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四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

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     石割山から下山し、二十曲峠に到着したのが深夜の12時だったが、その頃には富士山山頂あたりに雲が広がり始めていた。このまま自宅に帰って寝るのも良いが折角の真夏の夜の星空だし、徹夜しても明日は出勤の必要が無いので問題無し。山上から見下ろす限りでは山中湖は霧におおわれて富士山は見えないはずだが、上に登ればおそらくは見えるだろう。まずはパノラマ台に行ってみることにする。

     予想通り、山中湖は雲に覆われて空は全く見えず、霞も多い。さらにパノラマ台あたりまで行くと霧がかかっていて視界が悪い。パノラマ台の駐車場に入ると車はほぼ満車で、なんとか止められそうなスペースはあるがなんとなく気が引けて三国峠まで行くことにする。予想通り三国峠の手前で霧を抜けて星空が見えるようになってきた。これならば星空と富士山が見られそうだ・・・ということで、テントを担いで鉄砲木の頭を目指して登る。三国峠からだと20分ほどで山頂に到着でき、もはや登山というレベルでは無い。

     ところが・・・鉄砲木の頭に到着する直前から一気に霧が出始めて、山頂に到着した頃にはすっかり霧に囲まれてしまった。途中で見えていた月もすっかり見えなくなってしまう。半分はあきらめたが、折角なのでテント設営して待つことにした。すると・・・!


        未明1時45分の鉄砲木の頭。霧に巻かれて何も見えない。左上のなんとなく明るいのは昇って来た月。


        2時15分、霧が切れて富士山と山中湖の明かりが見え始めた。


        同上


        3時、空の雲がだいぶ晴れて視界が良くなる。こうなると寝ている暇は無い。


        星がだいぶ見えるようになってきた。今頃は山中湖の上に右上がりに天の川が出ている頃だが、そこまでは見えない。


        山頂に昇って来た月とオリオン座


        さらに月と冬の大三角形


        なんとなくうっすらと右上に天の川が写っている。夏の大三角形がこの中に写っているはずだが、霞の中に入り込んで見えない。

     4時を過ぎた頃、空が白々としてきた。写真を撮ってモニターで見ると、空の色が青く映る。薄明の始まりだ。あと1時間もしないうちに朝日が昇って来る。富士山の山頂を目指す登山者たちの光跡、また既に山頂に到着している登山者の
    明かりが点々と見える。


        薄明の夏富士


        光跡


        霧湧く山中湖と薄明の夏富士


        もうすぐ夜明け。雲がうっすらと赤く染まる。

     日の出は5時少し過ぎだが、夜明けが近付くにつれて富士山に雲がかかり始めてしまった。日の出少し前に若者が一人大きな三脚を担いで登って来た。富士山大賞というメジャーな写真コンテストで銀賞を受賞している人で、この界隈を含めて撮影場所のことや機材やレンズのことなどたいへん詳しく、勉強になった。しかし、彼が登って来た頃にはもう富士山は雲隠れしてしまい、まともなカットは1カットも撮れなかっただろう。期待していた赤富士は残念ながら不発に終わってしまう。


        もうすぐ日の出だが、雲が増えてきた。日の出の頃にはすっかり雲の中で、その後富士山は姿を現さなかった。


        テント撤収し、下山する頃にはすっかり霧の中。

     6時で撮影はあきらめたが、折角設営したテントなのに全く使わずに夜を明かしてしまった。少し寝ようと思ってテントに入ってシュラフカバーに潜り込んで横になったが、全く寝付くことが出来ず、30分ほど横になってあきらめ、テント撤収して下山した。眠気と闘いながら車を運転して自宅に戻り、風呂に入ってから夜の6時まで寝た。

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     平成17年7月に初登頂し、平成19年9月に山頂の山梨百名山標柱を立てて以来、標柱の再建や管理、植物観察、写真撮影など、ほぼ毎年のように訪れているホームグラウンドの茅ヶ岳であるが、今回もまた植物の観察と標柱整備のために訪れてみた。そして今までにこの季節に訪れた時に撮影した写真を見直してみると、ここ10年で起こっている茅ヶ岳の植生の変化が見て取れる。以前の写真と照らし合わせながら、その植生の変化とこれからの茅ヶ岳がどうなって行くかについて考えてみたいと思う。


        平成19年9月に山梨病院の職場のメンバーが中心となって立てられた標柱。その後引き抜かれたり切られたりと災難に遭い、現在の2本の標柱が立つに至っている。


        現在の標柱。横の痛んでいるものは以前に立てて引き抜かれて斜面に捨てられていたものを発見し、並べて立て直したもの。

     いつもながらに大明神林道の中腹の駐車場に車を止めて短絡して登る。今回は女岩側ルートを使って登る。平成17年7月に初めてこの山に来た時は、登山道はなんとなくカブトムシのような昆虫の臭いがしていて、ゼフィルスやアサギマダラやヒョウモンチョウなどたくさんの蝶が飛んでいた記憶があるが、最近はめっきり見かけなくなってしまった。アイノミドリシジミというエメラルド色の羽根の光を放つ美しい蝶を撮影するため、下の草に止まってくれるのをじっと待って撮影した記憶があるが、今では見かけることが無くなってしまった。


        エメラルド色に輝くアイノミドリシジミ。平成17年7月撮影。


        登山道脇にはミズヒキがたくさん咲くが、これは以前から変わらない。


        こちらは年々数を減らしているツリフネソウ。鹿の食害か?それとも登山者が増えたことによる環境の変化か?


        かつてはこんな群落が見られたのだが、この場所は草が刈られて絶えてしまった。平成24年9月撮影。


        女岩を過ぎた尾根に登る斜面に咲いていたレイジンソウ。背景の草地に注目していただきたい。


        平成20年9月に撮影した同じ斜面の草地。サラシナショウマやセキヤノアキチョウジがたくさん咲く草地が広がっていたが現在はほぼ消滅。鹿の食害と思われる。


        平成22年9月に撮影した同じ斜面のレンゲショウマ。もう何年も咲いているところを見ていない。


        消滅したのかと思っていたが葉は残っていた。鹿の食害と斜面の乾燥化で花を咲かせるだけの元気が無いらしい。


        マルバタケブキはちらほらと咲いている程度だが、鹿が食べないのでこれから増えてくることが予想される。


        こちらはかつて登山道脇に咲いていたメタカラコウだが、豪雨で斜面が崩落し消滅してしまった。平成22年8月撮影。

     女岩から尾根に至る斜面は10年前はサラシナショウマやタチフウロ、シモツケソウなどがたくさん咲く草地が広がっていたはずなのだが、年々草地が減少し今ではまばらにフタリシズカやシソ科の植物が生えるやや乾燥した斜面に変わってしまっている。これは鹿の食害によるものと思われ、保護するには保護柵が必要であろうが、絶滅危惧種をはじめとする希少種が咲くわけでは無いのでおそらく行政で保護柵設置に乗り出すことは予算的にも無いであろう。せめて残っているレンゲショウマくらいは咲かせてやりたいものだと思う。

