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四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

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     東京都山岳連盟の自然保護グループによる奥多摩御前山のカタクリ調査があり、山梨県山岳連盟の自然保護グループ有志も参加させていただくこととなり出かけてきた。

     朝8時半に奥多摩駅の前に集合ということだったので、6時半に甲府市内某所に参加メンバーが集まり出発する。この日は雨の予報だったので天候が心配だったのだが、朝は青空も見えていた。奥多摩湖が見えてきたあたりで先日遭難事故があった三頭山らしき山が見えてきたので、カーナビで山名を確認していると前を走っていた仲間の車が信号で停車しているのに気付かず急ブレーキを踏んだが間に合わず見事に追突。幸いにして怪我人無く車も普通に走れるのでそのまま集合場所に向かう。調査終了後、夕方になってから事故届を出すために警察に行ったところ、思い切り怒られた。朝から大当たりである。

     本日は奥多摩湖のほとりから標高差950mほどを登るややロングコースを覚悟していたのだが、山頂付近のカタクリ調査が主体ということで特別に栃寄の林道ゲートを開けてもらい中腹まで車で入れさせてもらった。この場所からだと山頂までは標高差700mほどになる。


        林道終点の清涼な沢。かつてはワサビ田があったらしい。


        標高700mくらいの林道終点から様々な花が咲いていた。コチャルメルソウ。


        ニリンソウ。周辺には咲き終えたアズマイチゲの葉がたくさん。


        ネコノメソウ(?)とフイリヒナスミレ。


        花が終わってしまっているが、茶色い葯が4本(に見える)。ネコノメソウだろう。沢沿いにはこのネコノメソウがたくさん生えていた。

     3チームほどに分かれて調査が行われたが、山梨県のチームは東京都山岳連盟自然保護グループのメンバーの方に案内していただいて山頂の周回コースを廻ることとなった。打ち合わせをして下山後の集合場所と時間を確認して出発である。


        少しピンク色がかったナガバノスミレサイシン。後ろにはエイザンスミレ。


        白花のナガバノスミレサイシン


        このあたりには白花が群落を形成していた。


        フタバアオイ


        まだ蕾だった。


        アズマイチゲはあちらこちらに葉がたくさん出ている。天候が悪く花は開いていない。


        高度を上げると・・・


        カタクリ出現。


        ところどころ保護柵が設置されているが、囲われてからまだ年数が経っていないらしく、幼弱な葉が多かった。


        山頂で記念撮影。

     山頂手前で軽食をとった後、さらに山頂で休憩してから周回コースを進む。かつてはもっとたくさんカタクリが咲いたそうだが、山梨の山と同様に鹿の食害でかなり数を減らしているそうだ。確かに山肌が乾燥していて下草が少ない。


        良く整備された登山道。


        こちら側の保護ネットの中はカタクリがたくさん咲いている。ようやく再生してきたというところだろう。


        バイケイソウに覆われたこの景色を見ると・・・鹿の食害が酷いと言わざるを得ない。


        沢筋を下る。


        今度はネコノメソウ属がたくさん。ツルネコノメソウ。


        葉の汚れ方からヨゴレネコノメソウだと思うが、周辺には普通のネコノメソウもたくさん咲いている。


        葯の数を接写して確認してみると、8本ある。やはりヨゴレネコノメソウ。


        コガネネコノメソウもあちらこちらに群落を形成している。


        コガネネコノメソウ


        そしてさらに、ハナネコノメソウ。これで5種類のネコノメソウ属を見たことになる。


        ここで広い道に合流する。少し下って出発点に戻る。


        法面の上にあったコチャルメルソウ林。

     東京都山岳連盟自然保護グループのカタクリ調査を手伝うはずだったのだが、ほとんど役に立てず後ろを付いて歩いて花を観賞して下山してきた感じになってしまった。山梨県とは違ったGPS座標を使っての調査は面倒ながらも定点で調査するには有効な方法であろうと勉強させていただいた。下山後奥多摩駅前の餃子屋で意見交換会が行われ、おいしい餃子をいただいてから解散となった。雨の予報だったが、1日天気が持ってくれて幸いだった。さらには、追突した車が仲間の車であったことも不幸中の幸いだった。自損事故で車が大破したことはあったが、車にぶつかったのは初めてである。




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     甲府市から敷島町にかけての北部山沿いの沢では、ハナネコノメはもう終盤であるがコガネネコノメソウは今ごろ花盛りである。スミレはヒナスミレが見ごろを迎えエイザンスミレも咲き出している。林道のゲートはまだ閉じているので、ゲートから沢沿いを歩いて峠まで行ってみることにする。


        この斜面を下って沢に入る。


        シロバナエンレイソウ


        さっそく居ました。コガネネコノメソウ。


        もうそろそろ終焉ながら、まだ咲き残っていたハナネコノメソウ。


        鮮やかな赤紫色のヒナスミレが点々と咲いている。


        別のネコノメソウ属の花も居る。


        黒紫色の葯が8本、花は平開している。


        ニッコウネコノメソウ。


        この半島のように突き出た場所は足の踏み場が無いほどのコガネネコノメソウが咲いている。踏み込むのはもったいないので撤退。


        沢沿いはコガネネコノメソウがたくさん咲いていた。


        コガネネコノメソウ。


        ヤマエンゴサクもたくさん。


        エイザンスミレ


        こちらも群落。


        赤紫色のヒナスミレ


        ヒナスミレも群落で咲いている。


        ご機嫌な美しい沢。


        ハナネコノメ

     沢を詰めたかったのだが出発時間が遅く夕暮れまでに峠に到着できなくなりそうなので、途中で沢から出て林道に登る。林道沿いにはまた別のスミレが咲いていた。


        アカネスミレ


        夕陽を浴びるアケボノスミレ


        アケボノスミレ


        そして本日のお目当てのスミレ。


        葉っぱがギザギザのピンクのスミレ。


        オクタマスミレ。


        細長いエイザンスミレの顔をしている。

     オクタマスミレはヒナスミレとエイザンスミレの交雑種である。この界隈にはこの2種類のスミレがたくさん咲いているので、あるのではないかと目を付けていた地域ではあるが、核心部からだいぶ離れた場所で発見された。発見してきたのは私ではなく相棒のうーさんである。静岡県ではお目にかかったことがあるが、山梨県でこのスミレに出会うのは初めてである。株数は4株、花を咲かせているのは2株だけで、いつ無くなってもおかしくない状況にある。ひとまずは、山梨県でこのスミレに出会うことが出来てバンザイである。発見してくれたうーさんに感謝したい。

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     今年の3月下旬に一度訪問しているベニカヤランだが、その時はまだ固い蕾だった。そろそろ咲いているはずだ。

     この日は朝から快晴で風も穏やかで、ベニカヤラン撮影には絶好の条件となった。朝の8時ごろから撮影を始める予定だったのだが、目を覚ませばもう7時半になっていた。目覚まし時計をかけ忘れた。現地到着は9時を過ぎてしまう。20m~30mほど高い木の上に着生しているこのランは、300㎜以上の超望遠レンズで撮影しないと撮れないため、風で木が揺れるとブレてしまってうまく撮れない。前回訪問時に試し撮りしてみたBorg570mm が良い感触で撮影出来たのだが、今回はエクステンダーを修理中の車の中に置き忘れてきてしまい、1140㎜の超望遠は使えなくなってしまった。それでも、以前のBorg300mmよりは高解像度の画像が得られるはずだ。


