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Channel: 山梨百名山から見る風景
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巡る北天の空 西臼塚  平成30年2月12日

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 梅の花がまだ早く岩本山公園を撤退してきたが、ここまでやって来て星空を見ずに帰るのはもったいない。次第に富士山にかかっていた雲が晴れてきたことだし、富士山との距離を近付けて西臼塚を訪れてみることにする。先日の水ヶ塚から5㎞ほど離れた場所にある西臼塚駐車場だが、北極星は今度は山頂より左側に位置するようになる。富士山に西日が差し込んで赤く染まり始める直前の時間に現地に到着できた。数人のカメラマンが夕焼けの富士山を狙っていた。


    西臼塚駐車場から見上げる富士山。すっかり雲は晴れた。


    西日に照らされた富士山が染まり始める。


    西日に染まる富士山


    残照

 一旦車に戻って暖をとって体制を整え、空が暗くなって星が輝き出した頃からまた外に出てカメラをセットする。2台のカメラを固定してインターバル撮影、もう1台はフリーで自由に撮るようにセットする。


    夕暮れの西の空


    東の空に昇って来たオリオン座と冬の大三角形


    同上


    星が輝き出した富士山


    富士山の右裾に北斗七星のひしゃくの部分が姿を現している。


    左上にカシオペア座、右下に北斗七星、富士山の左上に北極星が輝く。


    西臼塚の星空


    星廻る北天の空 17㎜レンズ


    同上 11㎜

 11㎜レンズのほうは流星のようなものが2つ写っていたが、良く見てみるとその前後の画像に細い筋が写っており、残念ながら人工衛星だった。それにしても日没後の空は飛行機が多い。
    

3惑星と月が並んだ夜明け 精進湖  平成30年2月13日

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 夜明け前の北東の空高く、現在ひときわ明るい木星が輝いている。1月には火星と接近していた木星は火星が高度を下げて左下に位置するようになり、さらには高度を上げてきた土星が斜め一直線に並ぶようになり、そしてこの日は細い月が夜明けの低空に昇って3惑星と細い月が一直線に並ぶ面白い景色が見られる日だった。夏の天の川もそろそろ見えてくるはずである。早朝3時半起きで精進湖に出かける。


    到着して間もなく細い月が昇って来た。天の川も昇っている。


    薄明の空に輝く3惑星と細月


    解説図


    北東の空に昇った天の川。


    17㎜レンズだと木星が視野に入らないが、月と天の川の饗宴が美しい。さそり座が富士山の右裾に尻尾を丸めて立ち上がっている。


    解説図


    薄明の空に天の川の輝きは消えて行く。


    同上


    空が白々と明るくなり星の輝きが消えて行く。

 夜明けの明かりに吸い込まれるように星の輝きが消え、今度は地球照の月が輝き出す。


    地球照の月と富士山


    地球照の月も夜明けの空に消えて行く。


    富士山に巻いた雲が赤く染まる。


    同上。朝日が射し始め、もうすぐ日の出を迎える。


    精進湖の日の出


    同上。

 2台のカメラを固定して後に動画編集するためにインターバル撮影を行いさらにもう1台をフリーにしてカメラ3台で撮影を行った。この日の朝だけで撮影した枚数は1,500枚を超えた。いつか、この美しい朝の景色を動画編集してお見せする機会が来ればと思う。 

梅の花と北天の空 岩本山公園  平成30年2月13日

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 今月の12日に訪問した際はまだ一部の梅が咲き始めたばかりの岩本山公園だったが、そろそろ咲いている頃だと思う。日中は雲が巻いてあまり姿が見えなかった富士山だったが次第に雲が晴れて午後には見え始めてきている。日没の頃にはきっと姿を現すであろう。日没時間を狙って富士市の岩本山公園まで遠征する。


    まだ7分咲きというところだったが、しっかりと咲いている木もある。


    紅梅と富士山


    紅梅と残照の富士山


    同上

 北の空が見渡せてかつ梅が咲き富士山が見えそうな場所を日没の頃に探して歩き、一旦車に戻る。軽食をとって車中で暗くなるのを待ち、星が輝き始めた頃に再び撮影に出かける。


    半月近い月が昇っている。


    樫の大木に昇る月


    月と紅梅


    月と白梅


    夜の紅梅と富士山


    山頂の展望台から見る富士市の夜景


    南中するオリオン座と冬の大三角形


    別画像をトリーミングすると、低空にうっすらとカノープスが写っていた。

 今回狙っていたのは梅と富士山と廻る北天の空である。折角姿を現してくれた富士山だったが低空の霞が多く、日没後には霞んでしまって肉眼では姿が見えない。さらには、昇っているはずの北斗七星やカシオペア座も肉眼では全く見えなかった。しかし、カメラで捉えるとなんとか星は写ってくれていた。


    1台は白梅を前景にこの構図で撮影。ゴルフ練習場の明かりが富士山と被ってしまった。富士山の上に北斗七星が立ち昇る。


    もう1台は紅梅を前景にこの構図。やはりゴルフ場の明かりが邪魔である。


    白梅と廻る北天の空


    紅梅と廻る北天の空

 気温が上がり霞が多くなるこれからの季節、かつ海に近く標高が低いこの場所で綺麗に星が輝く空を撮影するのはおあおらく至難の業だろう。これだけ写ってくれただけでも良かっただろう。今シーズンはおそらく訪れることは無いであろうから、これで良しとしよう。