     尾根道から山頂にかけてもかなりの変化が起きている。


        尾根の登山道脇にはママコナが咲いているがかつてはもっとたくさん咲いていた。


        ほぼ同じ場所のママコナ群落。平成19年8月撮影。ママコナはあまり鹿が食べないので、これは登山者の増加による土の圧縮と登山道幅の拡大によるものと思われる。


        山頂付近に咲いていたタチフウロ。これも激減している花のひとつ。


        平成19年8月に撮影した同じ場所のタチフウロ。かつては圧巻の量があった。中に咲いているシュロソウも数を減らしている。


        かつての茅ヶ岳を代表する花と言えばこのシモツケソウとシモツケだったが、いずれも激減。


        女岩上の斜面に普通に咲いていたシモツケソウだが、今ではほとんど見られなくなった。平成22年8月撮影。


        茅ヶ岳山頂の風景。周辺の木が切られて眺望が良くなったのは良いが、乾燥化を招き植物にとってはあまり良い影響を与えていない。


        平成21年7月に撮影された茅ヶ岳山頂。今よりももう少し緑豊かだったように思う。

     午後2時、3時間近くもかかってようやく山頂に到着して昼食となる。混雑を避けて遅めの出発だったので誰もおらず、さっそく恒例の標柱整備を行っていると、かつての職場の同僚が走って山頂に登って来た。深田公園から1時間少々だそうだ。うらやましい。さらにもう一人トレラン姿の若者が登って来て、山頂は3人になった。午後3時、元同僚と分かれて私は金ヶ岳側の植物を見に行った。目的の花は金ヶ岳側に下るとすぐに群生していたのでそこで写真を撮って山頂に戻ったが、その頃にはもう誰もいなかった。


        見たかったのはこの黄色いママコナ、タカネママコナ。


        苞葉(花の付け根あたりから出る葉)の形に興味があったが、苞葉に棘のあるものと無いものの両方があった。これは棘のあるタイプ。


        尾根道を下山の途中で立ち寄る。暑いザレ地から少し日陰に移動していたビランジ。


        良く見れば、毛が生えていないような? オオビランジか??


        乾燥したこのザレ地から少し日陰に移動しているように見えるビランジ。平成25年8月撮影。

     数を減らしているものばかりでは無くて、今年は例年に無くたくさん花を咲かせたものもある。場所が分散しているが、全部で40株近く出会うことが出来た。


        今回は風で首を振りまくるこの花の撮影で多大な時間を費やしてしまった。


        今年は例年に無くたくさん咲いてくれた。


        ロープを挟んで3本+視野の外に2本、さらに奥に1本。


        水の滴る花。


        ミヤマモジズリ。本日一番の大株。

     5時過ぎに尾根道を下山途中で電話が鳴った。出てみると驚きの韮崎警察署からの電話だった。悪事がバレたか?? しかし韮崎警察署管内ではまだ何もしていないはずだが??? 何かと思えば茅ヶ岳の林道沿いに車が止まっていて、山頂で出会った方が私が下山して来ないので遭難したのではないかということで韮崎警察署に電話してくれたらしい。私が中年太りのレベルの低そうなおっさんだったので心配して電話してくれたのだろうが、勝手知ったる茅ヶ岳、登りも下りも昼でも夜でも関係なく歩けるので心配ご無用と警察署員に伝えた。午後6時下山、その後雨が降り出したので、もう少し下山が遅れたら少し厄介だったかも知れない。

     10年間通ってずいぶんと植生が変わってしまっている茅ヶ岳の姿を改めて見直すことが出来た。多くは鹿の食害によるものであるが、登山者の増加や山頂の木を切ったことで起こっている変化もあるようだ。今年は1輪も花を咲かせられなかったオキナグサの場所にも立ち寄って来たが、葉は例年通りに出ていた。来年は早い段階で保護ネットを設置して守ることが必至な状況にあり、次回登る時からはその準備のための荷揚げを始めようと思う。もし余裕があればレンゲショウマの周辺も囲えればと思うのだが、丈夫な保護柵を個人の力で購入して荷揚げ、設置まで行うのは予算的にも体力的にも時間的にも困難である。せいぜいホームセンターで売っているキュウリネットのようなものを設置するくらいしか出来ないであろうが、それでもやらないよりはやったほうが遥かに良いだろう。

     どんどん草地の花が少なくなっている茅ヶ岳だが、10年後の茅ヶ岳の森がフタリシズカとアカソとマルバタケブキばかりがはびこる森にならないように、少しでも手を打って行きたいと思っている。






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     1ヶ月ほど前からこの日の月を狙ってました。下から狙っても地球照の月にはならないので、山上から。


        オリオン座と冬の大三角形。富士山には笠雲が発生中。


        日の出の約30分前。昇ってきました、月齢28の地球照の月。


        200㎜ズームだと富士山だか何だかわからない。


        笠富士に昇る細月


     詳細は後日。

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     長者ヶ岳の帰り道、まだ時間は朝の8時と早かったので、ちょっと途中の湿原に立ち寄ってみることにした。未だ開花しているところを見たことが無いあの花がそろそろ咲いている頃だろう。


        ガマの穂とアブラガヤの茶色い実


        白い菊のような花はサワシロギクという花らしい。


        サワシロギク


        赤紫色が鮮やかなアサマフウロ


        アサマフウロ


        この湿原に咲くアザミは下向きに花をつける。


        キセルアザミ


        サワヒヨドリ


        アカバナだと思うが・・・


        やっぱりアカバナだろう。


        見たかったのがこの紫色鮮やかなキキョウの仲間。


        サワギキョウ。


        咲き始めたばかりのちょうど良いタイミングでした。

     40分ほどの散策だったが、あまり散策した経験が無い湿原の花たちはとても新鮮な出会いに思えた。


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     ここ数年は恒例の行事のようになっている毛無山塊のジョウロウホトトギスだが、今回はいつも訪れている場所とは違う沢を訪れてみた。急峻な谷に下りるためザイルを持って行くがそもそも下り口がみつかるかどうかが問題である。毛無山の主、K田さんにある程度の下り場所は伺ってはいるが、昨年近くを訪れた際に下山しながら探したものの見つからず仕舞いである。


        いつもの場所でシデシャジンを観察しながら入山する。


        ツルニンジン満開(キキョウ科ツルニンジン属)


        別名ジイソブ


        樹林帯の中にはキッコウハグマの群落があるが、まだ蕾。


        ちょっと変わったモミジハグマ? かと思ったが・・・


        咲いている花がまるで違う。


        フクオウソウ(キク科フクオウソウ属)

     さて、降下するあたりの尾根筋まで登って来たがやはり下降点がわからず、谷を覗き込んでいると、運良く下って来た女性がK田さんの知り合いの方(おそらくうーさんとも知り合い)で、場所を教えてくれた。下り口は非常に不明瞭だが少し下には細い踏み跡のようなものが見える(ような気がする)。下りてみると確かに獣道のような踏み跡が斜面をトラバースするように谷に向かって続いている。木につかまりながら慎重に通過して谷に降り立った。


        こんな道を行く。


        この先を下りれば谷の沢に下り立てる。


        沢に降り立つ。向こうには豪快に落ちる滝が見える。


        滝に到着。この滝の壁におそらく咲いているはずだ。

     沢に降り立ち、目的地の滝の下までやって来た。豪快に落ちる滝の近くは滝の落下する勢いで風が強い。岩壁をじっと見上げると・・・壁の脇の草むらの中に黄色い花が咲いている。