        開花しているベニカヤラン。ほとんどBorg570mm 1本で撮り歩く。


        この木がいちばん多く着生している。


        ほぼ満開。


        トリーミング


        別株トリーミング


        角度を変えて下から撮影。


        トリーミング


        同じ木の別株トリーミング


        別の木


        さらに別の木


        上と同じ木の別株トリーミング

     近距離で見られる株は見当たらず、全てBorg570mmで撮影した画像である。撮影条件が良かったこともあるのだが、それ以上に新調したレンズは解像度が高い。エクステンダーを装着すればさらに詳細な部分まで撮影出来たかも知れないが、とりあえずはこのくらい撮れれば上出来である。ベニカヤラン(別名マツラン)は2005年の山梨県レッドデータブックでは記載されていなかったが、今年発刊された2018年版では絶滅危惧種ⅠB類に分類されている貴重な花である。

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     3月下旬に訪問した時にはまだ野焼きが行われる前で、何も花は咲いておらず、キスミレ1輪だけしか出会えなかった霧高原である。その後野焼きが行われてそろそろキスミレが咲いている頃だろう。富士本栖リゾートの芝桜祭りで道路の混雑を覚悟していた朝霧高原だったが、以外にも渋滞しておらずすんなりと目的地に到着できた。


        空は快晴。キジムシロと富士山。


        野焼きを待っていたかのように咲き出すキスミレ。


        焼け野原の跡に咲き出すキスミレはたくましさを感じる。


        こんな焼け野原に咲くからこそ美しいのかも知れない。


        この場所はキスミレを保護するために野焼きが行われない特別な場所。


        驚くほどにたくさん咲いていた。


        キスミレ


        焼け野原を散策して存分に楽しませていただいたキスミレ。

     場所を移動してもう1ヶ所訪問してみる。


        道路の脇にミヤマカタバミが咲いている。


        と思ったら、その先にはこれでもかというくらいにたくさん咲いていた。圧巻。


        ナガバノスミレサイシン。少し赤紫色がかっていて葉を見ないとヒナスミレのように見える。


        スポットライト浴びるナガバノスミレサイシン


        咲き残っていたヒナスミレ。もうほとんど終わっていた。


        お目当てだったギザギザの葉をしたこのスミレも終わっていた。

     見たかったのはギザギザの葉をしたオクタマスミレだったのだが、今年は花期が早くもう花は枯れていた。別の場所で見てきたばかりだから良しとしよう。

     満開のキスミレを思う存分楽しませてもらった朝霧高原スミレ散策だった。


        何テンナンショウ?いつものマムシグサ(カントウマムシグサ)が葉を開いていないだけか?この種は今後の課題だ。

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     湯村山のエビネが見当たらないという連絡が入った。その場所は登山道から外れた藪の中なのであまり知っている人は居ないはずである。昨年は開花した花を見ているが、秋には時間が足りず確認には行っていない。またしても盗掘か?訪れてみることにするが、時刻がもう4時を過ぎている。最短コースで入山する。


        本日は1日を通して青空が広がった。


        期待していたタカサゴソウはまだ蕾。あと2~3日で開きそうだ。


        別の場所では満開になっていた。


        タカサゴソウ。絶滅危惧種に指定されている貴重な花。


        ガマズミ満開。    


        藪をかき分け、現地に到着。無事に咲いてくれている。


        湯村山らしいピンク色のエビネ。


        いちばんの群生地。数は出ているが笹に飲まれ始めて危険な状況にある。


        頑張れ!湯村山のエビネ。

     年々笹が生い茂って来たこの場所のエビネは若干株が小さくなったようにも見える。周辺には小さな株もあったのだがそれらは消滅してしまっている。草刈り等の処置が必要な状況にあると思われる。

     まだ日没には1時間ほど時間がある。さらに藪をかき分けて別の場所を見に行く。そちらの場所はGPSを持って探しに行っても毎度のようになかなか見つからずに苦戦する場所である。またしても見つからず、GPS片手に藪の中をうろうろしてやっと発見。谷間になっていてGPS座標が正確に出ないようだ。


        毎年のように見に来ているエビネ。まだ蕾だ。


        別株


        さらに別株。この株は少し大きくなったように見える。人が入らず笹が生えていないところが良いのかも知れない。

     時刻は6時近くになり、藪を脱出して登山道に抜け出る。とりあえず例年見回りしている場所は大丈夫のようだ。連絡をいただいた方に後日お会いして話を伺ったところ、どうやら笹に飲まれて消滅してしまった場所のようだ。


        ジュウニヒトエ。紫色の園芸種は?


        シラン満開。


        こんなところにもタカサゴソウ。こちらはもう終わっている。

     エビネが咲く場所は、来年の花芽が出る前のタイミングで笹刈りを検討したいと思う。



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     4月も下旬となり、この日の気温は甲府では30℃近くまで上がった。早春というには遅すぎるかも知れないが、標高2,000mの櫛形山はまだ春と言うには早すぎる。林道ゲートがまだ冬季閉鎖になっているこの時期は、ヴィレッジ伊奈ヶ湖から中尾根を山頂まで登るには単純な標高差だけで1,100mあるロングコースになる。かつ、目的地である池の茶屋まで行くとなると山頂を越えてそちらまで下りるか、あるいは管理歩道を通って回り込むかのいずれかになる。どちらにしても、私の足ではかなり遠いということは間違い無い。それでも、この時期にどうしても確認しておきたい花があった。

     朝7時ごろから歩き始めたかったのだが、どうにも夜に寝付くことが出来ず、寝たのは深夜1時過ぎになってしまう。もはや早起きは困難、目を覚ませば7時だった。伊奈ヶ湖のほとりから歩き始めたのは9時近くになってしまう。山頂まで4~5時間はかかるだろう。予定ではほこら小屋を過ぎたところから分岐する管理歩道を歩いて池の茶屋まで行く予定である。予定時間は10時間、下山時にヘッドライト装着となるのは覚悟の上である。


        中尾根登山道。良く整備されている。


        アケボノスミレ


        エイザンスミレ


        ナガバノスミレサイシン。葉はたくさんあったがまだ時期が早く花は少ししか咲いていなかった。


        カタクリが咲いていたのはちょっと嬉しかった。


        櫛形山林道に出る。

     櫛形山林道までの標高差が約550mで、ここがほぼ中間点になる。かかった時間は2時間弱、まだまだ先は長い。


        林道を過ぎた登山道脇にもカタクリが咲いていた。天気が良く花が反り返っている。


        標高1,700mあたりはまだ何も花は咲いていない。バイケイソウの葉だけが目立つ。


        ほこら小屋にやっと到着。


        ほこら小屋の水場で水を補給する。


        水場の脇にあったハナネコノメソウ。まだ咲き始めたばかりだ。


        やっと管理歩道分岐に到着。ここまでかかった時間は4時間。ここからが本番だが、既に足がクタクタ。

     4時間かかってやっと(というよりも予定通りに)管理歩道分岐に到着した。ここで標高は約1,900mである。目的の花はこの管理歩道の途中と池の茶屋の周辺にもあるはずだ。昨年は葉を見ただけで花は既に種になっていた。本当にその花なのかどうかは行ってみないと分からない。


        殺伐としたカラマツ林を行く。ここはいずれマルバタケブキだらけの林床に変わる。


        出始めたばかりのマルバタケブキの葉。


        富士山が見える。この斜面はいずれはクサタチバナに覆い尽くされる。


        まだ残雪が残る管理歩道。これは少し早すぎたのではないかと思ったが・・・


        ネコノメソウが咲いている。赤紫の葯が8本、花が平開している。ニッコウネコノメソウ。


        別のネコノメソウ。葉っぱが茶色。


        赤紫色の葯が8本だが花が開かない。ヨゴレネコノメソウ。

     GPSに登録しておいた場所の手前でお目当てだった花が現われた。昨年は葉っぱしか見ていなかったが、予想していた通りの花が咲いている。


        居ました。思っていた通りのこの花。


        セリバオウレン。この場所の花は蜘蛛の巣だらけ。


        さらに進むと、残雪の脇の斜面に咲いていた。


        不思議な形をした花。

     90分と書かれた管理歩道を2時間半かけて通過する。さらに池の茶屋の保護柵の周辺と柵の中を散策してみると、やはりそこにもセリバオウレンが咲いていた。


        不思議な形をした美しい花。


        真ん中に雌しべのようなものが5本、その外に雄しべが10本、その外のスプーンのような10本が花弁で、5本の花びらのように見えるのが萼ではないだろうか?