薄明の天の川と富士山 本栖湖展望台  平成30年2月25日

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 前日は静岡県富士市にある梅の名所岩本山公園で夜9時まで北天の空の撮影を行った。撮影後は朝霧高原道の駅に移動して車中泊するのだが、睡眠薬を飲んだにもかかわらず全く寝付くことが出来ずに深夜の12時を迎えてしまう。早朝3時起きで竜ヶ岳を予定していたがもはや起きられるはずも無く、プランを変えて別の場所、本栖湖を見下ろす展望台に行くことにする。とはいっても4時に起きて5時までに展望台に到着しないと天の川は夜明けの明かりに消えてしまう。目覚ましを4時5分にかけてとにかく寝るが、3時45分に都合良く目が覚めた。しかし、当直の疲れもまだ抜けておらずとにかく怠くて眠い。しかし、折角空が晴れているのにこのチャンスを逃すわけには行かない。眠い体をたたき起こして展望台に登り、5時に到着してさっそくカメラをセットする。しかし・・・寝不足の上に焦ってセットするといろいろと失敗が多い。


    富士山の上を流れる天の川。右上の明るい星は木星。さらに火星、土星が斜め左下方向に一直線に並び、そこにさそり座のアンタレスが加わっている。


    薄明の空を横切る天の川。しかし画像を良く見ると右上と左下が黒くなっている。しばらくして気付いたのだが、これはレンズフードの位置がずれたためのケラレだった。


    もう1台のセットが出来た頃にはもう天の川の輝きは消えていた。


    レンズフードを取り外してようやくまともな撮影が出来るようになる。薄明の本栖湖と富士山。


    同上。もうすぐ朝日が昇る。


    富士山の裾野から陽が昇る。


    湖面に反射する朝陽

 早朝5時に登り着きたかったのは別の理由がある。ステラナビゲーターによる計算上だと、5時15分ごろに富士山頂をかすめて国際宇宙ステーション(ISS)が通り過ぎて行くはずである。本栖湖展望台からだと富士山山頂をかすめるが、竜ヶ岳からだと富士山の山頂近くを貫いて通過して行くはずだった。2台のカメラを持ち込んで1台は広角、もう1台は望遠で富士山頂を捉えようとしたのだが、望遠のほうはセットした頃にはもう通過した後だったようで写ってくれなかった。


    富士山頂を通過する国際宇宙ステーションISSと天の川(トリーミング画像)


    富士山頂を通過するISS。13枚を比較明合成。

 ISSを捉えることには成功したのだが、以前に目撃したISSは赤い光を放っていたと思ったのだが今回捉えたものは単に大きな人工衛星、あるいはライトが点滅していない飛行機のようにしか見えない。しかも、捉えた最初の段階ではインターバルタイマーの設定を間違えて間隔が広くなってしまっている。ケラレといいタイマーのミスといい、さらには1台のカメラが間に合わなかったことといい、今回の撮影はミスの連発である。これからも撮影の機会はあるので、これらを踏まえて次こそはきっちりと撮ってみたいと思う。

夕暮れのダイヤモンド富士 鉄砲木の頭  平成30年2月24日

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 早朝から本栖湖展望台に登り天の川と国際宇宙ステーションの撮影を試み、撮るには撮ったが撮影ミスの多い画像となってしまった。寝不足でとにかく眠いので、精進湖の湖畔まで移動して一旦寝ることにする。2時間ほど爆睡し、目を覚ませば10時になっていた。午前中に職場に戻って仕事を片付けた後、パソコンに向かっているといつの間にか机に伏せたまま寝ている。時刻は午後1時になっていた。

 この日は山中湖のパノラマ台あたりでダイヤモンド富士になる日だった。しかし、おそらくパノラマ台は駐車場に入り切らないほどの車であふれ返っているだろう。当初からパノラマ台は止めて、県境の三国峠から最短ルートで鉄砲木の頭に登ることに決めていた。だいぶ仮眠したので眠気はだいぶ軽くなった。パノラマ台まで行くと、案の定駐車場に入り切らない車が路上駐車してあふれ返っている。三国峠まで行くと、道路脇の駐車場に泊まっている車は1台だけだった。ここから鉄砲木の頭までは20分ほどで到着できる。4時過ぎに到着すると先客は3~4人ほどで、パノラマ台の喧騒に比べると静かなものである。2台のカメラをセットして夕暮れのダイヤを待つ。


    雪は少しだけ残っている。思ったほどぬかるんでいなかった。


    鉄砲木の頭。三国峠からだと簡単に到着できるうえに眺望が抜群。


    富士山頂に夕陽が迫る。


    夕暮れのダイヤモンド富士。


    気温が上がり霞が出てしまったが、これだけ見えれば上出来。


    もう1台のカメラ。


    こちらのレンズは虹色のゴーストが出てしまうが、逆にそれを利用してダイヤを撮る。


    夕暮れのダイヤモンド富士


    最後の輝きはちょうど真ん中。


    影富士を待ったがわずかに現れたのみで終わる。


    夕焼けの空を待ったが、霞が多くてあまり焼けそうも無かったので撤退。

 本命はこの日では無くてこの2日後に同じ場所で狙うキャッツアイだったのだが、天候が思わしく無く真ん中あたりに沈むこの日に変更した。秋を含めて既に2~3回この場所からのダイヤモンド富士を狙っているが、満足に撮影出来たのはこの日が初めてになるだろう。ようやく鉄砲木の頭からのダイヤモンド富士撮影に成功した。