        滝の上部の右側に黄色い花がぶら下がっているのが見える。


        ズームをかけて岩壁を見ると、間違いない、スルガジョウロウホトトギスだ。

     200㎜望遠レンズに交換して撮影しようとしたところ、持ってくるレンズを間違えて星空撮影用の広角ズームを持って来てしまった。止む無し、本日は70㎜が最大ズームになるので、画像をトリーミングして掲載する。


        岩壁の草むらに咲いていたスルガジョウロウホトトギス


        同上


        反対側の岩壁にも咲いているのが見える。


        これはイワギボウシの葉。この花が咲いている画像でも十分に絵になる。


        対岸に渡って滝と一緒に撮れないかどうか場所を探すが、良い場所に花は咲いていない。


        隣にある小滝を入れてかろうじて撮れるが、まだ蕾の花ばかりの上に距離が遠い。


        岩壁に垂れ下がるジョウロウホトトギス


        目線の高さに咲いている株も数株。


        豪快に落ちる滝を見て下山。

     おそらく支脈の沢にもこの花は咲いているのだろうが、急峻なこの山塊の谷を登るのは命がけになるだろう。鹿の食害には縁の無い場所なので、盗掘か岩盤の崩落が無ければこれからも咲いてくれる花だと思う。


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     山岳レインジャーの植物調査の担当になっているため、この日は別の山に紫の花を見に行くはずだった。群馬からはるばるみちほさんたちが来ているはずで、メールをいただいて30分ほど遅れて入山したのだが、いつも観察している場所に行ってみたが紫の花はまだ咲いていなかった。上に登って行こうとしたところでみちほさんから電話が入り、山頂近くでもまだ咲いていないそうだ。ならば・・・合流する予定だったのだが咲いていないとなると調査にもならないので、引き返させてもらうことにして大平山に向かった。昨年別の場所で見つけたレアもの(?)の花が、環境が似通っているので山頂あたりのザレ地にたぶんあると思うのだが・・・??

     いつもならば石割神社から平尾山を経て大平山に行くのだが今回は裏側の花の都公園から登ってみようと思ったのだが、地図を持っていないうえにGPSも見当たらず取り付き口がどこだかわからない。とりあえずは林道を行けるところまで・・・と進むと行き止まり。どうやらこちらでは無いらしい。戻って近くの人家の庭先に居た人に道を聞いてダートの林道を車で登るが、これがなかなかの悪路のため途中にあった脇のスペースに駐車して歩くことにした。おそらくこの林道を登り詰めれば大平山に至る稜線に抜け出るはず。しかし・・・まともに林道を歩くのも面白くないので途中から右側に見える尾根に取り付いてみると、そこには立派な道が・・・!なんと花の都公園から大平山の稜線に至る東海自然歩道だった。


        林道脇のスペースに車を止める。標高は1,000m弱、目指す大平山はそれほど遠くないはずだ。


        林道から右側の尾根に取り付いてみると立派な道があった。


        なんと、これは東海自然歩道!


        しっとりとした静かな道が続く。あまり歩かれている様子は無い。


        ノブキの葉


        こんな実が成っていた。

     大平山に至る稜線に抜け出て、ここで道が左右に分かれる。道標には大平山まで60分と記されており、思ったよりも西側に抜け出たようだ。ここからたんこぶを2つほど越えて大平山に至る。


        大平山に至る稜線に抜け出る。右に行くと大出山を経てホテルマウント富士に至る。


        足元にいろいろな花が咲く。キバナアキギリ。


        イヌヤマハッカ(シソ科ヤマハッカ属)


        クルマバナ(シソ科トウバナ属)


        イヌトウバナ(シソ科トウバナ属)


        タチフウロ


        咲き残っていたナデシコ


        ツリフネソウ


        長池山を越えて2つ目のたんこぶ、飯盛山。


        富士山は雲の中。


        向こうの鉄塔が立つピークが大平山。もう少し。

     長池山と飯盛山の間、および飯盛山と大平山の間のコルに林道が抜け出ている。おそらく林道を登り詰めればその場所に抜け出たのだろう。林道は大平山の山頂まで伸びているはずなので、飯盛山の先のコルからはその林道を歩いてみることにする。


        立派な林道。RV車のタイヤの跡がついている。


        途中に咲いていたツルニンジン


        ツリフネソウの群落


        ハンゴンソウ(キク科キオン属)


        種にしてはおかしい。これは虫こぶか?


        キオン(キク科キオン属)


        山頂裏側、フシグロセンノウ


        山頂に咲いていたアザミ、これはポピュラーなノアザミと思われる。


        大株のヒキオコシ(シソ科ヤマハッカ属)

     大平山山頂はスルーしてそのままその先にあるザレ地に向かう。ザラザラした土の様子、鹿の食害に遭った草地の様子などから見てまずこの場所にも咲くだろうと思っていたのだが・・・残念ながらお目当ての花は見つからない。


        こんなザラザラした土の斜面にあると思ったのだが・・・


        鹿の足跡だらけ。


        ゲンノショウコ


        ピンク色のゲンノショウコ


        ノアザミがたくさん。これも鹿の好物のはず。


        山頂に戻って昼食。雲行きが怪しくなってきたのでさっさと食事をとって下山。

     あまり目ぼしい花にはめぐり逢えず、探し物もここには無かった。昨年の同じころに石割山界隈を散策している時にそれらしき花を数株見たのだが、別物だったのかも知れない。夕暮れで暗かったので写真を撮っておかなかったのは失敗だったかも知れない。

     探していたのはシラゲヒメジソというシソ科の植物で、昨年見つけた時は何の花だか全くわからなかったのだが、某花の先生が調査に行ってくれてシラゲヒメジソという花であることが判明した。環境的にはほとんど同じに見えるのだが場所が違うと咲かないらしい。雲行きが怪しいが時折青空も見える。ここからさほど遠い場所では無いし、まだ夕暮れまでには時間があることだし、さっさと下山してシラゲヒメジソを見に行ってみることにしよう。






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     レアもの?探せば結構あると思いますが・・・??









    詳細は後日。

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     昨年県南部の沢の奥深くで見つけたジョウロウホトトギスは今後どのように取り扱うかはまだ全く方針が決まっていない。ヤマヒルが多く人の入らない谷の奥深くなのでこのままそっとしておいてやるのが一番良いのではないかと個人的には思っているが、山梨県山岳連盟の自然保護グループとしてはその存在を知っておくことは必要と考えている。メンバー7人とうーさん、私の総勢9人でこの花が咲く谷を訪れた。きっちり撮影しておきたかったので、交換レンズ2本と大き目の三脚を担いで入山したのだが・・・


        沢沿いに咲く白い花


        今年は昨年以上にたくさん咲いてくれた。


        シラヒゲソウ。山梨県では絶滅危惧種ⅠB類。


        対岸の岩壁にもたくさん咲いている。

     シラヒゲソウは昨年以上にたくさん花を咲かせており、三脚を出してきっちり撮りたかったのだが・・・レンズを交換している暇も無く、構えて撮っただけでもうメンバーはずっと先に行ってしまっている。予想はしていたことだが止む無し。このシラヒゲソウは山梨県では極一部の沢の限られた場所で生育が確認されているが数はきわめて少なく、おそらくはこの沢沿いが県内最大の自生地と思われる。