        緑色っぽい花のほうが多かったが、時期による違いなのかどうか?不明なことが多い。


        コセリバオウレンか、あるいはウスギオウレンを期待したが、2回3出複葉のこの葉はセリバオウレンで良さそうだ。

     時刻は5時になった。これから山頂を越えて長い道のりを下山である。もはや日没を過ぎるのは確定なので、急いで歩く意味も無し。足の疲れを増やさないように、かつ夜道で転倒しないように気をつけながら、7時15分にヴィレッジ伊奈ヶ湖に到着した。長い行程だったが昨年種になった葉を見つけておそらくはセリバオウレンだろうと予想していた花に出会えたことは大きな収穫だった。


        展望台から見る白根三山


        櫛形山山頂から見る富士山

     早春の櫛形山で咲くこの花は林道ゲートが開く前に開花することと、咲いている場所が池の茶屋に近い場所であるためほとんどネット上には出て来ない。池の茶屋林道が開く5月15日だと既にこの花は終わっている可能性が高いからである。櫛形山林道が開く4月26日だとまだ咲いているであろうが、池の茶屋は裸山やアヤメ平とは方向が違うために訪れる人も少ないであろう。セリバオウレンは山梨県では絶滅危惧種に入っていないが、さほどお目にかかれる花では無い貴重なものである。

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     昨年数ヶ所に保護柵を設置してキンラン保護作戦に乗り出した秩父多摩甲斐国立公園の一角にある山であるが、先日山仲間が訪問した報告を聞くと、どうもあまりうまくは行っていないようである。そろそろキンランが咲き出している頃だろうし、カザグルマも咲いている頃だ。鎌を持って保護柵内の草刈りもしてきたいところだが、鎌は修理中の車の中に置いてきてしまった。止む無し、とれるだけ手でむしり取ることにする。


        見ごろを迎えていたカザグルマだが、今年は花数がかなり少ない。


        盗掘ではないと思われる。


        地面を這うように咲いたカザグルマ。


        紫色のほうは例年と変わらず咲いている。


        見入ってしまう美しさ。


        こちらはまだ開き切っていない。

     カザグルマの白花が目に見えて少ないが、まだ痛んでいる花が無いところをみるとこれから咲くのかも知れない。

     さて、目的地のキンラン保護柵の場所に行ってみる。


        柵は一応倒れてはおらず、キンランも生えてはいるが花は無し。


        良く見てみると花穂がちぎれており葉先もちぎれている。どうやら鹿の食害に遭ったらしい。


        次の場所。昨年は2株咲いたが今年は1株だけ。問題なのはツル性の植物に囲まれてしまっていること。保護ネットはツルが絡みつくのに持って来いである。


        手で引き抜いて出来るだけツルを除去する。


        昨年花を咲かせた株もしっかり残っていた。


        嬉しいことにネット際にもう1株出ていた。ネットの位置を変えて中に囲い込む。


        この場所は昨年と同様に2株咲いた。はびこっていた笹を除去した後である。


        頑張って種を付けて株を増やしてくれ!


        問題なのが小さく囲ったこの場所。何も出ていない。


        さらに遊歩道脇の鉄柵の中も何も出ていない。

     5ヶ所のうち高めの保護柵で広めに囲った2ヶ所は昨年と同じく株は出たが、姑息的に低いネットで囲った場所は鉄柵を含めて3ヶ所のうち2ヶ所が何も出ず1ヶ所は鹿の食害に遭っている。もう1ヶ所あるのだが時間が足りず回り切れなかった。おそらく、低いネットで狭く囲うだけではこのキンランにとって良い環境が造り出せないのではないだろうか?出ないのであれば柵を解除するか、あるいはもっと広く囲うかを検討しなければならないと思う。単純に今年が外れ年で出ないだけならば良いのだが、全く何も出ないというのはやはりおかしい。作戦はまだ始まったばかりだ。さらなる観察と工夫を重ねて、いつかキンランがたくさん咲く山にしてみたいと願う。


        ギンランも目に見えて数を減らしている。危うし、〇〇山!

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     昨年保護ネットで囲い込んだキンランを先日見回ってきたが狭く囲った場所はあまりうまく行っていない。何が悪いのかは分からないが、ただ単に囲えば良いというものでは無いようだ。まるで花に目が付いているかのように、狭い囲いではお気に召さないらしい。1ヶ所は葉と花芽が鹿に食べられたような痕跡があるため、今回は高く、広く囲い直しである。


        本日は天候も良く植栽のツツジが咲き出している。


        問題の狭く囲った場所。


        花芽が消失し、葉に食べられたような跡がある。


        周辺の笹を刈ってさらに広く、高いネットで囲い直す。


        ここは昨年同様に2株が綺麗に咲いてくれた。


        天候が良く全開しているキンラン。美しい。


        ポリネーターと思われる虫もやって来ている。


        周辺の笹を刈りこんでさらに広く囲う。笹の中に埋もれていたシュンランも囲い込んだ。


        さらにもう1ヶ所。ここのキンランは既に痛んで散り始めている。


        ネット際で倒れながら蕾を持っていた株も開花したが、相変わらず倒れたままだった。


        周囲にはびこったつる性植物を除去してさらに広く囲い込んだ。

     あと2ヶ所やりたかったが時間切れと資材切れになってしまい、ここまでで終わりとなってしまった。後日再訪して作業を終えたいと思っている。さて、これで来年はきちんと咲いてくれるのだろうか?この方法で良いのかどうか、植物の保護はわからないことだらけである。ひとつ分かっているのは、何もしなければ消滅する可能性がきわめて高いということである。

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     山梨県レッドデータブックの2018年度版が発刊され、何年か探しているある花がこの界隈の山域にもあるらしい。メッシュ地図の範囲はかなり広いのでどのあたりなのかは全く見当が付かないが、あまり人が歩かないこのあたりならば出会える可能性が高いかと予想して、マウントピア黒平から八丁平に延びている荒川の支脈の沢を登ってみることにした。傾斜から見て遡上できないような大きな滝は無さそうだがもし登れなければそこで撤退することにする。稜線まで抜け出られれば帰りは登山道を下山して来れば良い。

     朝8時登り口のマウントピア黒平に到着。駐車場に車は無く、このルートを登る人は誰も居ないようだ。先日訪れた時は橋の下にコガネネコノメソウがたくさん咲いていたが、その場所はもう花が終わっていた。8時半に出発する。


        マウントピア黒平の桜はもう散っていた。


        前回は沢の中を進んだが、今回は登山道を普通に歩く。


        ニリンソウが咲き出していた。


        コガネネコノメソウは盛期は過ぎたものの、まだまだたくさん咲いている。


        ニッコウネコノメソウは黒紫色の葯がもう落ちていて終盤である。


        登山道の中をニリンソウが埋め尽くしている。これでも数年前に比べるとだいぶ少ない。


        マルバコンロンソウ


        小型のカントウマムシグサ(だと思う)。


        ホウズキ平に到着。

     1時間少々でホウズキ平に到着する。真っ直ぐに行けば鹿の広場を経て黒富士峠に至る登山道だが、ここから左に夕もや尾根というマイナーな登山道が分かれている。尾根道と書かれた看板があってテープが付いているが実際にはどこが取りつき口なのか良く分からない登山道である。今回行くのはその左側にある沢である。炭焼き場の残骸がいくつかあり、なんとなく道っぽいものが付いている場所もあるが基本的には沢登りである。


