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Channel: 山梨百名山から見る風景
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ヤチボウズはどうなったのか? 乙女高原 令和3年5月24日

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 乙女高原のヤチボウズは山梨市の天然記念物に指定されており、正体はタニガワスゲというカヤツリグサ科の植物であることが分かっている。このタニガワスゲは椹池近傍や八ヶ岳でも目撃しており、それほど珍しいスゲではないということも分かってきた。そろそろ結実している頃だと思う。


    山梨市指定の天然記念物谷地坊主。正体はタニガワスゲ。


    結実して果胞が出来ている。


    クリンソウが咲き出していた。


    雌小穂。果胞の嘴が長い。


    乙女高原の湿地には他の場所にも多数タニガワスゲが生育している。


    タニガワスゲ


    オシダ群落


    胞子葉を出したヤマドリゼンマイ


    葉の幅が広いこのスゲ?はまだ穂が出ていない。


    もう1種類やや小型のスゲが穂を伸ばしていた。


    ハリスゲの仲間かと思ったが少し違うようである。


    まばらに小穂を付け、ひとつの小穂は先端のほうが雌花で根本側が雄花の構造である。結実しないと正体が分からないが、これがアカンスゲかも知れない。


    草原の中はサクラスミレがたくさん咲いている。


    サクラスミレ


    白花のサクラスミレにも出会うことが出来た。


    カラフトミヤマシダの生育する場所にも立ち寄ってみた。まだ葉を展開し始めたばかりだった。

 乙女高原はミヤマスミレが終わりサクラスミレが満開になっていた。ようやく春らしくなってきたという感じである。アカンスゲはまだ確定に至らず、また訪問してみたいと思う。


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