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Channel: 山梨百名山から見る風景
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光度を増したレナード彗星 石割山  令和3年12月20日

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 ステラナビゲーターの彗星情報を更新してみると、レナード彗星は予定していた光度よりも一等級ほど明るくなり、3等級まで光度を上げているらしい。近日点を通過した頃にバーストしたようである。ではどれくらい明るいのだろうか?実際に撮影してみないと様子が分からない。二十曲峠から登り始めようとすると、大きな赤道儀をセットしているカメラマンが居た。レナード彗星狙いであることは明らかである。様子を聞いてみると、まだ高度が低くて夕焼けの空と月明かりに邪魔されて鮮明には写ってくれないらしい。尻尾が短くなっているという話もうかがった。さて、どんなものだろうか?捉えられれば良いが、あまり明るく無いと写らないかも知れない。


    二十曲峠から見る夕暮れの富士山。日没を過ぎた頃に登り始める。


    中腹の展望地から見る富士山


    夕焼けがいちばん綺麗な頃には山頂までたどり着けず。


    1時間ほどで石割山山頂に到着。金星と木星が輝いている。


    空気が澄んで素晴らしい眺望である。これだけでもう十分に満足である。


    金星が輝く夕空


    富士山頂に金星が近付く。この視野でレナード彗星が写るだろうと思っていたのだが写ってこない。


    富士山頂で輝く金星。レナード彗星は失敗かと思ったが、左裾に白い光が現れ出した。


    これがレナード彗星。富士山を月明かりが照らし明るくなってきた。


    月明かりにも負けず、予想していたよりも明るいレナード彗星。


    もう1本の400㎜望遠レンズ。


    レナード彗星をきっちりと捉えることが出来た。


    追尾せずにワンショットでこれくらい写ってくれれば上出来である。


    富士山の中腹に沈んで行くレナード彗星


    2.5秒24枚を加算処理。


    トリーミング画像。尻尾がなんとなく見える。

 試し撮りのつもりで石割山に登ってみたが、想定していた以上にレナード彗星は明るいことが分かった。月明かりがあっても十分に写ってくれるが、月明かりの影響が無くなればもっとはっきりと尻尾が写ってくれるのではないだろうか。富士山の上を飛んでくれそうな場所を計算して撮影に出かけてみたいと思う。


    月光に照らされた富士山と木星が輝く空


    満足して二十曲峠に下山。

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