夕暮れのダイヤモンド富士&キャッツアイ+α 富士岬平  平成30年2月9日

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 1月20日に石割山から狙ったキャッツアイは雲に阻まれて富士山の形は現れなかった。次に狙っていたのが今回訪れる富士岬平である。山中湖を下に臨みながら富士山を眺めることが出来る抜群の眺望に加えて別荘地からの短絡ルートを使うと20分ほどで登り着けるという手軽さも良い。夕暮れのダイヤモンド富士ももちろん良いのだが、それに加えてキャッツアイも狙う。


    別荘地の道路脇に車を停めさせていただく。


    階段を登るとすぐに目的地の富士岬平が見えてくる。トレースがあるが、下山時に歩き易いように雪を踏み均しながら登る。


    富士岬平。


    山中湖越しに見える富士山。太陽が山頂に迫る。

 誰か来るかと思ったが誰も来ず、山頂は独占状態になった。富士山山頂に太陽が迫り、まずはダイヤモンド富士を狙う。


    山中湖越しの夕暮れダイヤモンド富士


    雲と雲の間に太陽が挟まり、面白い輝きを放った。


    白山岳に夕陽が迫る。


    キャッツアイ、ど真中。


    広角レンズでもなんとなく光芒が2つに割れている。


    日没後の空

 計算通りにキャッツアイは白山岳でほぼ左右均等に割れてくれた。シャッタースピードを速くしても露出がオーバーになることがわかってきたので、減光のためにPLフィルターを装着している。

 おやつを食べながら夕焼けの空を待っていると、フワフワと流れて来た雲が虹色に染まっている。彩雲だ。うまくしたら見られるかも知れないと少しは期待していたのだが、まさか本当に現れるとは思ってもいなかった。


    夕暮れの彩雲


    同上


    形を変える。


    何度か染まったが、最初の彩雲がいちばん美しかった。

 後に撮影してきた画像を見直してみると、白山岳に太陽が差し掛かった頃の画像でもその上に流れていた雲の端が虹色に輝いていた。山頂に沈むダイヤばかり気にしていて彩雲に気が付かなかったということだ。彩雲が見られたことはラッキーだったが、彩雲ダイヤモンド富士を見逃したことは失敗だった。


    うっすらとピンク色に染まった夕焼け雲を見ながら下山。良いものを見せていただきました。

廻る北天の空 水ヶ塚  平成30年2月9日

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 富士岬平で夕暮れのダイヤモンド富士と彩雲を眺めて下山した頃から雲が消えて綺麗な空が広がった。星を観察するには良い条件となってきた。かねてから撮りたいと思っていた富士山の上で廻る北天の星空を撮影するために水ヶ塚に移動する。

 すっかり日が暮れた午後7時ごろに現地到着するが、訪れるのは初めてで撮影場所が良くわからない。あたりをぐるりと散策して駐車場の奥にある広場ならば電灯の明かりもある程度カットできるので、2台のカメラを持ち込んでインターバル撮影を開始する。セットが終わればあとはカメラにお任せで車の中で暖をとりながら1時間ほど待つだけだ。しかし、以外にも訪問に来る車が多く、さらには本来車は入れないはずの広場のはずなのに・・・。


    水ヶ塚公園の広場


    左上にカシオペア座が輝く。北極星は右側。


    超広角レンズで捉えたカシオペア座と北極星


    木の上に昇って来たオリオン座(右)とふたご座(左)。木の中に冬の大三角形が隠れている。


    富士山の上に輝くカシオペア座。


    廻る北天の空。撮りたかったのがこの写真。約1時間半、388コマを比較明合成。


    同上。超広角レンズ。

 ところどころ星の軌跡が途絶えているのは車のヘッドライトが入ってしまい星が消えてしまったりゴーストが出てしまった画像をカットしたためである。いちばん困ったのが公園広場の中まで乗り付けてきた車があって、10コマ程度全く使えない画像になってしまったことである。ほんの数分歩くだけなのに何故にそこまで車で乗り付けなければならないのだろうか?カメラマンであろうが、マナーはきちんと守ってもらいたいものである。

富士五湖撮影巡り  平成30年2月11日

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 北の地から来客あり、富士山の撮影に出かけることとなった。客人は写真の達人であるが、富士山の撮影は初めてというので、景勝地の代表である富士五湖は外せない。本栖湖の日の出を見て朝霧高原のダイヤモンド富士を撮ってから精進湖、西湖、河口湖、そして山中湖と廻る予定だったが、早朝は空模様が悪く、本栖湖からは富士山が見えない。携帯電話で富士山ライブカメラを見ても、河口湖でかろうじて見えるか見えないかくらいで他の場所は見えていない。朝霧高原からのダイヤモンド富士もほぼ絶望的なので、距離を離して富士川町高下まで行ってみることにした。うまくすれば雲海の上に浮かぶ富士山が見られるかも知れない。


    高下から見る雲海の富士山。日の出の時間には間に合わなかったが富士川に霧が湧いて雲海になってくれた。


    ダイヤモンド富士では無くてもこういう雲海の景色も素晴らしい。

 さらに上にある林道まで行こうとしたのだが、雪が多くて行けそうも無く引き返すことになってしまう。再度富士山ライブカメラを見てみると雲が晴れて中腹に雲が巻いた富士山が姿を現してきた。再び本栖湖に戻ることにする。