        清涼な沢を登る。


        咲き終えたハナネコノメがあった。


        ここはかなり花を咲かせたようだ。 


        ミツバコンロンソウ


        ハシリドコロがたくさん。他の山と同様に鹿の食害が酷いのだろう。


        左側から細い滝が合流する。


        コガネネコノメソウと滝


        赤紫色鮮やかなヤマエンゴサク


        沢沿いに咲いたヤマエンゴサク


        一旦伏流となった沢の水が再び現われ、谷が険しくなってきた。


        苔が生した沢を進む。


        沢の壁に咲くハナネコノメソウ


        ツルネコノメソウ


        2つの小滝が連続する。ここは濡れないと登れないので右の斜面を巻いて越える。


        沢に戻る。コガネネコノメソウとツルネコノメソウ。


        沢沿いの土手にもこの2種類のネコノメソウがたくさん。


        水が細くなり上が見えてきた。


        八丁平に到着。

     さほど厳しい沢では無かったが、慣れない沢登りと花を探しながら写真を大量に撮りながら遡上したため、2時間半の時間を要した。雰囲気の良い綺麗な沢だったが残念ながら探しものは見つからなかった。時刻は12時20分になった。小休止して尾根道を黒富士に向かう。ここからはスミレ散策に変わる。(尾根道編に続く)

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     マウントピア黒平から荒川支脈の沢を登って八丁平まで登り着いた。感じの良い沢でコガネネコノメ、ツルネコノメ、ハナネコノメの3種類のネコノメソウがたくさん咲いていた。八丁平で小休止した後に黒富士の山頂を目指す。この界隈はスミレがたくさん咲き、特にエイザンスミレは斜面いっぱいに足の踏み場が無いほどに咲いた年もあった。さて、今年はどんな様子だろうか?


        八丁平。ここから黒富士までは20分ほどで到着できる。


        黒富士山頂。天候は良好で気温が上がり、大量の汗をかいて到着。


        展望台から見る富士山


        南アルプスと手前の右端が茅ヶ岳


        曲岳と八ヶ岳


        左側の撥岩と瑞牆山・金峰山

     黒富士で昼食をとって大休憩する。黒富士の岩場の周辺には数年前にヒメスミレサイシンが10株以上固まって咲いていたのを目撃しており、今回も期待していたのだがあまり数は無く、葉だけ出している株が多かった。全体的な数も減少しているようで、今回開花しているのを確認したのは5株くらいと寂しかった。


        ヒメスミレサイシン


        花が咲く頃は葉が巻いているのが特徴。


        フォッサマグナに沿って咲く貴重なスミレである。

     エイザンスミレの群落がある場所は鬼頬山に至る途中の斜面で、一旦ルートを戻って回り込むようにしてそちらに向かうことになる。黒富士の途中の尾根から見ると真直ぐ正面に鬼頬山が見えるので短絡出来るのではないかとその尾根を真直ぐに鬼頬山に向かって進んでみるが、これが大失敗で、その先は沢に深く落ち込んでおり結局は2本の沢を渡ってようやく正規のルートに抜け出ることとなってしまい、時間的にも体力的にもロスしてしまう。しかし、横切った沢の中はこれまたたくさんのネコノメソウに出会うことが出来た。


        バリアンス尾根の斜面に咲いていたヒナスミレ


        ヒナスミレ


        エイザンスミレ、白とピンク。向こうに見えるのはタチツボスミレ。


        元気なアケボノスミレ


        ミツバツツジの咲く尾根を向こうに見える鬼頬山に向かって進む。しかしその先は谷に落ち込んでいた。


        急斜面を沢に下りる。


        沢沿いに咲いていたツルネコノメソウ。


        沢の脇の斜面はコガネネコノメソウの天国。


        沢を2本横切って尾根の正規ルートに出た。ここはミツバツツジが満開。向こうに見えるのは茅ヶ岳と金ヶ岳。

     尾根の正規ルートに抜け出てもう目の前に鬼頬山が迫っていたが、エイザンスミレの咲く斜面は反対の方角だったので山頂を踏まずに反対方向に進む。期待していたエイザンスミレだったが、斜面が乾燥していて以前のような大群落は見られなくなっており、代わりにニリンソウの葉が斜面を占めるようになていた。これも自然の推移なのか、残念な気がする。


        ワチガイソウ


        エイザンスミレ。


        この場所には赤紫色鮮やかなエイザンスミレが群落を成していたがずいぶん減ってしまった。


        足の踏み場が無いほどのエイザンスミレ群落は見られず、代わりにニリンソウの葉が多くなっていた。


        マルバスミレ


        アケボノスミレがたくさん。こちらは数が増えているように見える。


        一株だけヒゴスミレ。


        同じように白いスミレだが、こちらはエイザンスミレ。

     尾根の正規ルートを辿って八丁平に戻り休憩する。時刻は午後3時半を過ぎた。これから升形山を越えて黒富士峠に至り、マウントピア黒平まで下山である。結構長いルートだ。


        升形山から見る黒富士と富士山


        真ん中の谷がこれから下山するホオズキ平のルート、右側が登って来た谷である。


        黒富士峠から見る八ヶ岳。ここにあった立派なミツバツツジは枯れてしまったようだ。


        鹿の広場に下りる。赤テープが付いているがもともと明瞭な道は無く、適当に下りる。今年は笹が枯れていて歩き易い。


        鹿の広場を振り返る。カラマツの新緑の頃にはすがすがしい森になる。


        鹿の広場の下部から沢沿いにかけてはやはりコガネネコノメソウの天国だった。

     急ぐことなくゆっくり歩いて花を探しながら下山してきたが、もっとも花がありそうだと睨んでいたホオズキ平上部の沢の源頭付近も残念ながら探しものは無かった。探していたのはトウゴクサバノオ、山梨県では絶滅危惧種ⅠB類だがまだ見たことが無い。うまくすればコミヤマスミレにも出会えるのではないかと目論んでいたがこちらも見当たらなかった。明日は別の山域を探しに行ってみようと思っている。午後6時に駐車場到着、写真を撮っている時間が長いのでコースタイムは全く参考にならないが、本日は9時間半の沢と山歩きになった。

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     山梨県のトウゴクサバノオはネットで探してもほとんど出て来ない。数年前から探してはいるが全く見つかる気配が無い。少ない情報の中からそれらしきものがありそうな山梨県東部の沢へ探索に行ってみる。


        キケマンが咲いていた。


        沢に咲いたヤマエンゴサク


        沢に咲いたコチャルメルソウ


        コチャルメルソウ

     沢沿いを進むと背の低い白い花が目についた。シロバナノヘビイチゴだろうと思い簡単に撮影して通り過ぎたが、その先で咲いていたものを見ると葉っぱが全く違う。シロバナノヘビイチゴと思って通り過ぎた時に見た葉っぱは同じ場所に咲いていたキジムシロの葉だったようだ。花が白くてトウゴクサバノオとはちょっと違う感じがするが、咲き始めの花が黄緑色なこと、成長した葉が円みを帯びていることからこれがトウゴクサバノオに違いないと思い込んでしまう。


        シロバナノヘビイチゴと思ったが・・・


        葉っぱが全く違う。


        この円みを帯びた葉っぱ


        咲き始めの黄緑色の花


        これはトウゴクサバノオだと思い込んでいたが・・・

     翌日相棒のうーさんに電話して見に行ってもらった。電話連絡があってあれはトウゴクサバノオでは無くてサンリンソウではないかと言われた。八ヶ岳や北岳や瑞牆山で見かけたサンリンソウはこんなに背が低くなくてもう少し葉が尖っていたような印象を持っていたが、ネットで検索して花と葉を良く見直してみると確かにこれはサンリンソウである。今度こそと思ったがまたしても空振りのトウゴクサバノオになってしまった。

