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四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

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     雨が降る確率が高いので一旦は中止とした今回の花探しだが、朝6時に起きて空を見上げると午前中ならばなんとか持ち堪えそうな空模様だ。相棒のうーさんに連絡して7時半に甲府を出発する。今回は8月に下見に行った沢をもう少し上の標高1,100mあたりまで遡上してみたいと思う。一応ザイルを持ちヘルメット装着して行くが、なにせ素人だけにうまくザイルが使えるかどうか。その前に沢が登れるかどうか。雨が降り出したら即撤退と決めて沢に入る。


        これは先日見に行った駿河の姫君。こんな感じでどこかに咲いていると思うのだが・・・


        壊れた林道を進むと道脇にこんな花がたくさん咲いていた。


        初見のアケボノソウ(リンドウ科センブリ属)


        前回訪れた滝を巻いて登ると道らしきものがあった。


        段々畑の跡と思われる。


        その先の沢は小滝の連続。左手にホトトギスの葉が付いている。


        近付いてみると、やはりこれも花芽が上向きについている。普通のホトトギス。


        やがて道は消失し、荒れた沢を歩くようになる。


        沢は何本かに分かれている。今回目指すのはいちばん左の沢。GPSの地図で見るとそこには大きな岩壁があるはずだ。


        支脈の滝が何本も落下してくる。そこに生えていたのも・・・ホトトギス。


        目的地の岩壁に到着。しかしそこのあったのは・・・


        残念。やはり普通のホトトギス。

     なんとか目的地まで雨に降られずに到着できたものの、そこに生えていたのは上臈ではなくて普通のホトトギスだった。その先も大きな岩壁が続くので、望遠レンズで覗き込みながら探すがそれらしきものは無い。


        あったのはイワシャジンが数株。


        咲き終えたイワタバコ。


        滝が2本流れ落ちる場所に出た。この滝は我々のレベルではとてもではないが超えられない。


        美しい滝の流れ。

     大きな滝に突き当たったところで雨が降り出してきた。撤退しなければならないが、GPSで見ると左側の尾根を越えるとその先に林道があるはずだ。急斜面を登って尾根に取り付き、さらに左に進と林道に抜け出ることができた。あとはその林道をテクテクと歩いて戻るだけだが、この林道は山腹を大きく巻いて付けられているためにかなり距離が長い。次第に雨が強まり、車に到着するころには本降りに近い雨脚となってしまった。沢から抜け出ていたので幸いだった。ヤマヒルは2匹しか出会わず、沢の中にはあまりいないようだ。

     今回の場所はかなり怪しいと思っていたのだが残念ながらまたしても敗退。次はもう少し上のほうまで高度を上げて探してみたいと思っているが、おそらくその場所は急峻で滝が連続する場所、、かつ沢を登り詰めても上には道が無い。さて、どうしましょうか?行ってみてから考えることにする。


        

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     ラン科フタバラン属の花は日本では5種類が知られている。幸いなことに今年の夏はその5種類のうちの4種類に南アルプスで出会うことができた。整理して自分自身の記憶の中に残すため、まとめておきたいと思う。


        コフタバラン  おそらく最もポピュラーに出会うことが出来るフタバラン属の花だろう。鳳凰山のツガの森の中や八ヶ岳でもそれほど難無く出会うことが出来る。今回見つけたのは仙水峠だが、ここは数が少なかった。


        タカネフタバラン  それほど数が多い花では無い。葉にうっすらと筋が入る。広河原で見つけたものを8月に確認に行ったところ、ちょうど良いタイミングで訪れることができた。


        緑色の虫が舞うようなマニア向けの花だろう。葉が中空に浮いて出ることに注目していただきたい。


        アオフタバラン。尾白川渓谷を散策していて見つけた花で、8月に開花しているのを確認した。葉に筋が入っているが発見当初はタカネフタバのほうだと思っていた。開花した花はほとんどタカネフタバランと変わらない。


        葉に注目。タカネフタバに比べてこちらのほうが筋が濃いが、最大の違いは葉が中空から出ず地面を這うように出ること。こらに注目したほうが判別しやすい。


        ミヤマフタバラン  長い黒戸尾根を下山中に発見し、最も癒された花。タカネと同じく葉が中空から出るが、葉に光沢があり茎が茶色い。富士山の樹海の中にしか無いと思っていたので、ここでの出会いは嬉しかった。


        図鑑に載っているのはこのような黄色い花のものが多いと思う。


     残る1種類はヒメフタバランだけだが、これは山梨県内で見つけるのはちと難しいかも知れない。静岡県にはあるようなので、機会があれば来年訪れてみたいと思う。


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  • 09/10/15--07:06: 絶滅危惧の花たち
  • (原稿が没にならなければ「山病便り」という職場広報誌の10月号に掲載される予定の原稿です。花と地球環境に対する私自身の思いを綴ってみました。)

     かつて山に登って山の景色や星の輝く空を眺めて写真を撮っていた頃、山上から甲府盆地を見下ろすといつでも盆地に蓋でもするかのように標高1,500mあたりから下のところに白い霞がかかっているのに気付きました。それは空気が澄んだ厳冬の冬でも同じで、何年も山に通っているうちに次第に霞が厚くなり、そして空も透明度が低くなり星が見えづらくなっているように感じるようになりました。このような変化に気付きだしたのはもう7~8年前からではないかと思います。もうひとつ気付いたのは山上のお花畑の変化です。日本第2の高峰北岳は、20年ほど前に撮影された写真を見ると、中腹にある御池小屋という標高2,230mほどの場所は一面に咲き誇るミヤマキンポウゲのお花畑が広がっていました。しかし現在その場所は鹿の食害が著しく、バイケイソウという鹿があまり食べない花ばかりが目立つようになっています。鹿の食害の無いキタダケソウが咲く標高2,800mあたりの場所でも変化は起きています。キタダケソウの咲く6月中旬から7月初旬ごろ、その場所はほとんどキタダケソウしか咲いていなかったはずなのですが、最近はハクサンイチゲなどの花が混じって咲くのが目立っているように感じます。これは地球温暖化による植生の変化が起こっているのではないかと考えています。このような山上の空やお花畑の変化、さらに咲いている植物の変化を追うことで、地球温暖化の影響がどのように出ているか、そして今後の地球環境の変化はどのように変わっていくのかを予測することが出来るのではないかと考えるようになりました。


        霞がかかる甲府盆地(平成25年12月 鳳凰山から)

     そしてここ数年追いかけているのが絶滅危惧の花たちです。ここ10年ほどの間で最も山の花たちに影響を及ぼしたのは爆発的な鹿の増殖による食害が上げられます。原因は鹿を狩猟する猟師さんたちが高齢化したこともありますが、最大の原因は地球温暖化によりかつては鹿が越冬できなかった標高の高い場所でも冬を越せるようになってしまい、そこには鹿の餌となる広大なお花畑が広がっていたことではないでしょうか。かつてアヤメが咲き誇り、山が紫色に見えるほどにたくさん咲いた櫛形山はわずか数年でアヤメは絶滅状態に追い込まれ、キバナノアツモリソウやニョホウチドリといった稀少なラン科植物も人目に届く場所からは姿を消してしまいました。残ったのはマルバタケブキやススキのような鹿が食べない植物ばかりでした。しかし、このような食害から山を守るため、4年ほど前からお花畑全体を鹿の保護柵で囲うようになり、昨年あたりからようやくその効果が見え始め、うれしいことに櫛形山のお花畑は驚くほどに植生が復活してきました。7月に訪れると櫛形山アヤメ平はテガタチドリやキソチドリなどのラン科植物が元気に咲くようになり、場所によっては一面が黄色い絨毯のように見えるほどのキンポウゲのお花畑が復活しています。8月になると花が入れ替わり、今度は山一面薄紫色に見えるほどのマツムシソウやソバナの大群落です。食害から保護することで山の保湿力が回復し、地上では絶えたように見えていた植物が残っていた根から再び活気を取り戻してきたということなのでしょう。そして今年は遂に、あの絶滅危惧種ニョホウチドリも花を咲かせてくれました。それなのに、悲しいことにさっそく数株が盗掘されてしまったと聞きます。