    本栖道の上部にある南アルプス展望台から見る雲海と南アルプス。見えている白い山は右から悪沢岳(荒川岳)と赤石岳。


    湖面輝く本栖湖


    同上、別の場所から。


    ほぼ全面凍結した精進湖。


    氷面に映るダブル富士


    氷面の紋様が美しい精進湖。

 喫茶店写ば写ばに立ち寄り昼食となる。栗林先生からいろいろと情報をいただいた後に、さらに西湖、河口湖と巡る。そして最後の山中湖は、もちろんこの季節の名物夕暮れのダイヤモンド富士である。


    湖面に富士山を映す西湖。ここは静かで星の撮影にも良さそうだ。


    大部分が凍結している河口湖


    湖面の紋様と富士山


    河口湖大石公園から見る富士山


    葦と富士山

 心配していた天候は朝のうちだけ悪かっただけでその後はずっと綺麗な富士山が姿を見せてくれた。気温は10℃くらいまで上がって暖かい日だったが、午後になっても富士山には雲が湧いて来ない。これならば最後の山中湖ダイヤモンド富士も十分に期待できそうである。駐車スペースを心配しながら、ダイヤになる2時間前に山中湖の湖畔に移動する。(続く)

山中湖の夕暮れダイヤモンド富士  平成30年2月11日

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 早朝から高下、本栖湖、精進湖、西湖、河口湖と富士山を撮り歩き、最後に訪れたのがこの山中湖で、もちろん狙うのは夕暮れのダイヤモンド富士である。3連休の中日なので大混雑を予想して2時間前に現地到着する。湖畔の道路沿いに車を止めると交通の邪魔になるので来客を現地で下してきららの駐車場を使うつもりだったが、以外にも湖畔のスペースに車を止めることが出来た。反則技ではあるがその場所はボート利用の際に使うスペースだろう。湖面が凍結していてこれでボートを使う人は居ないであろうから邪魔になることは無いだろう。GPSに登録しておいた場所はそこから歩いてすぐの場所だった。現地に到着して三脚を立てたが、その向こうに10人くらいの人だかりがある。何かと思えば細い川が流れ込んでその周辺だけ氷が解けていてダブル富士が狙える場所だった。なんとかスペースが取れそうなのでそちらに移動して三脚を構える。


    ダブルダイヤモンド富士が狙える好位置を確保できた。太陽が富士山に迫ってきた。


    太陽が富士山に接触。風が止んで湖面が静かになってくれた。


    200㎜望遠。接触点は左側。


    しかし半分ほど沈んだところでちょうど真ん中になる。


    美しき山中湖のダブルダイヤモンド富士の撮影に成功。


    山頂に太陽が沈んで行く。


    望遠だとなんとなく光芒が2つ出て割れているように見える。


    残照。ダイヤモンド富士はここまで。


    しかし、沈んだ後のカットを見ると左裾に影富士が出ている。あと10分辛抱すべきだったかと反省している。

 湖面がほぼ全面凍結しているのでダブルダイヤモンド富士の撮影は困難だろうと思っていたのだが、良い場所を確保できてまずまずのダブルダイヤを撮ることが出来た。いつもは山の上から狙っているので湖畔からのダイヤはあまり撮影していないが、今回はいちばんの出来だったと思う。

 最後に夕暮れの富士山を見るためにパノラマ台へ移動する。運良く駐車スペースが空いたがあと10分遅かったら車が入れなかったであろう。


    パノラマ台からの夕暮れ富士


    夕焼けの真っ赤な空を期待したのだがあまり空は焼けずに終わった。

 早朝から夕暮れまで1日追いかけた富士山撮影会は本日これにて終了となる。予定していた朝のダイヤモンド富士以外はほぼ撮ることが出来て満足な1日となってくれた。さて、明朝も早起きして再度朝霧高原のダイヤモンド富士を狙う。夕暮れの天気はスッキリと晴れ渡っているが天気予報では明朝は曇りである。甲府まで戻って反省会を兼ねて夕食をとって解散となる。また明日も頑張りましょう。

富士山撮影巡り  平成30年2月12日

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 前日に続いて来客とともに富士山の撮影巡りに出かける。前日は右回りに本栖湖から精進湖を巡ったが本日は精進湖から左回りに静岡県側を巡ることにする。前日夕暮れの天気が良かったので朝も晴れてくれることを願ったのだが、期待は外れて富士山の山頂には雲が巻いてしまう。


    日の出を狙って出かけた精進湖。富士山山頂には大きな雲が巻いてしまっている。


    日の出を迎えたが雲は晴れず残念。


    少しだけ彩雲になった。

 次に朝霧高原のダイヤモンド富士を狙って朝霧高原道の駅付近に移動するが全く富士山は姿を現さず、さらに田貫湖を訪れてみるが富士山はご機嫌斜めである。客人のリクエストがあって白糸の滝を訪れてみる。


    白糸の滝


    側面から見る滝


    正面から見る滝


    滝壺には虹が立ち上がっていた。


    白糸の滝にかかる虹


    同上。別角度から。


    上から見下ろす白糸の滝

 空が次第に晴れて太陽が姿を現し、滝壺には綺麗な虹が姿を現していた。しかし、富士山には相変わらず雲が巻いている。10時過ぎ、ファミリーレストランに立ち寄って遅い朝食をとり、昼過ぎに梅の名所岩本山公園を訪れる。空には青空が広がったが富士山は相変わらずご機嫌斜めである。インターネット情報で梅が咲き始めたとのことだったが、一部の梅が咲き始めたばかりだった。


