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Channel: 山梨百名山から見る風景
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櫛形山で出会ったシダたち  令和2年6月21日

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 植物保護のメンバーたちと一緒だったのでいつものようにシダの鱗片やソーラスまでじっくり撮影している余裕は無かったが、それでもメンバーの足を大きく引っ張りつつ、かなり遅れて歩きながら撮影してきた画像である。中には、何だか分からないシダもあって帰って来てから初見のシダであることが分かったものもある。


    圧倒的に多いのがこのシラネワラビ。あちらこちらで群落を形成しており、一部シカの食害に遭っている。


    柵の中にたくさん茂っているのはおそらくヒメシダ。そのうち葉裏に黒いソーラスが付着して来ると思う。


    元気に胞子葉を出しているヤマドリゼンマイ


    管理歩道脇の岩壁に生えていたフクロシダ。下に生えているのはイワデンダ。


    ミヤマウラボシ


    シラネワラビと並んでこの山では圧倒的に多いオシダ。


    根元の鱗片はイノデと似て密に生えている。


    この山で確認しておきたかったのがこのイノデ。葉の光沢は鈍い。


    幅の広い鱗片が密に付着している。


    注目すべきがこの中軸中央部から上部付近に付着している鱗片。


    トリーミング画像。次第に先細りして行く長三角形状の鱗片。おそらくこのイノデはイワシロイノデだろう。良く似たツヤナシイノデは先端部が急に細くなる。


    そしてこれが何だか分からなかったシダ。当初はイッポンワラビだろうと思っていたが大きさがかなり大きい。


    形はほぼイッポンワラビと同じに見える。


    鱗片は薄め。これだとイッポンワラビとの区別が出来ない。


    違うのはこのソーラス。楕円形、ないしは円形の大きさが不揃いなソーラスが付着している。


    おそらくこれはハコネシケチシダではないかと思う。

 シダの師匠からいただいた山梨県のシダリストにはハコネシケチシダの名前が出て来ない。おそらく山梨県では珍しいシダの中に入るのではないかと思う。師匠に鑑定を依頼しようと思っている。じっくり探せば、他にもいろいろ出てきそうな気がする櫛形山、機会があれば時間の許す限りゆっくりと探索してみたい。

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