        黄色いキンポウゲの絨毯(平成27年7月 櫛形山アヤメ平)


        保護柵設置で復活したお花畑(平成27年7月 櫛形山裸山)


        テガタチドリとアヤメの群落(平成27年7月 櫛形山裸山)


        マツムシソウとソバナの群落(平成26年8月 櫛形山裸山)


        復活したニョホウチドリ(平成27年7月 櫛形山)

     このような鹿の食害から逃れるため、さらには人の盗掘からも逃れるためにいちはやく保護柵を張り巡らせ保護を行ってきたのが三ツ峠です。かつては御坂山塊の山々にたくさんあったと聞くアツモリソウ、甲府市北部の帯那山にもあったそうですが、今では自生しているものを見ることはまずありません。赤紫色の大きな花を咲かせるアツモリソウはいかにもラン科植物の王様という風格を持っています。大型で目立つその花は戦後の山野草ブームを発端に徹底的に盗掘され、あっという間に野山から姿を消してしまいました。8000万年という人類よりも何十倍という長い歴史を持つこの花は、恐竜が絶滅した隕石衝突の時代も、富士山が噴火した1万年前にも絶えずに生き残ってきたにもかかわらず、最大の敵は人間だったことになります。積極的な保護を行ってきた三ツ峠は現在もこのアツモリソウだけでなく他にも様々な絶滅危惧種の花たちが残っています。植生の維持のためには人の手を加えることも必要であり、増殖力が旺盛なテンニンソウや笹などは除去してやらないとあっという間に山全体をおおってしまい他の植物は絶えてしまいます。そのため、毎年ボランティアを集めて草刈りなどの清掃活動が行われており、高山植物保護協会、山梨県山岳連盟、三ツ峠ネットワークなど多くの団体がこの活動に協力しています。微力ながら私もこの活動に参加させていただいております。


        山梨県山岳連盟主催の三ツ峠清掃登山(平成26年6月)


        環境が保全されてこそこの花が咲くことができる。


        アツモリソウ(平成26年6月)

     このようにして鹿や人の手から絶滅危惧の花たちを守る活動が行われているわけですが、これから起こるであろうもっと大きな波に果たしていかに対応して行くのか、大きな危惧を抱いています。それが地球温暖化の波です。ゲリラ豪雨や相次ぐ巨大台風の到来などがその兆候と思いますが、いずれは日本は亜熱帯地域のような環境に変わっていってしまうのではないでしょうか。まだ予測するだけの十分な資料は持ち合わせていませんが、気象の変化以上に山の花の変化は速く起こるのではないかと考えています。希少植物を守りつつ、これからどう変わって行くのかを見守って行きたいと考えています。

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     好天気だった前日は当直疲れが抜けやらず、昼過ぎまで寝ていた。夕方5時過ぎ、思いもよらぬ植物の師匠から電話があった。明日北岳の腐生植物ランを見に行きたいのだが場所はどこかという電話だった。数は結構あるはずなのでおおよその場所を教え、さらに現在探している甲斐の黄花が手ごわくてなかなか見つからない旨を伝えた。すると、資料があったはずだから探してみるとのことで一旦電話は切れた。その約15分後再び電話がかかってきた。2003年にあったのが確認されているそうで、かなり詳細な場所を教えていただいた。そこは探しに出かけようとしていた場所から近からずも遠からず、第2候補に挙げていた場所で、今年見つからなければ来年探しに行こうとしていた場所の近くだった。予定変更して今回はそちらに行ってみることにしたが、そう簡単に行けそうな場所ではない。


        廃道になった林道の脇にはシラヒゲソウが咲いていた。


        シラヒゲソウ


        200㎜望遠レンズで少し芸術的に。

     廃道になった林道を進み沢に入る。少し遡上すると沢は二股に分かれており、その先も何本も滝が流れ込みながら分かれている。滝を登る技術など持っているわけもなく、いちばん遡上しやすそうな沢に入る。さほど水量が多い沢ではなかったが、沢を詰めると次第に傾斜が増し・・・そのまま上の稜線まで登り詰めて尾根を下ろうと思ったのだが、上部の傾斜がきつく、石屑状の岩が脆くて手も足もかからない。途中まで登ったは良いが登りつけそうもなく、下りるにも簡単には下りられそうもない。ザイルを使うにも支点をとるような物も無く、止む無し、斜面を5m近くズルズルと滑り下りてようやく足場のしっかりした石の上に戻った。沢の分岐点まで戻って一休みだが、足元を見るとヤマヒルが2~3匹ついている。アルコール液で撃退するが、おちおち座って休んでいられるような場所では無い。


        良い雰囲気の沢だが、少し遡上すると傾斜がきつくなる。雨の後でこの日は水流が多めである。


        小滝がいくつも流れ込む。


        オオッ、これは・・・と思ったが近付いてみればツルリンドウ。残念。


        ホトトギスがあったかと思えば普通のホトトギス。


        こんな沢の中にもシラヒゲソウが咲く。


        沢が二手に分かれている。まずは水量の少ない右側の沢に入る。


        こんな岩のところに付いていないかと双眼鏡片手に探すが、ホトトギス自体がほとんど無い。


        沢を源頭まで詰めてこの急なガレを登って尾根に取り付き・・・と思ったが上部は岩が脆くて登れず。悪運尽きて滑落するかと思った。

     懲りずにさらに沢を登るとまた二股に分かれていた。先ほどの沢でかなりへばったが懲りずに次の沢に入る。


        ここもさほど水流は多く無い。この程度の滝ならば登れる。


        上に行くとやはり急だ。


        雰囲気は抜群、岩の質も谷の様子もスルガの黄花が咲くところと似通っている。


        こんな岩の壁に付いていると思うのだが・・・残念ながら居ない。


        先ほどの沢の二の舞は嫌なのでこの滝は登らずに諦める。高度から見てもこの先にある可能性は低い。

     再び沢の分岐に戻り、また遡上するが、時間的に源頭まで詰めるのは困難である。適当なところで諦めて沢を下るか、尾根に取り付いて林道まで下るかいずれかを選択しなければならない。


        この沢がいちばん水量が多い。


        岩壁を双眼鏡で覗き込みながら遡上するが、たまに見つかるホトトギスはやはり普通のホトトギス。


        本日はここまで。尾根に取り付いて下山することにする。

     今回こそはと意気込んで出かけたが・・・。既に時間は4時を回ってしまった。明るいうちに林道まで下りないと危ない。GPSで位置確認し、一目散に尾根を下る。なんとか明るいうちに林道まで下ることができた。

     足早に車のところまで戻ったつもりだったが、もうすっかり暗くなってしまった。ヘッドライトで足元を照らすと・・・やはり付いていた。右に1匹、左に2匹。再三にわたって振り撒いたアルコールスプレーが効いているのかあまり上のほうまでは昇ってこようとしない。これをアルコールスプレーで撃退し、持って行ったスプレーもほぼ底をついた。本日撃退したヤマヒルの数は20匹以上になった。この山域はヒルだらけの場所、先日の場所は沢の中ではほとんどヤマヒルに会わなかったがここでは沢の中でもヒルがいる。人があまり近付きそうな場所では無い。