        昨年は気付かなかったが、キッコウハグマがたくさんあった。


        沢沿いに咲いていたホトトギス。

     昨年ジョウロウホトトギスを発見した現地に到着した。途中で木の根っこが滑りザイルを出したのだが、それを回収して花の咲く場所に到着した頃には・・・もうメンバーはいちばん花が咲いている岩壁を通り過ぎてその上のブッシュの中に突入していて、一番後ろにいたうーさん以外は姿が見えない。折角満開の花が出迎えてくれたのにまたしても撮っている余裕など無く、広角レンズで数カット撮っただけで通過することになってしまう。昨年に比べると岩壁に生えている木の枝が伸びて少し数が減っているように見えなくもないが、ゆっくり観察している暇も無い。


        岩壁からぶら下がるジョウロウホトトギス。


        イワシャジンが咲き始めていた。


        この上に30株くらい固まって咲いているのだが・・・撮影している余裕無し。先に進む。




        谷の奥深くに咲いていたジョウロウホトトギス。まともに撮れたのはこの2カットくらい。

     予定ではここで引き返して隣の谷に調査に入るはずだったのだが、先頭を行くメンバーが簡単に上まで登れそうだというので上の稜線まで登ってそこから隣の谷に下降する作戦をとる。しかしこれが大失敗で、その上は笹が生い茂る急斜面で突破するのに悪戦苦闘する。幸いなことにこの辺りにはヤマヒルがいなかったのでヒル退治に苦労しなくて済んだ。コブの上で昼食となり、そこから稜線を下るのにまた苦戦する。GPSで見ると傾斜はきついが下りられるだろうと思っていた斜面が、コルの直上で切れ落ちて崖のようになっていた。私の10mザイルではやや距離が足りず、強引に下りた際に私は着地に失敗して転倒寸前、2本の木の間に背中のザックと一緒にぶつかって止まった。左肘に軽い擦り傷を負った程度で済んだが、一歩間違ったら危なかった。このザイルで3人が下降し、うーさんが持って来た20mザイルで他のメンバーは別斜面を下りたがこちらもまた足場が悪く下降に一苦労だった。メンバーの一人が斜面を2~3mほど滑り落ちてしまい、危ういところだった。
     さらにその先も予定していた主脈に行くルートは笹薮の急斜面でとても進めるような斜面ではなかった。2台のGPSと地図、コンパスでルートを検討し、いちばん傾斜が緩そうな尾根を下ることに方針を変えてあとは笹薮をかき分けながらひたすらその尾根を下った。出たところは調査に入る予定だった沢の出合いのところだった。既にその沢に調査に入る体力も時間も無くなり、そのまま沢を下って正規ルートに抜け出て下山となった。


        簡単に上の尾根に登り着けそうに見えたが、この斜面の突破にひと苦労。その先も苦労が続く。


        笹薮の尾根筋。主脈はこの左側に下りないと着かないが、とても下りられそうな斜面では無い。


        いちばん傾斜が緩そうな尾根を笹をかき分けてひたすら下りると、予定していた沢の出合いに降り立った。


        皆さんご苦労様でした。

     調査というよりも藪歩きがメインとなってしまった山行になってしまったが、山岳会ならではの面白い山歩きが楽しめたと思う。もし一人だったらどうしていたか?笹薮に突入した時点で撤退していただろう。谷の上の稜線はほとんど笹薮で、目ぼしい花は何も見つけられなかった。満開で出迎えてくれた花をきっちり撮影出来なかったことはかなり心残りで、今年は無理としても来年はリベンジに行きたい。

     ヤマヒルが靴にたくさん這い上がってきたが、塩水と虫よけスプレーで足回りを固め、さらに這い上がってきたらすぐにアルコールスプレーで撃退する作戦をとり、血を吸われたのは9人のうち一人だけだった。アルコールスプレー(消毒用エタノール、濃度75%くらい、ドラッグストアーで市販されている)はヤマヒルの撃退にはきわめて効果的である。

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     この日は前日に続いてジョウロウホトトギスを見に行く予定で花仲間たちに連絡していたのだが、前日下山してきたところで既に雨が降り始めてしまった。こうなるとヤマヒルの対策も大変だがそれ以上に増水した沢の遡上が難しくなる。残念ながら今回は無理ということで仲間たちに連絡をとると、なんとみちほさんたちは集合場所の道の駅2km手前まで既にやって来ていてそこで合流することになった。いろいろと相談したうえで、翌日は予定変更して雨が降ってもあまり歩かないで済む富士山麓の広大な草地の中を散策することになった。

     当日富士吉田道の駅に集合した頃はまだ降り出して居なかったが、現地到着する頃には小雨が降り出した。腰から胸の高さまで草が生い茂るこの草地の中を雨の中を歩く気にはとてもなれない。傘を差して林道を散策していると、林道を少し入ったところにキクアザミが咲いていた。さらにぶらついていると、とりあえず雨が上がった。ならば、ちょっとだけ踏み込んでみようということになった。


        広大な草地が広がるが、あいにくの天気。一度はあきらめたが、ぶらぶらしていると雨が止んだ。


        草地の中に入るとマツムシソウがいっぱい。


        マツムシソウ


        足元にはウメバチソウ


        タチコゴメグサ


        オケラ

     この草地は鹿の食害がきわめて少ないらしく、花たちが生き生きしている。そして今回いちばん見たかったのがこの2種類のキク科アザミ属の花たちだ。


        キクアザミ。葉の形がキクの葉に似ている。


        美しいキクアザミの花。山梨県では絶滅危惧種ⅠB類。


        そしてもうひとつ、是非とも見てみたかった花。


        ヒメヒゴタイ。開花するとは知らなかった。


        山梨県では絶滅危惧種Ⅱ類だが、ほとんどお目にかかることは無いように思う。

     雨の中の散策などほとんどしないのだが、なにせ同行した仲間が仲間だけに・・・雨など関係無いようでおつきあいしたが、なかなか素晴らしい花散策になった。できればバックに富士山が見える晴天の日にこの草地を散策してみたい。

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     山梨県山岳連盟の山岳レインジャー活動は、山岳連盟に所属している山岳会に山梨県から依頼を受けて稀少植物の調査、パトロール、保護を行う活動である。レインジャーというと登山者の保護・救助のように思われがちだが、そうではない。私が所属する嶺朋クラブも年に6回前後この活動に参加しているのだが、1泊2日の高山植物調査が多く組み込まれており日程的に今年は全く参加できなかった。今回は日帰りで行ける山の調査なので私が担当して行くこととなった。

     秋雨前線の影響でこの日も天候が悪く、登山口に到着すると小雨が降っていた。カッパを着て出発する。今年から新しい道が切り開かれたようでそちらの新道を歩いてみることにした。


        今日も天気が悪い。


        林道脇に1輪だけ赤い花の蕾。


        今年から新たに出来た登山道。あまり歩かれている様子は無い。


        小型のブルドーザーで切り開いたような立派な道が通っている。


        登山道脇にコメナモミ(キク科メナモミ属)。


        ヤマハッカ(シソ科ヤマハッカ属)


        ヤマハッカ群落。ヤマハッカ、イヌヤマハッカ、コウシンヤマハッカは毎度図鑑で調べても区別が難しい。


        登山道脇にちらほらと咲いていたコシオガマ(ゴマノハグサ科シオガマギク属)。


        カヤト野原に抜け出た。

     樹林帯の中の切り開かれた良い道を抜け出るとカヤト野原の稜線に出た。雨は止んだが霧で視界が悪い。雨で濡れた草をかき分けながら山頂に向かって進む。


        ヒキオコシ(シソ科ヤマハッカ属)