    青空が広がったが富士山はまだ雲を被っている。


    咲き始めた紅梅と富士山


    蝋梅


    紅梅

 本日帰宅される客人を新幹線の駅までお送りした後、再び岩本山公園に戻り、駐車場でしばし仮眠する。午後3時過ぎに公園に行き良さそうな撮影地を探す。狙っていたのは日没後の北天の空、梅を前景に富士山の上で星が廻る画像が撮りたくてこの公園は以前から狙っていた。富士山は姿を現すようになってきたがどうにもパッと梅が咲いている場所が無い。これは日を改めたほうが良さそうなので撤退することにする。


    梅を前景に富士山の上で廻る星空を狙っていたがまだ花が一部しか咲いておらず撤退。

 おそらく見頃になるのは2週間後くらいであろう。

巡る北天の空 西臼塚  平成30年2月12日

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 梅の花がまだ早く岩本山公園を撤退してきたが、ここまでやって来て星空を見ずに帰るのはもったいない。次第に富士山にかかっていた雲が晴れてきたことだし、富士山との距離を近付けて西臼塚を訪れてみることにする。先日の水ヶ塚から5㎞ほど離れた場所にある西臼塚駐車場だが、北極星は今度は山頂より左側に位置するようになる。富士山に西日が差し込んで赤く染まり始める直前の時間に現地に到着できた。数人のカメラマンが夕焼けの富士山を狙っていた。


    西臼塚駐車場から見上げる富士山。すっかり雲は晴れた。


    西日に照らされた富士山が染まり始める。


    西日に染まる富士山


    残照

 一旦車に戻って暖をとって体制を整え、空が暗くなって星が輝き出した頃からまた外に出てカメラをセットする。2台のカメラを固定してインターバル撮影、もう1台はフリーで自由に撮るようにセットする。


    夕暮れの西の空


    東の空に昇って来たオリオン座と冬の大三角形


    同上


    星が輝き出した富士山


    富士山の右裾に北斗七星のひしゃくの部分が姿を現している。


    左上にカシオペア座、右下に北斗七星、富士山の左上に北極星が輝く。


    西臼塚の星空


    星廻る北天の空 17㎜レンズ


    同上 11㎜

 11㎜レンズのほうは流星のようなものが2つ写っていたが、良く見てみるとその前後の画像に細い筋が写っており、残念ながら人工衛星だった。それにしても日没後の空は飛行機が多い。
    

3惑星と月が並んだ夜明け 精進湖  平成30年2月13日

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 夜明け前の北東の空高く、現在ひときわ明るい木星が輝いている。1月には火星と接近していた木星は火星が高度を下げて左下に位置するようになり、さらには高度を上げてきた土星が斜め一直線に並ぶようになり、そしてこの日は細い月が夜明けの低空に昇って3惑星と細い月が一直線に並ぶ面白い景色が見られる日だった。夏の天の川もそろそろ見えてくるはずである。早朝3時半起きで精進湖に出かける。


    到着して間もなく細い月が昇って来た。天の川も昇っている。


    薄明の空に輝く3惑星と細月


    解説図


    北東の空に昇った天の川。


    17㎜レンズだと木星が視野に入らないが、月と天の川の饗宴が美しい。さそり座が富士山の右裾に尻尾を丸めて立ち上がっている。


    解説図


    薄明の空に天の川の輝きは消えて行く。


    同上


    空が白々と明るくなり星の輝きが消えて行く。

 夜明けの明かりに吸い込まれるように星の輝きが消え、今度は地球照の月が輝き出す。


    地球照の月と富士山


    地球照の月も夜明けの空に消えて行く。


    富士山に巻いた雲が赤く染まる。


    同上。朝日が射し始め、もうすぐ日の出を迎える。


    精進湖の日の出


    同上。

 2台のカメラを固定して後に動画編集するためにインターバル撮影を行いさらにもう1台をフリーにしてカメラ3台で撮影を行った。この日の朝だけで撮影した枚数は1,500枚を超えた。いつか、この美しい朝の景色を動画編集してお見せする機会が来ればと思う。 

梅の花と北天の空 岩本山公園  平成30年2月13日

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 今月の12日に訪問した際はまだ一部の梅が咲き始めたばかりの岩本山公園だったが、そろそろ咲いている頃だと思う。日中は雲が巻いてあまり姿が見えなかった富士山だったが次第に雲が晴れて午後には見え始めてきている。日没の頃にはきっと姿を現すであろう。日没時間を狙って富士市の岩本山公園まで遠征する。


    まだ7分咲きというところだったが、しっかりと咲いている木もある。


    紅梅と富士山


    紅梅と残照の富士山


    同上

 北の空が見渡せてかつ梅が咲き富士山が見えそうな場所を日没の頃に探して歩き、一旦車に戻る。軽食をとって車中で暗くなるのを待ち、星が輝き始めた頃に再び撮影に出かける。


    半月近い月が昇っている。


    樫の大木に昇る月


    月と紅梅


    月と白梅


    夜の紅梅と富士山


    山頂の展望台から見る富士市の夜景


    南中するオリオン座と冬の大三角形


    別画像をトリーミングすると、低空にうっすらとカノープスが写っていた。

 今回狙っていたのは梅と富士山と廻る北天の空である。折角姿を現してくれた富士山だったが低空の霞が多く、日没後には霞んでしまって肉眼では姿が見えない。さらには、昇っているはずの北斗七星やカシオペア座も肉眼では全く見えなかった。しかし、カメラで捉えるとなんとか星は写ってくれていた。