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     先日の甲斐の黄花探しの記事には実は続きがあるのだ。

     時間は既に午後4時。9月に入ってすっかり日が短くなり、そろそろ下山しないと危ない時間になってきた。尾根に取り着くために支脈の小沢の土手を登っている時、沢の中の岩壁にホトトギスらしき葉が付いているのが目に留まる。先端に黄色いものがぶら下がっているように見えるがまさかそんなはずは・・・目に入った汗を拭いてもう一度良く見ると・・・居た!!これこそが探し求めていた甲斐の黄花のホトトギスではないか!最後の最後にドラマが待っていた。


        岩壁から垂れ下がっていた黄色い花


        これこそが探し求めていた花、甲斐の黄花のホトトギス。


        高い場所から垂れ下がっているものもある。

     靴にヤマヒルが付いているのはわかっていたが、そんなことはもうどうでも良かった。この花に出会えたこと、そしてまだこの山域に生き残っていてくれたことが嬉しくてたまらなかった。


        甲斐の黄花が咲いていた岩場。


        数はきわめて少ない。駿河や相模に比べてひとまわり小さいように見える。


        ひとまずは出会えて良かった。

     こうしてまず第一の課題、この花がまだ存在しているということは確認できた。あとはどの範囲に分布しているのか、どの程度の数があるのか、柵の設置などの保護の必要があるのかどうか等、調査すべき課題が山積みである。もう少し先のところまで調査したかったのだが今回はタイムアップ、存在を確認しただけで下山となってしまったが、大収穫であったことは間違い無い。

     そもそもこの花の存在を知ったのは「こぶしの花の咲くころは」という著名なブログを書かれているサクラスミレさんという方からのコメントに始まる。この黄花は富士川から西の領域には存在しないと云われていたのだが、今から15年ほど前に富士川より西の山域でこの黄花を発見し、横浜のローカル新聞で取り上げられたことでその存在が明らかになった。ネット上でこの花が一時売買されたり、展示会で陳列されたことがあったのも事実である。しかし存在していたことは事実だがその後はほとんどその存在は確認されておらず、どこにあるのかも全くわからない幻の花となってしまっていた。偶然にもその花が存在していたという川の名前を知ることとなり、今年になってから本格的に調査を始めることとなった。支脈がたくさんある川だけに調査には膨大な時間と労力を費やすことは覚悟の上だったが、まずこの花が本当に残っているのかということが一番の心配だった。なにせこの花に関しての記述はほとんど見当たらず、名前もはっきりとは定められているわけではなく、便宜的に「甲斐」の名が付いているだけの花なのだ。まずは残っているかどうか、残っているならば現在の環境はどうなのか?手放しでこれからも咲き続けてくれる状態にあるのかどうか?分布と数はどうなのか?など、花は出会うだけではなくて今後その花がどうなって行くのかを見極めることも重要な課題であるとここ数年感じるようになってきた。今回はまだその入り口にようやくたどり着いたに過ぎないと思っている。


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     緑色のこの原始的な形をした腐生植物のランは今からもう67年も前、1948年に古瀬義氏により三つ峠で発見された。しかし正式な発表はなされなかったため、その後この植物の専門家であった中国の陳博士に標本を託し、正式に発表されたのは中国植物分類学報であった。その後長野県長谷村でも発見されたがいずれの自生地からも姿を消してしまった幻のランであった。姿を消してから30年余が経過した1998年、長野県の植物研究家らによって偶然この植物が発見され再び注目を浴びるようになったが、個体数がきわめて少ないうえに植生についてもわかっていないことが多く、自生地についての情報もほとんど無い。昨年山梨県の某山でそれらしき植物があったとのことで探しに出かけたが残念ながら発見することは出来なかった。

     今年になってから某山荘の小屋主さんと親しくなり、植物の環境や保護の方法などについていろいろと相談するようになった。その方に私はたいへん厚意にしていただいており、この緑色のランが本当に三つ峠にあったのかどうか、今でも見ることが出来るものかどうかなど聞いたところ、それでは専門家の方に相談してみようということになり、自生地に案内してもらうこととなった。その案内役の方こそ、以前に日本高山植物保護協会会報の中の記事を見てずっと気になっていたS様であった。


        

     向かった先は長野県だが登山道のある場所では無かった。なにゆえにこのような場所を歩く人が居るのか不思議でならなかったが、ネット上の某記録を見るとミヤマツチトリモチの調査に出かけた際に偶然に発見されたと記されている。


        広葉樹林の葉が堆積したこんな斜面に居ると思うのだが・・・発見できない。


        石灰岩で出来ているこの山にはあまりお目にかかれないリンドウが自生していた。


        秩・父・リンドウ。石灰岩の山に咲く珍しい植物。初見の花だがまだ蕾。天気が良くてよほどご機嫌が良い時でないと開いてくれないらしい。

     以前に見かけたという場所の周辺を2時間近く探したが見つからず、昼食となる。もう少し上を探してみようということになり四方に広がってローラー作戦様に探すと、メンバーの一人が見事に探し当ててくれた。本当にこんな花があるのだ。緑色で毛が生えたそのランは太古の植物といった感じを受ける。喜びよりもあっけにとられたという感じが強い。周辺を探すと散在的に数株、そのうちのひとつは10株固まった大株でこれにはびっくり!を通り過ぎて笑いが出てしまうほどだった。


        本当にあった、緑色の腐生ラン。


        凄い!あっけにとられる。


        周辺に何株か散在


        圧巻のこの株。


        原始的な太古の植物といった印象を受ける。

     
     出会える確率は低いだろうと思っていたので喜びは大きかったが、この花に出会う以上に見ておきたかったのがこの花が咲く環境であった。広葉樹林帯で葉が堆積している場所というのはネット上の記録でおおよそわかっていたが、そのような山は山梨県内でもザラにあるわけである。どの程度の林なのか、光の入り具合はどうなのか、どちらに面した斜面なのか、そして高度はどうなのか、そのような環境を知ってはじめて植物の探索調査が可能となる。思った通りではあるがこのような感じの森は三つ峠をはじめとする御坂山塊にはたくさんあるわけだが、最大の違いはこの山の岩質が石灰岩ということである。秩・父・リンドウが咲く御坂山系の山は残念ながら知らない。しかし石灰岩の山は存在するはずで、おそらく昨年探しに出かけた山塊はそのような岩質をしているはずである。最初に見つかったのが山梨県の山であっただけに、いつかはこの稀少な腐生植物ランを山梨の山で見つけられればと思っている。

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     おそらく甲斐の黄色いホトトギス探しは時期的に今年はこれが最後になるであろう。先週遂に出会うことは出来たのだがそれだけでは不十分で、他の沢には分布していないのか、数はどの程度あるのか、保護しなくても大丈夫なものなのかどうかなど、まだ調査しなければならないことが山積みである。今回は先日発見した支脈よりもさらに上にある沢を調べてみたいと思う。うーさんとるたんさんを誘い、山梨の山だけにオール山梨勢で出かける。


        ホトトギスが見ごろを迎えていた。


        シラヒゲソウも蕾だった花が開花し満開。


        見事なり、シラヒゲソウ。


        先週見つけた支脈の沢に到着。もう大部分花が終わってしまっていた。


        花は下向きに咲くのに種は上向きに付くらしい。面白い花だ。


        一瞬盗掘?と思ったがとても人の手が届く場所では無い。雨の影響か、苔の一部が剥げ落ちて黄花のホトトギスがぶら下がってしまっている。大丈夫か??

