着生植物(ちゃくせいしょくぶつ)とは、土壌に根を下ろさず、他の木の上、あるいは岩盤などに根を張って生活する植物のことである。木の幹に付着しているのを良く見かけるノキシノブなどもその中のひとつであるが、中にはめったにお目にかかれない植物もある。今年のうちにどうしても見ておきたかった花の中にフガ・ク・鈴虫・草があるが、これも着生植物のひとつで、富士山樹海の中にあるということだけは知っているが場所だけでなく咲いている環境や着生する木の種類、高さなどがわからないとやみくもに探し歩いてもただ樹海の中を踏み荒らすだけになってしまう。今回は富士山自然学校の主催する植物観察会があり参加させていただいた。参加者は10数名、知っている顔が数人と有名なブロガーの方が数組、私のブログファンという方もおられた。
車に分乗して樹海の中に入る。初めて知ったのだが、富士山2合目から下のツガの樹林帯は大部分が植林されたものなのだそうだ。杉や檜は積雪の多い富士山裾野には不向きでツガが植林されたそうで、どうりで整列したように綺麗に並んでいるわけだ。フガ・ク・鈴虫・草は広葉樹林に好んで着生し、ツガの森で見かけることはまず無い。着生植物は木の上に着生するわけだが、水分を補給するために雨や霧の多い森を好む。朝霧高原とは良く言ったもので、富士山は南から流れ込んだ海風が朝霧高原と山中湖周辺で渦を巻き、その界隈には霧が発生し易く空気湿度が高く保たれている。この環境こそが着生植物が生息するに絶好の環境を生み出しているのである。
思っていた以上に高い場所に着生していたフガ・ク・鈴虫・草。
ほら、あの上に赤っぽいのが・・・と言われても近眼の私には全く見つけられない。
これは比較的低い位置に着生していた株。
かなり高い位置に群生していた株。200㎜+エクステンダー×2倍=400㎜で撮影。三脚で固定してもブレまくる。
白っぽい花にもめぐり会えた。
スギラン。といってもラン科の植物では無くシダの仲間(ヒカゲノカズラ科)。
シダ植物オシャグジデンダ(ウラボシ科)。上側左右に2本ずつ、および画面下のほうに出ている細葉の植物はマツノハマンネングサ(ベンケイソウ科マンネングサ属)。
ヤシャビシャク(ユキノシタ科スグリ属)。花期は4月で既に種になっている。
花の名前はなんとなく聞いたことはあるのだが、実際に見るのは全てが初めてのものばかりの着生植物たち、大感激してさらに次の場所に移動する。そちらにもまた初めてお目にかかる素晴らしい着生植物たちが居た。
右側と幹の上右寄りにぶら下がっているのがカヤラン、左側に着いているのがマツラン、別名ベニカヤラン。
カヤラン(ラン科カヤラン属)
マツラン、別名ベニカヤラン(ラン科マツラン属)。この画像では分かりにくいが、葉に赤紫色の斑点がある。
赤っぽい種をつけたカヤラン。
今回のいちばんの目的が着生植物、特にフガ・ク・スズ・虫ソウであったが、その他にもこのような様々な着生植物を見ることができた。富士山樹海の中がいかに植生に富んだ素晴らしい森であるかを改めて見直すことができ、感心させられた。
車に分乗して樹海の中に入る。初めて知ったのだが、富士山2合目から下のツガの樹林帯は大部分が植林されたものなのだそうだ。杉や檜は積雪の多い富士山裾野には不向きでツガが植林されたそうで、どうりで整列したように綺麗に並んでいるわけだ。フガ・ク・鈴虫・草は広葉樹林に好んで着生し、ツガの森で見かけることはまず無い。着生植物は木の上に着生するわけだが、水分を補給するために雨や霧の多い森を好む。朝霧高原とは良く言ったもので、富士山は南から流れ込んだ海風が朝霧高原と山中湖周辺で渦を巻き、その界隈には霧が発生し易く空気湿度が高く保たれている。この環境こそが着生植物が生息するに絶好の環境を生み出しているのである。
思っていた以上に高い場所に着生していたフガ・ク・鈴虫・草。
ほら、あの上に赤っぽいのが・・・と言われても近眼の私には全く見つけられない。
これは比較的低い位置に着生していた株。
かなり高い位置に群生していた株。200㎜+エクステンダー×2倍=400㎜で撮影。三脚で固定してもブレまくる。
白っぽい花にもめぐり会えた。
スギラン。といってもラン科の植物では無くシダの仲間(ヒカゲノカズラ科)。
シダ植物オシャグジデンダ(ウラボシ科)。上側左右に2本ずつ、および画面下のほうに出ている細葉の植物はマツノハマンネングサ(ベンケイソウ科マンネングサ属)。
ヤシャビシャク(ユキノシタ科スグリ属)。花期は4月で既に種になっている。
花の名前はなんとなく聞いたことはあるのだが、実際に見るのは全てが初めてのものばかりの着生植物たち、大感激してさらに次の場所に移動する。そちらにもまた初めてお目にかかる素晴らしい着生植物たちが居た。
右側と幹の上右寄りにぶら下がっているのがカヤラン、左側に着いているのがマツラン、別名ベニカヤラン。
カヤラン(ラン科カヤラン属)
マツラン、別名ベニカヤラン(ラン科マツラン属)。この画像では分かりにくいが、葉に赤紫色の斑点がある。
赤っぽい種をつけたカヤラン。
今回のいちばんの目的が着生植物、特にフガ・ク・スズ・虫ソウであったが、その他にもこのような様々な着生植物を見ることができた。富士山樹海の中がいかに植生に富んだ素晴らしい森であるかを改めて見直すことができ、感心させられた。