    1台は白梅を前景にこの構図で撮影。ゴルフ練習場の明かりが富士山と被ってしまった。富士山の上に北斗七星が立ち昇る。


    もう1台は紅梅を前景にこの構図。やはりゴルフ場の明かりが邪魔である。


    白梅と廻る北天の空


    紅梅と廻る北天の空

 気温が上がり霞が多くなるこれからの季節、かつ海に近く標高が低いこの場所で綺麗に星が輝く空を撮影するのはおそらく至難の業だろう。これだけ写ってくれただけでも良かったと思う。今シーズンはもう訪れることは無いであろうから、これで良しとしよう。

薄明の天の川と富士山 本栖湖展望台  平成30年2月25日

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 前日は静岡県富士市にある梅の名所岩本山公園で夜9時まで北天の空の撮影を行った。撮影後は朝霧高原道の駅に移動して車中泊するのだが、睡眠薬を飲んだにもかかわらず全く寝付くことが出来ずに深夜の12時を迎えてしまう。早朝3時起きで竜ヶ岳を予定していたがもはや起きられるはずも無く、プランを変えて別の場所、本栖湖を見下ろす展望台に行くことにする。とはいっても4時に起きて5時までに展望台に到着しないと天の川は夜明けの明かりに消えてしまう。目覚ましを4時5分にかけてとにかく寝るが、3時45分に都合良く目が覚めた。しかし、当直の疲れもまだ抜けておらずとにかく怠くて眠い。しかし、折角空が晴れているのにこのチャンスを逃すわけには行かない。眠い体をたたき起こして展望台に登り、5時に到着してさっそくカメラをセットする。しかし・・・寝不足の上に焦ってセットするといろいろと失敗が多い。


    富士山の上を流れる天の川。右上の明るい星は木星。さらに火星、土星が斜め左下方向に一直線に並び、そこにさそり座のアンタレスが加わっている。


    薄明の空を横切る天の川。しかし画像を良く見ると右上と左下が黒くなっている。しばらくして気付いたのだが、これはレンズフードの位置がずれたためのケラレだった。


    もう1台のセットが出来た頃にはもう天の川の輝きは消えていた。


    レンズフードを取り外してようやくまともな撮影が出来るようになる。薄明の本栖湖と富士山。


    同上。もうすぐ朝日が昇る。


    富士山の裾野から陽が昇る。


    湖面に反射する朝陽

 早朝5時に登り着きたかったのは別の理由がある。ステラナビゲーターによる計算上だと、5時15分ごろに富士山頂をかすめて国際宇宙ステーション(ISS)が通り過ぎて行くはずである。本栖湖展望台からだと富士山山頂をかすめるが、竜ヶ岳からだと富士山の山頂近くを貫いて通過して行くはずだった。2台のカメラを持ち込んで1台は広角、もう1台は望遠で富士山頂を捉えようとしたのだが、望遠のほうはセットした頃にはもう通過した後だったようで写ってくれなかった。


    富士山頂を通過する国際宇宙ステーションISSと天の川(トリーミング画像)


    富士山頂を通過するISS。13枚を比較明合成。

 ISSを捉えることには成功したのだが、以前に目撃したISSは赤い光を放っていたと思ったのだが今回捉えたものは単に大きな人工衛星、あるいはライトが点滅していない飛行機のようにしか見えない。しかも、捉えた最初の段階ではインターバルタイマーの設定を間違えて間隔が広くなってしまっている。ケラレといいタイマーのミスといい、さらには1台のカメラが間に合わなかったことといい、今回の撮影はミスの連発である。これからも撮影の機会はあるので、これらを踏まえて次こそはきっちりと撮ってみたいと思う。

夕暮れのダイヤモンド富士 鉄砲木の頭  平成30年2月24日

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 早朝から本栖湖展望台に登り天の川と国際宇宙ステーションの撮影を試み、撮るには撮ったが撮影ミスの多い画像となってしまった。寝不足でとにかく眠いので、精進湖の湖畔まで移動して一旦寝ることにする。2時間ほど爆睡し、目を覚ませば10時になっていた。午前中に職場に戻って仕事を片付けた後、パソコンに向かっているといつの間にか机に伏せたまま寝ている。時刻は午後1時になっていた。

 この日は山中湖のパノラマ台あたりでダイヤモンド富士になる日だった。しかし、おそらくパノラマ台は駐車場に入り切らないほどの車であふれ返っているだろう。当初からパノラマ台は止めて、県境の三国峠から最短ルートで鉄砲木の頭に登ることに決めていた。だいぶ仮眠したので眠気はだいぶ軽くなった。パノラマ台まで行くと、案の定駐車場に入り切らない車が路上駐車してあふれ返っている。三国峠まで行くと、道路脇の駐車場に泊まっている車は1台だけだった。ここから鉄砲木の頭までは20分ほどで到着できる。4時過ぎに到着すると先客は3~4人ほどで、パノラマ台の喧騒に比べると静かなものである。2台のカメラをセットして夕暮れのダイヤを待つ。