     今回もヤマヒルが大量に襲ってきた。既に10匹以上は撃退しており、足元に高速で地面を這い上がってくるやからも撃退した。さらに上流にある別の沢に入るが、そちらは水量が少なく谷も緩やかで探し物は見当たらず敗退。次の沢に入ると、こちらも水量は少ないのだがV字型に切れ込んだ谷は苔が生して雰囲気は抜群だ。源流近くでそろそろ水の流れが無くなるあたりで沢は二手に分かれていた。私とうーさんで別々の沢に入る。


        水は少ないが苔の生した雰囲気は抜群の沢。


        私が入った沢。こんな岩壁のところに付いていると思うのだが・・・


        源頭まで登り詰めたがこちらの沢にはいない。

     私の入った沢は残念ながら空振り。しかし、もう一方の沢に入ったうーさんが「ありましたよ~」と怒鳴る声が聞こえる。沢を分岐まで下ってそちらの沢を登ると、上に居たうーさんとるたんさんが岩壁を指差している。あった!岩壁にぶら下がるように咲いている、しかし数は決して多く無い。


        岩壁に点々と咲いていた甲斐の黄花のホトトギス。全部で20株ほどだろうか。


        岩壁から垂れ下がる甲斐の黄花のホトトギス


        同上

     さらに上のほうを探しに行ってくれたうーさんがたくさんあると怒鳴っている。本当か??大岩を巻きながらさらに上に登って行くと左手の大きな岩壁に今までに無い大株の黄色いホトトギスが付いている。さらにそのずっと上のほう、驚くほどのたくさんの花が咲いているが、遠すぎて75㎜ズームを使っても全く捉えられない。こんなこともあろうかと今回は200㎜望遠レンズも持っていたので、こちらに変えて撮影するが・・・足場が悪く三脚の固定が極めて悪く、ブレた写真ばかりになってしまった。


        小さな株ばかりだったが、ここで初めて大きな株に出会うことが出来た。


        下から覗き込む。いずれの花も人の手の届かない場所ばかり。


        かなりの数が咲いている。ここはとてもではないが人の登れるような岩壁では無い。


        圧巻の甲斐・ジョウ・ロウ・ホトトギス


        今後生存して行くだけの数は十分にありそうだ。


     予定ではあと2本調査したい沢があったのだが、撮影に多大な時間を使ってしまい既に時間は午後3時を過ぎてしまった。ひとまずは群生地を確認できたのでここで撤退することにした。

     まだ調査の全てが終わったわけではないのだが、群生する自生地が発見できたのでひとまずは今年のミッションはクリアである。まず人が入ることは無いであろう沢の奥深くにこうして花が残っていてくれたことは本当にうれしかった。登山者がここに立ち入ることはまず有り得ず、よほどの物好きか盗掘者でなければ立ち入ることは無いであろう。状況を10月に行われる山梨県山岳連盟自然保護グループの会合で報告し、保護するかどうかはメンバーの意見を聞きながら今後の方針を決めて行きたいと思っている。   


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     前日の甲斐の黄花群落を発見してもはやすっかり休息モードに入ってしまったシルバーウィークだが、来年に向けて調べておきたいことがある。それは山の岩質である。ネットから入手した笹子雁ヶ腹摺山からお坊山にかけての一帯は石灰岩質で出来ているらしいのだが本当なのかどうか?だとすればアルカリ性の石灰岩質の山には少し変わった植物が咲いてもおかしくはない。しかしそのような記事は見たことが無い。それでは実際に自分の目で確かめてみようということで、花見でも景色見でも無くて岩質の調査に出かけた。最短ルートの笹子峠まで車で乗り入れ、尾根道を登る。


        鉄塔の巡視路を兼ねているこのルートは道が良く整備されている。


        岩の質を見ると、この辺りは花崗岩、ないしは玄武岩(素人なので違いが良く分からない)。


        山頂下の鉄塔のところもやはり同じ岩質。


        途中のルートに咲いていたママコナ。


        山頂下の急登。ここを登り切れば山頂だ。


        トモエシオガマ


        大部分が鹿の食害に遭っていた。


        アキノキリンソウ


        苦手のキク科植物 ユウガギクだと思う。


        トリカブト


        山頂到着。しかしここの山の岩質は・・・


        やはり花崗岩ないしは玄武岩。

     情報が必ずしも正しいとは限らず、やはり実際に歩いてみないとわからない。今まで岩の質などあまり気にしていなかったが、岩質と植生には大きな係わりがあることを最近痛感している。今まで登った山で、もっと良く土や岩の質を見ておけば良かったと思うのだが既に時遅し。近場の山から岩質の調査を積み重ねて行きたいと思う。

     下山は巻き道を使った。


        下りは新道(巻き道)を使う。


        バイオリン型の葉っぱ、タカオヒゴタイだと思う。


        ミソガワソウ


        シモバシラの群落。風に揺れてなかなか撮らせてくれない。

     昨年は笹子峠から今回と反対側の大洞山に登ったがあちらの岩質はどうだったのだろうか?全く意識していなかった。また訪れる必要がありそうだ。


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     白岩岳は入笠山から釜無山の尾根のいちばん外れ、戸台川と小黒川の間に挟まれたあまり知られていない山である。明瞭な登山ルートは無いのだがネット上の記録を見ると戸台側の林道の途中から白岩谷の北側の尾根に不明瞭なルートがあるらしい。テープが付いているらしいが標高差1,000mの急登を登るバリアンスルートに近い。しかしそちら側から入山するには甲府からだとアクセスにかなりの時間を要してしまう。それならば反対側の釜無川林道からは登れないのだろうか?こちら側の記録は全く無いので完全なバリアンスルートとなるが、標高差約1,200mの直登コースで地図を見る限りでは尾根通しに登れば登り付けそうに見える。

     この白岩岳は山頂からの眺望が素晴らしく、仙丈ケ岳と北岳が並んで見え、また鋸岳の鋭鋒の向こうに甲斐駒ケ岳の三角錐が見える写真撮影にも絶好の場所である。数年前からこの山頂で一夜を過ごし星空を眺めながら寝てみたいと思っているのだが、なにせルートが厳しいだけになかなか実行できずにいる。もし今回調べに入る尾根が使えるのであれば、甲府からのアクセスも1時間少々で済む。山頂までは日帰りでは無理だろうから、急登が終わる標高1,700mあたりまで行ければと思い出かけてみた。


        今回登るのは護岸工事の向こう側に見える尾根。


        護岸工事の脇を登り、適当に尾根に取り付くが、なんとなく道っぽいものがあった。


        尾根に取り付くとその先は急登のカラマツ樹林帯。おそらく植林帯だろう。


        見上げるようなカラマツ樹林帯の急登がひたすら続く。なんとなく作業道らしき踏み跡がところどころに残っている。


        リンドウの葉。フデリンドウか?