        カヤト野原の中に生えているアザミはほとんどがこれ。


        ノアザミ


        ハバヤマボクチ(キク科ヤマボクチ属)。オヤマボクチとの違いは葉の縁に荒い鋸歯があること。


        ボタンヅルの実


        似ているが、こちらはクサボタンの実


        マツムシソウ。そろそろ終わり。


        フシグロは刈られたのか、それとも食われたのか?上部が無い。


        落花しているキバナアキギリ。残った萼の奥に丸い種を付けている。


        最後の急登は滑りそうで怖い。


        山頂に咲き残っていたヤクシソウ。中腹にはもっと大きな株がちらほらと咲き残っていた。

     2時間半かかって山頂に到着し、昼食となる。雲行きが怪しいうえに調査で時間がかかるので、小休止したのみで出発し、別ルートで下りる。


        今年はまだリンドウが咲いていない。


        大きなタムラソウ。ずいぶん数が減ったように思う。


        大株のコシオガマ


       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

     さて、ここからが今回の調査対象となっていた花たちだが、この山域におそらくは生育しているだろうと思われるアザミの仲間も今回は念入りに見て回った。


        ようやくお目見えのムラサキセンブリはまだ蕾。稜線上の草むらにあったものは消失してしまったようで、全く発見できず。


        もうすぐ咲きそうな紫の君。


        本日一番の大株主。花付きは良さそうだが背の高い大株はほとんど見かけなくなってしまった。


        一株だけ咲いていたムラサキセンブリ。


        この紫色の美しさは中毒になる。

     1種類目はムラサキセンブリ(絶滅危惧種Ⅱ類)の調査。年々数を減らしているように見えるムラサキセンブリは、かつて大株が生えていた稜線の登山道脇草地では見かけなくなってしまった。その場所はこの花と富士山を撮影するのに好適地だったために、写真家によって草地が刈られたり押し倒されたりしていた。おそらくそのような環境の変化で消滅した可能性が高いと思っている。背の高い株は目立つので鹿に食べられた可能性もある。今では背の低いものしか残っていないのは残念である。



        まだ咲き残っていたヒナノキンチャク。この花は下から結実して行き、花期が長いようだ。


        葉が黄色くなった株は花が終わっていて下部の種が既に落ちている。種蒔きするには良さそうだ。


        路面補修で削られてしまい、8月には見つけられなかった場所でも咲いている株を発見することが出来た。奥の草地のほうに逃げるように咲いていた。

     2種類目はヒナノキンチャク(絶滅危惧種ⅠA類)。 8月に見に来た時には生育地だった道脇が修復工事のために削り取られて壊滅的な打撃を受けているように見えた。削り残ったごく限られた場所でしか発見できなかったが、今回探してみると、前回発見できなかった場所の削り残った奥のところに、数は少ないながら咲いているのを確認できた。今年は狭い面積に数多く咲いているように見受けられ、工事が無ければ当たり年だったのではないだろうか。

     そしてこちらが探していたアザミの仲間だが、おそらくこらが目的の花だと思うのだが確信は持てず。そのほかに一株だけだが珍しいアザミに出会うことが出来た。


        山頂付近で発見したアザミの仲間。葉先が尖っていて基部が鉾型、おそらく探していたコウシュウヒゴタイ(キク科トウヒレン属、絶滅危惧種ⅠA類)だと思う。


        林の中で発見した別株。細毛が少なくヤハズヒゴタイでは無いと思うが、まだ探し始めたばかりで確信は持てず。タカオヒゴタイとの区別も不明。


        上部が消失しているが、これなどはコウシュウヒゴタイで間違いないのではないかと思う。



        そしてもう1種類、驚きの出合いだったのがこれ。セ・イ*タ・カ・トウ*ヒレン(キク科トウヒレン属)。


        前日にネットで調べていたのでそれとわかったが、私の持っている図鑑には載っていない代物。

     背高*トウヒ・レンは山梨県絶滅危惧種には入っていない植物であるが、おそらくは存在自体があまり知られていない花なのだと思う。


     鹿の食害と環境の変化で植生の変化が著しいこの山の草地は残念ながら地権者の権利が優先されて保護は難しい場所である。植生の変化の観察だけでも毎年訪れてみたいと思う。
        
     (花の名前など間違っているものが多々あるかと思います。ご指摘いただければ幸いです。)

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     広大な草原が広がる湯ノ沢峠から大蔵高丸、ハマイバ丸にかけての山域に鹿の保護柵が設置されてから3度目の秋を迎える。よくこれだけの広大な敷地を囲ったものだと感心させられる。櫛形山の植生復活も3年目から顕著に現れてきたことを考えると、おそらくはこの山域も復活してきていることが予想される。

     朝からどんより曇り空で時折小雨が降っていた。行くかどうするか、どこに行くかさんざん迷った挙句、引き返すのが簡単な大蔵高丸の植生変化を見に行ってみることにした。ネット上の記録を見ると、先日初めて見たセイタカトウヒレンがこの山にもあったらしく。保護柵の効果が現われていればきっと出会えるだろうと思う。湯ノ沢峠まで車で乗り付けると、さすがに悪天候だけに1台も車は止まっていない。小雨がぱらついておりカッパを着て傘を差して出かける。


        湯ノ沢峠の駐車場。霧で視界が悪く小雨がぱらつく。人気の山だが駐車場には私の車だけ。


        柵の中に入ると、足元の土手にはタチコゴメグサがたくさん咲いていた。


        タチコゴメグサがたくさん。


        先日の山中湖界隈の草地で見たアザミとはちょっと違う。茎に付く葉が少なくスッキリしており、クモ毛が生えている。


        これはノハラアザミ(だと思う)。


        タムラソウ。もう終焉。


        ウメバチソウが咲いていた。


        ノコギリソウがかなり増えている。


        結実したヤマハハコ


        ハナイカリ

     保護柵を設置した場所と設置されていない場所の植生の違いは目に見えてはっきりとしてきた。保護柵内はススキがあまりはびこっておらず、ヨモギをはじめとする多くの草が復活してきている。保護柵の効果は確実に現われていると言えるだろう。


        保護柵の中の草地。ヨモギをはじめとして様々な草が生えてきており、ススキの背丈が低い。


        こちらが保護柵の外。草ボウボウの荒れ地といった感じ。


        手前が柵の外だが、これだけ見ても違いは判ると思う。

     予定ではハマイバ丸あたりまで散策のはずだったが、大蔵高丸を目の前にして雨足が強くなってきた。一旦引き返し始めたところ小降りになってきたためまた山頂を目指したが、今度は山頂あたりにかかる雲の中から雷鳴が轟いた。これではとてもではないが無理なので、足早に撤退となった。


        目の前に大蔵高丸が迫るが、雨が強くなりさらに雷鳴轟き、撤退。


     訪問する時期が遅かったため草原の花はもうほとんど終わってしまっていたが、保護柵の効果が確実に現れていることは確認できた。いつかきっと、あの大きなピンク色の花が咲いてくれることを期待している。

