐり会えるかもしれない。ここはストックに身を委ね、放り投げてストックの先が向いた方向に進むことにする。そして選んだのが林道歩き。しかしこの林道、実際に歩いてみると、下るのでは無くて結構登っているではないか。


        スミレ咲く林道を行く。長いダラダラ登り。登ったと思えばまた下りてまた登って・・・結構疲れました。


        ヒカゲスミレの葉。花はもう終わっていた。


        大きな白花のスミレ。タチツボの1.5倍くらいデカい。


        距に薄紫が残っており花柄は無毛、これはオトメスミレではないだろうか?

     花を楽しみながら途中で道に座って休憩をとりながらテクテクと林道を歩き、1時間少々かかって午後5時40分芭蕉月待ちの湯の駐車場に到着した。標高差800mほどの山だが、林道歩きを入れると1000m近くなったかも知れない。結構なガッツリ登山となった。

     芭蕉月待ちの湯で汗を流し、蕎麦を食べる。おいしい蕎麦ではあったが、サービスがちょっと・・・という感がある。メニューに「割り箸10円」が別にあり、てっきり箸は別売かと思って購入してしまったが、注文品には箸が付いてくるのは出てきてから知った。テーブルには七味が置いておらず、カウンターのところでしか使えないという不便さがある。

     途中で下山したみちほさんが下山中に探し物らしき葉を見つけた。花期を既に過ぎており、花が付いていないので本物かどうかはわからないが、また来年以降確かめに来る必要がありそうだ。しかし、山頂まで行くかどうかは・・・その日の状況で判断することにしよう。

    0 0

     2013年4月に同じルートを歩いた際、黒冨士から鬼頬山に至るルート上にはエイザンスミレがたくさんあり、その中に少しだけヒゴスミレが混在しているのを発見した。途中にはフイリヒナスミレの群落もある。もしも甲府市界隈で交雑種のスミレが発生するとすれば、このあたりが一番怪しいだろうと以前から考えていた。うーさんとその知人の方をお誘いして黒冨士農園から八丁峠~黒冨士~鬼頬山を周回するコースを散策した。


        平見城黒冨士農園から出発。


        ? 先日(いや、昨日)花見隊メンバーから名前を聞いたが、忘れた。


        八丁峠に至るルートにもエイザンスミレがたくさん咲くのだが、今年は少ない。


        アケボノスミレ群生


        ニリンソウ群落


        フイリヒナスミレの群落だが、花が咲いていない。


        こちらの株はまだ蕾だが、結実しているものもある。


        少し登ったところでようやく咲いている花を発見。


        フイリヒナスミレ

     薄暗い杉の植林帯を抜け出ると空が開けて明るくなり、八丁峠下にある草地に抜け出る。ここはスミレのほかにニリンソウやコガネネコノメが混在して咲くお気に入りの場所だ。


        マルバスミレ


        アケボノスミレとタチツボスミレ


        トウダイグサ


        コガネネコノメソウの群落


        コガネネコノメソウ


        コガネネコノメソウ。これも今日のお目当てのひとつ。


        エイザンスミレとコガネネコノメソウ。


        元気なアカネスミレ


        アケボノスミレとエイザンスミレのご近所さん。


        八丁峠


        フイリでは無いヒナスミレが少し咲いていた。


        ヒメイチゲ

     スミレを主に花がたくさん咲くこのコースはとても早歩きでは歩けず、写真を撮りまくりながら3時間もかかって升形山の下にある草地に到着した。うーさんと知人の方は升形山に登って行ったが、私は登らずに草地の中を花散策してみると、ヒゴスミレを発見することができた。この界隈に咲くヒゴスミレは葉が細くて典型的な形と言えるだろう。そしてその先で、またまたこんなところにもいるのかという白いスミレに出会うことができた。


        ヒゴスミレ発見。


        この界隈のヒゴスミレは葉が細くて典型的。


        別の白いスミレを発見。葉っぱがまだ巻いている。


        こんなところにもいるのか! これはヒメスミレサイシン。


        黒冨士山頂。

     時間は午後1時を過ぎ、黒冨士山頂直下の展望台で少し遅い昼食となる。とはいっても、先の道を急ごうなどと言う気は全く無い。ゆっくり休んでスタート、ここから先のルートにはヒゴスミレの群落があるはずだ。しかし、2年前には登山道脇にもたくさんあったはずのエイザンスミレが今年はかなり少ない。期待外れだったと思ったところ、ルート脇の斜面を覗きこんで見ると・・・これでもかというくらいに斜面一面がエイザンスミレの花園になっていた。