        ナギナタコウジュ(シソ科ナギナタコウジュ属)


        イヌトウバナ(シソ科トウバナ属)


        何故か一本だけホタルブクロ(キキョウ科ホタルブクロ属)


        標高1,500m付近で平坦地に出た。林業作業の跡がある。

     標高1,500m付近まで登ったところで平坦地に出た。時間は11時なのでまだ余裕はあるのだが、その先もまだまだカラマツの林が続いており単調な林に飽きてきた。とりあえずは登れそうだということはわかったので、ここで昼食をとって下りることにした。このようなバリアンスルートは登るよりも下りるほうが手強い。

     急傾斜なので下りは速いが転倒したらかなり転げ落ちそうな斜面だ。標高1,300m付近に横方向に走る明らかな道がありそこをたどって進んでみると赤テープが付いていた。本日初めて見る目印だが、登山道では無くて作業用のテープのようだ。そのテープとは別の方向にロープが張られて杭が打たれているのが見えた。明らかに何かの作業の跡なのでそれを辿ってみると大きな護岸工事の真上に出てしまった。かなりの急斜面でとてもではないがここは下りられそうもない。裏側の土の斜面を見ると作業に使ったロープが残されておりこれを使って下りるが、そこはかなりの急斜面だ。しかし、そんな足場の悪いところに限って珍しい花が咲いている。


        作業道らしき道をたどると赤テープがあった。その先にもテープが見えるが、さらにその先はかなりの急斜面になっている。


        テープとは別方向の踏み跡をたどると護岸工事の真上に出てしまった。かなりの急斜面、途中には落石防止ネットが張ってありとてもではないが下りられない。


        向こうに見える鋭鋒は鋸岳。


        裏側の急斜面に作業用ロープが残されており、これを使って下りる。


        こんな足場の悪い急斜面にこんな花が咲く。


        秩父・リン・ドウ


        なかなか咲いている姿を見せてくれない。


        石灰岩の落ち葉混じりの斜面に点々と咲く。


        開花した株は見つからず。

     急斜面をやっと下りたと思ったらその先にまた難関が待っていた。またしても護岸工事の斜面だ。これはいちばん傾斜の緩いところを探して下りると、途中からロープが設置されていた。さらに最後の最後で、道路の法面工事の上に出てしまう。高さは4mほど、どこを見ても下りられる場所は無い。最後の最後で持って行ったザイルを出して壁を滑り降りた。無事林道に到着。


        またしても護岸工事の上。


        運良くロープが設置されていた。


        最後の最後でザイルを出してセメントの法面を滑り降りた。

     ほっと一安心、ザイルを片付けてザックを背負うと、おや、何か足りない。ストックを法面の上に置き忘れてきてしまった。法面のつなぎ目に少しだけ岩が露出しており、なんとか手がかかりそうだ。折角降りたのにその隙間に手をかけてまた壁を登ってストックを回収し、またザイルで下降した。あとは林道を1時間少々テクテクと歩いて車のところに戻った。時間は午後3時を少し過ぎており、1,500m付近で下山して正解だったと思う。


        ブッドレアという外来種の花で吸蜜するスジボソヤマキチョウ

     テープこそ付いてはいないが林業作業道らしきものがある白岩岳北東尾根、GPS頼りになんとか登れそうに見える。体力・気力とも充実した時、いつか釜無林道側のバリアンスルートを登ってみたいと思う。

     

     


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     今年4度目(5度目?)となる山梨県山岳連盟主催での植物観察会が開催された。今回の山は知る人ぞ知る花の宝庫で、ちょうど見ごろを迎えた紫の花を観察するために花マニアたちが集まって来る季節である。今回は講師を仰せつかっているが花の名前に自信があるわけではなく、花見隊メンバーの出動も要請して総勢15名で観察会に出かける。


        一応下見はしておいたが相変わらずわからないもの、同定できないものばかり。何じゃこりゃ~??たぶんヤマハッカ(シソ科ヤマハッカ属)。


        このあいだはこんなの咲いてなかったと思うが・・・たぶんヒキオコシ(シソ科ヤマハッカ属)。


        オケラ(キク科オケラ属) 


        最近この山のお気に入りの花がこれ。黄色じゃなくて赤いほう、コシオガマ(ゴマノハグサ科コシオガマ属)。


        半寄生の植物らしいが、全くそうは見えない。


        マツムシソウ(マツムシソウ科マツムシソウ属)。まだ結構咲き残ってました。


        葉や茎に棘が無い。これはタムラソウ(キク科タムラソウ属)。


        タチコゴメグサ(ゴマノハグサ科コゴメグサ属)。以前にも見たことがあったはずだが、名前ばかりでなく存在すら忘れていた。


        ありました。本日いちばんお目当ての紫の花。


        しかし以前に比べると数が減って大きさも小ぶりのものばかり。


        富士山を背景に撮れるような株は無くなってしまった。


        山頂で記念撮影。ですが・・・人数足りなくね~?

     普通に歩けば1時間ほどで山頂到着できるが、植物を観察しながら大回りして登って来たので、約2時間半かかって山頂到着。ここで昼食をとって下山する。


        もうひとつ見ておきたかったのがこの花。


        ハラグロ、は私で、おちょぼ口の花が可愛らしいフシグロ(ナデシコ科マンテマ属)。


        このホタルブクロは萼が反り返っていない。これはヤマホタルブクロだろう。


        もう終わっているだろうと思ってましたがまだ少しだけ咲き残ってました。ヒナの・巾着。

     広大な草地が広がり植生豊かなこの山だが、鹿の食害も、また、無法地帯であるだけに盗掘もあるのではないかと予想される。年々減少しつつある稀少な花たちの保護のためには保護柵の設置が必要だろうと考えているが、しかし、この山の地権者や利権等の問題でそれはなかなか難しい問題らしい。手遅れにならないうちに何か手を打てればと思うのだが・・・。。




        

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     平成27年10月25日(日)午後2時からJCHO山梨病院1階の外来待合ホールにおいて「山と花と星の奏でる上映会」の開催を予定しています。今回はハイビジョン編集の新作(といっても映像自体は今まで使ってきた画像と変わりませんが)を予定しており、現在編集作業を行っているところです。今回お見せする映像の中で、山梨の山から見る甲府盆地、山中湖、河口湖などの美しい夜景を綴った映像があります。まだ編集は完了していませんが、画像だけひとまず集めましたのでご覧ください。


        甲府市街地越の夕富士(甲府市白山から 平成20年3月撮影)
     千代田湖の上にある白山は遊歩道が整備されており、甲府市街地の夜景を楽しむには手軽で絶好の場所です。ここは関東の富士見100選にも選ばれている場所ですが意外と知られていません。


        甲府盆地に昇る新春の月と金星(茅ヶ岳から 平成23年元日撮影)
     初日の出を山上で迎えるため、前日から山頂テント泊で迎えた夜明けの景色です。細い月の上に輝く金星が良いアクセントを添えてくれました。


        甲府盆地に昇る月とさそり座(金ヶ岳から 平成23年3月撮影)
     月と一緒に昇って来る天の川を捉えたかったのですが、思った以上に月が明るく天の川の白い帯は霞んでしまいました。


        雲下に広がる町灯り(帯那山から 平成21年11月撮影)
     獅子座流星群の撮影に出かけたのですが1個も撮影できず、星が消えて夜明けを迎えるころに見たのがこの景色です。


        南アルプスと八ヶ岳に挟まれた町灯り(春日沢の頭から 平成23年11月撮影)
     春日山の界隈は甲府盆地の夜景を見下ろすには絶好の場所です。夕焼け空が広がったこの日の夕暮れは格別に綺麗でした。


        金峰山五丈岩と甲府盆地の灯り(金峰山から 平成22年3月撮影)
     私のブログ上では何度も登場している画像です。この場所に行かれたことがある方は多いと思いますが、夜はまた別の景色が広がります。


        月昇る甲府盆地の夜明け(甘利山から平成21年2月撮影)
     厳冬の2月の甘利山から見る甲府盆地です。この画像は韮崎交流センター1階フロア、および甲府駅前の焼き鳥「いけ田」にも飾らせていただいています。


        薄明の甲府盆地に昇る月(鳳凰山から 平成25年12月撮影)
     大彗星になることが期待されたアイソン彗星だったが、太陽に接近した際に核が崩壊して消滅してしまいました。ひょっとしたら残骸の尻尾が見えるのでは・・・と鳳凰山に登ってみましたが、残念ながら見えず。もしも消滅していなければ、この視野で大きな尾を引く姿が見えたことでしょう。


