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Channel: 山梨百名山から見る風景
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やっと咲いたセツブンソウ  令和2年2月29日

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 世間では新型コロナウィルスが拡散しており、幸いにして山梨県ではまだ感染者は出ていないものの、いつ見つかってもおかしくない状況にある。私の働く病院でも厳戒態勢が敷かれており、来院者は全員に検温が行われ、熱がある場合は感染室という別の部屋で診察が行われている。院内で行われる会議は基本的に全て中止となっており、人ごみの中に入るのは少しばかり怖い気がする。人の居ない山の中がいちばん安全なのかも知れない。

 今年になってから2度訪れている昨年偶然発見したセツブンソウの群落であるが、2月10日の時点ではまだ葉も何も出ていなかった。この場所はあまり知る人がおらず滅多に人に会うことが無い。2月も本日で最終日である。いくらなんでも、もう咲いているはずだ。


    ツララが垂れていた岩にはもうツララは無い。


    3度目にしてようやく咲いているのに出会えたセツブンソウ。


    あるのはほんの一角だけ。


    しかし、三珠のセツブンソウに比べると密度はこちらのほうが高い。


    満開のセツブンソウ


    今年は出ないのではないかと心配していたが、きっちりと咲いてくれた。


    こちらは林道脇に生えていたミサキカグマ。


    下向き第一最下小羽片が大きいことと、下方の羽片が弯曲しているのが特徴。


    ソーラスは中軸寄りから付着し始めるが、この株はもう全体に広がっていた。


    滝に立ち寄る。


    沢沿いにはネコノメソウ属がほころび始めている。


    赤い葯が顔を見せている。これはヨゴレネコノメソウか?


    岩壁にはクモノスシダ


    滝の近くにはやや大型のシダが生えていた。たぶんオオイタチシダ。


    黒くて細長い鱗片、袋ははっきりせず。オオイタチシダだと思うが、確信は持てず。


    こちらはまだ固い蕾。

 昨年セツブンソウを見つけた時はもう落花していてどのくらい花を咲かせたのか分からなかったが、かなり密にしっかりと花を咲かせてくれることが確認できた。かつての三珠のセツブンソウもこんな感じだったように思う。花を咲かせてくれてひとまずは安心である。

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