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     先週も訪れたジョウロウホトトギスだが、三脚を出している余裕も無く訪れただけで十分な撮影は出来ずに終わってしまった。23日に別メンバーで訪れる話もあったのだが、天候不良なために無くなってしまった。おそらくはこの日が今年最後の機会となるであろう。前日に想定していた以上に雨が降り、沢が増水しているであろうが訪れるのは源頭付近なので、おそらくは靴を少し濡らす程度で行けるはずだ。気合を入れて5時半に自宅を出たが、歩き始めるのは8時近くになってしまった。


        連日の雨で増水しているが、沢の源頭あたりならばなんとかなるはず。


        岩にびっしりとイワユキノシタが着いている。


        咲き終わってしまっているイワユキノシタ


        シラヒゲソウとホトトギス。若干時期を過ぎてしまった。


        シラヒゲソウの群落。昨年よりは数が多い。


        シラヒゲソウ。白い髭がたくさん生えた愛嬌のある花。


        対岸の岩壁にもたくさん咲いているが、先週に比べるとだいぶ散ってしまっている。


        こちらはイワユキノシタの大群落。

     核心部の沢に到着した。既にヤマヒルは20匹近く撃退してきた。沢の中ではあまりいないだろうと思っていたのだが、額のあたりに違和感を感じて手で払ったところ、なんとヤマヒルが付いていたのには驚いた。足元ばかり気にしていたら、上から降って来たか、あるいは笹薮をかき分けた時に付着してきたか・・・。上半身をチェックしてアルコールスプレーを吹きかけたが、血を吸われた様子は無い。油断大敵である。

     人の入らない沢は緑色の苔が生い茂っていてとても美しい。沢の景色を楽しみながら奥へと進み核心部に到着した。先週満開だっただけに一番良い時期は過ぎてしまったが、咲き残った花がまだあって十分に楽しむことが出来た。今日は単独での入山なので三脚を取り出して思う存分撮影にふける。


        若干増水しているが至って穏やかな沢の上流部。


        倒木がたくさんあるが、人の入らない沢の奥は苔の緑がとても美しい。


        ここを登ってさらにその上にホトトギスが待っている。昨年見つけた花だが、我ながらよくぞこんなところに来たと思う。


        岩の脇腹にはイワタバコがたくさん。


        居ました。甲斐のジョウロウホトトギス。


        痛み始めてはいるが、まだ見ごたえは十分。


        岩壁の上のほうに群生。


        先週は20株くらい咲いていたがもう大部分散ってしまっているのが残念。200㎜ズームレンズで撮影。


        岩壁にぶら下がるジョウロウホトトギス。源頭の谷の雰囲気にマッチしていて美しい。


        イワシャジンも咲いていた。


        源頭のイワシャジン

     思う存分撮影したところで沢を戻り、別の支脈に入ってみた。こちらのほうが谷の幅が狭いが、目線の高さに咲いているジョウロウホトトギスに出会うことが出来た。


        目線の高さで咲いていたジョウロウホトトギス。


        源頭の谷に咲く甲斐のジョウロウホトトギス。抜群!(自画自賛)


        同上

     この沢の上部は急登過ぎて危なそうなため、別の沢を詰めて稜線に抜け出た。日当たりが良くてヤマヒルがいなそうなところで腰掛けて休憩するが、ふとシャツの左袖を見ると点々と血液らしきものが付着していた。服を脱いで体をチェックするがヤマヒルは付着しておらず吸われたような場所も見当たらない。後に温泉に立ち寄って体をチェックしたところ、左上腕の裏側に吸い口らしき傷跡があったがほとんど気にならない程度の傷だった。十分な対策をしてきたつもりだったが、上半身に付着したものは見えないだけに撃退が難しい。

     着生植物があるらしいので双眼鏡を取り出して木の上を覗き込むが見つからない。時間は午後の3時になったのでそろそろ下山しないと日が暮れてしまう。双眼鏡片手に木の上を覗き込みながら下山するが、着生植物はノキシノブくらいしか発見できなかった。


        沢沿いに咲いていたホトトギス。これはこれで美しい。


     なんとか間に合った甲斐のジョウロウホトトギス。また来年会いましょう。


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     静岡の山では何度か見に出かけているクサノオウの葉をした小さな野菊だが、山梨県では限られた場所にわずかに生育しているのみで、出会うのは難しいかと思っていた。わずかな情報を手掛かりにうーさんに調査をお願いしたところ、見事に探し出してきてくれた。時期的に少し遅いであろうが是非とも見ておきたい花、天候が思わしくなかったが会いに行ってみた。


        霧に巻かれた森。秋雨前線の影響で梅雨時よりも天候の悪い日が多い。

     まずは普通の登山道を登り、そこから支脈の沢を登る。このクサノオウの葉野菊は苔の生えた岩の上を好んで生育していて、沢沿いの苔生した岩は要チェックである。1本目の沢は空振り、尾根を越えて隣の沢を覗き込んだがそこにもいない。


        登山道沿いに咲いていたトリカブト


        コウモリソウ


        ダイモンジソウ。満開を少し過ぎていて痛み始めたものが多かった。


        高度的にミヤマダイモンジソウかと思ったが茎に毛が生えている。


        ここにも1本だけセイタカトウヒレン。


        茎にヒレが付いているのが特徴。


        シラネニンジン(だと思う)


        こんな苔の生えた岩の上に居ると思うのだが・・・

     見つからないので登山道に一旦戻って先に進んで別の沢に入ってみると、ようやく出会うことが出来た。時期的に少し遅く、大部分は花が散って白い綿毛になってしまっている。


        数本目の沢でようやく出会えた。


        大部分白い綿毛になってしまっている。


        固まって咲いている場所もあった。


        少しだけ咲き残っていた株。


        同上


        花


        実

     限られた場所にしか生育していなかったが、思っていたよりも多くの花に出会うことができた。

     来たついでに気になっていた草地にも立ち寄った。8年くらい前の夏に立ち寄った時にはコウリンカやアザミの花が咲くお花畑だった記憶がある。特に初めてここで見たコウリンカの花は宇宙から降って来た星のように不思議で美しい花だった記憶がある。


        草地に咲き残っていたアキノキリンソウ。


        咲き終わったマルバタケブキ。時期的なこともあるがアザミはほとんど見当たらず、荒れた草地に変わっている。


        一輪だけ咲き残っていたアザミ。茎に毛が生えており、ノハラアザミか?

     予想はしていたが、草地は荒れたカヤト野原に変わり果て、マルバタケブキがはびこり始めていた。元々はきっとお花畑になっていたのだろうが、ここもまた鹿の食害で変わり果てており、いずれはマルバタケブキのお花畑に変わってしまうのではないだろうか?クサノオウの葉野菊はあまり食害を受けないような環境の場所に生育しているので、このまま咲き続けてくれることを願う。


        森の中で1輪だけ発見したアザミの仲間。これはヤハズヒゴタイか?


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     葉っぱに切れ込みがあるかどうかの違いだけなのか? まだ私には全く区別が出来ないコウシュウヒゴタイとタカオヒゴタイ。これはどっちなのか? たぶんタカオだと思うが・・・。
















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     台風はどこへやら? 雨の予報が変わって曇り時々晴れになった山梨県。夕方までは天候持ちそうなので、保護柵が設置されて2年目になる草原に出かけてみたがそちらの花はほぼ終わっていた。


        山梨県北東部にある草原。保護柵が設置されて2年、ボランティアを募って毎年保護活動、清掃活動が行われている。


        咲き残っていたマツムシソウ。


        リンドウが満開


        ノハラアザミ?


