コカモメヅル (キョウチクトウ科) Tylophora floribunda Miq.
山地帯の林縁を好んで生育する多年草。茎は根元から蔓となり、他物に絡んで斜上する。葉は対生し、柄があり、三角状の卵形~卵状披針形で、長さ3 〜 7㎝、幅 1 〜 3㎝、基部は浅い心形となる。花序は良く分技し葉よりも長く、花冠は星形、暗紫色で直径5ミリほど 、副花冠は小さく蕊柱に隠れて目立たない。花期は 7 〜 8 月。個体数は少ない。 2018年山梨県カテゴリー: 絶滅危惧ⅠB 類(EN)...
View Articleハマスゲ (カヤツリグサ科 ) Cyperus rotundus L.
空き地や河岸の日当たりのよい砂地に生育する多年草。地下茎は細く硬く、横に伸びその先に小さな塊茎がつく。葉は細くて長く、幅3mm程度、長さ15 cmほどで、深緑で強い光沢があり、ざらつかない 。茎の高さ15~40㎝ほどで 茎頂に 1 ~ 3 個の長い苞がつく。苞の間から枝が伸びその先に濃赤褐色の小穂をつける。小穂は線形で細く、 20 ~ 30 個の少花からなる。 花期は8~9月。...
View Articleクモマスズメノヒエ(イグサ科) Luzula arcuata (Wahlenb.) Sw. subsp. unalaschkensis...
高山帯の草地生育する多年草。高さ15~25㎝。葉身の先は尖る。花序は頂生し、枝は細く先は垂れ下がる。 花は 1〜 3 個頭状に集まる。花被片は濃赤色。蒴果は花被と同長で濃赤褐色 。花期は7~8月。北岳には比較的多く生育している。 2018年山梨県カテゴリー: 絶滅危惧Ⅱ類(VU) 2005年山梨県カテゴリー: 絶滅危惧Ⅱ類(VU) 2017年環境省カテゴリー:準絶滅危惧(NT)...
View Article花咲く乙女高原 令和5年8月27日
保護柵を設置したおかげで乙女高原の草地は花々が復活し、季節を変えて様々な植物を楽しむことが出来る。この時期はアザミやキクの仲間がたくさん咲いていて楽しませてくれる。 白い花が群生して咲いている。 これはゴマナのようである。 ゴマナ。葉が細長い。 花は良く似ているがこちらはシラヤマギク 茎が茶色くて葉が三角形~ハート形をしている。 ウスユキソウが群生している。...
View Article乙女高原のホタルサイコ 北岳のオオハクサンサイコとの違いは??
7月に北岳を訪れた際に久しぶりにオオハクサンサイコと呼ばれている植物に出会った。しかしこの植物はホタルサイコにそっくりである。ネットで調べてみるとホタルサイコとの違いは花序の付け根のところに付いている葉(小総苞片)に3~7本の脈が有ることと匐枝を出さないということらしい。残念ながら北岳ではそこまで細かくは観察していない。では乙女高原に咲いているホタルサイコはどうであろうか?...
View Article山梨市の大石山を散策 令和5年8月27日
乙女高原での花の観察を終えた頃には小雨が降り出した。それほどの大降りにはならずすぐに雨は上がった。高原から下りてくると甲府盆地はうだるような暑さである。時刻は午後4時になったがまだ日没には少し時間がある。以前から道路沿いの看板が気になっていた大石山というところに立ち寄ってみる。 大石山。4~5台止まれる駐車場とトイレがある。 ここには色々な奇岩があるらしい。 階段を昇る。...
View Article咲き始めたミズアオイ そして大量のハマスゲが・・・ 令和5年8月29日
まだ満開には少し早いのではないかと思うのだが、ミズアオイが咲いている頃ではないかと思う。近くに出張があってお昼過ぎに仕事を終えて見に行ってみる。 ヒシはこれでもかというくらいに大増殖していた。 ひしめき合って盛り上がっている。下に水が流れているとは思えないほどに密生している。 日当たりの悪いところではまだ花が咲き残っていた。...