        甲府盆地と十六夜(いざよい)の月(農鳥小屋から 平成18年10月撮影)
     強風が吹き荒れたおかげで霞が飛び、素晴らしい夜景を望むことが出来た農鳥小屋の一夜でした。


        白根南稜から見る甲府盆地の夜景(笊ヶ岳から 平成22年10月)
     両足が攣りながらも根性で登り着いた笊ヶ岳山頂です。あまり見ることが無い角度からの夜景です。


        赤岳と甲府盆地の夜景(八ヶ岳横岳から 平成20年6月撮影)
     まだ星の撮影を始めたばかりの頃に、天の川を撮影に出かけた時のカットです。夜中に登り着いて徹夜で撮影しましたが、体力が減退した今ではとても出来ない業です。


        月光照らす編笠山(八ヶ岳西岳から 平成24年1月撮影)
     月例14の明るい月が一晩中山々を照らし、白い雪が眩しかった西岳の一夜です。富士山が見えるとは知りませんでした。


        甲府盆地の町灯り越に聳える南アルプス連峰(大蔵高丸から 平成20年1月撮影)
     星の撮影にまだ初心者だった頃に210秒という長時間露出で撮影したカットです。霞が多かった割にはうまく撮れたかと思っています。


        薄明の富士と河口湖の灯り(黒岳から 平成21年3月撮影)
     御坂山塊最高峰の黒岳から見る富士山は眼下に河口湖を湛えて雄大な姿を見せてくれます。夜景はまた格別です。


     このような画像を音楽に合わせてつなぎ合わせ、作品が創り出されます。まだ編集は始まったばかりですが、どのようなものが出来上がるか、自分自身楽しみです。お時間許せば是非お越しください。

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     下記の通りに開催が決定しました。
     
     毎度似たような映像で申し訳ありませんが、今回は絶滅危惧の花たちの映像や探索調査の苦労話などを交えたトークを入れながら行いたいと思っています。




     ご来場をお待ちしております。

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     昨年10月に訪れた某山で発見したが正体が何だか全くわからなかった花。偶然私のブログを見てくれた某自然学校の先生が正体をつきとめるために調査に行ってくれた。そして判明したのがこの花、シラゲヒメジソ。シソ科の植物である。私の持っている植物図鑑数冊にはその名前は出て来ないが、3巻に分かれている厚い図鑑「日本の野生植物」の第Ⅲ巻には収められている。しかし、現在持っているのはⅠ巻とⅡ巻だけで、書店に購入に行ってみたが品切れだった。ネット上で検索するとあまり記録は多く無いのだが載せられている。それを見る限りでは、私の見たものよりもかなり背が高くて葉の色も緑色で、若干違うようにも見受けられる。


        昨年10月、山中湖界隈の某山で見つけたが何だか全く分からなかった花。


        トリーミングして拡大すると萼と花の部分を中心に白い毛が生えている。


        別の場所ではもう花期が過ぎているものの、これでもかというくらいにたくさん生えていた。


        ここでは葉が赤い。


        少しだけ咲き残ったものがあるが、全体的に赤く背丈が低い。

     自然学校の先生の話では、砂礫の土壌による変化と、背丈が小さいのは鹿の食害で上部が食べられているためだそうだ。3年後に書き換えられる予定である山梨県のレッドデータブックでは絶滅危惧種になる可能性もあるという。確かに他の場所ではあまり見かけたことが無い。


        咲き残っていたシラゲヒメジソ。


        周辺には鹿の踏み跡が多数ある。

     図鑑では調べ切れない正体不明の花は多々あり、もっとレベルアップしなければとつくづく感じさせられる。

     わざわざ調査に出向いてくださり、報告していただいた自然学校の先生には感謝である。

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     10月に父の葬儀を終え、四十九日法要までは山は休みと思っていたのだが、どうしてもやっておかなければならないことがいくつかあって、出かけることにした。その一つがこの花咲かじじい作戦である。本格的に作戦を展開するのは来年になるであろうが、その前に準備しておかなければならないことがいくつかあって、現地の状況を確かめなくてはならない。


        本年6月に訪れた時の状態

     平成24年には開花しているのを見ることができたこの草だが、その翌年から花が咲かなくなってしまった。原因のひとつが環境の変化である。テンニンソウをはじめとする雑草が草の周囲にはびこるようになり、おそらくは花を咲かせるために必要な地中の菌の活性が低下してしまったことがひとつ、もうひとつはこの写真で見る限りでは草の周辺の日照条件がきわめて悪い。周囲の木が伸びて日が当たらなくなってしまったことも、草が光合成をして成長して行くための障害になっていると考えられる。


        今回訪れた同じ場所。草はどこへやら? 跡形も見えず、来年は葉を出してくれるのだろうか??


        草の目で見た林の様子。葉が落ちているので空が見えるが、夏の成長期にはほとんど陰ってしまいそうだ。

     草周辺のテンニンソウは以前に除去したが全く元気を回復してくれないこの草。スゲのような細葉の雑草も悪影響を与えていそうだ。菌活性化のための作戦をこれから展開しようとしているのだが、現状を把握して専門家に相談する必要がある。このまま何もしなければ、この草は確実に消滅して行く運命にあると思われる。

     おまけの花と風景。


        リュウノウギク。そろそろ終わり。


        夕映えのリンドウ。


        夕映えのブナの森。


        少しだけ姿を見せてくれた富士山。

     5年がかりで復活してくれればと願っている。

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     やっておかなければならないことのもう一つが茅ヶ岳の標柱整備だ。今年4月にも訪れているがヤスリの効きが悪く標柱表面をあまり綺麗に磨けず、また古いほうの標柱の腐敗が進んでおりひび割れがひどくなっている。再度磨きなおしてニス塗とボンドを詰め込む作業が必要だ。

     紅葉のハイシーズンでかなりの登山者が訪れることが予想されるため、早朝に出発して・・・と思ったのだがやはり起きられない。目を覚ませば時間は7時、急いで出かけるが登り始めは8時半になってしまう。林道を短絡して中腹から登る。


        既に先行者が大勢いる。女岩経由で山頂を目指す。


        女岩の水場は相変わらず立ち入り禁止。様子を見に立ち寄ったが、左側の岩盤が今にも崩れ落ちそうな箇所がある。しばらく開放できそうに無い。


        中腹の紅葉。まだ緑の葉が残っているが、あまり色付かずに散ってしまっているようだ。


        上部はもうすっかり終わっていて晩秋の雰囲気が漂う。


        深田慰霊碑の反対側にある展望台から見る曲岳と金峰山。今年の紅葉はいまいちだ。


        紅葉のコイワカガミ。今年はたくさん葉を出したようだ。

     女岩周辺が紅葉の真っ盛りなのだろうが、色付きはあまり良くない。今年の紅葉は外れである。尾根付近はもうすでに終わっており葉が散ってしまっている。例年ならば今頃が紅葉の真っ盛りのはずだが、今年は早かったうえにあまり色付かなかったようだ。

     10時半、山頂に到着。幸いにして大混雑ではなく、15人ほどの人たちが休憩していた。さっそく作業にとりかかる。新しく持ってきた手持ちのついたサンドペーパーは使いやすくて良かったが、次に出したボンドを出してびっくり! 透明ボンドを持ってきたつもりだったがこれは白色のボンドだった。これを詰め込むわけには行かず、大きく朽ちてひび割れた場所にだけ詰め込むことにした。さらに次に取り出したスプレー式のニスを噴霧してこれまたびっくり!! 透明ニスのつもりが茶色い色付きのニスだったのだ。これを噴霧すると文字までが全て茶色に塗り変えられてしまう。止む無し、標柱の裏側だけに噴霧するにとどめた。準備を誤って予定の作業を行うことができず、冬の前に再訪する必要がありそうだ。


        整備前の標柱。ささくれ立ってだいぶ黒ずんできた。


        茶色のニスを持って行ってしまったため、ニス塗をしたのは後ろの面と下の部分だけ。作戦失敗!