     しかし、この沢には驚くほどにたくさんの秩父のシロカネソウが咲いており、これを見られただけでも大収穫であった。


        沢沿いに咲いていた秩父のシロカネソウ


        その先に次々と姿を現す。


        こんなに咲いているのは初めて見た。


        沢の流れをバックに咲く


        気品漂う白い花


        マクロ接写


        存分に楽しませていただいた。

     予定ではもっと上流の源頭あたりまで詰めるはずだったのだが、途中までで十分に満足して帰ることにした。秩父のシロカネソウは今年は当たり年らしくたくさん楽しむことが出来たが、トウゴクサバノオでは無かったことにはちょっとショックを覚えた。うーさんに指摘されなければそのままトウゴクサバノオだと信じていたことだろう。また別の場所を探してみよう。

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     休みの日にあまり当たることが無いために滅多に撮影に行けない丹沢山系のパール富士だが、今回は都合良いことにゴールデンウィーク中に塔ノ岳で撮影のチャンスがやって来た。しかし、都合が悪いことに自分の愛車が修理中で代車にはカーナビが付いていないうえに車中泊するにはあまり向かない軽自動車である。一旦はあきらめて一緒に行く予定だったのぞむ先生に不参加の連絡を入れた。しかし、天気予報を見る限りでは好条件が揃い過ぎている。では現地までどうやって行くか?レンタカーを借りるか、妻の車を借りるか等、いろいろ考えた末に、山用のガーミンGPSに車道の軌道を登録しておいてそれに従って大倉の駐車場まで行くことにした。27日に一応尊仏山荘に泊まれるかどうか連絡を入れてみるが当然満室である。さらに花立山荘、鍋割小屋にも電話してみたがいずれも繋がらず、大倉の駐車場で仮眠して夜中に登ることに決める。山を歩くことよりも無事に駐車場までたどり着けるのかどうか、車中泊で眠れるのかどうかのほうが不安だった。

     4月29日の午後5時、何ヶ所か道を間違えながらも秦野戸川公園の駐車場に到着した。車を駐車して改めて駐車場の案内板を見ると、夜間駐車は禁止と書かれている。しかし今さら泊まれる宿など確保できるはずもなく、周辺の駐車場情報も何も持っていない。もはやここで仮眠するしか選択肢が無い。ルール違反は承知で駐車場のいちばん隅に車を止めさせてもらい、6時に寝る。11時に起きて出発するはずだったが、やはりあまり眠れずに9時半に目が覚めてしまう。そのまま横になっていたがもはや眠れそうも無く、10時半に準備を始めて11時前に出発した。ルートは明瞭で迷う場所など無かったが、想定していた通りに長いルート、かつ延々と続く木道と木の階段道には体力を消耗した。


        花立山荘の下から見る神奈川の夜景。


        しかし、どこまで続くこの階段道。歩幅の調節が難しく体力を使う。


        花立山あたりから見る富士山。雲海の上に富士山が浮かんでいる素晴らしい情景が広がる。月の左横に輝く明るい星は木星。

     山頂に近付くにつれて風が強くなってきた。体感温度もかなり寒くカッパを着込み、それでも寒いのでフリースのジャケットも着込んだ。4時間半かかって未明3時半に塔ノ岳山頂に到着した。既に10本以上の三脚が立ち並んでいるが広い塔ノ岳山頂は十分な撮影スペースがある。GPSを取り出して登録してきたムーン・キャッツアイが撮影可能な座標点を探すのだが、強風のためかGPSの感度が悪く座標が20~30mくらい簡単にずれてしまう。カメラマンの皆さんが構えている場所とは違う場所で一人カメラを構えるが、強風のため折角担ぎ上げたBorg570mm 望遠レンズは風でブレてしまい使い物にならず、もう1本の70‐200㎜ズームを使うことにする。時折雲が湧き上がって富士山が見えなくなることもあるのだが、それにしても凄い雲海の景色が広がったものである。


        雲海が広がった塔ノ岳の富士山。


        凄い景色である。


        Borg570mm はシャッタースピードを速くすれば月はなんとか撮れる。強風で空気が淀み、月の輪郭が波打っている。


        しかし富士山に露出を合わせてシャッタースピードが遅くなると強風で揺れてブレまくり、使い物にならない。あきらめて別のレンズをセットする。


        このまま雲海上のパール富士いただき!と思ったのだが・・・


        富士山の向こう側に雲が出ていて月が隠れ始めてしまう。


        隠れ始めた黄金の月。200㎜望遠ズーム。


        なんとか月が現われてくれたものの、雲に遮られて不鮮明。


        同上


        富士山頂に接地した頃。


        同上


        白山岳に月が沈んで行く。


        ムーン・キャッツアイは・・・20mくらいズレている。今回はGPSがうまく作動しなかった。


        夜明けの富士山


        霞が多かったためか、あまり焼けなかった。


        日の出


        影塔ノ岳と富士山

     カメラマンの中にはのぞむ先生の他に彼の知り合いの著名なブロガーたちが何人も撮影に来ていた。軽く朝食をとって、のぞむ先生と一緒に長い大倉尾根を下山する。


        山頂から見る富士山


        花立山荘の前から見る富士山。今朝もこのくらい晴れていてくれれば・・・。


        オキナグサが大倉尾根にあったのには驚き。


        1本だけキンランにも出会えた。

     山頂の寒さは嘘のように高度を下げると暑くなってきた。途中のお茶屋でかき氷を食べてコーヒーをいただき、少し眠気を覚まして10時に下山した。それにしても人気の高い山だけあって、続々とやって来る登山者の多さには驚かされた。午前10時、無事に下山。車での帰り道はやはり道が全くわからず、ルートを大きく外れてしまいガーミンGPSも役に立たない。山の景色を見ながらたぶんあっちの方向・・・と道を進んで行くと、運良く東名高速道路の案内板が出てきたのでなんとか高速に乗ることが出来た。足柄サービスエリアで1時間ほど仮眠して帰路についた。

     稀にしか出会えない雲海上のパール富士撮影の大チャンスだったが、なかなかうまく行ってくれないものである。しかし、パール富士にはならずとも、その前の時間に見た雲海上の富士山に輝く月と木星の景色は滅多にお目にかかることが出来ない素晴らしい景色だった。パール富士ならずとも十分に満足である。

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     前日の丹沢塔ノ岳の寝不足はかなり堪えて、自宅に帰って8時半ごろにテレビを見ながら布団に入って横になったと思ったらリモコンチャンネルを持ったまま眠っていた。翌朝は山中湖か高指山で夜明けの頃にパール富士が見られるのはわかっていたが絶対に起きられないと思って目覚まし時計は通常の出勤時の7時20分にかけておいた。しかし、ふと目が覚めると時刻は未明の2時だった。もちろんまだ眠気がとれたわけでは無い。携帯電話で富士山ライブカメラをチェックすると綺麗な富士山が姿を現しており、外に出て月を見上げるとまん丸な月と木星が接近して空に浮かんでいる。神様がこの時間に起こしてくれたのか、これは行くしか無いだろう。栄養ドリンクを飲んで山中湖に向けて出発する。

     忍野まで行くと霧が出ていた。これは山中湖から狙うと霧に阻まれてスッキリと富士山が見えないかもしれない。それと、高指山からはパール富士以外にも狙っている画像があった。迷わずに高指山に登ることにするが、さすがに塔ノ岳の疲れが残っており足が上がらない。ゆっくり登ったがそれでもパールの時間には楽勝で撮影場所に到着できた。


