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Channel: 山梨百名山から見る風景
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早春の櫛形山  令和2年5月17日

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 緊急事態宣言が解除された山梨県はようやく林道の大部分が通行解除となった。登山自粛は相変わらずであるがルートがしっかりしていて危険個所が少ない櫛形山をさっそく訪れてみた。おそらく、そろそろサクラスミレやミヤマスミレが咲いている頃だと思う。


    霧の中を抜け出ると雲海の上に富士山が浮かんでいた。


    雲海の富士山。朝からなかなか良い景色を見ることが出来た。


    葉を展開したばかりのシダが何種類も出ている。


    ツヤナシイノデ


    オシダ


    ハクモウイノデ(右)とミヤマクマワラビ(左)


    葉を展開したばかりのクジャクシダ


    フデリンドウ


    ミツバツチグリ


    1株だけホソバノアマナ


    バイケイソウの森


    倒木で通過しにくい場所があった。

 お目当ての花が咲く場所に到着したが、確かこの辺・・・と思って探すが見つからずに通過してしまう。GPSで花の場所を確認してまた戻るが見つからず先まで行ってまた戻って良く探すとようやく見つかった。しかし小さな葉だけで花は咲かせなかったようである。別の場所を探してようやく花を見つけたが、今年は花数が少ないうえにもうほとんど終わっていた。


    たくさん茂っているルイヨウボタン。こんな感じのところにあったはずだが、なかなか見つからない。


    やっと見つけたのは葉のみ。


    今年はこの場所は咲かなかったようである。


    別の場所でようやく花の咲いた株を見つけたが、もう終わっていた。


    かろうじて1輪だけ咲いている花を見ることが出来た。チチブシロカネソウ。


    個体数はそれなりにあるのを確認した。今年は外れ年だったようだ。

 お目当ての花がなかなか見つからず行ったり来たりしたこともあって、3時間近くかかってようやくアヤメ平に到着した。少しは草が茂っているかと思ったのだが3月に降った雪の影響があるのか、まだほとんど何も生えていなかった。サクラスミレはまだ姿を現しておらず、中腹では咲いていたミヤマスミレもまだ咲いていなかった。


    アヤメ平の保護柵。山上は春まだ早く、殺風景である。


    アヤメ平


    まだ何も生えていない草地


    期待していたサクラスミレも咲いていなかった。


    コミヤマカタバミ満開


    ミヤマエンレイソウ


    まだ葉を開いていないシラネワラビ


    裸山に立ち寄る。


    いつも撮影する定点撮影。まだ何も生えていない。


    山頂と白根三山


    チラリと見える富士山


    裸山から見る富士山


    稜線から見る富士山

 ミヤマスミレもサクラスミレもまだ咲かずに時期が早過ぎた。もうひとつ見ておきたかったシダがあったのだがまだ芽吹いていないようである。平成26年頃の写真に食害に遭ったシダが撮影されていたが、そのシダが見たいと思っているシダであった可能性がある。山梨県レッドデータブックに記載されている記事には鹿の食害に遭っていることが書かれている。時期を変えてまた訪問してみよう。


    櫛形山では普通に見かけるこのシダ、ミヤマシケシダではないかと思っているがソーラスはまだ確認出来ていない。

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