     沼津から来られたというご夫婦の方と山談義して楽しいひとときを過ごさせていただいた後、昼食をとって下山。尾根道を下ったがこちら側の紅葉もいまひとつだった。


        尾根道の紅葉。こちら側もいまひとつ。


        咲き残っていたビランジ。


        花の終わったオヤマボクチ。

     今年のうちに再訪しようと思う。


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     2日に降った冷たい雨は午後には上がり曇り空となった。甲府の気温は10℃くらい、だとすれば富士山は再冠雪したに違いない。明日の天気は晴れ、きっと綺麗な富士山が姿を現してくれるだろう。いつもならば未明に出発して日の出前に到着して富士山を撮影する三つ峠だが、最近三つ峠山荘の中村さんにはいろいろとお世話になっており、いろいろと相談もあって前日から泊まらせていただくことにした。この日に登る予定では無かったので車の中には山用の装備が積んでおらず、幸い登山用のズボンだけあったのでそれだけ履き替えて上は普段着のまま出発する。天下茶屋側の三つ峠登山口から夕方5時にヘッドライト装着して歩き始めるが、途中から深い霧に巻かれほとんど足元しか見えない。山荘に近付きそろそろ分岐点のはずだが・・・と思って歩くがなかなか分岐点が見えて来ず、やっと着いたと思ったら建物の様子がいつもと違う。近付いて良く見ればそこは三つ峠山荘の先にある四季の楽園だった。霧で分岐点がわからずに通り過ぎてしまったようだ。6時15分三つ峠山荘に到着した。

     予想通りに山の上は寒かった。そのうえ普段着は綿製で速乾性が無いために汗が冷えてかなり寒かった。お風呂に入らせていただき温まり、花談義が始まる。アツモリソウの保護にいちはやく取り組んで来られた中村さんは植物の保護と植生の維持に関してとても詳しく、私が最も信頼し尊敬している人物である。珍しい花を探しているだけだった私が積極的な植物の保護の方向に舵をとったのはまさにこの人物に逢ったからに他ならない。新しい植物の情報や今後の保護活動についていろいろと情報交換をさせていただいた。

     夜10時、山荘の前の展望台に行ってみると雲に巻かれた富士山が富士吉田の町灯りの上に浮かんでいた。さっそくカメラを持ち出して撮影に取りかかる。


        富士吉田の町灯りに浮かぶ富士山


        同上

     空にはまだ雲がかかっているがおそらく未明には晴れてくるだろう。30分ほど撮影して山荘に戻り、目覚ましを3時半にセットして11時に寝る。

     目が覚めたのは未明2時半だった。窓から外を見ると半月くらいの明るい月が空高く輝いていた。そのすぐ下にはこいぬ座のプロキオン、さらに下におおいぬ座のシリウスが輝いていた。3時半まで寝ようと思ったのだがこの空を見たらもう眠れなくなってしまった。部屋を片付けて撮影に出かける。気温は5℃前後だが防寒着が不十分なので、上下にカッパを着て外に出る。こんな時間に撮影している人は居ないだろうと思っていたのだが、私の前に四季の楽園に宿泊していたカメラマン3人が山頂に登って行った。


        うっすらと立ち上がる天の川。月の明かりであまり写ってくれない。


        見ておきたかったのがこれ。上が木星、下が金星、そして金星のすぐ横に光る少し赤っぽい星が火星。


        山頂直下から町灯りを木でカットして撮影したおおいぬ座とシリウス。


        山頂から見下ろす富士吉田の町灯り。月に照らされて再冠雪の富士山も綺麗に写る。


        富士山上に昇る月と冬の大三角形


        山頂に輝く北斗七星とカシオペア座。わかりにくいですが、右上に北斗七星、左下にカシオペア座、石碑の上少し左寄りに北極星が輝いている。


        山頂に輝く木星・金星・火星。


        同上


        UFO飛来・・・ではありません。撮影中に強風で三脚が転倒。光跡は私のヘッドライト。


        薄明の富士に輝くおおいぬ座シリウス

     薄明の空が広がり星の明かりが消える頃に山頂から降りて三つ峠山荘前の展望台に戻る。朝日で赤く染まる尾根と富士山を撮影するにはこちらの方が構図的に良いと思われる。先客が一人、さらに上の段にもう一人。持っているカメラと三脚の重さから見てかなりの熟達者である。いろいろとカメラ談義しているうちに朝日が射し出すが、東の空を覆った雲のおかげで強烈な朝日は射し込んでくれなかった。


        日の出前の富士山


        富士山頂に朝日が射し出したが、光が弱く全く染まらない。


        紅葉の尾根に朝日が射し出す。


        朝日に燃える紅葉の尾根


        隣に居たカメラマンとともに毛無山側の展望岩に移動して撮影。

     三つ峠の尾根は朝日の射し込む角度が良く、PLフィルターが良く効いてくれる。こちらの山も今年の紅葉はいまひとつで、尾根はカラマツの紅葉を一部残してほとんどが終わってしまっている。中腹の残った紅葉を見る限りでもあまり色付かずに散ってしまったようだ。あたかも凄い紅葉のように見えるのは朝日の角度とPLフィルター、さらに再冠雪の富士山のおかげと言って良いだろう。良い日に訪れることが出来たと思う。

     山荘に戻って中村さんに挨拶し、軽く食事をとって下山した。途中では次々に登って来る人たちとすれ違い、下山してみると駐車場は満車、かなり下のほうまで路上駐車の車でいっぱいだった。この日の登山者はきっと綺麗な富士山が見られたことと思う。


        下山前に山荘前から見た尾根と富士山。尾根筋の紅葉はもうカラマツを残してほとんど終わっている。


        駐車場は満車状態。

     次は樹氷の輝く頃にまた泊りで訪れてみたい。低空の雲のために今回は見ることが出来なかったカノープスも肉眼で眺めてみたい。


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     (事情により公開できなかった記事です。)


     緑色のこの原始的な形をした腐生植物のランは今からもう67年も前、1948年に古瀬義氏により三つ峠で発見された。しかし正式な発表はなされなかったため、その後この植物の専門家であった中国の陳博士に標本を託し、正式に発表されたのは中国植物分類学報であった。その後長野県長谷村でも発見されたがいずれの自生地からも姿を消してしまった幻のランであった。姿を消してから30年余が経過した1998年、長野県の植物研究家らによって偶然この植物が発見され再び注目を浴びるようになったが、個体数がきわめて少ないうえに植生についてもわかっていないことが多く、自生地についての情報もほとんど無い。昨年山梨県の某山でそれらしき植物があったとのことで探しに出かけたが残念ながら発見することは出来なかった。

     向かった先は長野県だが登山道のある場所では無かった。なにゆえにこのような場所を歩く人が居るのか不思議でならなかったが、ネット上の某記録を見るとミヤマツチトリモチの調査に出かけた際に偶然に発見されたと記されている。