        山中湖には霧が出ている。やはりこちらに登って正解だ。


        月が富士山に傾き、うっすらとアースシャドウが出た。


        富士山頂に月がやって来た。うっすらと紅富士。


        もう1台の200㎜望遠で捉えたパール富士


        月が富士山に接触。富士山はあまり焼けなかった。


        月が白山岳に沈んで行く。

     さて、狙っていたのは前日の塔ノ岳で失敗したムーン・キャッツアイである。今回はGPSがバッチリと座標を拾ってくれた。


        富士山に沈みかけた月


        白山岳目がけてまっしぐら。少し左に寄り過ぎたか?と思ったが・・・


        位置はバッチリだった。


        白山岳ど真中に月が沈んだ。


        トリーミング。シルバーのムーン・キャッツアイ撮影に成功したが・・・思っていたほど面白く無い。

     ムーン・キャッツアイ撮影に成功したが、太陽と違って月は輝かないので目立たず、かつこの距離だと猫の目が小さすぎて迫力が無い。やはり道志か丹沢山系あたりまで距離を離さないと迫力が出なそうなこと、かつ、日の出の頃では無くてもっと早い時間の月を狙ったほうが面白そうだ。またチャレンジだ。

     さて、実はもうひとつ狙っていたものがある。接近した月と木星の脇を通り過ぎて行く国際宇宙ステーションISSである。日の出30分ほど前の4時35分ごろに通過して行くはずなので、月が明るくても写るはず、おそらく肉眼でも見えるのではないかとシャッターを連写しながら目を凝らして月の左脇を見つめるが、残念ながら確認できない。


        肉眼でISSは確認できなかったがカメラではしっかりと捉えていた。月の左上の小さな光がISSだ。


        トリーミング画像。左上の短い線がISS、左下の光は木星。


        連写した約170コマを比較明合成した画像。月と木星の横をISSが通り過ぎて行く。

     撮影のチャレンジを始めた当初は失敗しまくっていたISSだがようやく慣れてきた感じがする。いつか富士山の山頂で弧を描くISSの姿を捉えてみたいと思うが、なかなかそのチャンスは巡って来ない。




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     全休になる予定だった今年のゴールデンウィークであるが出勤せざるを得ない状況が発生してしまった。ゴールデンウィーク前半を休めただけでも良しとしよう。仕事を片付ければもう時刻は12時近くになっており、大明神林道から茅ヶ岳に登り始めたのは午後1時半になってしまった。午前中は天候が悪かったこともあってか、この日の尾根道で出会ったのは10人には満たなかった。今年はスミレが少ないように感じ、ヒゴスミレに至っては葉っぱだけは見かけるものの咲いている花はひとつも出会えなかった。ヒゴスミレは毎年のように数を減らしているように見える。


        ヤマツツジが咲いていた。


        アカネスミレ。少し痛みだしている。


        こちらは普通のスミレ。


        この岩の上には5~6株ヒゴスミレがあったが、ここ数年は咲いておらず数も減った。


        別の小さな紫色の花、ヒメハギ。


        ワダソウも少なくなった。


        アケボノスミレ。下のほうはもう終わっていた。


        今年は紅色が濃いセンボンヤリ。


        フデリンドウは咲き始めたばかり。


        ツクバキンモンソウ。


        花びららしきものの上のところに付いているのが雄しべのように見える。


        新緑とミツバツツジ

     ゆっくりと歩いて2時間半ほどかかって保護柵を設置したオキナグサの自生地に到着した。うまく出来たと思っていた保護ネットだったが残念なことにポールの3本が折れ曲がってしまっていた。今回は修復することは視野に入れていなかったので何も道具を持って来ていない。止む無し、補強に使っていたワイヤーの固定部分をずらしてポールの少し上に止め直して応急処置を行ってきた。岩盤をノミで削って立てたポールだが、地盤が緩んで抜けかけていたものもあり、1本は完全に位置が変わっていたところを見ると、倒れてしまったポールを立て直してくれた人が居るようだ。ここのオキナグサが咲くのを楽しみにしている人はたくさん居るということだろう。


        現地に到着してビックリ。ポールが折れ曲がっている。


        3本が折れ曲がっているが今回は何も道具を持って来ていない。


        ワイヤーの固定位置をずらして応急処置を行う。花はもう満開を過ぎているので冬は越せずとも今シーズンはなんとか凌げるだろう。


        満開を過ぎていたオキナグサ。


        昨年に増してたくさんの花を咲かせてくれた。


        カウントしているわけではないが、ざっと見て昨年の倍くらい咲いてくれた。


        今年も無事に咲いてくれて一安心である。


        心の中で「良し!」と叫んだ。

     修復作業に30分ほど時間を費やし、その後山頂に向かう。前回保護ネット修復作業を行った際に時間がかかり過ぎて予定していた山頂の標柱整備が出来なかったため、今回はそちらの作業のための道具を持って来た。時刻はもう5時、まずいのは空に真っ黒な雲が湧き出したことで、夕立が来そうな雰囲気である。さっさと整備を終えてさっさと下山したいが・・・。


        期待していたヒメスミレサイシンはもう終わっていた。


        茅ヶ岳に咲いているのは初めて見た。ツバメオモト。


        山頂の標柱。空には真っ黒な雲が広がり始めた。雷がいちばん怖かったが、なんとか雷鳴は轟かずに済んだ。


        紙ヤスリで標柱を磨き、ニススプレーを噴霧、さらに腐食防止のためアクリルスプレーを噴霧する。

     30分ほどで作業を終える。時刻は5時45分になったが、日が延びてまだ空は明るい。予定では女岩側に下山してエイザンスミレやニリンソウを見ながら駐車場に戻るはずだったが、途中で日が暮れてしまうだろう。女岩あたりまで下りたところで夕暮れとなりあとはヘッドライト点灯して下山となった。


        富士山が見えているが真っ黒な雲が広がっている。なんとか天候は持ちこたえてくれそうだ。


        もうすぐ咲きそうなコイワカガミ。


        少しだけ咲き出していた。

     ヘッドライトを照らしてみると、登山道の両脇には満開のニリンソウや、ムラサキケマン、ユキヤブケマンなどが咲いていたがもはや暗くて撮影は出来ずあきらめる。午後7時下山となった。

     不完全な保護ネットではあるが、今年もなんとか食害からオキナグサを守ることが出来た。しかも、昨年とは見違えるほどにたくさん咲いてくれたのは嬉しかった。ひとまずはオキナグサ保護作戦成功である。使っているポールは強風が吹きつけるこの斜面では持ち堪えられないようで、次はもうひと回り太いポールを荷揚げしてワイヤーの固定方法も考える必要がありそうだ。今年のうちに作業を行っても冬の間に壊れてしまうので、また来年の春に作業を行いたいと思っている。
        

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     あまり訪れたことが無い上野原市の山を歩いてみた。このあたりはまた違った植生の植物があるかも知れない。軍刀利神社というところに駐車場があり、半バリアンス尾根を下って周回できるらしい。探している植物もレッドデータブック2018年版の記載で見るとこの山域に生育しているらしい。まだ車の修理が終わっておらずカーナビ無しの代車なので山用GPSにルートを登録して出かけるが、見にくい山用GPSでは登録ルートが良く見えず、2度も曲がる道を間違えて30分以上時間をロスしてしまう。早い時間にサクッと周回してくるはずだったが、歩き始めは9時半になってしまう。


        軍刀利神社の駐車場。


        少し上には水洗のトイレが設置されている。


        駐車場の脇に咲くセリバヒエンソウ。


        ニョイスミレ


        ツルカノコソウ(オミナエシ科オミナエシ属)だと思う。


        クルマムグラ


        軍刀利神社の階段


        階段の周辺はウワバミソウとホウチャクソウがたくさんあった。


        軍刀利神社


        軍刀利神社の境内にあった葉。真ん中に蕾が付いている。イナモリソウか?