        最後の花を惜しむかのように活発に吸蜜しているウラナミシジミ。


        ヤマハハコの群落


        もう終わってしまっているが、タムラソウの花束になった群落。


        折角の景色なのに、あっちの鉄塔はちょっと邪魔に思える。


        ススキとノコンギク。晴れていれば向こうに富士山が見えたはず。


        この川沿いにはクリンソウが咲く。


        何だかわからないアザミが1本。セイタカトウヒレンかと思ったが葉の形がちょっと違う。


        それと茎にヒレが付いていない。これは何??

     草むらの中をブラブラ散策していると、うーさんから連絡が入る。調査をお願いした山域で目的の花を探しあてたらしい。電話で聞いてみると、想定していた場所とは全く別のところだった。車を飛ばして教えてもらった場所に移動して探してみると、さほど広く無い場所に数本固まって咲いていた。周辺を探したがあったのはこの場所だけだ。広大な敷地の中で良く見つけたものだ。


        ススキの茎に巻きついていた細葉のツルリンドウ。


        この株はもう終わってしまっている。


        日当たりの悪い場所にはまだ新鮮な株が残っていた。


        美しいとは言えないかも知れないが、味わいのある花。


        こう見えても絶滅危惧種。なかなか見つからない。


        ススキの葉に絡んだだけで倒れてしまいそうな株もある。知らなければ簡単に踏まれてしまいそうだ。

     この細葉のツルリンドウはラン科の植物と同様に、生育するには根生菌との共生が必要らしく、移植したり他の場所に種を蒔いて増やしたりするのが困難な植物である。踏まれたり刈られたりしないで、このままそっと咲き続けて欲しいと願う。


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     長野市で学会なるものが開催されて参加してきたが、折角の好天なのに学会会場に1日中居るのはとてもではないが耐えられない。午前中の講演を聴講してから短時間で登れそうな草津白根山を訪れてみた。この山は現在有毒ガス発生の危険があるため、芳ヶ平方面の入山は規制されており、ロープウェイ山頂付近にある弓池やその界隈の駐車場も駐車禁止となっている。さらに志賀高原から白根山を越えて草津に抜ける草津白根道路も交通規制があり、夕方5時以降は通行できなくなっている。従って簡単に登るには白根火山ロープウェイを使うのがいちばん手っ取り早く、1周するだけならば3時間もあれば十分である。しかし、それではちょっと物足りないので下りはロープウェイを使わずに富貴原ノ池を回って山麓駅に戻るコースをとることにした。


        白根火山ロープウェイさんろく駅。一気にこれで標高2,020mまで昇る。


        右手に見える芳ヶ原方面は入山禁止。


        現在地からコマクサ畑、中央火口を経て左回りに展望所、鏡池に至るルートを歩く。


        向こうに見えるスキー場の裏側に回り込むように進む。


        スキー場のリフト。ここを右に進む。


        あちらに見えるのは横手山方面。


        整備の行き届いた登山道の脇にはいろいろな高山植物が咲く。赤い実をつけたゴゼンタチバナ。


        紅葉し始めた葉もある。


        群生しているこの葉は?


        どうやらシラタマノキ。


        おそらくイワカガミの葉。このルートはあちらこちらに群生している。


        ひと登りすると中央火口に到着。向こうに見える岩の上が展望所。


        コマクサはこの斜面に咲くらしい。


        ツツジの紅葉と中央火口


        ミネズオウ、コケモモ、ガンコウランが一緒に生えている。


        展望所付近は整備された階段になっている。


        展望所到着。山頂ではないが、どうやらここで日本百名山を登ったことにしているらしい。


        展望所の方位版。正面に見える三角錐は鼻曲山と浅間隠山、右手の山塊は湯の丸・烏帽子岳らしい。山梨県外に出ると全く山の同定が出来ず。

     ロープウェイ山頂駅から1時間とかからずに展望所に到着したが、出発時間が遅かっただけに早目の下山しないと午後5時の通行規制時間に間に合わなくなるかもしれず、ここは休憩せずに鏡池まで進むことにする。少し進むと右下に透明度の高い鏡池が見えてきた。池のほとりで一休みする。


        鏡池が見えたきた。


        鏡池のほとり。池に映る紅葉を期待していたが、今年はあまり染まらずに散ってしまったようだ。


        透明度が高く、対岸の景色を綺麗に映す鏡池。PLフィルター使用。

     鏡池で存分に写真を撮りながら20分ほど休憩して出発する。コイワカガミの大群落を横目で見ながら道を進むと、ロープウェイ山頂駅と富貴原ノ池の分岐に出た。荒れた道かと思いきや、富貴原ノ池に至るルートは笹が刈り払われたばかりの綺麗な道になっていた。


        分岐点。ここを富貴原ノ池経由殺生方面に進む。


        富貴原ノ池が見えてきた。こちら側も紅葉はいまいちで、シラカバが色付かずに散ってしまっている。


        富貴原ノ池


        富貴原ノ池、別角度から。

     富貴原ノ池に3時に到着した。このルートは全く人がおらず、至って静かなルートだった。4時半までには楽勝で山麓駅に到着できそうなので、ここで30分ほど大休憩する。富貴原ノ池は水草が生えたとても良い雰囲気の池だが、池のほとりまで近付けないのが残念である。


        笹原とシラカバの林。下に見えるのは草津温泉。


        殺生河原が見えてきた。


        硫黄の臭いがする。この場所は立ち止まり禁止になっている。


        これにて1周。

     4時20分に山麓駅に到着した。ロープウェイ駅の情報では1週4時間の行程と聞いていたが、2つの池で三脚を出して撮影に時間を費やしたので、約4時間半の行程となった。紅葉していればおそらくあと30分は余計に時間がかかたであろうが、今年は夏の暑い時期が長かったうえに台風がいくつかやって来たために紅葉はいまひとつのようだ。あまり登った気はしないのだが、日本百名山をひとつゲットした。


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     学会と10月連休を利用して北アルプスの山に星撮りに出掛ける予定を立てていたのだが、残念ながら連休の天候は思わしくなく星が出てくれそうもない。そこで予定変更して山梨に戻る途中で四阿山に立ち寄ってみることにした。10月9日、一旦は菅平牧場の駐車場まで行ったのだが、山の上は真っ黒な雲におおわれていて今にも降り出しそうな雰囲気だ。しかも時間はもう11時になる。突然の予定変更で地図も持って来ていないので、コース状況を聞くために群馬のお嬢様のところに電話すると、本日は東北遠征から帰宅して自宅休憩中との事。四阿山は根子岳周回して6時間ほどの行程らしい。順調に歩いて下山は午後5時か6時ごろになるが、この空模様では途中でどうなるかわからない。この日はあきらめて、群馬のお嬢様のところに立ち寄らせていただき、ガスト山に行くことに変更し、ご馳走してもらったうえにおみやげまでいただいて山梨に戻る事となった。

     翌日の10日も天候いまいちで1日中自宅で寝て過ごし、天候回復した11日、再び四阿山を訪れた。前日寝すぎた事もあって早朝4時に目が覚め、菅平牧場駐車場には6時半に到着した。7時に出発、牧場の草原に朝日が差し込んで気持ちが良い。