    雪は少しだけ残っている。思ったほどぬかるんでいなかった。


    鉄砲木の頭。三国峠からだと簡単に到着できるうえに眺望が抜群。


    富士山頂に夕陽が迫る。


    夕暮れのダイヤモンド富士。


    気温が上がり霞が出てしまったが、これだけ見えれば上出来。


    もう1台のカメラ。


    こちらのレンズは虹色のゴーストが出てしまうが、逆にそれを利用してダイヤを撮る。


    夕暮れのダイヤモンド富士


    最後の輝きはちょうど真ん中。


    影富士を待ったがわずかに現れたのみで終わる。


    夕焼けの空を待ったが、霞が多くてあまり焼けそうも無かったので撤退。

 本命はこの日では無くてこの2日後に同じ場所で狙うキャッツアイだったのだが、天候が思わしく無く真ん中あたりに沈むこの日に変更した。秋を含めて既に2~3回この場所からのダイヤモンド富士を狙っているが、満足に撮影出来たのはこの日が初めてになるだろう。ようやく鉄砲木の頭からのダイヤモンド富士撮影に成功した。

パトロール散策 湯村山  平成30年2月25日

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 昨年何ヶ所か鹿と人避けの柵を設置したのは良いが、花が終わった頃に一度見に行っただけでその後はほとんど放置された状態のまま冬を越してしまった。台風も来たし雪も降ったことだから倒れてしまっている場所が多いだろう。一番近場の湯村山界隈がどうなっているのか、さらに毎年のように盗掘の被害に遭っているエビネが気になっていた。パトロールを兼ねて散策に出かけてみる。


    整備の行き届いている湯村山界隈の武田の杜遊歩道。しかし、これが仇になって盗掘や花摘みの被害が絶えない。


    天候は曇。富士山は見えず。


    蕾を付けたシュンラン。下草が少ないこの季節は葉を見つけるのは簡単だが花芽を付けている株はきわめて少ない。


    シュンランの葉がちぎれている。草刈りをした様子は無く、どうやら鹿の食害。


    紛らわしいこの葉はスゲの仲間(おそらくカンスゲ)。既に花穂が出て蕾を付けている。


    鉄柵で囲ったこの場所は柵がしっかりしているので風も雪もほとんど心配無い。


    まだ何も生えていない。


    森の中に設置したこちらの策は木の枝が落ちてきて若干傾いたポールがあった他はほとんど無傷だった。


    この場所を含めて細いポールで囲ったところはほとんどがポールの根元で折れ曲がっていた。


    折れた部分を取り除いて挿し直すが、これは一時凌ぎで、もっと太いポールを使わないとまた倒れてしまうだろう。


    数は少ないがこんな低山にミヤマウズラが生育している。昨年の花穂が残っており無事に咲いてくれたようだ。


    心配していたエビネは健在。葉が枯れずに年を越すエビネは、下草の生えていないこの季節だと簡単に発見されてしまう。


    ここは花仲間にも教えていない秘密の場所。人がめったに来ない代わりに鹿の糞があちらこちらに散らかっている。保護柵設置を考えたほうが良さそうだ。

 まだ花は何も咲いておらず、シュンランはようやく蕾を付けたところだった。保護柵はどの程度の効果が出るのか、おそらく1∼2年程度で結果が出るとは思えないが、現在の時点ではこの方法がベストであるように思う。いちばん心配なのは鹿や人以上に、笹がはびこって花の咲くスペースがどんどん狭くなってきていることである。

ISS捉えられず 朝霧高原  平成30年2月28日

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 春霞が多くなって星がき見えにくくなる季節になった。しかも月が満月に近付いており、薄明の頃に天の川が見えるのは明日くらいまででその後はしばらく月明かりに邪魔されて見えなくなってしまう。国際宇宙ステーションISSと天の川が撮影できる機会はこの日を逃すとしばらくはおあずけになる。しかし、この日の夜明けに飛ぶISSは高度が高く、10㎜広角レンズでも捉えられるかどうか、やってみないとわからない。富士山頂付近でループを描いて飛びそうな朝霧県境から撮影を試みる。


    トキナー11㎜の広角で捉えた天の川。右上に見える明るい星が木星だが、ISSはこれよりもさらに上を通過して行くはずだ。おそらくは画角に入らないだろう。


    そろそろ富士山の山頂あたりにさしかかっているはずだが、全く画角に入らず。肉眼でも見えない。


    キャノン10㎜レンズ。そろそろ山頂を越えて東に傾いている頃だが、やはり画角に捉えきれず。


    細い線が写っているがこれは別の人工衛星。


    こちらには2本写っているがこれも別の人工衛星。

 飛行機はほぼ直線的に飛んで行くがISSは捉え方によってはループを描いて空を飛んで行く。大きくループを描くところを捉えたかったが全く画角が足りなかった。もう少し低い位置を飛ぶときに狙ってみたいが、深夜に空を横切って行くISSが写ってくれるのだろうか?そもそも、人工衛星は夜が明ける前に太陽の光を反射して写るもののはずだ。

薄明から夜明けへ 本栖湖湖畔  平成30年2月28日

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 朝霧高原でのISS(国際宇宙ステーション)撮影は、想定してはいたが画角が足りずに失敗に終わる。そのまま夜明けを迎えても良かったのだが、道路沿いのその場所は車のライトが邪魔になって星空の撮影にはあまり向いていなかった。ISSが通り過ぎた5時10分にさっさと撤収して本栖湖湖畔を走る道路沿いの展望地に移動する。中倉のトンネル手前の展望地よりもこちらのほうが裾野のほうまでスッキリと富士山を見ることが出来る。