        さらに進むと軍刀利神社奥の院があった。


        カツラの大木が立つ軍刀利神社奥の院


        カツラの御神木


        周辺ではクワガタソウが満開。


        奥の院を過ぎるとその先は植林帯の単調な登りになる。ナガバノスミレサイシンとアケボノスミレの葉がたくさんある他は目ぼしい花は見つからず。


        稜線に抜け出ると驚くほどに立派な道が付いていた。生藤山に向かう。


        生藤山の最後の登りは急登。


        到着。ベンチがあって人が多かったのですぐに下りて三国山に向かう。


        生藤山山頂の木の隙間から富士山が見える。


        三国山山頂。ベンチが設置されている。


        三国山から見る富士山。


        ここは山梨県、神奈川県、東京都の1都2県の境界。三角点の周りをぐるり1周して5秒にして1都2県を巡り歩く。

     ゴールデンウィークということもあってか、多くの登山客が訪れていた。バスを利用しての軍刀利神社からの登山者も多数おり、ほとんどの人に抜かれて私が最後尾になった。それでも、2時間ほどで三国山に到着できた。ここで昼食をとって休憩するが、混雑しそうな雰囲気だったので食べて速攻で出発する。


        グッと下ったかと思ったらお決まりの理不尽な昇り。


        登り着いたところに軍刀利神社元社がある。


        その先の熊倉山。ベンチがあり小休憩。こちら側はほとんど人に会わない。

     熊倉山の先にこの山から派生する尾根に行く道が出ているはずだ。GPS片手にルートを探すと、やや荒れた細い道があった。


        左が下りてきた熊倉山からの道。右に水平に延びる荒れた道がある。


        尾根に乗ってしまうとしっかりした道があった。


        急下りの植林帯


        赤色鮮やかなヤマツツジ


        派生する細い道があったので、色気を出して沢に下りてみたが・・・


        荒れた沢で目ぼしいものは何も見つからず。


        カンアオイ


        花を撮影したが横に居た蜘蛛には全く気付かず。


        長泉寺に出る。


        境内に咲いていたホウチャクソウ。

     午後2時10分に長泉寺に抜け出て、あとは車道を20分ほど歩いて軍刀利神社の駐車場に戻った。

     今回探していたのは先日の続きのトウゴクサバノオである。高尾山に近いことから、この界隈ならば生育しているのではないかと沢を登るルートを探してこちらを訪れてみたが、残念ながら出会えなかった。しかし、何も収穫が無かったわけでは無い。


        出会ったことが無いこの葉っぱ。


        薄い網目模様が入っておりシュスラン属の葉であることは間違い無さそうだ。

     きわめて少数の株数しか確認できなかったが、どんな花が咲いてくれるのか楽しみである。

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     4月21日に巡回した時は日当たりの悪い場所のエビネはまだ蕾だった。5月の連休頃が見頃だったと思われるがおそらくもう終わりかけている頃だと思う。午後の時間がとれたので見回りに出かける。


        ジャケツイバラ。


        イバラという名前が付くが、マメ科の植物。


        ホタルカズラ。もうそろそろ咲き終わりだ。


        キンランが1本だけポツリと咲いていた。いつも3本咲く場所は今年は見当たらなかった。盗掘か?


        サメの歯のような突起があるキンランの唇弁。


        正体不明の花と葉。観賞用の同じような植物があるが名前を知らない。


        新しい場所で出会ったエビネ。


        前回見回った時は蕾だった株。ピンクの花を付けた。


        ピンクエビネ


        笹が生えておらず、この界隈ではいちばん生育条件が良い大株。花期は若干過ぎていた。


        近くに咲いていた株。この株も初めて見る。


        薄ピンク色のエビネ。


        日当たりの悪い場所だが、しっかりと咲いてくれた。


        心配していたのがこの株。3~4年前に盗掘に遭って葉が2枚だけ残っているのを確認していた。まだ花を咲かせるには至らないがしっかりと葉を出した。頑張れ!

     毎年のように盗掘の被害に遭っているエビネだが、現在残っている株は遊歩道からはほとんど見えない場所ばかりで今年は被害に遭っていないように見受けられる。何も手立てが無いのが悔しい。

     さて、ネット上での写真と解説を見てもさっぱり分類がわからないサトイモ科テンナンショウ属の花も見て回ってきた。全部同じもののようにも見えるがそうでも無いようにも見えてしまう。


        現在真っ盛りのマムシグサの仲間。


        紫色の仏炎苞と紫色の付属体(真ん中の棒のこと)。


        仏炎苞が緑がかっているが同じものだろう。広めの葉が9枚付いている。


        こちらは斑入りの葉だが花は同じに見える。


        今度は仏炎苞全体が黒紫色


        付属体の先端が太くて紫色のもの


        こちらは緑色のもの


        仏炎苞が2枚ある奇怪な形をしたもの

     大きさと葉を見た感じでは皆同じもののように見えてしまうが、仏炎苞の色と付属体の色と形はそれぞれ違うようにも見える。見れば見るほどに良く分からないテンナンショウ属だが、もう少し勉強してからでないと結論は出ないので、当面は一派ひとからげで広義のマムシグサということにしておきたいと思う。
        

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     山中湖界隈のこのあたりにかつてはトウゴクサバノオがあったらしいのだが、最近はあるのかどうか全く情報が無い。はっきりした場所もわからないのだが、このあたり、ということは古い情報に記載がある。この日の午後、ようやく修理に出していた車が直ってきた。午後から修理工場に車を取りに行くついでに山中湖までドライブしてみた。久し振りに運転する自分の車だが、ようやく代車に慣れてきた頃だったので自分の車の運転になんとなく違和感を感じる。そもそも散策に行く予定では無かったので山用のズボンは持って来ていない。スラックスを履いたままで散策に行くこととなったので、難しいところには行けない。


        レッドデータブック2018年版に大きなヒントが記載されていた。この神社が怪しいと思ったのだが・・・。


        花は付いていないが、レンプクソウか?


        シロバナノヘビイチゴ


        キンポウゲ


        ニョイスミレが1輪だけ


        咲き終えたヤマシャクヤクが散在


        オオヤマサギソウの葉か?


        何テンナンショウ?


        仏炎苞、付属体とも緑色


        昨日武田の杜で見たものよりも小型で葉が細い。かつ、葉の辺縁に鋸歯がある。たぶんこれはホソバテンナンショウになるのではないだろうか?


        もう1種類テンナンショウ属を発見。これは武田の杜で見たものとほぼ同じ。


        黒紫色の仏炎苞と黒紫色の斑が入った付属体。マムシグサということにしておこう。


        咲き終えたネコノメソウ属。ツルネコノメソウか?

     期待していたトウゴクサバノオにはまたしても出会えず。もう1ヶ所訪れてみる。


        キジムシロ


        新緑の中の遊歩道を歩く。スラックスなので上までは行かず途中で引き返す。


        ここにもマムシグサ。


        登山道脇の土手は鹿の踏み跡が著しい。


        そんな斜面に出ていた葉。もうすぐ咲きそうなクワガタソウだと思う。


        クルマムグラか?