        朝7時、人気の山だけあって既に駐車場は8割埋まっている。


        朝日が昇る。


        草原に朝日が差し込み気持ち良い。


        ノコンギクがいっぱい。


        ここから入山し、まずは四阿山山頂を目指す。


        沢を渡る。


        これはクルマバソウか? 沢沿いに群生。


        イワカガミがいっぱい。この先も葉っぱだけたくさんあった。


        笹の中の道を登る。


        笹に埋もれて種になったヤナギラン。

     美しいシラカバの森を抜けると視野が開けて浅間山から湯の丸の山塊が見えるようになってきた。しかし残念ながらこの日は雲がかかってしまい、山容は見えなかった。登って行くと、ガンコウランやコケモモが生える岩の間から突然オコジョが姿を現した。カメラを構えようとした途端に岩の中に隠れてしまい撮影はならなかった。この時に私の前を歩いていた男性もこのオコジョを目撃し、その後はずっとこの方と一緒に四阿山、根子岳と行動を共にすることとなった。地元の方でこの山域にはたいへん詳しく、すっかりガイドをしていただく形となった。


        浅間山の山塊が見え出したが雲がかかってしまった。


        向こうがこれから登る四阿山(右の奥)と根子岳(左)。まだ結構遠い。


        マツムシソウ


        これはショウジョウバカマか?あるいはネバリノギランか?


        紅葉したイワカガミ。


        ガンコウランの実


        ミツバオウレン


        ほとんど咲き終えてしまっているが、この山はマツムシソウがいっぱい。


        紅葉していればきっと素晴らしい景色だっただろうが、シラカバは色付かずに散ってしまっている。


        山頂付近は木道の階段になっていた。ガスっているうえに風が強い。


        四阿山山頂。人がいっぱいで食事は少し戻った広場でとる。

     途中から案内をしてくださった地元の方はCanon Eos80Dを購入されたばかりだそうで、見せてもらうと操作性はほとんど私の持っているEos7Dと変わらない。絞りの話や星撮りの話をしていると時間の経つのも忘れてすっかり話し込んでしまった。四阿山に登るならば滝のある裏側の米子瀑布側から登ってみたいと思っていたのだが、この方はそちら側のルートにもとても詳しく、神社があってかつては硫黄の採掘を行っていたこと、診療所があったことなど教えていただいた。そちらのルートは1日で歩くには距離が長いので、もし歩くならば根子岳の避難小屋を利用させてもらうことになるだろう。沢沿いを登るルートなので、こちら側とはまた違う植生が楽しめるのではないかと思う。

     昼食をとった後に根子岳に向かうが、ここからは樹林帯の中の急下りになっていた。そしてまた登り返し、急登では無いが結構辛い。


        四阿山から見る根子岳。右手に浮かんでいるのは妙高・火打ヶ岳だと思う。


        一瞬だけ雲海に浮かんだ北アルプスの山並を見ることが出来た。


        コルから振り返って見る四阿山(左側が山頂)。


        根子岳への登り。結構辛い。


        面白い堆積岩から出来ている根子岳山頂付近の岩。


        層状になった大岩が露出している。


        岩に着いているのは枯れてしまっているが、おそらくダイモンジソウ。


        崩落地を見下ろす。


        米子瀑布の谷に雲海が広がった。遠く見える三角錐は志賀高原の笠岳。


        根子岳山頂

     根子岳山頂で休憩し、米子瀑布側のルートを確認する。霧で霞んで眺望は得られなかったが、天気が良ければ北アルプスの山並がずらりと見えるはずだ。きっと星の撮影にも抜群の場所なのだろう。


        ガンコウランがいっぱい。あっちに北アルプスが見えるはずなのだが・・・。


        ここにもヤナギランがいっぱい。


        上では枯れていたが、牧場付近ではまだ咲いていたリンドウ。


        タチフウロ?アサマフウロ?

     8時間かけてゆったりペースで四阿山・根子岳を周回した。案内していただいた地元の男性(名前を伺うのを忘れてしまいました)のおかげであまり疲れることも無く会話を楽しみながら存分にこの山を楽しむことが出来た。

     この山の界隈はニホンカモシカが生息しているそうで、そのためニホンジカが少なく食害にはあまり遭っていないように見受けられる。ニホンジカの好物のヤナギランやマツムシソウが多く見られるのはそのためであろうが、気になるのは笹がだいぶはびこってしまってきていることだ。地球温暖化とともにこれから増殖してくる植物は笹ではないかと予想している。根をはびこらせて増殖する笹は刈ってもすぐに生えてくるので今後は鹿以上に手強くなってくるのではないかと考えられる。




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     今年の春、開花を待たずに武田の杜遊歩道の藪の中に生えていたこの界隈でも最大級のエビネがそっくり盗掘に遭ってしまった。画像を確認してみると、ピンクのエビネが15株、白いエビネが7株花を咲かせていた。春に確認に行った時は跡形も無く消えており葉も確認できなかった。その後はいったいどうなっているのか?他のエビネも見回りながら訪れてみた。


        ヤクシソウか?


        こんな近場でシモバシラを見ることが出来るとは、新たな発見。


        ヤマハッカだと思うが、未だに区別が出来ないこの類の花。


        コウヤボウキはたくさんあるが・・・


        こっちがあるのは初めて知った。オケラ。

     藪の中に踏み込んでみると、初めて踏み込む林の中でエビネに出会うことが出来た。結構な大株もあり、種を付けている。


        初めて訪れる場所で出会ったエビネ。どんな花を咲かせるのか来年が楽しみ。


        種を付けている。あれほどたくさんの花を咲かせながらも実はそれほどたくさん付くものでは無いらしい。


        こちらは春先に見つけた株だが、小さな株はどうも実を付けないらしい。


        こちらはピンクの花を咲かせた株。小さな株もあったはずだが、実を付けているのは大株だけだ。


        こちらが問題の盗掘の被害に遭った場所。何も残っていないと思ったのだが・・・


        良く探してみると小さな葉が2枚出ていた。

     盗掘現場に行ってみると、春には発見できなかったエビネの葉が2枚出ていた。ラン科の植物であるエビネはアツモリソウと同様に共生菌と関わり合いを持ちながら成長する植物である。株が無くなると共生していたラン菌も消滅してしまい、その場所に再び生えることは困難になってしまう。しかし、このように葉が残っているということはラン菌の活性も残っているということであり、うまくすれば再生が出来るかも知れない。しかしそれも5年から10年がかりでの再生になるだろう。ひとまず少しでも葉が残っていてくれたのは不幸中の幸いである。

     夕暮れ間近、富士山を見ると雲の中に山頂付近が浮かんでいた。展望台まで行って甲府盆地の夜景とともに撮影を試みるが、残念ながらその頃には雲の中に隠れてしまった。


        甲府盆地の夜景と月。


        日没の頃は雲の中に頭だけ出していた富士山だったが、この頃にはもう雲に隠れてしまった。


        それにしても、甲府盆地の夜景は美しい・・・と思う。

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     山頂までは行けませんでしたが、夕映えの赤く焼けた那須岳と水面に映る月を堪能してきました。



        姥ヶ平から見上げる紅葉の那須岳


        茶臼岳と紅葉を映すひょうたん池


        夕映えの茶臼岳


        月が昇り始める


        月と茶臼岳を映すひょうたん池

    詳細は後日。

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     素晴らしい月でした。










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