        広葉樹林の葉が堆積したこんな斜面に居ると思うのだが・・・発見できない。


        石灰岩の山に咲く珍しい植物。初見の花だがまだ蕾。天気が良くてよほどご機嫌が良い時でないと開いてくれないらしい。

     以前に見かけたという場所の周辺を2時間近く探したが見つからず、昼食となる。もう少し上を探してみようということになり四方に広がってローラー作戦様に探すと、メンバーの一人が見事に探し当ててくれた。本当にこんな花があるのだ。緑色で毛が生えたそのランは太古の植物といった感じを受ける。喜びよりもあっけにとられたという感じが強い。周辺を探すと散在的に数株、そのうちのひとつは10株固まった大株でこれにはびっくり!を通り過ぎて笑いが出てしまうほどだった。


        本当にあった、緑色の腐生ラン。


        凄い!あっけにとられる。


        周辺に何株か散在


        圧巻のこの株。


        ハエが止まっている。この花に蜂や蝶がやって来るとは考えにくく、ポリネーターはハエなのかも知れない。


        原始的な太古の植物といった印象を受ける。

     
     出会える確率は低いだろうと思っていたので喜びは大きかったが、この花に出会う以上に見ておきたかったのがこの花が咲く環境であった。広葉樹林帯で葉が堆積している場所というのは図鑑やネット上の記録でおおよそわかっていたが、そのような山は山梨県内でもザラにあるわけである。どの程度の林なのか、光の入り具合はどうなのか、どちらに面した斜面なのか、そして高度はどうなのか、そのような環境を知ってはじめて植物の探索調査が可能となる。思った通りではあるがこのような感じの森は三つ峠をはじめとする御坂山塊にはたくさんあるわけだが、最大の違いはこの山の岩質が石灰岩ということである。しかし石灰岩の山は存在するはずで、おそらく昨年探しに出かけた山塊はそのような岩質をしているはずである。最初に見つかったのが山梨県の山であっただけに、いつかはこの稀少な腐生植物ランを山梨の山で見つけられればと思っている。

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     10月に視察に訪れた場所であるが、やはりはびこっているスゲのような細葉の雑草は除去しておいたほうが良さそうだ。ラン菌の増殖に影響を与えるほか、水分を吸い取ってしまい大事な草に十分な水分、さらに栄養分が行かなくなってしまう。仲間を連れて草むしりに行くが、全てツルツルに除去してしまうと大事な草の根までも傷めてしまうかもしれない。なにせ春に出た葉は既に枯れてしまってどこに出ていたのかわからなくなってしまっている。表面の部分だけ、浅く草を刈るように除去を試みた。


        花咲かじじい作戦を展開し始めようとしている草地。


        空はどんより曇り空。この辺りは誰も人が居ない。


        草むしり後の状態。あまり綺麗になっていないが今回はこれでご勘弁を。

     来年草の葉が出た頃にそのほかの雑草も含めてもっと綺麗にしてやりたいと思う。なんとか葉だけでも出してくれと祈るばかりである。


        景色も何も見えないこの日。


        咲き残っていたリンドウ。

     冬の間も様子を伺いに訪れてみたいと思う。

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     先日訪れた茅ヶ岳だったが、持って行ったニスを間違えて標柱整備は不十分なまま終わってしまっていた。ヤスリで磨いた部分は木の地肌が露出してしまっている部分があり、雨が降るとそこから水が入り込んでしまう可能性が高い。早いうちに再修復に行かねばならないのだが、今週末の天気予報は雨である。この日も決して天気が良いわけではなかったが、行ける日が限られているので日没後の下山を覚悟のうえで茅ヶ岳に登る。

     午後2時に林道の駐車場から出発してちょうど2時間、午後4時に山頂に到着した。ちょうど半分くらい登ったあたりから小雨が降り出してしまい、カッパを着て登ることになる。


        草刈り作業が行われた後で、防火帯の尾根は綺麗に刈られている。


        草ぼうぼうだった尾根がすっかり綺麗になっている。この作業のおかげで、この尾根には春になるとスミレがたくさん咲く。


        紅葉の谷にかかる雲。この後小雨が降り出す。


        山頂の標柱。右側の古いほうの標柱は上部の腐敗が著しくボロボロの状態。

     さすがにこんな日のこんな時間に山頂に居る人はいない。さっそく作業に取りかかる。まずは紙ヤスリで標柱を磨いて綺麗にする。次に朽ちている古い標柱の部分に透明なボンドを詰め込んで朽ちた表面を完全に覆って固める。そしてクリアーニススプレーを噴霧し、さらに文字の部分を黒いペンキで塗りなおしてほぼ作業終了である。最後に防水とツヤを出すためにラッカーを噴霧するが、吹きかけてみてビックリ!標柱が真っ白になった。透明のラッカーを持って来たつもりが缶のラベルを見たら白と書かれていた。白は透明だと思っていた私の勘違いだったようだ。ティッシュペーパーでスプレーを拭き取り、白くなってしまった文字の部分を再度黒ペンキで塗り直し、再びニスを噴霧して作業を終える。1時間近く時間がかかってしまった。


        修復を終えた標柱。上部が少し白いのは誤って白のラッカースプレーを噴霧してしまったため。


        上部の朽ちた部分はボンドで完全に塗り固める。

     時間は午後5時を過ぎ、すっかり暗くなってしまった。ヘッドライトを点灯して軽食をとり、下山する。


        雲海が広がった金峰山方面。


        雲の下に甲府盆地の明かりが灯る。

     これでひとまずは今年の冬は越せることと思う。早いうちに片付けておかなければならなかった作業はこれでひとまずは終了である。


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     法要のため千葉の実家に里帰りした。父の葬儀の際に庭にある古い柿の木に変わった植物が着生しているのが目についたが、あいにくカメラの電池切れで撮影が出来ずにいた。そのうちのひとつがセッコクで、遅咲きのピンク色の花が3~4個ほど咲いていた。これらの着生植物は私が子供の頃にはこの木には着生していなかったはずだ。この柿の木は甘柿で子供の頃に良く木に登って柿をとった記憶があり、枝の先にぶら下がったものを取ろうとして高さ3mほどの木の上から落下して背中を強打したことがあった。その時はこの木にはこのような植物は生えていなかった。これは昨年亡くなった母が花好きで、大多喜町にある母の実家にあったものを我が家の庭に移植したものだそうだ。草むらの中にはエビネもあったらしいが、草に埋もれてしまい無くなってしまったようだ。そしてもう1種類同じ木に別の着生植物が付いていた。これは今では自生のものはほとんど見ることが無くなってしまった着生ラン、こんなところでお目にかかれるとは驚きだ。


        柿の木に着生したセッコク


        遅咲きのピンクの花が一輪だけ咲いていた。


        柿の木の根元側に着生していたラン。


        これはなんとフウラン。もっと華奢な葉を想像していたが思ったよりも厚くて硬い葉だ。花の咲いたところが見てみたい。


        古い梅の木に着生していたヨウラクラン。これは移植ではないと思う。


        別の梅の木に着生していたヨウラクラン。子供の頃から生えていた梅の木で、何本か伐採してしまったが残った木に着生していた。


        庭には何気なくこんなものが生えている。


        アキノハハコグサかと思ったが背丈が低く枝分かれしていないことから、これは秋に咲いたハハコグサだろう。


        カタヒバ(だと思う)。リュウノヒゲが生えた土手にまで生えていた。

     母にこんな趣味があったとは全く知らなかった。生きていれば少しばかり花談義が出来たかも知れないが、採取や移植を良しとせず、自然のものはそのまま自然に残しておきたい私とはだいぶ趣向が違ったかも知れない。千葉のど田舎だけに広大な庭とすぐ隣にそれ以上の敷地面積を有する畑を持つ私の実家は驚きの花が存在していた。
        

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