     やはりトウゴクサバノオには出会えず、残るは富士山の樹海の中くらいだろうか?おそらく今年のうちに咲いている花に出会うのは困難であろうから、来年に持ち越しということになるだろう。

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     山中湖近傍の神社を散策してからこちらの森にやって来たので時刻は4時半になってしまった。修理に出していた車が戻ってきたことだし、林道を行けるところまで行って歩行時間を短縮しようと目論んだが、途中で倒木に道を塞がれて先に進めない。しかも細い林道で車を回すスペースも無く、長い距離をバックして林道を戻ることになってしまう。大幅に時間をロスし、歩き始めるのは5時近くになる。しかもスラックスズボンにスパッツを装着するという変わった格好で森に入る。


        林道に倒木あり、先に進めない。


        林道脇に咲いていたテンナンショウ属。葉が細めで鋸歯がある。たぶんホソバテンナンショウ。


        居ました、スズムシソウ。しかしまだ咲き始めたばかり。


        満開には1∼2週間早かった。


        ほとんどがまだ蕾。


        しかし、数は増えているように見える。

     もうひとつのお目当てのコアツモリソウは、いつもの場所では無くて森のずっと奥の群生地を訪れてみる。スパッツを装着したのは少し藪道を歩くからである。


        林道の中に咲いていたレンプクソウ。


        スギ林の林床にはアオフタバランの葉がたくさん。


        アオフタバラン


        居ました、コアツモリソウ。しかしまだ蕾。


        こちらも数は多い。


        少しふくらみかけた蕾。まだ1∼2週間早かった。

     今年は花の開花が早いのでもうそろそろ咲いている頃だろうと思ったのだが、残念ながらフライングだった。しかし、スズムシソウもコアツモリソウも元気に咲いてくれそうで一安心である。

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     ムギランは山梨県レッドデータブック2006年版ではDD(情報不足)になっていたが今年発刊された2018年版ではⅠB類に登録された。さらにマメヅタランも新たにⅠB類に登録され、分布しているのはいずれも山梨県県南部の南部町界隈である。いずれのランも5月中旬から6月くらいに開花するはずだが、花期の早い今年ならばもう咲いているのではないかと出かけてみた。木の上に咲く着生植物で遥か遠い木の上に着生しているため、Borg570mmレンズの出番である。


        ヤマヒルが出るかもしれないので足元に注意しながら撮影に取りかかる。Canon200mmではこの程度の画像しか得られない。


        Borg570mmに変える。偽球茎の豆のようなバルブが観察できる。


        同上。


        さらに2倍のエクステンダーを装着して1140㎜で撮影する。偽球茎から葉が出ているのが見える。


        同上


        トリーミング画像

     なんとなく蕾のような小さな塊が突出しているのがいくつか見えるが、花が咲くのはまだだいぶ先のようだ。さらにもう1種類、マメヅタランの撮影も試みる。


        570㎜望遠。ほとんどマメヅタと同じに見える。


        1140㎜望遠。ムギランと違って偽球茎は形成せず、蔦のような茎が這っている。


        トリーミング。小さな花茎が延びて蕾らしきものが付いている。あと2週間もすれば咲きそうだ。


        さらに強トリーミング像。

     ムギラン、マメヅタランとも残念ながら花が咲くには早過ぎた。Borgレンズでうまく撮れるのかどうかを心配していたのだが、天候の良い日で光量が十分にあれば撮影出来そうである。これくらいの解像度が得られれば十分である。

     周辺の木を覗き込みながら散策してみたが、着生している木は2本しか見つからなかった。


        新緑と4段の滝


        タニウツギと沢の流れ


        望遠でタニウツギ


        南部町ならばスルガテンナンショウがあるだろうと思ったが・・・


        付属体は棍棒状。普通のマムシグサと思われる。

     南部町まで足を運んだのはムギランとマメヅタランを見る目的の他にもうひとつ、スルガテンナンショウを見てみたいということもあった。目を付けていた場所は残念ながら花が終わってしまっており仏炎苞はもうクチャクチャになってしまっていた。残っていた付属体の形を見る限りではスルガテンナンショウと思われるのだが確証は持てない。それらしきものを見つけたが残念ながらスルガでは無かった。ところが、花を撮影していると7~8人のルーペや図鑑を持った植物観察会と思わしきグループがやって来た。テンナンショウの花を見てスルガですかと聞かれたのでこれは違うと答えたところ、咲き残っている場所があると教えていただいた。そちらの場所に移動してみると、大部分は終わっているもののまだ咲き残っているスルガテンナンショウに出会うことが出来た。


        思っていたよりも大型のテンナンショウ属だった。


        側面から見る仏炎苞と付属体。


        スルガテンナンショウの特徴は付属体の先端部が結節になっていること。


        この場所のものは葉に美しい斑の入ったフイリスルガテンナンショウだった。

     予想通り、南部町ではスルガテンナンショウに出会うことが出来た。しかし、今度の場所はヤマヒルが多くて車を止めたすぐ脇の藪っぽい場所ではあっという間に5~6匹のヤマヒルが靴にまとわりついて来た。全て持参したアルコールで撃退し、被害は被らなかった。南部町の界隈は今回のムギランやマメヅタランのように南方系の着生ランに出会える場所で、カヤランやヨウラクランも生育している。おそらく他にも山梨県ではあまりお目にかかれない変わった植物がたくさんあるに違いない。

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     空模様が思わしく無く午後からは雨が降りそうである。甲府市街地からは若干の青空が見えるが周辺の山々は中腹まで雲がかかっている。山に行くのはわざわざ雲の中に突入するようなものだ。しかし、この日を逃すとおそらくその山のホテイランは花期を逃してしまうだろう。若干の雨は覚悟で入山する。


        沢の源頭はツルネコノメソウがたくさんあった。


        花が散ったコチャルメルソウ


        ニッコウネコノメソウが少しだけ残っていた。


        何度も登っているが何度登っても急登のバリアンス尾根。下山するときつさを忘れてしまうようだ。


        ここにもセリバオウレンの葉があった。かなり数は多い。


        既に結実していたセリバオウレン


        居ました、ホテイラン。

     急斜面のバリアンス尾根を登って目的地に到着すると、ホテイランが咲いていた。若干花期を過ぎていて既に散ってしまっているものが何株もあったが、それでも10株近い開花した花を見ることが出来た。2年ぶりの訪問となるが今年は比較的多く咲いてくれているように見える。葉の数も若干多くなっているような気もするが、目が慣れてきただけなのかも知れない。


        もう終わりかけた株


        ここは2本並んで咲いたようだ。


        まだ花を咲かせない幼弱な葉が増えているように見える。


        森の中に咲いた森の妖精ホテイラン


        何度見ても見入ってしまう美しい花


        今年もしっかりと咲いてくれた。嬉しい。


        この株は周辺に小さな葉がたくさん出ている。

     時刻はお昼に近くなり、少しずつ天候が悪くなってきた。霧に巻かれて時折小雨が混じるようになる。雨の中を沢筋を歩くのは危険かとも思ったのだがひょっとしたら別の花に出会えるかも知れない。一応ザイルも持って来ていることだし、急斜面を下って沢に下りてみることにした。


        下に沢が見えてきた。林業作業のワイヤーロープが残置されていた。


        沢に降り立つ。最上部は滝になっているようで、ここを遡上するのは難しそうだ。


        沢の中はツルネコノメソウ天国。


        沢の中に咲いたニッコウネコノメソウ。


        ?

     なんとか小雨に降られただけで沢から抜け出すことが出来、ザイルを使うことも無く林道まで降り立つことが出来た。

     もともと個体数がきわめて少ないこの山のホテイランだけに、絶滅するのではないかと心配していたのだが今のところ大丈夫のようだ。咲いていたのは10株ほど、散っていたのが5株ほど、さらに小葉を入れると30~50個体くらいあるのではないかと思われる。若干増えたようにも見えるのだが、それでも絶滅に瀕した状況にあるのは変わりない。引き続き見守って行きたいと思う。


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