    薄明の天の川。道路脇の展望地からの眺望。


    あっという間に天の川は夜明けの明かりに消えて行く。


    同上


    もう1台のカメラ。

 1台のカメラは固定してインターバルタイマーを設定して日の出まで約1時間20分撮影を続ける。もう1台も一旦は固定したが、ふと見ると湖畔のあたりにヘッドライトの明かりが見え人の声が聞こえる。道路脇を探索してみると湖畔に下りられそうな細い道がありその先でカメラマン2人が撮影を行っていた。しかしその場所から湖畔に下りることは出来ず、別の場所を探してみると容易に湖畔に降り立つことが出来た。ここならば車のヘッドライトや周囲の木の枝を気にすることなく撮影が出来る。良い場所を見つけることが出来た。


    本栖湖湖畔から見る夜明けの富士山


    日の出


    竜ヶ岳と雨ヶ岳


    インターバル撮影を行っていた道路脇のカメラ。少しだけ雲が染まったがここまでだった。


    日の出前にレンズが結露して日の出はまともに写っていなかった。


    ついでに朝霧高原まで戻ってダイヤを狙うが、雲が出て不発。

 早朝からいろいろと狙ってみたものの、満足の行く写真は撮れなかった。収穫といえば、本栖湖畔の絶好の撮影ポイントが見つかったことだろうか。またいつか湖畔から星空を狙う日が来るであろうが、そろそろ空が霞んで星が見えなくなる季節になってしまう。


 明日からはもう3月である。厳冬の北八ヶ岳の樹氷の中から見上げる星空が撮りたかったが実現せずに終わってしまいそうである。花が咲き出すといよいよ忙しい日々が待ち受けている。


三珠のセツブンソウ咲く  平成30年2月28日

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 ここを訪れるのはかれこれ10年ぶりくらいではないかと思う。管理されていた方が亡くなられたと聞いているがその後どうなっているのだろうか?無法地帯にはなっていないと思うが?


    ちょうど満開だったセツブンソウ。


    たくさん咲いているように見えるのだが、以前に訪れた時はどうだったのか、もはや記憶に無い。


    ロープが張られて立ち入らないように管理されているが、不思議とロープ際の足元に多く咲いている。


    三珠のセツブンソウ


    石灰岩地では無いので自生のものなのかどうかは知らないが、これだけ咲いてくれると嬉しい。

 しっかりと管理されているように見受けられる。良い時期に訪問出来た。

雲巻く富士山に昇るパール 田貫湖  平成30年3月1日

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 強烈な爆弾低気圧が発達し、日本各地で強風が吹き荒れ被害が発生した。北海道では大雪と吹雪で車が立ち往生しているところがあり、ホワイトアウトで行方不明者も出ているらしい。しかし、その爆弾低気圧が通り過ぎた後にはスッキリとした青空が待っていた。強風が吹いてはいるもののお昼近くになると真っ青な青空が広がりスッキリとした富士山が見え始めた。この空ならば、夕方のパール富士は十分に期待できる。

 向かった先は田貫湖である。長者ヶ岳が良かったのだが田貫湖到着が午後3時近くだったのでその時間から登っても間に合わない。到着した頃には富士山山頂が見えていたのだが、その後山頂に雲が湧いたり消えたりを繰り返し、次第に雲が多くなってきてしまう。気温が上がり過ぎてしまったようだ。この日の田貫湖からのパールは日没6分後に右寄りの剣ヶ峰に近いところから月が現われるはずだ。どうせ真ん中から出ないのならば剣ヶ峰にかかる位置に狙いを定め、GPSに座標を登録してきた。その場所に行ってみると、既に何本も三脚が立てられているものの場所は確保できる・・・しかし、ベテランのカメラマンの中に混じって撮るのは気が引けるし、雲が巻いているので少しでも高度が高いポジションのほうが有利である。カメラ3台と三脚を担いでたぬき展望台に向かう。そちらには誰もカメラマンは居なかった。


    ポンポコポン太が居るたぬき展望台。


    田貫展望台から見る田貫湖と富士山。


    次第に雲が湧き出してしまう富士山山頂。


    駐車場は満車になって路上駐車の車も増えてきた。


    残照の雲


    同上。

 1時間半ほど展望台界隈をブラブラと散策し、いよいよ日没を迎えて富士山の残照が消える。一瞬だけ剣ヶ峰が姿を現す時もあったが、すぐに雲に巻かれてしまう。そしてその雲に巻かれながら月が姿を現した。


    雲に巻かれて姿を現した月。


    あっという間に雲をすり抜けて月が昇る。


    雲に巻かれたパール富士


    570㎜望遠で剣ヶ峰と月を捉えようとしたが雲に阻まれてしまう。


    剣ヶ峰のシルエットは写らず。こちらのカメラは失敗。


    山頂は雲に巻かれたが昇る月の雰囲気は抜群だった。


    薄雲に霞む月


    同上。強風で湖面が揺れダブル富士にはならなかったが、湖面に映る月の輝きがきらめいている。


    写真としてはいまいちだったが、雲を抜け出てくる月の雰囲気と期待感は抜群だった。

 パール富士としては失敗作ではあるが、一瞬でも山頂が現われていたならば、抜群に良い作品になっていたであろう。また次のパールに期待したい。
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