View Article北杜市の溜池と湧水を散策 令和5年9月5日
北杜市小淵沢に出張があったので仕事を終わらせて午後から近傍の溜池と湧水を散策してみた。 まずは小淵沢インター近傍にある溜池 東屋が立っていて池を見渡せる。 池の様子。それなりに古そうな池だが目ぼしい水草は見当たらない。 ちょっと変わった植物を発見した。 葉を持たず他の植物にからみ付いて栄養を摂る寄生植物 これはネナシカズラ。初めて出会う植物である。...
View Articleミズオオバコ三昧 令和5年9月7日
昨年何度も探しに出かけてようやく見つけたミズオオバコがそろそろ見ごろを迎えている頃ではないかと思う。甲府市の水田ではもう稲刈りの準備で田んぼの水を抜いている場所がちらほらと見受けられるようになり、時期を逸するとミズオオバコの咲く田んぼも水抜きが始まってしまうかも知れない。仕事を終えて午後から訪問してみる。 ウキクサに囲まれてミズオオバコの花が咲いている。...
View Article昨年に続いて南アルプスの林道を散策 令和5年9月9日
昨年は9月中旬に散策した南アルプスの林道であるが、見たかった花は少し時期が遅かったので今年は少し早めに散策してみることにした。この林道は石灰岩混じりの岩があるらしく、石灰岩地を好む植物がいくつか生育している。 これはホウキアザミであろう。生えているアザミはほとんどがこれ。 ヤクシソウであろう。普通に生えている。 こちらは葉の切れ込みが深いハナヤクシソウであろう。...
View Articleカリガネソウ三昧? 令和5年9月10日
例年ならば8月下旬に見に行っているカリガネソウであるが今年は少し出遅れてしまった。まだ咲き残っているのではないかと思い、まずは甲斐市の自生地を訪れてみる。 伐採作業が行われたようである。カリガネソウの姿が見えないが? 探してみると伐採された丸太の下敷きになっていた。 なんとか生き残ってはいるがあまり元気が無い。 反対側にも少し残っていた。...
View Articleリンボクの花はまだ咲いていなかった 南部町 令和5年9月10日
身延町のカリガネソウを見た後は少し足を延ばして南部町の円蔵院を訪れてみる。リンボクの花が咲くのは9月か10月ごろと記憶していたので、そろそろ咲いている頃ではないかと思う。 南部町円蔵院。寺の裏側にリンボクが何本か生えている。 リンボクの幹 樹皮が縦横にひび割れて鱗のようになる。 下から見上げるリンボク 残念ながら下からだと花が咲いているかどうかは分からない。...
View Article満開!ミズアオイのパラダイス 令和5年9月10日
甲斐市、身延町、そして南部町と回った後に、本日最後の訪問場所は既に今期2度訪れているミズアオイが生育する河川である。おそらく満開の見ごろを迎えているはずである。 思った通り、ミズアオイが満開になっている。 ケイヌビエがたくさん茂ってしまっているが、負けじとミズアオイも咲いている。 素晴らしい!ミズアオイのパラダイス!...
View Article朝の思親山 令和5年9月13日
佐野峠で車中泊し、細月が昇る富士山の景色を堪能した。金星とともに素晴らしい細月が現れたのだが撮影はあまり満足していない。思親山山頂での日の出には微妙に間に合わない時間になってしまったが、折角なので登ってみる。 月と金星の輝きがまだ見えるうちに佐野峠を出発する。 それなりに急いだつもりだが、山頂手前の富士山展望地で朝日が昇ってしまった。 朝日が射す思親山山頂...
View Article山梨県県南部の花散策あちらこちら 令和5年9月16日
9月も中旬になったがまだ暑い日が続いている。そろそろスルガジョウロウホトトギスが咲いている頃であろうから訪れてみるが、それ以外にも何ヶ所か花散策してきた。 まずは美しい滝がいくつも流れ落ちる渓谷を訪れてみる。 流れ落ちる滝 目的の花はこの黄色い貴婦人だが、今年は1つしか見つからない。 別の場所を訪れてみる。こちらも花は1つしか見つからない。...
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