        エイザンスミレ群落。


        斜面一面がエイザンスミレだらけ。


        エイザンスミレ


        ピンク色鮮やかなエイザンスミレ


        紫色の濃いエイザンスミレ。


        今までにあまり見たことが無い鮮やかな色。


        ひょっとして探していた交雑種? と思ったがやはりエイザンスミレ。近くにはヒナスミレもたくさんある。


        鬼頬山山頂。

     鬼頬山山頂は一旦登り返してその先はロープが張られた急斜面だ。越道峠までは結構距離がある。両脇をきょろきょろ見ながら下りるが、あまり目ぼしい花は見当たらず。途中で小雨が降りだしたが本降りにはならず、林道を経由して駐車場に戻った。


        越道峠


        林道脇に咲いていたフイリヒナスミレ。こちら側はもう終焉。


     今年はスミレがはずれの年にもかかわらず、想定外のエイザンスミレ大群落に出会うことができた。これほどの群落に出会うのは初めてで驚いた。さらに今回の収穫はヒメスミレサイシンに出会えたことだろう。フォッサマグナに沿って分布すると聞いていたヒメスミレサイシンだが、先日の茅ヶ岳に次いで黒冨士にも咲いていることがわかった。御坂山塊だけでなく、広い範囲で分布しているのかも知れない。







        

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     開花が早かった今年のエビネはもうそろそろ満開を過ぎている頃だろう。私の知るエビネが咲く場所は2ヶ所のみだが、その後この界隈を頻回に散策しているうーさんが数か所の株を発見した。全て遊歩道から入り込んだ藪の中である。湯村山界隈の武田の杜には数は少ないながらピンク色のエビネがあり、今回はそれを探して籔の中をさまよってみた。


        武田の杜遊歩道沿いにはジシバリが花を咲かせていた。


        今年のホタルカズラは大当たり。今までで一番の群落。


        ホタルカズラ


        いつも見るのとは少し違うテンナンショウ。光沢があるが、何テンナンショウ??


        以前に見つけたあたりを藪コギして探したが見つからず、沢に抜け出てしまった。再度藪に入る。


        あった!エビネ。少し時期を過ぎてしぼみ始めている。


        ここは以前に発見した時も少しピンクがかったエビネだった。


        別株


        薄ピンク色のエビネ。

     遊歩道に戻って別の場所に移動する。うーさんの話では数株あるらしいが、見つかったのは1株、3本だけだった。ここは普通の白いエビネ。


        別の場所でエビネ発見。


        ここは白い花。


        ギンランもあったが、葉は虫に食われ、こちらもそろそろ終焉。

     さらに別の場所を探してみると、本日一番の大株(おそらくこの界隈で最大級の株)に出会うことができた。しかも片方がピンク、片方が白という豪勢な顔揃えだ。


        ピンクと白の株が並んで咲いている。この界隈では最大級の株。


        こちらはピンクの花。


        ピンクエビネ


        美しい。


        こちらは白花の株。


        清楚。

     十分に満足したのだが、他にもあるかもしれないとまだ入ったことの無い籔山に突入してみた。何となく踏み跡らしきものがあるが人のものか獣のものかはわからない。雲の巣と尺取り虫の糸、さらに葉っぱと落ちたキブシらしき花の穂が服と軍手にびっしりと付着してしまう。強行突破してたどり着いた山頂の向こう側には幸いにして道らしきものがあり、それを辿って下りると農道に出た。残念ながら収穫はギンラン1本だけだった。


        強行突破して登り着いた山頂。収穫はギンラン1本だけ。


     今回このようにたくさんのエビネに出会えたのは登山レベルだけでなく花探しのレベルアップ著しいうーさんのおかげである。頼もしい味方である。そして甲府市中心部からほど近い場所にありながらこれほどの花が咲く武田の杜、恐るべし、武田の杜。



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