本日は花仲間たちと櫛形山の花探索に訪れた。やや人数が多かったので秘密の花の生育地に踏み込むのは気が引けたが、植物の調査と保護を行っているグループなので生育地には細心の注意を払ってもらい、足元に十分に注意のうえ、核心部の一角だけ見てくることにして入山する。
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沢の中に咲いていたコチャルメルソウは満開。
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ニッコウネコノメソウはそろそろ終盤である。
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山の斜面をトラバース。道は無く獣道を歩く。
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斜面はバイケイソウばかり。鹿の食害後で目ぼしいものはあまり残っていない。
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フタバアオイ。これも食べないようだ。
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やっと見つけたこの稀少な花はまだ蕾だった。数株を確認したのみでこの場を去る。
もう1ヶ所訪問する。こちらで探すのは別の花だが、ひとつは見つかる可能性がきわめて低く、もうひとつはだいたいこの辺りという話は聞いていて何度か歩いているが未だ見たことが無い。参加者で横並びして疑わしき斜面のローラー作戦を展開するがやはり一つ目の花は見つからず撤退。もう一つの花を探しに行く。
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入り口に咲いていたラショウモンカズラ
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イチリンソウ
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こんな感じの沢沿いに咲いているだろうと思ったのだが・・・双眼鏡で探すが見つからず。
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櫛形山では数が少ないハナネコノメソウ。
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こちらの沢沿いには群生していた。しかしこの花が咲く頃には林道ゲートが空いておらず下から登ることになるので見に来るのは大変である。
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ウスバサイシン
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たぶん居るだろうと思っていたミヤマスミレ。まだ咲き始めたばかり。
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この時期に見られるとは思わなかったナガバノスミレサイシン。
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まだカタクリが咲いていた。
おそらくこの辺り・・・と目星を付けていた花はそこには無く、これは見つからないだろうと諦めかけた頃に、登山道脇にあった白い花の蕾が目に留まる。この葉っぱは間違い無く探していた花の葉だ。周囲を見回してみると花が咲いていた。なかなか姿を見せてくれなかった純白のその花、今度こそ出会うことが出来た。
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探していたのはこの花。
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純白の美しい花、チチブシロカネソウ
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個体数もそれなりにあることを確認した。
山梨県東部に咲くこの花はほぼ沢沿いに咲いているのでこちらでもそのような環境の場所に咲いているだろうと予想していたのだが、この場所は沢沿いでは無く山の中腹の斜面だった。櫛形山は空気湿度が高く沢沿いでは無くてもこの花が咲く環境にあるのだろう。念願の出会いに思わずバンザイした。
さて、日没にはまだ少し時間があったのでもう1ヶ所訪問してみた。行ってみてあまりの環境の変化にビックリした。
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膝上まで草が生い茂るボウボウだったはずの用水路の周辺がすっかりテカテカになっている。
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とりあえず目的の草は残っているが・・・
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花がひとつも付いていない。
湧水の脇に好んで咲くこの花はヒメザゼンソウである。このあたりがこの花の南限になっている貴重な場所であるが、湧水の水量が減ったうえに鹿の糞だらけで周辺に茂っていた草は食べられてしまったようだ。湿ったところを好むこの草は乾燥した地肌の変化に対応できず花を付けなくなってしまったようだ。昨年見に来た人の話では草は茂っていたが花はひとつも確認できなかったらしい。このままだと絶滅してしまう可能性が高いのだが何をどうすれば良いのか。個人の田畑の脇なので柵で囲って良いような場所でも無く、手をこまねいて見ているしかないのが残念である。

沢の中に咲いていたコチャルメルソウは満開。

ニッコウネコノメソウはそろそろ終盤である。

山の斜面をトラバース。道は無く獣道を歩く。

斜面はバイケイソウばかり。鹿の食害後で目ぼしいものはあまり残っていない。

フタバアオイ。これも食べないようだ。

やっと見つけたこの稀少な花はまだ蕾だった。数株を確認したのみでこの場を去る。
もう1ヶ所訪問する。こちらで探すのは別の花だが、ひとつは見つかる可能性がきわめて低く、もうひとつはだいたいこの辺りという話は聞いていて何度か歩いているが未だ見たことが無い。参加者で横並びして疑わしき斜面のローラー作戦を展開するがやはり一つ目の花は見つからず撤退。もう一つの花を探しに行く。

入り口に咲いていたラショウモンカズラ

イチリンソウ

こんな感じの沢沿いに咲いているだろうと思ったのだが・・・双眼鏡で探すが見つからず。

櫛形山では数が少ないハナネコノメソウ。

こちらの沢沿いには群生していた。しかしこの花が咲く頃には林道ゲートが空いておらず下から登ることになるので見に来るのは大変である。

ウスバサイシン

たぶん居るだろうと思っていたミヤマスミレ。まだ咲き始めたばかり。

この時期に見られるとは思わなかったナガバノスミレサイシン。

まだカタクリが咲いていた。
おそらくこの辺り・・・と目星を付けていた花はそこには無く、これは見つからないだろうと諦めかけた頃に、登山道脇にあった白い花の蕾が目に留まる。この葉っぱは間違い無く探していた花の葉だ。周囲を見回してみると花が咲いていた。なかなか姿を見せてくれなかった純白のその花、今度こそ出会うことが出来た。

探していたのはこの花。

純白の美しい花、チチブシロカネソウ

個体数もそれなりにあることを確認した。
山梨県東部に咲くこの花はほぼ沢沿いに咲いているのでこちらでもそのような環境の場所に咲いているだろうと予想していたのだが、この場所は沢沿いでは無く山の中腹の斜面だった。櫛形山は空気湿度が高く沢沿いでは無くてもこの花が咲く環境にあるのだろう。念願の出会いに思わずバンザイした。
さて、日没にはまだ少し時間があったのでもう1ヶ所訪問してみた。行ってみてあまりの環境の変化にビックリした。

膝上まで草が生い茂るボウボウだったはずの用水路の周辺がすっかりテカテカになっている。

とりあえず目的の草は残っているが・・・

花がひとつも付いていない。
湧水の脇に好んで咲くこの花はヒメザゼンソウである。このあたりがこの花の南限になっている貴重な場所であるが、湧水の水量が減ったうえに鹿の糞だらけで周辺に茂っていた草は食べられてしまったようだ。湿ったところを好むこの草は乾燥した地肌の変化に対応できず花を付けなくなってしまったようだ。昨年見に来た人の話では草は茂っていたが花はひとつも確認できなかったらしい。このままだと絶滅してしまう可能性が高いのだが何をどうすれば良いのか。個人の田畑の脇なので柵で囲って良いような場所でも無く、手をこまねいて見ているしかないのが残念である。